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直撃地獄拳 大逆転

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
直撃地獄拳 大逆転
The Executioner II: Karate Inferno
監督 石井輝男
脚本 石井輝男
橋本新一
出演者 千葉真一
志穂美悦子
中島ゆたか
佐藤允
山城新伍
郷鍈治
嵐寛寿郎
丹波哲郎
池部良
音楽 鏑木創
撮影 出先哲也
編集 祖田冨美夫
製作会社 東映
配給 日本の旗 東映
アメリカ合衆国の旗 ニュー・ライン・シネマ
公開 日本の旗 1974年12月28日
上映時間 86分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 直撃! 地獄拳
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直撃地獄拳 大逆転』(ちょくげきじごくけん だいぎゃくてん、The Executioner II: Karate Inferno )は、1974年日本映画主演千葉真一監督脚本石井輝男製作東映カラーシネマスコープ、86分。『地獄拳シリーズ』の第二作。

ストーリー

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慈善団体会長であるザビーネ夫人の娘・ジュリーが誘拐され、団体が展示予定だった宝石「ファラオの星」もともに奪われた。元警視総監・嵐山は、これらの奪還のため、かつて麻薬密輸ギャングを壊滅させた甲賀・隼・桜の3人をふたたび集結させる。ところが3人の干渉もむなしく、ジュリーと宝石は、保険会社が供出した莫大な身代金と引き換えに無事にザビーネのもとに戻り、そこでやり取りされた宝石も偽物であったことが明らかになる。これらはザビーネの側近・ブルーノの背後にいるシカゴマフィアによる、大規模な保険金搾取計画だった。

3人は外資系のロジャース銀行・日本支店ビルに宝石と身代金が保管されていることを突き止め、復讐のため、それらを盗み返す計画を練った。厳重な警備と警報装置をすり抜け、宝石と身代金を手にしたものの、マフィアたちに見つかり、格闘の末、全員を倒す。そこへ、もともとの彼らの依頼人である保険会社の会長とその秘書が現れ、正体を明かす。彼らは警視庁捜査一課長・衆木と香港警察の女刑事・シューレイで、マフィア壊滅のために3人を利用していたのだった。衆木は3人の活躍をたたえたものの、ただちに網走刑務所への入監を命じた。

キャスト

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出演者

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※クレジットタイトル順

甲賀忍法第二十四代宗家。私立探偵をやめ、陸上自衛隊レンジャー部隊に所属していたが、嵐山の依頼を受け、ふたたび隼・桜と組む。
保険会社社長秘書。正体は警視庁捜査一課長・衆木とともにシカゴマフィアを追う香港警察の女刑事。
嵐山の姪。3人の再集結に尽力したのち、ロジャース銀行の金庫破り作戦にも協力する。
  • 山城新伍 - 自衛隊員・防衛庁検査官(二役)
ど近眼の兵器保管部員と、その兄。弟は検査官を装った甲賀らにパラシュートなどを奪われ、あとでやってきた兄に叱責される。
通称「トンチキ」。日本伝合気道場師範で、金庫破りの達人。好色家の脱獄死刑囚。
一匹狼の殺し屋。元は嵐山の配下だった警視庁麻薬課の刑事。
自衛隊二等陸佐でレンジャー部隊の隊長。甲賀の上官。
ザビーネ夫人の秘書兼通訳。正体はシカゴマフィアのボス。
隼の元手下で、電気工事の作業員。「ファラオの星」奪還計画に協力する。
ブルーノの子分。
桜の内縁の妻。
ロジャース銀行総支配人で、シカゴマフィアの一味。甲賀たちに金庫を破られたため、ブルーノに粛清される。
国際慈善会議名誉会長。宝石「ファラオの星」の所有者で、ブルーノらマフィアによる保険金搾取計画に巻き込まれる。
ブルーノの子分。
ブルーノの子分。
ザビーネの娘を誘拐する。
ブルーノの子分。
ブルーノの子分。
ザビーネ夫人のマンションの隣に住む女。
網走刑務所で終身刑の囚人。移送された甲賀たちを迎える。網走番外地シリーズの登場人物である。
保険会社会長に変装して甲賀たちに接近した警視庁捜査一課長。甲賀たちを逮捕する。
元警視総監。恵美の叔父。マフィア壊滅のため、ふたたび甲賀たちを召集する。

ノンクレジット

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スタッフ

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※クレジットタイトル順

製作

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石井輝男は本作を「ぼくはあまり空手映画が好きではないんです。それで、このまま空手映画のオーダーが次々来るのも嫌だなと思って、だったらもうデタラメで喜劇にしてしまえと思って。東映もあんな物が出来るとは夢にも思ってなかったんじゃないですか。第3作目の話は来なかったですからね」と語っている[1]

脚注

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注釈

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  1. ^ クレジットタイトルでは嵐寛寿郎の表記はない。“網走刑務所 八人殺し鬼虎?”とだけ表示され、観ると出演者が判明する構成になっている。

出典

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  1. ^ 「御本人コメント付 石井輝男映画作品ガイド」『宇宙船 VOL.98』朝日ソノラマ、2001年。

外部リンク

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