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神奈川大学陸上競技部駅伝ブロック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

神奈川大学陸上競技部駅伝ブロック(かながわだいがくりくじょうきょうぎぶえきでんブロック)は、神奈川大学体育会所属の陸上競技部のうち駅伝を専門とする部門(ブロック、またはチームと呼ぶ)である。

指導者

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概要

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1933年(昭和8年)創部。1936年には箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)に「横浜専門学校」として初参加。日本の大学駅伝チームの中でも第15番目の参加校という古い歴史を有している。正式には神奈川大学陸上競技部内の駅伝部門(ブロック)という1つの部門として存在しており、その他には短距離部門、中長距離部門の2部門がある。ユニフォーム及び襷(たすき)の色はプラウドブルー(紫紺、ただし、明治大学の紫紺よりも青みが強い。2021年には日総工産スポンサー契約を結び、ユニフォームに同社のロゴが追加された[2]

プラウドブルー (系統色名:紫紺)
 
16進表記 #1e4294
CMYK (100, 80, 00, 00)

駅伝競走

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歴史

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  • 箱根駅伝には横浜専門学校時代の第17回大会で初出場。第50回大会以降長く箱根路から遠ざかっていたが、大後栄治をコーチとして招聘後、1992年の第68回大会で箱根路復活を果たすと、翌年の第69回大会で初シードを獲得。優勝候補の一角として挙げられた1996年の第72回大会では途中棄権の憂き目にあうも、1997年の第73回大会で初優勝、翌年の第74回大会では連覇を達成する。
  • 全日本大学駅伝でも1996年の第28回大会・翌年の第29回大会で連覇を達成。特に初優勝した1996年は箱根駅伝予選会をトップ通過してわずか一週間後というハードスケジュールながら全国の頂点に輝いた。
  • 箱根駅伝では第81回大会以降シード権を獲得できず、毎年予選会からの出場が続いていた。2017年の第93回大会では往路6位・総合5位に入り、12年ぶりにシード権を獲得。その年の11月の全日本大学駅伝では20年振り3回目の優勝を果たした。第94回大会でシード落ちとなって以降は再び予選会からの戦いが続いている。

チームの特徴

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  • 大後栄治は「集団力学(グループダイナミックス(Group dynamics))」をチームの柱と考えており、伝統的に、一人のエースよりも総合力で戦うチームである[3]
  • 神奈川大学人間科学部では長距離競技選手の持久力向上のために、運動中の血中乳酸濃度を測定し競技能力との関係を調べ、神奈川大学駅伝選手の測定も16年以上継続して行っている[4]
  • 伝統的に伊豆大島にて強化合宿を行っている。また工藤伸光監督(当時)と大後栄治コーチ(当時)は1996年の4区途中棄権の後、指導方法を変更し、従来の練習量ばかり重視した方法を止め、走法技術面を重視している[5]
  • 2012年には神奈川大学中山キャンパス(横浜市緑区台村町)の緑地管理用整備路にウッドチップを敷き詰めたクロスカントリーコースが完成。全長は1100m(トラックをあわせると1500m)、高低差は20m(マンション6階建て相当)の規模を誇り、キャンパス内にあるコースとしては全国トップクラス[6]

主な出身者

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  • 工藤伸光 - 箱根2連覇時の監督。自身も神奈川大学で第41・42・43回と3大会連続で箱根を走っている。
  • 市川大輔 - 箱根初優勝時の主将で2区出場。現:神奈川大学コーチ。
  • 近藤重勝 - 箱根初優勝時のメンバー。4年連続で5区を走り区間賞2回。元上武大学駅伝部監督。
  • 中澤晃 - 箱根2連覇時のメンバー。6区で2年連続区間新(第74回・第75回)。
  • 勝間信弥 - 箱根2連覇時のメンバー。5区区間2位の快走で、4位から大逆転で往路連覇のテープを切った(第74回)。
  • 中野幹生 - 箱根2連覇時の主将で7区区間賞。雪印、佐川急便陸上部を経て、現:松蔭大学女子駅伝部監督。
  • 吉村尚悟 - 2002年の第78回箱根駅伝で5区を走り往路優勝のテープを切る。
  • 鈴木健吾 - 2017年の第49回全日本大学駅伝優勝時の主将でアンカー、ユニバーシアード第29回台北大会ハーフマラソン銅メダル、2017年の第93回箱根駅伝で2区区間賞。富士通陸上競技部所属、マラソン日本記録所持者。

関連書籍

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  • 『夢は箱根を駆け巡る』 佐藤次郎/著 - 神奈川大学の97年、98年、箱根駅伝連覇優勝のドキュメンタリー
  • 『強奪 箱根駅伝』安東能明(著)新潮文庫 - 箱根駅伝直前に神奈川大学駅伝チームの女子マネージャーが誘拐されるサスペンス小説。「特徴」に前述の「運動中の血中乳酸濃度測定」の様子などの描写もある。12/30〜1/3までのリアルタイム進行で、箱根駅伝の実況が効果的に挿入され、日テレによる中継の模様なども詳細に記述されている。日テレOBの徳光はクライマックスに滂沱の涙を流したという。明治卒の筆者だが神大気質を能く活写している。

脚注

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外部リンク

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