六郷駅
六郷駅 | |
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六郷駅跡の記念公園(2005年8月) | |
ろくごう Rokugō | |
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所在地 | 北海道虻田郡倶知安町北4条東8丁目 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 胆振線 |
キロ程 | 80.4 km(伊達紋別起点) |
電報略号 | ロク |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1919年(大正8年)11月15日[1] |
廃止年月日 | 1986年(昭和61年)11月1日[2] |
備考 | 胆振線廃線に伴い廃駅[1] |
六郷駅(ろくごうえき)は、かつて北海道(後志支庁)虻田郡倶知安町北4条東8丁目に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)胆振線の駅(廃駅)である[1]。電報略号はロク。事務管理コードは▲131915[3]。
歴史
[編集]- 1919年(大正8年)11月15日 - 国有鉄道京極軽便線倶知安駅 - 京極駅間開通に伴い、開業。一般駅[1]。
- 1922年(大正11年)9月2日 - 路線名を京極線に改称し、それに伴い同線の駅となる。
- 1944年(昭和19年)7月1日 - 胆振縦貫鉄道が戦時買収により国有化され、路線名を胆振線に改称[1]。同時に京極線を胆振線に編入し、それに伴い同線の駅となる。
- 1971年(昭和46年)10月1日 - 貨物・荷物の取り扱いを廃止[1][4]。同時に無人化[5][6](簡易委託化[7])。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 胆振線の全線廃止に伴い、廃駅となる[2]。
駅名の由来
[編集]当地が「倶知安町6号線(西6号線[8])」にあることからそれをもじって名付けた[9]。
駅構造
[編集]廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の南西側(倶知安方面に向かって左手側)に存在した[5]。転轍機を持たない棒線駅となっていた[5]。かつては相対式ホーム2面2線を有する、列車交換可能な交換駅であった。使われなくなった1線は交換設備運用廃止後に線路、ホーム共に撤去されていた[5]。
無人駅となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の南西側に位置し、ホーム中央部分に接していた[5]。無人化後は正面の事務室部分の窓は板材が打ち付けられ、閉鎖されていた[10]。
利用状況
[編集]- 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は10人[5]。
駅周辺
[編集]- 国道276号(尻別国道)[11]
- 倶知安町立東陵中学校
- 倶知安町立東小学校
- 文化福祉センター - 敷地内に9600形蒸気機関車79615号機が静態保存・展示されている[12]。胆振線を走行した「2つ目キューロク」で[13]、「2つ目羊蹄」と記載されたイラスト入りのヘッドマークが装着されている[12][13]。
- 倶知安峠 - 駅から西に約5km[5]。
- 尻別川[11]
- 羊蹄山(蝦夷富士) - 駅の南[11]。
駅跡
[編集]2001年(平成13年)時点では記念公園として整備され[10]、第3種車止め付き[10]のレールとホーム、駅名標が設置され、ホームに横付けする形で国鉄の旧型客車であるオハ46形オハ46 501とヨ6000形7900番台車掌車ヨ7913の2両が静態保存・展示されている[13]。また9600形蒸気機関車9669の動輪も記念碑として展示されている[13]。踏切警報機付きの踏切も再現されている[10]。車輌はパークゴルフの休憩場に利用され、乗車可能である[10]。駅舎は残っておらず、ホームは模擬である[10]。2010年(平成22年)時点[14]、2011年(平成23年)時点でも同様であった[10]。胆振線沿線で唯一の記念施設である[10]。尚、本当の駅の位置は公園の西側であり、ホームが雑草に埋もれているものの現存している。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、860頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b 「日本国有鉄道公示第109号」『官報』1986年10月14日。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、227頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 「日本国有鉄道公示第383号」『官報』1971年9月30日。
- ^ a b c d e f g 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)94ページより。
- ^ 「通報 ●胆振線蟠渓駅ほか6駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1971年9月30日、11面。
- ^ 「営業体制近代化」『交通新聞』交通協力会、1971年10月6日、1面。
- ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、466頁。ISBN 978-4-88323-114-0。
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、82頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ a b c d e f g h 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社、2011年9月発行)205,208ページより。
- ^ a b c 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)6ページより。
- ^ a b 書籍『蒸気機関車完全名鑑 ビジュアル改訂版』(廣済堂ベストムック、2011年1月発行)53ページより。
- ^ a b c d 書籍『鉄道廃線跡を歩くVIII』(JTBパブリッシング、2001年8月発行)68-69ページより。
- ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)152-154ページより。