「三本槍岳」の版間の差分
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2022年11月23日 (水) 09:53時点における版
三本槍岳 | |
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西側の流石山方面から | |
標高 | 1,916.9 m |
所在地 |
日本 福島県西白河郡西郷村 栃木県那須塩原市 |
位置 | 北緯37度09分00.5秒 東経139度57分41.0秒 / 北緯37.150139度 東経139.961389度座標: 北緯37度09分00.5秒 東経139度57分41.0秒 / 北緯37.150139度 東経139.961389度 |
山系 | 那須火山群 |
種類 | 成層火山 |
三本槍岳の位置 | |
プロジェクト 山 |
三本槍岳(さんぼんやりだけ)は、福島県西白河郡西郷村と栃木県那須塩原市との境界にある山である。標高1,916.9m。那須岳の最高峰。一等三角点「三倉山(みくらやま)」設置。日光国立公園に属する。
山の概要
奥羽山脈の南端に位置する。朝日岳、茶臼岳、南月山、黒尾谷岳の各峰と構成する那須五岳の北端にある。活動時期は約30万年前(約36〜27万年前)[1]。太平洋に流れる阿武隈川、那珂川の源流部にあたり、また、山頂から400mほど北のピークは日本の中央分水嶺となっており、日本海側に流れる阿賀川(大川)の支流の源流部になっている。
山頂の北西に爆裂火口底に水をたたえた、周囲約450mの鏡ヶ沼があり、クロサンショウウオ、モリアオガエルが生息している。
山頂からは、南に急峻な容姿の朝日岳、周囲とは雰囲気が違う噴煙をあげる茶臼岳、西に中央分水嶺で栃木県と福島県境の流石山、大倉山、三倉山、北に遠く飯豊山、磐梯山、吾妻山が見渡せる。
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三本槍岳の一等三角点「三倉山」
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山頂から北西にある爆裂火口湖「鏡ヶ沼」
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山頂から西側の流石山、大倉山、三倉山方面
山名の由来
「三本槍岳」という名の由来として、昔、この山頂の領地がはっきりしないため、会津藩、那須藩、黒羽藩の3藩が領地を確認するため定期的に集まって槍を立てた故事による[2][3]、という説明がなされることがある。また、当事者を白河藩とする場合もあり、この場合は1627年(寛永4年)以降ということになる[4]。
明治後期には知られた地名発祥伝承であったようあるが[4]、この説を裏付ける近世の資料は確認されていない[4]。明治初年の地図では「三方槍(さんぼんやり)」と表記するものもある[4]。
アプローチ
栃木県側
- 那須の峠の茶屋、峰の茶屋、朝日岳、熊見曽根、清水平を経て山頂。
福島県会津側
- 南会津郡下郷町の国道121号の八幡橋の分岐から十文字集落、観音沼森林公園を経由して大峠林道終点手前の駐車場まで、車道を約16.2km。
- 駐車場から大峠林道終点、鏡ヶ沼分岐、鏡ヶ沼、中央分水嶺の稜線の「尾根上の分岐」を経て山頂まで約4km、約2時間20分。鏡ヶ沼分岐から大峠(旧会津中街道の大峠)を経て山頂までのコースがあり、登山路、下山路として組み合わせることができる。
熊見曽根からの流石山と三本槍岳
三本槍岳から茶臼岳、大佐飛山地、流石山
脚注
注釈
出典
- ^ 「高橋正樹、中島洋一、安井真也、金丸龍夫、南雲旭「那須茶臼岳火山噴出物の全岩主化学組成―分析データ114個の総括―」」日本大学文理学部自然科学研究所研究紀要No.51 (2016) pp.129- 177
- ^ 「下郷町史 第6巻 自然編」、1998年、下郷町。
- ^ “三本槍岳[関東地方]”. 角川日本地名大辞典. 2022年10月6日閲覧。
- ^ a b c d 栃木県立図書館(回答) (2020年12月1日). “三本槍岳(那須連山最高峰)にまつわる故事の出典を確認したい。”. レファレンス協同データベース. 2022年10月6日閲覧。