第42回ジャパンカップ
第42回ジャパンカップ | |
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優勝馬のヴェラアズール | |
開催国 | 日本 |
主催者 | 日本中央競馬会(JRA) |
競馬場 | 東京競馬場 |
施行年 | 2022年 |
施行日 | 11月27日 |
距離 | 芝2400m |
格付け | GI |
賞金 |
1着賞金4億円 |
出走条件 | サラ系3歳以上(国際・指定) |
負担重量 | 定量 |
天候 | 晴 |
馬場状態 | 良 |
優勝馬 | ヴェラアズール |
優勝騎手 | ライアン・ムーア |
優勝調教師 | 渡辺薫彦(栗東) |
優勝馬主 | (有)キャロットファーム |
優勝生産者 | 社台コーポレーション白老ファーム(白老町) |
第42回ジャパンカップとは2022年11月27日に開催された競馬の競走である[1][2]。
前の月の京都大賞典の勝ち馬であり、GI初挑戦のヴェラアズールが優勝した[1][3][4]。
出走馬の状況
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
ジューンステークス(3勝クラス)と京都大賞典を連勝したヴェラアズールは京都大賞典を勝利した3日後に参戦を表明[5]。その後ライアン・ムーアと新コンビを組むことが発表された[6]。
その年の共同通信杯を勝ち、前月の天皇賞・秋で3着に入ったダノンベルーガはレース登録を行ったものの出走馬決定順が22番目で一時は除外対象になっていたが、レーティング順位でシャフリヤールに次ぐ2位となり出走が可能になった[7][8]。
2020年の三冠牝馬であるデアリングタクトはエリザベス女王杯から中1週でトム・マーカンドとの新コンビで参戦すると発表された[9]。
外国馬は6頭が招待を受諾し[10]、この内シムカミル、オネスト、グランドグローリー、テュネスの4頭が出走した。
上記4頭の他にこの年の凱旋門賞を制したアルピニスタも出走を表明し、11月19日に来日する予定が発表されていたが、調教中に怪我をしたため回避、そのまま引退となった[11][12]。同様にエリザベス女王杯に出走し、最下位に終わった愛オークス馬のマジカルラグーンも本競走に招待されていたものの回避した[13]他、前年のジャパンカップにも出走したブルームも招待を一旦受諾[10]したものの回避した[14]。
出走馬・枠順
[編集]コース
芝2,400m(Cコース)
天気
晴、馬場状態: 良、発走: 15時40分
枠番 | 馬番 | 競走馬名 | 性齢 | 騎手 | 調教師 | 馬主 | 単勝人気 | 馬体重
[kg] | |
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人気 | オッズ | ||||||||
1 | 1 | シムカミル | 牡3 | G.ブノワ | S.ワッテル | ペレル牧場 | 11 | 41.5 | 486 |
2 | オネスト | 牡3 | C.ルメール | F.シャペ | Gerard Augustin-Normand | 6 | 13.3 | 454 | |
2 | 3 | ヴェルトライゼンデ | 牡5 | D.レーン | 池江泰寿 | (有)サンデーレーシング | 4 | 9.5 | 494 |
4 | トラストケンシン | 牡7 | 丸田恭介 | 高橋文雅 | 菅波立知子 | 18 | 424.6 | 474 | |
3 | 5 | グランドグローリー | 牝6 | M.ギュイヨン | G.ビエトリーニ | ウス牧場 | 14 | 57.0 | 470 |
6 | ヴェラアズール | 牡5 | R.ムーア | 渡辺薫彦 | (有)キャロットファーム | 3 | 4.5 | 518 | |
4 | 7 | テュネス | 牡3 | B.ムルザバエフ | P.シールゲン | Holger Renz | 7 | 25.5 | 442 |
8 | デアリングタクト | 牝5 | T.マーカンド | 杉山晴紀 | (株)ノルマンディーサラブレッドレーシング | 5 | 13.0 | 484 | |
5 | 9 | ユニコーンライオン | 牡6 | 国分優作 | 矢作芳人 | ライオンレースホース(株) | 15 | 67.2 | 534 |
10 | ハーツイストワール | 牡6 | 武豊 | 国枝栄 | 嶋田賢 | 12 | 42.7 | 476 | |
6 | 11 | カラテ | 牡6 | 菅原明良 | 辻野泰之 | 小田切光 | 13 | 55.7 | 536 |
12 | シャドウディーヴァ | 牝6 | 松山弘平 | 斎藤誠 | (株)スリーエイチレーシング | 16 | 259.0 | 482 | |
7 | 13 | テーオーロイヤル | 牡4 | 菱田裕二 | 岡田稲男 | 小笹公也 | 8 | 26.1 | 456 |
14 | ダノンベルーガ | 牡3 | 川田将雅 | 堀宣行 | (株)ダノックス | 2 | 4.2 | 500 | |
15 | シャフリヤール | 牡4 | C.デムーロ | 藤原英昭 | (有)サンデーレーシング | 1 | 3.4 | 450 | |
8 | 16 | リッジマン | 牡9 | 石川裕紀人 | 千葉幸喜 | (有)辻牧場 | 17 | 374.1 | 472 |
17 | ユーバーレーベン | 牝4 | M.デムーロ | 手塚貴久 | (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン | 19 | 35.5 | 476 | |
18 | ボッケリーニ | 牡6 | 浜中俊 | 池江泰寿 | 金子真人ホールディングス (株) | 9 | 32.3 | 458 |
展開
[編集]映像外部リンク | |
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2022年 ジャパンカップ(GⅠ) jraofficial(JRA公式YouTubeチャンネル)による動画 | |
2022年 ジャパンカップ(GⅠ) ヴェラアズール カンテレ競馬(関西テレビ公式YouTubeチャンネル)による動画 |
レースはユニコーンライオンが逃げる形でスタートし、最後の直線まで馬群を先導していた。残り400m付近にヴェルトライゼンデ、ハーツイストワール、そしてダノンベルーガが進出し始め、そこに更にシャフリヤール、デアリングタクト、ヴェラアズールの3頭も進出。この内ヴェラアズールがシャフリヤールとダノンベルーガの間を縫うように交わし、1着でゴールした。
結果・払戻金
[編集]順位表
[編集]着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | タイム | 上3F | 着差 (馬身) |
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1 | 3 | 6 | ヴェラアズール | R.ムーア | 2:23.7 | 33.7 | |
2 | 7 | 15 | シャフリヤール | C.デムーロ | 2:23.8 | 33.7 | 3/4 |
3 | 2 | 3 | ヴェルトライゼンデ | D.レーン | 2:23.8 | 34.0 | クビ |
4 | 4 | 8 | デアリングタクト | T.マーカンド | 2:23.9 | 33.7 | 1/2 |
5 | 7 | 14 | ダノンベルーガ | 川田将雅 | 2:24.3 | 34.4 | 2馬身1/2 |
6 | 3 | 5 | グランドグローリー | M.ギュイヨン | 2:24.3 | 34.2 | クビ |
7 | 1 | 2 | オネスト | C.ルメール | 2:24.4 | 34.4 | クビ |
8 | 6 | 11 | カラテ | 菅原明良 | 2:24.4 | 34.5 | クビ |
9 | 4 | 7 | テュネス | B.ムルザバエフ | 2:24.7 | 34.4 | 1馬身3/4 |
10 | 8 | 17 | ユーバーレーベン | M.デムーロ | 2:24.7 | 34.8 | ハナ |
11 | 5 | 10 | ハーツイストワール | 武豊 | 2:24.8 | 35.2 | クビ |
12 | 6 | 12 | シャドウディーヴァ | 松山弘平 | 2:24.9 | 34.5 | 1/2 |
13 | 2 | 4 | トラストケンシン | 丸田恭介 | 2:25.0 | 34.8 | 3/4 |
14 | 7 | 13 | テーオーロイヤル | 菱田裕二 | 2:25.3 | 35.6 | 1馬身3/4 |
15 | 1 | 1 | シムカミル | G.ブノワ | 2:25.3 | 35.5 | ハナ |
16 | 5 | 9 | ユニコーンライオン | 国分優作 | 2:25.3 | 35.8 | クビ |
17 | 8 | 18 | ボッケリーニ | 浜中俊 | 2:25.7 | 35.9 | 2馬身1/2 |
18 | 8 | 16 | リッジマン | 石川裕紀人 | 2:26.4 | 35.6 | 4馬身 |
データ
[編集]1000m通過タイム | 1:01.1 |
上がり4ハロン | 45.9 |
上がり3ハロン | 34.2 |
最速上がり3ハロン | 33.7 |
払戻金
[編集]馬番/枠番 | 人気 | 金額(円) | |
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単勝 | 6 | 3 | 450 |
複勝 | 6 | 2 | 160 |
15 | 1 | 140 | |
3 | 4 | 240 | |
馬単 | 6-15 | 4 | 1920 |
馬連 | 6-15 | 2 | 940 |
枠連 | 3-7 | 1 | 470 |
ワイド | 6-15 | 2 | 380 |
3-6 | 5 | 560 | |
3-15 | 4 | 530 | |
3連単 | 3-6-15 | 2 | 2360 |
3連複 | 6-15-3 | 10 | 9850 |
エピソード
[編集]- シャフリヤール騎乗のクリスチャン・デムーロは最後の直線で斜行し、ダノンベルーガの進路が狭くなったため騎乗停止処分を受けた。別件の不注意騎乗により開催2日間の騎乗停止処分を受けていたためそこに更に開催4日分の騎乗停止処分が加算された[15]。
- シャフリヤールの管理調教師である藤原英昭はレース後「(自身がかつて管理した)エイシンフラッシュ(産駒)に負けたな」とコメントした[16][17]。
- ジャパンカップの売上金は211億9667万3600円で、前年と比べて4億円ほど減少した[18]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b 谷川善久 (2022年11月27日). “2022年 ジャパンカップ”. 日本中央競馬会. 2024年12月1日閲覧。
- ^ “ジャパンカップ(G1) 結果・払戻 | 2022年11月27日 東京12R レース情報(JRA)”. netkeiba. 2024年12月1日閲覧。
- ^ “【ジャパンC】ヴェラアズール 国内外の強豪撃破 ムーア馬群こじ開け末脚一閃”. デイリースポーツ online (2024年12月1日). 2023年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月28日閲覧。
- ^ “【ジャパンC結果】ムーア騎手騎乗ヴェラアズールが3連勝!エイシンフラッシュ産駒のGI初制覇”. netkeiba (2022年11月27日). 2024年12月1日閲覧。
- ^ “京都大賞典を制したヴェラアズール ジャパンC視野”. スポニチ Sponichi Annex (2022年10月13日). 2024年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月1日閲覧。
- ^ “【ジャパンC】ヴェラアズールはムーアと新コンビ、渡辺師「広い馬場も長い直線も合っている」”. 日刊スポーツ (2022年11月17日). 2022年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月1日閲覧。
- ^ “ジャパンカップ登録日本馬のレーティング シャフリヤールが1位、2位ダノンベルーガは賞金不足も出走可能に”. netkeiba. 2024年12月1日閲覧。
- ^ “天皇賞・秋3着のダノンベルーガ、レーティング2位でジャパンC繰り上がり 当初は除外対象”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年12月1日閲覧。
- ^ “【次走報】デアリングタクトはマーカンドとの新コンビでジャパンカップに向け調整”. 東スポ競馬 (2022年11月18日). 2022年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月1日閲覧。
- ^ a b “ジャパンカップ招待、外国馬6頭が受諾 出走すれば2010年の8頭出走以来”. スポニチ Sponichi Annex (2022年11月11日). 2024年12月1日閲覧。
- ^ “凱旋門賞馬アルピニスタがジャパンC参戦へ 19日に来日予定”. サンスポZBAT! (2022年11月9日). 2022年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月1日閲覧。
- ^ “凱旋門賞馬アルピニスタ、調整中に軽いケガでJC断念 急転引退して繁殖入り”. スポニチ Sponichi Annex (2022年11月10日). 2022年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月1日閲覧。
- ^ “愛オークス馬マジカルラグーン、ジャパンC回避 13日のエリザベス女王杯で18着”. スポニチ競馬Web (2022年11月14日). 2022年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月1日閲覧。
- ^ “ブルームがジャパンカップ回避 外国馬の参戦は4頭に”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (2022年11月17日). 2022年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月1日閲覧。
- ^ “Cデムーロ騎手がジャパンCの斜行で騎乗停止 来月18日までトータルで開催6日間アウト”. UMATOKU. 報知新聞社 (2022年11月27日). 2024年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月1日閲覧。
- ^ “【ジャパンC】2着シャフリヤールの藤原師、エイシンフラッシュ産駒に敗れ「負けるならこの馬だけだと」”. スポニチ Sponichi Annex (2022年11月27日). 2022年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月1日閲覧。
- ^ “【ジャパンカップ】「エイシンフラッシュ(産駒)に負けた…」シャフリヤール〝2着ショック〟藤原調教師の複雑な胸中”. 東スポ競馬 (2022年11月28日). 2024年12月1日閲覧。
- ^ “【ジャパンC】売上は211億9667万3600円で昨年から減少”. netkeiba (2022年11月28日). 2024年12月1日閲覧。