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甲山寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
甲山寺
本堂
本堂
所在地 香川県善通寺市弘田町1765番地1
位置 北緯34度13分59.5秒 東経133度45分56.75秒 / 北緯34.233194度 東経133.7657639度 / 34.233194; 133.7657639座標: 北緯34度13分59.5秒 東経133度45分56.75秒 / 北緯34.233194度 東経133.7657639度 / 34.233194; 133.7657639
山号 医王山
院号 多宝院
宗派 真言宗善通寺派
本尊 薬師如来
創建年 (伝)弘仁12年(821年
開基 (伝)空海(弘法大師)
正式名 医王山 多宝院 甲山寺
札所等 四国八十八箇所74番
公式サイト [香川 医王山 多宝院 甲山寺]
法人番号 4470005002800 ウィキデータを編集
地図
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甲山寺(こうやまじ)は、香川県善通寺市にある真言宗善通寺派寺院。医王山、院号は多宝院と号す。本尊薬師如来四国八十八箇所第七十四番札所甲山(かぶとやま)の麓に位置する。

  • 本尊真言:おん ころころ せんだりまとうぎ そわか
  • ご詠歌:十二神(じゅうにしん)味方に持てる戦(いくさ)には おのれとこころ甲(かぶと)やまかな
  • 納経印:当寺本尊、多聞天堂毘沙門天、うさぎの朱印(200円)

概要

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甲山

伝説では、壮年期の空海が寺を建立しようと幼きとき遊んだこのあたりを探索していると老翁が現れ、この地にお寺を建立すべしとお告げをした。この地の岩窟に住む毘沙門天の化身と悟った空海はこの岩窟に毘沙門天を祀った。 その後、嵯峨天皇の勅命を受け別当として満濃池の修築を命じられた空海は、この地で薬師如来を刻み修法すると数万の人々が集まり、無事に築造を完成に導いた。弘仁12年(821年)その功績に対して朝廷から二万銭が与えられ、その一部によって堂を建立したのが当寺の始まりであるという。

天正年間の兵火により本尊とわずかの寺宝が残ったのみで、『四国徧礼霊場記』(1689年刊)には、「むかし大伽藍の所といえども荒涼せり盛衰は世の数ある・・」と記されている状況であったが、享保20年(1730)に本堂、寛保2年(1742)に大師堂が再建され、『四国遍礼名所図会』(1800年刊)の挿絵では現在の形に近い形に復興している。

甲山(標高87.2 m)には、室町時代に天霧城の出城があったと云われていて、山頂に石舞台跡があり、頂上には神武天皇孝明天皇震儀石がある。また、当寺から山頂に向かう山道には江戸時代末期に開かれたという西国三十三所の石仏が並んでいる[1]

伽藍

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屋根瓦のウサギ
  • 山門:2008年落慶
  • 中門:明和6年(1769)に完成の旧山門を中門として修築。
  • 本堂:享保20年(1735)完成。本尊を拝観できる(脱履物)。
  • 大師堂:寛保2年(1742)完成。2014年と2020年に大師像が開帳された。
  • 鐘楼堂:宝暦2年(1752)完成。
  • 客殿と護摩堂:天明2年(1782)完成。
  • 多聞天堂:境内左奥の岩窟内に毘沙門天が祀られている。
  • 子安地蔵:大師堂に向って右前にいて、前掛けを持ち帰ると子供が生まれたというエピソードから。
  • 淡島大明神
  • ウサギが16羽:本尊脇仏の月光菩薩の持物にウサギが描かれていることから、山門や中門の内側および茶堂の屋根と手水舎の前にいる[2]

山門をくぐり右に手水舎を越え、左に曲がり中門をくぐると右手に納経所、わずかな石段を上がると本堂その右の続に護摩堂、左に数段上がると大師堂があり、鐘楼がその先にあり、その向こうに毘沙門窟入口があり、中に毘沙門天の石像が祀られている。

  • 宿坊:なし
  • 駐車場:無料大駐車場が山門前にあり

文化財

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国の史跡
  • 讃岐遍路道 甲山寺境内 - 遍路道は、甲山北側を東へと回り込み旧山門へ至り、75番善通寺へは門前の弘田川に架けられた石橋を渡り南へ向かった。令和6年12月20日答申。[3]

交通アクセス

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鉄道
道路

前後の札所

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四国八十八箇所
73 出釈迦寺 --(2.2 km)-- 74 甲山寺 --(1.6 km)-- 75 善通寺

脚注

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出典

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  1. ^ 現地案内看板より
  2. ^ ようこそウサギ寺 境内に“16匹”お守りにも 善通寺・甲山寺」『四国新聞』2020年4月3日。オリジナルの2020年4月5日時点におけるアーカイブ。2023年7月15日閲覧。
  3. ^ https://www.pref.kagawa.lg.jp/documents/51893/kouyamazi_shitei.pdf

参考文献

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  • 宮崎建樹『四国遍路ひとり歩き同行二人』 地図編(第8版)、へんろみち保存協力会、2007年。 

関連項目

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外部リンク

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