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蟠渓駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
蟠渓駅
ばんけい
Bankei
久保内 (6.0 km)
(4.4 km) 北湯沢
所在地 北海道有珠郡壮瞥町字蟠渓
北緯42度35分6.7秒 東経141度1分35.6秒 / 北緯42.585194度 東経141.026556度 / 42.585194; 141.026556座標: 北緯42度35分6.7秒 東経141度1分35.6秒 / 北緯42.585194度 東経141.026556度 / 42.585194; 141.026556
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 胆振線
キロ程 23.1 km(伊達紋別起点)
電報略号 ハケ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1940年昭和15年)12月15日[1]
廃止年月日 1986年昭和61年)11月1日[2]
備考 胆振線廃線に伴い廃駅
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1976年の蟠渓駅と周囲約500m範囲。左下が伊達紋別方面。写真中央に駅舎、駅舎前から伊達紋別方向にゆるやかにカーブする単式ホームが白く見え、駅裏側にも側線の姿が崖の陰に隠れた形で少し見える。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

蟠渓駅(ばんけいえき)は、かつて北海道胆振支庁有珠郡壮瞥町字蟠渓に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)胆振線廃駅)である。電報略号ハケ事務管理コードは▲131904[3]

1980年(昭和55年)9月まで運行されていた、急行いぶり」の停車駅であった。

歴史

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駅名の由来

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当駅が所在した地名より。

駅構造

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廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の西側(倶知安方面に向かって左手側)に存在した[7]。かつては相対式ホーム2面2線を有する、列車交換可能な交換駅であった。使われなくなった駅舎の反対側の1線は、交換設備運用廃止後も伊達紋別方の転轍機と一部の線路が撤去された状態で側線として残っていた[7]。但し、1983年(昭和58年)時点ではホームは撤去されていた[7]

無人駅(簡易委託駅)となっており、有人駅時代の駅舎は一部改修され、正面の事務室部分の窓は塞がれていた[7]。駅舎は構内の北西側に位置し、高台のホームとは階段付きの通路で連絡した[7]。構内が緩くカーブしており、ホームもカーブしていた[8]

利用状況

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  • 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は20人[7]

駅周辺

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駅跡

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1997年(平成9年)時点ではホームと線路跡が残存しており、駅があった頃の雰囲気が残っていた[8]。2010年(平成22年)時点でも同様で、構内に上る階段も残存していた[10]。2011年(平成23年)時点でも同様で、伊達紋別方の築堤やホーム上の備品も残存している[11]バス停留所も設置されている。

また、1997年(平成9年)時点では駅跡より伊達紋別方に行った所にある白水川に、ガーダー橋が残存していた[8]。2010年(平成22年)時点[10]、2011年(平成23年)時点でも同様であった[11]。橋傍の温泉旅館の露天風呂から良く見えるとのことである[11]。 2022年(令和4年)前を通る、国道453号線改良工事(蟠渓集落区間)により、ホームの南半分が取り壊され、北半分のみが残る。 2023年(令和5年)国道453号線改良工事(蟠渓-上久保内間)により、残るホーム北側半分も取り壊され、道路工事中である。駅の跡地自体は、直接道路にかからないが、作業用地として使われている。この道路の完成予定は、2025年度末。

隣の駅

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日本国有鉄道
胆振線
久保内駅 - 蟠渓駅 - 北湯沢駅

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、858頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b 「日本国有鉄道公示第109号」『官報』1986年10月14日。
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、226頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  4. ^ 「日本国有鉄道公示第383号」『官報』1971年9月30日。
  5. ^ 「通報 ●胆振線蟠渓駅ほか6駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1971年9月30日、11面。
  6. ^ 「営業体制近代化」『交通新聞』交通協力会、1971年10月6日、1面。
  7. ^ a b c d e f g 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)92ページより。
  8. ^ a b c 書籍『鉄道廃線跡を歩くIII』(JTBパブリッシング1997年5月発行)41ページより。
  9. ^ a b 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)
  10. ^ a b 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)154-156ページより。
  11. ^ a b c 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社2011年9月発行)198ページより。

関連項目

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