群馬県災害拠点病院
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群馬県災害拠点病院(ぐんまけんさいがいきょてんびょういん)とは、群馬県にある災害時の救急医療の拠点となる災害拠点病院。
概要
[編集]県内や近県で災害が発生し、通常の医療体制では被災者に対する適切な医療を確保することが困難な状況となった場合に、群馬県知事の要請により傷病者の受け入れや医療救護班の派遣等を行う。17病院が指定されており、前橋赤十字病院が全県域を担当し災害医療の中心となる基幹災害拠点病院、その他病院が各医療圏に対応する地域災害拠点病院となっている。
拠点病院の条件
[編集]- 建物が耐震耐火構造であること。
- 資器材等の備蓄があること。
- 応急収容するために転用できる場所があること。
- 応急用資器材、自家発電機、応急テント等により自己完結できること。(外部からの補給が滞っても簡単には病院機能を喪失しないこと)
- 近接地にヘリポートが確保できること。
DMAT
[編集]2013年3月31日時点で、災害派遣医療チーム(DMAT)は、全ての災害拠点病院で合計34チームが編成されている。
派遣実績
[編集]- 2007年7月 - 新潟中越沖地震に対して5病院5チームを新潟県へ派遣
- 2011年3月 - 東日本大震災に対して8病院12チームを岩手県、宮城県、福島県、茨城県へ派遣
- 大町病院(福島県南相馬市)の入院患者を群馬県立産業技術センターで受け入れ、9病院47人を派遣
- 2012年4月29日 - 関越自動車道高速バス居眠り運転事故に対して1病院2チームを藤岡市へ派遣
- 2013年2月 - 北関東自動車道で発生した大型トレーラー横転事故に対して1病院1チームを前橋市へ派遣
- 2013年3月 - 高崎市嘉多町で発生した建物火災に対して1病院2チームを高崎市へ派遣
- 2014年9月 - 御嶽山噴火災害に対して1病院1チームを長野県へ派遣
病院一覧
[編集]脚注
[編集]- ^ 救命救急センターは設置されていないが、群馬県保健医療計画では同等の機能を有する病院とされており、今後、救命救急センターを設置する方針である。