ゆかいな海賊大冒険
ゆかいな海賊大冒険 | |
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''The Big Adventure of The Fantastic Pirates'' | |
作曲 | 樋口康雄・宮川晶 |
作詞 | 青井陽治 |
原作 | 青井陽治 |
上演 |
1982年8月7日 - 9月12日(新宿コマ劇場) 1983年3月25日 - 4月10日(梅田コマ劇場) 1984年3月24日 - 4月17日(新宿コマ劇場) |
『ゆかいな海賊大冒険』(ゆかいなかいぞくだいぼうけん、The Big Adventure of The Fantastic Pirates )は、日本のミュージカル。1982年・1983年・1984年に上演された。演出・主演 : 千葉真一。ジャパンアクションクラブ(JAC)のメンバーをメインキャストとした作品である。
解説
[編集]1981年に千葉真一が演出した『スタントマン物語』に続く、JACミュージカルの第2回作品。当初千葉は深作欣二に演出を依頼していたが、スケジュール調整がつかなかったため、新宿コマ劇場の要望で千葉が演出することとなった[1]。1982年の公演では新宿コマ劇場の新装開場記念として、ダグ・ヘニングのニューアメリカンマジックショー(イリュージョン)と同時上演だった[2]。新宿コマ劇場はこの時、「夏休み期間のため内容をファミリー向けにして、イリューションを劇に入れてほしい」と千葉へ注文つけていたが、ストーリーとイリュージョンがどうしても噛み合わないことから、千葉はフィナーレの30分間にまとめてイリュージョンを行う苦渋の演出をしている[1]。本作は1983年に梅田コマ劇場で再演、1984年の新宿コマ劇場における三演では一部の配役を除き、A, Bキャストに振り分けられたが(#キャスト・#上演)、3年間にわたって満員御礼となる記録的な成功を収めた[3]。
スタッフ
[編集]- 企画監修 : 深作欣二
- 作・作詞 : 青井陽治
- 補綴 : 安永貞利
- 演出協力 : 高須準之助(1982年)
- 演出補 : 新美正雄(1984年)
- 音楽 : 樋口康雄・宮川晶
- 音楽プロデューサー : すずきまさかつ
- 装置 : 石浜日出雄
- 振付 : 謝珠栄・矢倉鶴雄
- パントマイム振付 : ヨネヤマ・ママコ・あらい汎
- 照明 : 原信広(1982年)・鳥居秀行(1984年)
- 殺陣 : 菅原俊夫・西本良治郎
- スタント指導 : 中牟田了
- 衣装 : 神取宏全
- 音響効果 : 八幡泰彦
- 声楽指導 : 島田敬穂
- 特殊装置 : 秋山清次
- 調音 : 野田幸一
- 制作 : 北村三郎・中野賀啓
- 制作協力 : サニー千葉エンタープライズ
ストーリー
[編集]大嵐の海に海賊船が姿を現した。海賊・ダイダロス船長とその手下たちは、稲妻が光り雷鳴の轟く真っ只中を、平然と歌いながらやってくる。船は島に着き、ダイダロスたちは降りてきた。海賊たちは陸に上がり宴をしながら、嵐が去るのを待っていた。嵐も収まり、船を出航させようとみな乗り込むが、ダイダロスは一番可愛がっている一の手下・イカロスに「ここに残れ」と告げる。
キャスト
[編集]パンフレットの表記順[4]。1982年・1983年はAキャストのみで、1984年はA, Bキャスト2通りで公演された。
役名 | Aキャスト | Bキャスト |
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ダイダロス(海賊船の船長) | 千葉真一 | |
ミランダ(王女) | 志穂美悦子 | 佐藤実里 |
イカロス(若い海賊) | 真田広之 | 山本亨 |
ヨナタン(王子) | 黒崎輝 | 渡洋史 |
鷲の精 | 大葉健二 | 真田広之 |
ピラゴラス(王様) | 多々良純 | |
カルメン(海賊船の食事係) | 楠トシエ | |
ペパロニ(侍従長) | 人見明 | |
クレオパトラ(金の波頭亭の女主人) | 舞小雪 | |
ペンタゴング(長官) | 田中浩 | |
クレア | 嶌田久美 | 志穂美悦子 |
ナンダ(長官の部下) | 潮健児 | 黒崎輝 |
ガニメデス(海賊) | 西田良 | |
パキータ(ペパロニの娘で侍女) | 森永奈緒美 | |
スカンポ(道下師) | 千葉真一 | |
パンタグロス(魔術師) | 千葉真一 |
上演
[編集]- 1982年8月7日 - 9月12日、新宿コマ劇場、第2回JACミュージカル[2] ※ダグ・ヘニングのニューアメリカンマジックショーと同時上演
- 1983年3月25日 - 4月10日、梅田コマ劇場、第3回JACミュージカル[5]
- 1984年3月24日 - 4月17日、新宿コマ劇場、第4回JACミュージカル[6]
媒体
[編集]- 『ゆかいな海賊大冒険』(LPレコード)千葉真一・志穂美悦子・真田広之・黒崎輝・JAC、EPICソニー、1982年。28-3H-66。
- (パンフレット)『ゆかいな海賊大冒険』、千葉プロモーション、1984年3月24日。
脚注
[編集]- ^ a b 黒田邦雄「ザ・インタビュー 千葉真一」『KINEJUN キネマ旬報』第1655巻第841号、キネマ旬報社、1982年8月1日、130頁。1982年、8月上旬号。
- ^ a b “新宿コマ劇場 公園年譜1982年”. 新宿コマ劇場. 2007年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年3月21日閲覧。
- ^ 「ごあいさつ 株式会社コマ・スタジアム 専務取締役 酒井肇」(パンフレット)『第IV回JACミュージカル 酔いどれ公爵』、新宿コマ・スタジアム、1985年4月1日、35頁。
- ^ ゆかいな海賊大冒険、10頁。
- ^ ゆかいな海賊大冒険、表紙。
- ^ “新宿コマ劇場 公園年譜1984年”. 新宿コマ劇場. 2007年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年3月21日閲覧。
関連項目
[編集]- 柳生十兵衛 魔界転生 - 第1回JACミュージカルと同時上演
- 酔いどれ公爵 - 第5回JACミュージカル