第27回ベルリン国際映画祭
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第27回ベルリン国際映画祭は1977年6月22日から7月5日まで開催された。
概要
[編集]1977年の映画祭は新しいディレクター、ヴォルフ・ドンナーの下で開催され、公式部門でドイツ映画が注目される年となった。また、ドンナーは作品の選考のためにソ連にまでも赴いた。金熊賞はソ連の戦争映画『処刑の丘』に与えられた。
受賞
[編集]- 金熊賞:『処刑の丘』(ラリーサ・シェピチコ)
- 銀熊賞
- 『Herkulesfürdöi emlék』(パル・サンドール)
- 『Los Albañiles』(ホルヘ・フォンス)
- 審査員特別賞:『たぶん悪魔が』 (ロベール・ブレッソン)
- 監督賞:マヌエル・グティエレス・アラゴン (『Camada Negra』)
- 男優賞:フェルナンド・フェルナン・ゴメス (『El Anacoreta』)
- 女優賞:リリー・トムリン (『レイト・ショー』)
上映作品
[編集]コンペティション部門
[編集]- 長編映画のみ記載。アルファベット順。邦題がついていない場合は原題の下に英題。
題名 原題 |
監督 | 製作国 |
---|---|---|
Az Ötödik pecsét (The Fifth Seal) |
ゾルタン・ファブリ | ハンガリー |
Between the Lines | ジョーン・ミックリン・シルヴァー | アメリカ合衆国 |
Camada Negra (Black Litter) |
マヌエル・グティエレス・アラゴン | スペイン |
Циклопът (Cyclops) |
フリスト・フリストフ | ブルガリア |
Den pro mou lásku (Day for My Love) |
ユライ・ヘルツ | チェコスロバキア |
Die Eroberung der Zitadelle (The Conquest of the Citadel) |
ベルンハルト・ヴィッキ | 西ドイツ |
Die Vertreibung aus dem Paradies (The Expulsion from Paradise) |
ニコラウス・シリング | 西ドイツ |
Don's Party | ブルース・ベレスフォード | オーストラリア |
El Anacoreta (The Anchorite) |
フアン・エステルリッチ | スペイン フランス |
Grete Minde | ハイディ・ゲネー | オーストリア 西ドイツ |
Herkulesfürdöi emlék (Strange Masquerade) |
パル・サンドール | ハンガリー |
恋愛日記 L'homme qui aimait les femmes |
フランソワ・トリュフォー | フランス |
たぶん悪魔が Le diable probablement |
ロベール・ブレッソン | フランス |
Los Albañiles (The Bricklayers) |
ホルヘ・フォンス | メキシコ |
Mama, ich lebe (Mama, I'm Alive) |
コンラッド・ヴォルフ | 東ドイツ ソビエト連邦 |
ニッケルオデオン Nickelodeon |
ピーター・ボグダノヴィッチ | アメリカ合衆国 |
Porci con le ali (Pigs Have Wings) |
\パオロ・ピエトランジェリ | イタリア |
Sentimentalnyy roman (Sentimental Romance) |
イゴール・マスレニコフ | ソビエト連邦 |
奇跡の家 Tenda dos Milagres |
ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス | ブラジル |
レイト・ショー The Late Show |
ロバート・ベントン | アメリカ合衆国 |
Vdovstvo Karoline Zasler (The Widowhood of Karolina Zasler) |
Matjaz Klopcic | ユーゴスラビア社会主義連邦共和国 |
処刑の丘 Восхождение |
ラリーサ・シェピチコ | ソビエト連邦 |
審査員
[編集]- センタ・バーガー (オーストリア/女優)
- エレン・バースティン (アメリカ/女優)
- ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー (西ドイツ/監督)
- アンドレイ・コンチャロフスキー (ソ連/監督)
- ウスマン・センベーヌ (セネガル/監督)
- ウンベルト・ソラス (キューバ/監督)
- バジリオ・マルティン・パティノ (スペイン/監督)
- エレーヌ・ヴァジェール (フランス/プロデューサー)
- デレク・マルコルム (イギリス/批評家)
外部リンク
[編集]- 公式サイト (ドイツ語・英語)