コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

西堀通

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
西堀通
西堀通6番町。右は道路としての西堀通
西堀通6番町。右は道路としての西堀通地図
北緯37度55分2.23秒 東経139度2分21.42秒 / 北緯37.9172861度 東経139.0392833度 / 37.9172861; 139.0392833
日本の旗 日本
都道府県 新潟県
市町村 新潟市
中央区
人口
2018年(平成30年)1月31日現在)[1]
 • 合計 1,766人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
951-8061[2]
市外局番 025 (新潟MA)[3]
ナンバープレート 新潟

西堀通(にしぼりどおり)は、新潟市中央区市道、またはその沿道の町名。現行行政地名は西堀通1番町から西堀通11番町。住居表示未実施区域[4]郵便番号は951-8061[2]

概要

[編集]

1872年(明治5年)から現在までの町名で、新潟町の町域改編に伴い寺町通から改称[5]。通りの名は、かつてこの通りにあった西堀(寺町堀)に沿うことに由来する[5]

地理

[編集]

信濃川河口付近左岸古町通の西側を並行するように南北へ走る片側2車線の道路である。通りは上手の白山神社側を起点に1番町から11番町まである。沿道の町名は西側が西堀通、東側が西堀前通となる。これはかつて堀の両端の道がこう呼ばれていた名残である。通りに直交する道路は小路(こうじ)と呼ばれる。交差する小路については、外部リンクの通りと小路の一覧、もしくは古町 (新潟市)#交差する小路の項を参照。

6番町から7番町にかけては、古くから古町通とともに栄えた歓楽街である。商業施設が数多く立地し、西堀ROSAと呼ばれる地下街が広がる。沿道に立つ主な施設については、古町 (新潟市)#主な施設を参照。

歴史

[編集]

名の由来にもなった寺町堀(寺町川とも)は、承応3年(1654年)に新潟町がこの地に移転した際、東の片原堀(現在の東堀通)とともに整備された[6]。この堀は信濃川に沿うようにやや曲がりながら進むため、自然の川を活かして整備されたという説もある[7]。堀からは信濃川へ注ぐ水路が5本(白山堀、新津屋小路堀、新堀、広小路堀、御菜堀)掘られていた[8]。通りの西側は寺町として整備され、堀に面した通りは寺町通と呼ばれていた[9]

江戸時代には寺町通の中間点(現在の西堀交差点付近)に新潟町奉行所が、明治以降は1989年の移転まで新潟市役所が置かれた[10]。堀の東側(現在の西堀前通)は江戸時代中期まで店を構える者はほとんどいなかったが、江戸時代後期になると遊女が行き交う歓楽街となった[9]。明治5年(1872年)10月に寺町堀は西堀と改められ、埋め立てられた後に西堀通と名付けられた。西堀通は長らく東堀通に対抗する4車線の一方通行道路であったが、2008年7月24日に片側2車線の対面通行となった[11]

年表

[編集]
  • 1872年(明治5年) : 新潟町の町域改編に伴い寺町通の一部から「西堀通」に改称する。
  • 1879年(明治12年)4月9日 : 新潟町の区制移行により、新潟区の町丁となる。
  • 1889年(明治22年)4月1日 : 新潟区の市制施行により新潟市の町丁となる。
  • 2007年(平成19年)4月1日 : 新潟市の政令指定都市移行により、中央区の町丁となる。

世帯数と人口

[編集]

2018年(平成30年)1月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

町丁 世帯数 人口
西堀通1番町 23世帯 48人
西堀通2番町 89世帯 163人
西堀通3番町 215世帯 432人
西堀通4番町 67世帯 98人
西堀通5番町 52世帯 87人
西堀通6番町 195世帯 413人
西堀通7番町 154世帯 247人
西堀通8番町 49世帯 85人
西堀通9番町 70世帯 86人
西堀通10番町 24世帯 47人
西堀通11番町 34世帯 60人
972世帯 1,766人

小・中学校の学区

[編集]

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[12]

町丁 番地 小学校 中学校
西堀通1番町 全域 新潟市立白山小学校 新潟市立白新中学校
西堀通2番町 全域
西堀通3番町 全域
西堀通4番町 全域 新潟市立新潟小学校 新潟市立寄居中学校
西堀通5番町 全域
西堀通6番町 全域
西堀通7番町 全域
西堀通8番町 全域
西堀通9番町 全域 新潟市立日和山小学校 新潟市立新潟柳都中学校
西堀通10番町 全域
西堀通11番町 全域

地域

[編集]

西堀通は1番町から11番町まであるが、一番堀通町に隣接して1番町がはじまる古町通などとは異なり、西堀前通2番町付近から1番町がはじまる。1879年(明治12年)以前には1番町から12番町まで設置されたが、1887年(明治20年)に1番町が削除されて以下が繰り上げられ、1番町から11番町に改められた[5]

1番町から4番町

[編集]
主な施設・商店

5番町から6番町

[編集]

柾谷小路を中心に、地下街「西堀ROSA」や商業施設、都市銀行の支店がある。かつてはラフォーレ原宿・新潟や(小林百貨店→)新潟三越もあった。

主な施設・商店

7番町から8番町

[編集]
主な施設・商店

9番町から11番町

[編集]
主な施設・商店
  • 真宗寺
  • 伝教寺
  • 宝亀院
  • 蒲原浄光寺
  • 林松寺
  • 泉性寺
  • 住生院

交通

[編集]
  • 新潟交通[14]
    • 「古町」バス停:BRT萬代橋ラインほか
    • 「西堀通二番町」バス停:C5 西堀通線
    • 「西堀通四番町」バス停:C5 西堀通線、C6 八千代橋線
    • 「西堀通八番町」バス停:C5 西堀通線、C6 八千代橋線、みなと みなと循環線
    • 「西堀通十番町」バス停:C5 西堀通線、C6 八千代橋線、みなと みなと循環線

脚注

[編集]
注釈
出典
  1. ^ a b 住民基本台帳人口 (全市・区役所・町名別) - 町名別住民基本台帳人口”. 新潟市 (2018年2月13日). 2018年3月5日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2018年3月5日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2018年3月5日閲覧。
  4. ^ 町名一覧表”. 新潟市 (2017年7月20日). 2018年3月5日閲覧。
  5. ^ a b c 角川地名15、p.1039
  6. ^ 歴双5、p.5
  7. ^ 歴双5、p.14
  8. ^ 歴双3、p.30
  9. ^ a b 歴双5、p.14-15
  10. ^ 歴双3、p.31
  11. ^ *東堀通り・西堀通り・新津屋小路の一方通行規制解除について” (PDF). 新潟市 (2008年7月7日). ?時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月21日閲覧。
  12. ^ 通学区域一覧(町名別五十音索引)”. 新潟市 (2017年4月1日). 2018年3月5日閲覧。
  13. ^ “古町地区の昭和の灯、また一つ… 新潟「西堀飲食店街」全て閉店”. 新潟日報. (2020年7月3日). https://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20200703553263.html 
  14. ^ 新潟市中心部バス路線図”. 新潟交通. 2020年7月4日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 角川日本地名大辞典 編纂委員会『角川日本地名大辞典 15 新潟県』(株)角川書店、1989年10月8日。ISBN 4-04-001150-3 
  • 『新潟歴史双書 3 新潟歴史物語』新潟市、2000年3月15日。 
  • 『新潟歴史双書 5 新潟の堀と橋』新潟市、2001年3月30日。 
  • 『新潟歴史双書 8 新潟の地名と歴史』新潟市、2004年3月31日。 

外部リンク

[編集]