「アナと雪の女王」の版間の差分
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| 言語 = [[英語]] |
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| 製作費 = $150,000,000<ref name="boxoffice">{{cite web|url=http://www.boxofficemojo.com/movies/?id=frozen2013.htm|title=Frozen (2013)|accessdate=2014年5月1日|publisher=[[Box Office Mojo]]}}</ref> |
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| 興行収入 = 254.7億円<ref name="2014 annual">{{cite news|url=http://www.cinematoday.jp/page/N0069050|title=2014年ナンバーワン映画は『アナと雪の女王』!250億円突破で2位に大差!|publisher=シネマトゥデイ|date=2014-12-13|accessdate=2014-12-16}}</ref><ref>{{Cite web |date=2014-01-27 |url=http://www.eiren.org/toukei/img/eiren_kosyu/data_2014.pdf |title=2015年記者発表資料(2014年度統計) |format=PDF |publisher=[[日本映画製作者連盟]] |accessdate=2014-01-27}}</ref> |
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『'''アナと雪の女王'''』(アナとゆきのじょおう、原題:''Frozen'')は、[[ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ]]製作 |
『'''アナと雪の女王'''』(アナとゆきのじょおう、原題:''Frozen'')は、[[ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ]]製作の2013年のアメリカ合衆国の[[立体映画|3D]][[コンピュータアニメーション]][[ミュージカル映画|ミュージカル]][[ファンタジー映画]]。[[ハンス・クリスチャン・アンデルセン]]の童話『[[雪の女王]]』からインスピレーションを得た、53作目の[[ディズニー作品の一覧|ディズニー長編アニメーション映画]]。[[クリス・バック]]と[[ジェニファー・リー]]が監督、リーが脚本、[[ピーター・デル・ヴェッチョ]]が製作を務めた。 |
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『[[アナと雪の女王 エルサのサプライズ]]』(2015年)と『[[アナと雪の女王/家族の思い出]]』(2018年)の2作がスピンオフ短編アニメーションとして製作され、2019年には続編『[[アナと雪の女王2]]』が公開された。 |
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== ストーリー == |
== ストーリー == |
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エンドロール後は、エルサのいなくなった氷の城でマシュマロウが彼女の捨てたティアラを拾い上げて被る場面で映画は幕を閉じる。 |
エンドロール後は、エルサのいなくなった氷の城でマシュマロウが彼女の捨てたティアラを拾い上げて被る場面で映画は幕を閉じる。 |
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== 声の出演 ==<!-- 公式サイトに発表されている以外の日本語吹き替えについては出典を付けてください --> |
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== 登場キャラクター == |
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{| class="wikitable" style="text-align: center;" |
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日本語版、英語版の担当については[[#声の出演]]の節を参照。 |
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;アナ (Princess Anna of Arendelle) |
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:本作の主人公で18歳。アレンデール[[王国]]の第二[[王女]]。瞳の色はエメラルドグリーンで、身長は165cm。[[雀卵斑|そばかす]]が特徴。好きな食べ物は[[チョコレート]]と[[サンドイッチ]]。[[一人称]]は「あたし」。 |
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:髪は[[赤毛]]だが、5歳のときに頭に受けたエルサの[[魔法]]の影響で一房だけが[[白髪|白]]い。ただ、本人はその一件で意識不明に陥った際、トロールの長であるパビーの治療によりエルサの魔法に関する記憶を消された為、生まれつきだと思っている。 |
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:上記の一件で仲良しだったエルサが自分を避け、周囲とも隔離された状態の中で暮らしていたため、社交経験はまったくと言っていいほどない。性格は明るく明良快活で、芯が強く、いざという時は勇敢な一面をのぞかせる。 |
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:戴冠式の日に出会ったハンス王子とすぐに婚約するが、それがきっかけでエルサと口論になり、エルサが魔法を暴走させるきっかけを作ってしまう。ノースマウンテンへと逃げるエルサを追う途中でクリストフ、オラフと出会う。しかし、エルサを見つける途中、クリストフのソリを壊してしまったため、弁償するとクリストフに約束する。氷の城でエルサを見つけるが、エルサが再び魔法を暴走させた際、魔法を胸に受けてしまったことで徐々に衰弱していき、パビーから、「このままでは死んでしまう。『真実の愛』だけが救う術だ」と告げられる。 |
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:アレンデールに戻りハンスにすべてを話すも、そこで本性を露にした彼によって部屋に閉じ込められてしまい、更に衰弱してしまうが、心配して駆け付けたオラフから愛とは何かを教えられ、オラフと共に城を抜け出す。ハンスに殺されそうになっていたエルサを身を挺して救った瞬間、体が完全に凍り付いてしまったが、エルサが涙ながらに彼女を抱き締めたことで「真実の愛」の力が発動し、元の姿に戻る。また、髪の毛は全て元の赤毛になった。 |
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:エピローグでは、ハンスに鉄拳制裁をお見舞いし、クリストフにはソリとキスのプレゼントを贈る。そして、魔法の力をコントロールできるようになったエルサが作った即席のスケートリンクでスケートを楽しんでいた。 |
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;エルサ (Queen Elsa of Arendelle) |
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:本作のもう一人の主人公。アナの姉で年齢は21歳。アレンデール王国の第一王女で[[王位継承者]]。真面目でクール、優雅で心優しい性格。髪は[[プラチナブロンド]]。瞳の色はアクアブルーで、身長は172cm。一人称は 「私」。 |
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:生まれながらに[[雪]]や[[氷]]を作り出す魔法の力を持っており、その力は成長するにつれて制御することができなくなるほど強大になっていった。氷の城や[[橋]]、[[雪だるま]]を瞬時に建造したり、自ら着ている[[ドレス]]を変化させるなど意識的に使用したり、攻撃や反射的な防御はできるが、手袋を外したまま不使用状態を保つことや使用停止に関してはコントロールできないほか、自身の[[喜怒哀楽]]によって放出する雪や氷の形状が変化する。 |
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:元はアナ同様明るい性格だったが、幼少期に魔法でアナを傷付け、危篤状態にさせてしまったことや、魔法の力が周囲に露見することへの恐れから、内向的で慎重な性格になってしまった。また、この一件以降両親を除く、アナを含めた周囲の人々と関わることなく暮らしていた。 |
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:戴冠式でのアナとの口論が発端となり、魔法の力を暴走させてしまい<ref group="注">エルサはこの時、魔法の力が表に出ないように手袋をしていたが、アナが手袋の片方を外してしまったため、これが魔法を暴走させた一因となった。</ref>、周囲に魔法のことが露見してしまう。耐えられなくなった末にノースマウンテンへと逃げ、そこで氷の城を作って1人で暮らそうと決意するが、心配して追って来たアナからアレンデールが冬になってしまった事を告げられると更なる魔法の暴走を引き起こし、アナを命の危機に追いやってしまう。 |
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:後からやって来たハンス達との応戦によって気を失い、城の牢に閉じ込められるが、再び魔法が暴走して牢を抜け出す。彼女を追って来たハンスが告げた「君のせいでアナは死んだ」という嘘を信じ、ショックを受けて倒れこみ、その隙をついたハンスにより抹殺されかけるが、アナの捨て身の行動により救われる。完全に凍り付いてしまったアナを抱き締めて泣き崩れるが、「真実の愛」の力が発動してアナは救われ、同時にこの力が魔法をコントロールする術であることに気付き、全ての魔法を解くことに成功する。 |
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:以降は魔法を恐れることはなく、周囲にも堂々と魔法を見せるようになり、同時に性格も明るくなっていった。 |
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:『[[アナと雪の女王 エルサのサプライズ]]』では、アナの誕生日を盛大に祝うためのパーティーを企画するが、風邪をこじらせた上に無理をし続けたため、アナを心配させる。 |
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;クリストフ・ビョルグマン (Kristoff Bjorgman) |
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:山男の青年で[[サーミ人]]。年齢は21歳。大柄で体格がよく、茶色の瞳にブロンドの髪を持つ。一人称は「俺」。氷を売って生計を立てており、山の中で[[トナカイ]]のスヴェンとともに暮らしている。[[山小屋]]でアナと出会い、彼が会話の中で突然の[[吹雪]]が吹いてきた[[方角]]を示したおかげで、アナは姉のエルサがどこに潜んでいるか気付き、彼もエルサを捜す旅に同行することになる。幼い頃からスヴェンと採氷をしていたがそれが契機でトロールを目撃し、その存在を知ることになった。トロールたちとは家族同然の仲でもある。 |
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:仕事用のソリは分割払いで購入したものであったが、払い終えてすぐ、アナと共にエルサの行方を探す道中で失ってしまい、アナがソリも荷物もすべて弁償すると言われたもののかなり落胆する。また、アナがハンスと出会ってすぐに婚約を決めた際には、彼女の行動に呆れて説教をする一面も見せた。 |
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:アナにとってハンスが運命の人だと悟り、一度は身を引き、帰ろうとするが、その道中でスヴェンに叱咤されたことで、実はアナを愛していることに気付く。アレンデールの異変に気付き、スヴェンと共に再びアレンデールに急いで向かう。 |
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:エピローグでは、アナから最新式のソリをプレゼント(前述のソリの弁償として)され、同時に「王国に氷を運ぶ係」に任命され、さらにアナからキスを受ける。 |
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;スヴェン (Sven) |
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:山に住むトナカイ。クリストフの相棒。[[にんじん]]が好物。人懐っこく、クリストフやアナには忠実。言葉こそしゃべらないが、幼い頃から一緒にいるクリストフとは意思疎通ができる様子。ただし、アナを城に送り返した際 "戻ろう" と伝えようとした時にクリストフがわかっているのに、わかっていないフリをする場面もある。 |
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:[[ジョン・ラセター]]の犬、フランキーをモデルにしている<ref>{{cite news|title=アナと雪の女王を百倍楽しむために知っておくべき15の秘密|date=2014-5-17|accessdate=2021-8-15|newspaper=映画で英語ドットコム|url=https://www.eigadeeigo.com/1057.html}}</ref>。 |
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;オラフ (Olaf) |
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:夏に憧れる陽気な[[雪だるま]]。元はエルサとアナが幼い頃に作ったものでその際は普通の雪だるまだったが、エルサが王国から逃亡した際に再び魔法で作られる。主に3つの雪玉から成る身体で、それぞれを意のままに入れ替えることができる。曲げても折れない木の腕と三本の毛、出っ歯が特徴。アナ達が初めて出会った時は鼻が無かったが、アナが持っていたスヴェンの餌用のにんじんを着けてもらって喜んだ。夏に憧れるがゆえに、永遠の冬に終止符を打つのが目的のアナ達を嬉々として氷の城へ案内する。最初は勘違いによりクリストフを「スヴェン」と呼んでいたが、後に「クリストフ」と呼び直した。常に自分よりも相手を大事にする性格で、彼のひたむきさはアナとエルサが和解するきっかけとなった。一人称は「ボク」。 |
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:「オラフ」という名前はヨーロッパ北部のスカンジナビアの地名が由来。英語の「Oh,laugh」が由来とされてきたが、[[アナと雪の女王2]]の公開記念で監督らが来日した際に実際の由来を語った。 |
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;[[ハンス・ウェスターガード]] (Prince Hans Westergaard of the Southern Isles) |
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:エルサの戴冠式に招待されたサザンアイルズ王国の第13[[王子]]。ヘーゼルグリーンの瞳に、赤みのある栗色の髪。23歳。身長183cm。戴冠式でアナと出会い、孤独感を打ち明けた彼女に対し、自分も13人[[兄弟]]の末っ子で、王も王妃も上の兄たちに目をかけているために孤独感を抱いていると共感を見せて懇意になり、彼女にプロポーズする。アナがエルサを捜す旅に出ている間、アレンデール王国のことを任される。 |
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:紳士的に見えるが、その正体はアナを利用してアレンデールを手に入れようとしていた本作の[[ディズニー・ヴィランズ]]。本性は残忍かつ冷酷で、エルサだけでなく彼女のあとを追ったアナも抹殺しようと野心を燃やしていた。そのため、エルサの魔法の影響で凍死寸前になったアナが助けを求めてもあっさりと見捨て、残る邪魔者のエルサを自身の手で始末しようと追いつめ斬りかかるが、アナが身を挺して庇ったことで失敗。最終的にはアナに「心が凍っているのはあなたの方でしょ」<ref group="注">日本語字幕では、「あなたこそ、氷の心臓だわ」と表記される。</ref> と言われて海に殴り落とされ、その後に逮捕され、サザンアイルズ王国へ送還された。 |
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:監督の[[ジェニファー・リー]]は、ハンス王子の本質について原作の「悪魔の作った鏡」である、「鏡のように周囲の人物の心象を写し出しているのだ」とインタビューで語っている<ref>監督インタビュー: http://johnaugust.com/2014/scriptnotes-ep-128-frozen-with-jennifer-lee-transcript (英語、2014年1月掲載<!-- なんのインタビュー? -->)</ref>。 |
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:これまでのディズニー・ヴィランズは、登場した時点で視聴者に悪役であるとわかったり、物語の途中から徐々に不可解な行動をとる者が多かったが、彼は終盤まで本性が明らかにされなかった。 |
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:本作のスピンオフ短編映画で、その後の出来事を描いた『[[アナと雪の女王 エルサのサプライズ]]』にも登場。前述の罪により王位継承権を剥奪され、サザンアイルズの馬小屋で労働させられていた。 |
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;ウェーゼルトン公爵 (The Duke of Weselton) |
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:アレンデール王国の隣国で、貿易相手国であるウェーゼルトン国からエルサの戴冠式に招待された[[公爵]]で、常に2人のボディガードを引き連れている。ドイツ読みが正しい発音だが、いつも'''ウィーゼル<u>タウ</u>ン''' ('''Weaselto<u>w</u>n''')<ref group="注">直訳すると「イタチの町」。日本語吹き替え版では「'''ウイルスタウン'''」。字幕は「'''ウィーズルタウン'''」と表記。</ref> と発音されてしまうことをいやがる。頭の大部分が禿げかかっているため、常に[[かつら (装身具)|かつら]]を被っている。 |
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:エルサの代わりにアナに無理矢理[[社交ダンス]]の相手をさせたり[[鶏]]や[[猿]]の[[物真似|真似]]を得意とするなど一見愛嬌があるが、実はもうひとりの[[ディズニー・ヴィランズ]]であり、本性は短気で他人を見下すなど、身勝手な性格の持ち主。ハンスとは違い、登場早々「アレンデールの秘密を暴き、富を奪う」と発言するなど、彼は最初から悪役とわかる素振りを見せていた。また、ハンスがエルサの元へ救援部隊と共に向かおうとした際には、彼女の魔法の力を脅威と感じ、側近2人に対して秘かにエルサの抹殺を命じるが、失敗に終わっている。 |
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:最終的には全ての悪事が露見し、アレンデールとの貿易を打ち切られた挙句、本国へ強制送還されることとなった。その際にも護送する兵士達に対して高圧的に振る舞い、自身は被害者だと言い訳をしたり、「(強制送還する前に)医者に行かせてくれんかね?」と逃げ口上ばかり嘯くなど、最後まで反省することはなかった。 |
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;マシュマロウ (Marshmallow) |
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:エルサの魔法で作られた氷の[[怪物]]([[雪男]])で、氷の城の[[門番]]。怒らせると[[つらら]]の形をした[[牙]](きば)と[[爪]]と[[トゲ]]が生えて襲いかかる。マシュマロウという名は劇中ではオラフにしか言及されていない。本編中盤でエルサを追って来たハンス王子によって片足を切られ、崖から落ちてしまう。その後死んだと思われたが生還しており、再び誰もいなくなった氷の城に現れ、エルサが捨てたティアラを密かに被った途端、凶暴な性格から穏やかになり爪とトゲが無くなるシーンがエンドロール後のオマケのシーンで描かれている。 |
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:基本的に唸り声や咆哮を上げるのみだが、普通に話せる。 |
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:スピンオフ短編映画『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』にも登場。氷の城で留守番兼管理人を務めていた。 |
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;オーケン (Oaken) |
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:[[サウナ風呂|サウナ]]付き山小屋の主人。5人の家族がいる。夏の真っただ中から突然極寒の冬になったので、店内の夏物を半額セールにしている。したがって冬物の品揃えが実に悪い。何かにつけ自分が発明した[[日焼け止め]]オイルをアピールする。普段は温和で優しいが、クリストフに「悪党」呼ばわりされた際には彼を店から力づくで放り出した。 |
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:スピンオフ短編映画『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』にも登場。アレンデールで出張サウナ店を営業しており、エルサに自家製の風邪薬をアピールしていた。 |
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;[[トロール]]たち (Trolls) |
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:[[石]]のような姿をした不思議な生き物。クリストフの友達であり、家族のような存在。長であるパビーはかつてエルサの魔法で傷付いたアナを治した。トロールの1人であるバルダは陽気で、幼い頃のクリストフが最初に出会ったトロール。人間でいう男性にあたるトロールたちは緑か青のクリスタル製ネックレス、女性にあたるトロール達はピンクか赤、長のパビーのみ黄色のネックレスをかけている。 |
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:彼らがアナの回復に必要とする「真実の愛」の力は、エルサの魔法を制御するのに必要な力と共通する。 |
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;シトロン (Sitron) |
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:ハンスの愛[[馬]]で種類は{{仮リンク|フィヨルド馬|en|Fjord horse}}。ハンスとアナが最初に出会った際にハンスと一緒にいた。アナから彼女自身がアレンデール王国の王女と聞いて、ハンスと一緒におじぎする礼儀を持ち合わせている。後にハンスと一緒にエルサを捜す旅に出かける。 |
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;カイとゲルダ (Kai and Gerda) |
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:アナとエルサの[[召使い]]。アナとエルサが幼い頃からアレンデール王国に仕えていた。原作とされるアンデルセンの「雪の女王」の主人公たちの名がつけられている。 |
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;アグナル(King Agnarr of Arendelle) |
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:アレンデール[[国王]]で、エルサとアナの[[父]]。心優しく民衆皆から愛されていた。アナが不慮の事故に見舞われた際、城の蔵書からトロールたちの住む谷を見つけ出し、妻と娘たちを連れて馬を走らせた。妻と共にエルサを魔法の恐怖から救おうと試行錯誤していた矢先、[[外交]]のため船出した途中で船が嵐に襲われ沈没、妻とともに帰らぬ人となってしまう。心ならずも二人の取った行動は、アナとエルサが現在の性格になり、同時に2人が仲違いする原因となった。 |
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;イドゥナ(Queen Iduna of Arendelle) |
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:アレンデール[[王妃]]で、エルサとアナの[[母]]。エルサが戴冠式で身に付けている[[ブローチ]]は、元々は彼女の持ち物だった。夫・アグナルと同じく船の事故で亡くなっている。 |
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:ちなみにアグナルとイドゥナは、1999年に公開されたディズニー映画「[[ターザン]]」の主人公[[ターザン]]の父と母であるという説が出ているが、これについては監督のクリス・バックが「ファンはいろいろな説を考えてくれて、僕も大好きなんだけど、それについては本当じゃないんだよ」と否定している<ref>{{Cite web |date=2019-11-23 |url=https://www.cinematoday.jp/news/N0112507 |title=アナとエルサの弟はターザンって本当?『アナ雪』監督が語った真相|publisher=シネマトゥデイ |accessdate=2019-11-24}}</ref>。 |
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== 声の出演 == |
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<!-- 公式サイトに発表されている以外の日本語吹き替えについては出典を付けてください --> |
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{|class="wikitable" style="text-align: center;" |
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! 役名 !! |
! 役名 !! 声優 !! 日本語版 |
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| アナ |
| アナ |
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| クリストフ |
| クリストフ |
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| [[ジョナサン・グロフ]]<ref name="USATodayPics" /><ref name="groff">{{Cite news|title=Jonathan Groff joins Disney's Frozen Voice Cast|url=http://www.comingsoon.net/news/movienews.php?id=98237|accessdate=December 19, 2012|newspaper=ComingSoon.net|date=December 19, 2012}}</ref> |
| [[ジョナサン・グロフ]]<ref name="USATodayPics">{{Cite news|last=Alexander|first=Bryan|title='Frozen' defrosts Kristen Bell's Disney dreams|url=http://www.usatoday.com/story/life/movies/2013/06/17/frozen-disney/2389171/|accessdate=June 18, 2013|newspaper=USA Today|date=June 17, 2013}}</ref><ref name="groff">{{Cite news|title=Jonathan Groff joins Disney's Frozen Voice Cast|url=http://www.comingsoon.net/news/movienews.php?id=98237|accessdate=December 19, 2012|newspaper=ComingSoon.net|date=December 19, 2012}}</ref> |
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| [[原慎一郎]] |
| [[原慎一郎]] |
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| オラフ |
| オラフ |
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| [[ジョシュ・ギャッド]]<ref name="Geeks" /><ref>{{Cite news|last=Sarto|first=Dan|title=Oscar® Tour SoCal Day 2 Continues at Disney Feature Animation|url=http://www.awn.com/blogs/oscar-tour-travelogue/oscar-tour-socal-day-2-continues-at-disney-feature-animation|accessdate=February 28, 2013|newspaper=Animation World Network|date=February 21, 2013}}</ref><ref name="BroadwayFontana"/> |
| [[ジョシュ・ギャッド]]<ref name="Geeks" /><ref>{{Cite news|last=Sarto|first=Dan|title=Oscar® Tour SoCal Day 2 Continues at Disney Feature Animation|url=http://www.awn.com/blogs/oscar-tour-travelogue/oscar-tour-socal-day-2-continues-at-disney-feature-animation|accessdate=February 28, 2013|newspaper=Animation World Network|date=February 21, 2013}}</ref><ref name="BroadwayFontana">{{Cite news|last=Snetiker|first=Marc|title=Santino Fontana and Josh Gad Join Disney’s Frozen, Starring Jonathan Groff & Idina Menzel|url=http://www.broadway.com/buzz/170190/santino-fontana-and-josh-gad-join-disneys-frozen-starring-jonathan-groff-idina-menzel/|accessdate=June 18, 2013|newspaper=Broadway.com|date=June 18, 2013}}</ref> |
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| [[ピエール瀧]](劇場公開版)<br />[[武内駿輔]](2019年版<ref name="DD20190621">{{Cite news|url=https://www.j-cast.com/2019/06/21360614.html?p=all|title=アナ雪「オラフ」役、後任は若手声優・武内駿輔に Disney DELUXE配信の過去作、ピエール瀧から差し替え|date=2019-6-21|accessdate=2021-8-15|newspaper=J-CASTニュース}}</ref>) |
| [[ピエール瀧]](劇場公開版)<br />[[武内駿輔]](2019年版<ref name="DD20190621">{{Cite news|url=https://www.j-cast.com/2019/06/21360614.html?p=all|title=アナ雪「オラフ」役、後任は若手声優・武内駿輔に Disney DELUXE配信の過去作、ピエール瀧から差し替え|date=2019-6-21|accessdate=2021-8-15|newspaper=J-CASTニュース}}</ref>) |
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| ハンス王子 |
| ハンス王子 |
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| [[サンティノ・フォンタナ]]<ref name="USATodayPics" |
| [[サンティノ・フォンタナ]]<ref name="USATodayPics" /> |
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| [[津田英佑]] |
| [[津田英佑]] |
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| ウェーゼルトン公爵 |
| ウェーゼルトン公爵 |
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| [[アラン・テュディック]]<ref name="BroadwayFontana" /> |
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| [[アラン・テュディック]]<ref name="BroadwayFontana">{{Cite news|last=Snetiker|first=Marc|title=Santino Fontana and Josh Gad Join Disney’s Frozen, Starring Jonathan Groff & Idina Menzel|url=http://www.broadway.com/buzz/170190/santino-fontana-and-josh-gad-join-disneys-frozen-starring-jonathan-groff-idina-menzel/|accessdate=June 18, 2013|newspaper=Broadway.com|date=June 18, 2013}}</ref> |
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| [[多田野曜平]] |
| [[多田野曜平]] |
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=== キャラクター === |
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;アナ (Princess Anna of Arendelle) |
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作品のメッセージとして、監督のクリス・バックは、「家族の強さ」であり、すなわち、エルサとアナの「姉妹の絆」であるとしている。また、共同監督で脚本を担当した[[ジェニファー・リー]]は、「『恐れ』対『愛』」が本作の大きなテーマであると述べている<ref name="pamphlet">ここまで. {{Cite book|和書|editor=今西千鶴子|title=アナと雪の女王 公式パンフレット|publisher=東和プロモーション|date=2014-03-14|language=Japanese}}</ref>。 |
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:本作の主人公で18歳。アレンデール[[王国]]の第二[[王女]]。瞳の色はエメラルドグリーンで、身長は165cm。[[雀卵斑|そばかす]]が特徴。好きな食べ物は[[チョコレート]]と[[サンドイッチ]]。[[一人称]]は「あたし」。 |
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:髪は[[赤毛]]だが、5歳のときに頭に受けたエルサの[[魔法]]の影響で一房だけが[[白髪|白]]い。ただ、本人はその一件で意識不明に陥った際、トロールの長であるパビーの治療によりエルサの魔法に関する記憶を消された為、生まれつきだと思っている。 |
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:上記の一件で仲良しだったエルサが自分を避け、周囲とも隔離された状態の中で暮らしていたため、社交経験はまったくと言っていいほどない。性格は明るく明良快活で、芯が強く、いざという時は勇敢な一面をのぞかせる。 |
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:戴冠式の日に出会ったハンス王子とすぐに婚約するが、それがきっかけでエルサと口論になり、エルサが魔法を暴走させるきっかけを作ってしまう。ノースマウンテンへと逃げるエルサを追う途中でクリストフ、オラフと出会う。しかし、エルサを見つける途中、クリストフのソリを壊してしまったため、弁償するとクリストフに約束する。氷の城でエルサを見つけるが、エルサが再び魔法を暴走させた際、魔法を胸に受けてしまったことで徐々に衰弱していき、パビーから、「このままでは死んでしまう。『真実の愛』だけが救う術だ」と告げられる。 |
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:アレンデールに戻りハンスにすべてを話すも、そこで本性を露にした彼によって部屋に閉じ込められてしまい、更に衰弱してしまうが、心配して駆け付けたオラフから愛とは何かを教えられ、オラフと共に城を抜け出す。ハンスに殺されそうになっていたエルサを身を挺して救った瞬間、体が完全に凍り付いてしまったが、エルサが涙ながらに彼女を抱き締めたことで「真実の愛」の力が発動し、元の姿に戻る。また、髪の毛は全て元の赤毛になった。 |
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:エピローグでは、ハンスに鉄拳制裁をお見舞いし、クリストフにはソリとキスのプレゼントを贈る。そして、魔法の力をコントロールできるようになったエルサが作った即席のスケートリンクでスケートを楽しんでいた。 |
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;エルサ (Queen Elsa of Arendelle) |
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:本作のもう一人の主人公。アナの姉で年齢は21歳。アレンデール王国の第一王女で[[王位継承者]]。真面目でクール、優雅で心優しい性格。髪は[[プラチナブロンド]]。瞳の色はアクアブルーで、身長は172cm。一人称は 「私」。 |
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:生まれながらに[[雪]]や[[氷]]を作り出す魔法の力を持っており、その力は成長するにつれて制御することができなくなるほど強大になっていった。氷の城や[[橋]]、[[雪だるま]]を瞬時に建造したり、自ら着ている[[ドレス]]を変化させるなど意識的に使用したり、攻撃や反射的な防御はできるが、手袋を外したまま不使用状態を保つことや使用停止に関してはコントロールできないほか、自身の[[喜怒哀楽]]によって放出する雪や氷の形状が変化する。 |
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:元はアナ同様明るい性格だったが、幼少期に魔法でアナを傷付け、危篤状態にさせてしまったことや、魔法の力が周囲に露見することへの恐れから、内向的で慎重な性格になってしまった。また、この一件以降両親を除く、アナを含めた周囲の人々と関わることなく暮らしていた。 |
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:戴冠式でのアナとの口論が発端となり、魔法の力を暴走させてしまい<ref group="注">エルサはこの時、魔法の力が表に出ないように手袋をしていたが、アナが手袋の片方を外してしまったため、これが魔法を暴走させた一因となった。</ref>、周囲に魔法のことが露見してしまう。耐えられなくなった末にノースマウンテンへと逃げ、そこで氷の城を作って1人で暮らそうと決意するが、心配して追って来たアナからアレンデールが冬になってしまった事を告げられると更なる魔法の暴走を引き起こし、アナを命の危機に追いやってしまう。 |
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:後からやって来たハンス達との応戦によって気を失い、城の牢に閉じ込められるが、再び魔法が暴走して牢を抜け出す。彼女を追って来たハンスが告げた「君のせいでアナは死んだ」という嘘を信じ、ショックを受けて倒れこみ、その隙をついたハンスにより抹殺されかけるが、アナの捨て身の行動により救われる。完全に凍り付いてしまったアナを抱き締めて泣き崩れるが、「真実の愛」の力が発動してアナは救われ、同時にこの力が魔法をコントロールする術であることに気付き、全ての魔法を解くことに成功する。 |
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:以降は魔法を恐れることはなく、周囲にも堂々と魔法を見せるようになり、同時に性格も明るくなっていった。 |
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:『[[アナと雪の女王 エルサのサプライズ]]』では、アナの誕生日を盛大に祝うためのパーティーを企画するが、風邪をこじらせた上に無理をし続けたため、アナを心配させる。 |
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;クリストフ・ビョルグマン (Kristoff Bjorgman) |
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:山男の青年で[[サーミ人]]。年齢は21歳。大柄で体格がよく、茶色の瞳にブロンドの髪を持つ。一人称は「俺」。氷を売って生計を立てており、山の中で[[トナカイ]]のスヴェンとともに暮らしている。[[山小屋]]でアナと出会い、彼が会話の中で突然の[[吹雪]]が吹いてきた[[方角]]を示したおかげで、アナは姉のエルサがどこに潜んでいるか気付き、彼もエルサを捜す旅に同行することになる。幼い頃からスヴェンと採氷をしていたがそれが契機でトロールを目撃し、その存在を知ることになった。トロールたちとは家族同然の仲でもある。 |
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:仕事用のソリは分割払いで購入したものであったが、払い終えてすぐ、アナと共にエルサの行方を探す道中で失ってしまい、アナがソリも荷物もすべて弁償すると言われたもののかなり落胆する。また、アナがハンスと出会ってすぐに婚約を決めた際には、彼女の行動に呆れて説教をする一面も見せた。 |
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:アナにとってハンスが運命の人だと悟り、一度は身を引き、帰ろうとするが、その道中でスヴェンに叱咤されたことで、実はアナを愛していることに気付く。アレンデールの異変に気付き、スヴェンと共に再びアレンデールに急いで向かう。 |
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:エピローグでは、アナから最新式のソリをプレゼント(前述のソリの弁償として)され、同時に「王国に氷を運ぶ係」に任命され、さらにアナからキスを受ける。 |
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;スヴェン (Sven) |
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:山に住むトナカイ。クリストフの相棒。[[にんじん]]が好物。人懐っこく、クリストフやアナには忠実。言葉こそしゃべらないが、幼い頃から一緒にいるクリストフとは意思疎通ができる様子。ただし、アナを城に送り返した際 "戻ろう" と伝えようとした時にクリストフがわかっているのに、わかっていないフリをする場面もある。 |
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:[[ジョン・ラセター]]の犬、フランキーをモデルにしている<ref>{{cite news|title=アナと雪の女王を百倍楽しむために知っておくべき15の秘密|date=2014-5-17|accessdate=2021-8-15|newspaper=映画で英語ドットコム|url=https://www.eigadeeigo.com/1057.html}}</ref>。 |
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;オラフ (Olaf) |
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:夏に憧れる陽気な[[雪だるま]]。元はエルサとアナが幼い頃に作ったものでその際は普通の雪だるまだったが、エルサが王国から逃亡した際に再び魔法で作られる。主に3つの雪玉から成る身体で、それぞれを意のままに入れ替えることができる。曲げても折れない木の腕と三本の毛、出っ歯が特徴。アナ達が初めて出会った時は鼻が無かったが、アナが持っていたスヴェンの餌用のにんじんを着けてもらって喜んだ。夏に憧れるがゆえに、永遠の冬に終止符を打つのが目的のアナ達を嬉々として氷の城へ案内する。最初は勘違いによりクリストフを「スヴェン」と呼んでいたが、後に「クリストフ」と呼び直した。常に自分よりも相手を大事にする性格で、彼のひたむきさはアナとエルサが和解するきっかけとなった。一人称は「ボク」。 |
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:「オラフ」という名前はヨーロッパ北部のスカンジナビアの地名が由来。英語の「Oh,laugh」が由来とされてきたが、[[アナと雪の女王2]]の公開記念で監督らが来日した際に実際の由来を語った。 |
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;[[ハンス・ウェスターガード]] (Prince Hans Westergaard of the Southern Isles) |
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:エルサの戴冠式に招待されたサザンアイルズ王国の第13[[王子]]。ヘーゼルグリーンの瞳に、赤みのある栗色の髪。23歳。身長183cm。戴冠式でアナと出会い、孤独感を打ち明けた彼女に対し、自分も13人[[兄弟]]の末っ子で、王も王妃も上の兄たちに目をかけているために孤独感を抱いていると共感を見せて懇意になり、彼女にプロポーズする。アナがエルサを捜す旅に出ている間、アレンデール王国のことを任される。 |
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:紳士的に見えるが、その正体はアナを利用してアレンデールを手に入れようとしていた本作の[[ディズニー・ヴィランズ]]。本性は残忍かつ冷酷で、エルサだけでなく彼女のあとを追ったアナも抹殺しようと野心を燃やしていた。そのため、エルサの魔法の影響で凍死寸前になったアナが助けを求めてもあっさりと見捨て、残る邪魔者のエルサを自身の手で始末しようと追いつめ斬りかかるが、アナが身を挺して庇ったことで失敗。最終的にはアナに「心が凍っているのはあなたの方でしょ」<ref group="注">日本語字幕では、「あなたこそ、氷の心臓だわ」と表記される。</ref> と言われて海に殴り落とされ、その後に逮捕され、サザンアイルズ王国へ送還された。 |
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:監督の[[ジェニファー・リー]]は、ハンス王子の本質について原作の「悪魔の作った鏡」である、「鏡のように周囲の人物の心象を写し出しているのだ」とインタビューで語っている<ref>監督インタビュー: http://johnaugust.com/2014/scriptnotes-ep-128-frozen-with-jennifer-lee-transcript (英語、2014年1月掲載<!-- なんのインタビュー? -->)</ref>。 |
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:これまでのディズニー・ヴィランズは、登場した時点で視聴者に悪役であるとわかったり、物語の途中から徐々に不可解な行動をとる者が多かったが、彼は終盤まで本性が明らかにされなかった。 |
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:本作のスピンオフ短編映画で、その後の出来事を描いた『[[アナと雪の女王 エルサのサプライズ]]』にも登場。前述の罪により王位継承権を剥奪され、サザンアイルズの馬小屋で労働させられていた。 |
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;ウェーゼルトン公爵 (The Duke of Weselton) |
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:アレンデール王国の隣国で、貿易相手国であるウェーゼルトン国からエルサの戴冠式に招待された[[公爵]]で、常に2人のボディガードを引き連れている。ドイツ読みが正しい発音だが、いつも'''ウィーゼル<u>タウ</u>ン''' ('''Weaselto<u>w</u>n''')<ref group="注">直訳すると「イタチの町」。日本語吹き替え版では「'''ウイルスタウン'''」。字幕は「'''ウィーズルタウン'''」と表記。</ref> と発音されてしまうことをいやがる。頭の大部分が禿げかかっているため、常に[[かつら (装身具)|かつら]]を被っている。 |
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:エルサの代わりにアナに無理矢理[[社交ダンス]]の相手をさせたり[[鶏]]や[[猿]]の[[物真似|真似]]を得意とするなど一見愛嬌があるが、実はもうひとりの[[ディズニー・ヴィランズ]]であり、本性は短気で他人を見下すなど、身勝手な性格の持ち主。ハンスとは違い、登場早々「アレンデールの秘密を暴き、富を奪う」と発言するなど、彼は最初から悪役とわかる素振りを見せていた。また、ハンスがエルサの元へ救援部隊と共に向かおうとした際には、彼女の魔法の力を脅威と感じ、側近2人に対して秘かにエルサの抹殺を命じるが、失敗に終わっている。 |
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:最終的には全ての悪事が露見し、アレンデールとの貿易を打ち切られた挙句、本国へ強制送還されることとなった。その際にも護送する兵士達に対して高圧的に振る舞い、自身は被害者だと言い訳をしたり、「(強制送還する前に)医者に行かせてくれんかね?」と逃げ口上ばかり嘯くなど、最後まで反省することはなかった。 |
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;マシュマロウ (Marshmallow) |
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:エルサの魔法で作られた氷の[[怪物]]([[雪男]])で、氷の城の[[門番]]。怒らせると[[つらら]]の形をした[[牙]](きば)と[[爪]]と[[トゲ]]が生えて襲いかかる。マシュマロウという名は劇中ではオラフにしか言及されていない。本編中盤でエルサを追って来たハンス王子によって片足を切られ、崖から落ちてしまう。その後死んだと思われたが生還しており、再び誰もいなくなった氷の城に現れ、エルサが捨てたティアラを密かに被った途端、凶暴な性格から穏やかになり爪とトゲが無くなるシーンがエンドロール後のオマケのシーンで描かれている。 |
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:基本的に唸り声や咆哮を上げるのみだが、普通に話せる。 |
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:スピンオフ短編映画『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』にも登場。氷の城で留守番兼管理人を務めていた。 |
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;オーケン (Oaken) |
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:[[サウナ風呂|サウナ]]付き山小屋の主人。5人の家族がいる。夏の真っただ中から突然極寒の冬になったので、店内の夏物を半額セールにしている。したがって冬物の品揃えが実に悪い。何かにつけ自分が発明した[[日焼け止め]]オイルをアピールする。普段は温和で優しいが、クリストフに「悪党」呼ばわりされた際には彼を店から力づくで放り出した。 |
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:スピンオフ短編映画『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』にも登場。アレンデールで出張サウナ店を営業しており、エルサに自家製の風邪薬をアピールしていた。 |
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;[[トロール]]たち (Trolls) |
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:[[石]]のような姿をした不思議な生き物。クリストフの友達であり、家族のような存在。長であるパビーはかつてエルサの魔法で傷付いたアナを治した。トロールの1人であるバルダは陽気で、幼い頃のクリストフが最初に出会ったトロール。人間でいう男性にあたるトロールたちは緑か青のクリスタル製ネックレス、女性にあたるトロール達はピンクか赤、長のパビーのみ黄色のネックレスをかけている。 |
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:彼らがアナの回復に必要とする「真実の愛」の力は、エルサの魔法を制御するのに必要な力と共通する。 |
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;シトロン (Sitron) |
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:ハンスの愛[[馬]]で種類は{{仮リンク|フィヨルド馬|en|Fjord horse}}。ハンスとアナが最初に出会った際にハンスと一緒にいた。アナから彼女自身がアレンデール王国の王女と聞いて、ハンスと一緒におじぎする礼儀を持ち合わせている。後にハンスと一緒にエルサを捜す旅に出かける。 |
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;カイとゲルダ (Kai and Gerda) |
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:アナとエルサの[[召使い]]。アナとエルサが幼い頃からアレンデール王国に仕えていた。原作とされるアンデルセンの「雪の女王」の主人公たちの名がつけられている。 |
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;アグナル(King Agnarr of Arendelle) |
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:アレンデール[[国王]]で、エルサとアナの[[父]]。心優しく民衆皆から愛されていた。アナが不慮の事故に見舞われた際、城の蔵書からトロールたちの住む谷を見つけ出し、妻と娘たちを連れて馬を走らせた。妻と共にエルサを魔法の恐怖から救おうと試行錯誤していた矢先、[[外交]]のため船出した途中で船が嵐に襲われ沈没、妻とともに帰らぬ人となってしまう。心ならずも二人の取った行動は、アナとエルサが現在の性格になり、同時に2人が仲違いする原因となった。 |
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;イドゥナ(Queen Iduna of Arendelle) |
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:アレンデール[[王妃]]で、エルサとアナの[[母]]。エルサが戴冠式で身に付けている[[ブローチ]]は、元々は彼女の持ち物だった。夫・アグナルと同じく船の事故で亡くなっている。 |
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:ちなみにアグナルとイドゥナは、1999年に公開されたディズニー映画「[[ターザン]]」の主人公[[ターザン]]の父と母であるという説が出ているが、これについては監督のクリス・バックが「ファンはいろいろな説を考えてくれて、僕も大好きなんだけど、それについては本当じゃないんだよ」と否定している<ref>{{Cite web |date=2019-11-23 |url=https://www.cinematoday.jp/news/N0112507 |title=アナとエルサの弟はターザンって本当?『アナ雪』監督が語った真相|publisher=シネマトゥデイ |accessdate=2019-11-24}}</ref>。 |
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== 製作 == |
== 製作 == |
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制作にあたり、アート・ディレクションを担当したマイク・ジアイモと同アシスタントのリサ・キーンは、リサーチの場所に[[ノルウェー]]を選び、同国の[[ベルゲン]]がモデルになっている<ref name="rakuten">{{cite news|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0063626|title=『アナ雪』効果でノルウェーの観光業が活性化|date=2014-6-9|accessdate=2021-8-15|newspaper=シネマトゥデイ|last=鯨岡|first=孝子}}</ref>。フィヨルドの地形や建築物、とくに[[ウルネスの木造教会|スターヴ教会]]などはジアイモらにインスピレーションを与え、城のデザインなどに生かされている。また、ローズマリングと呼ばれる伝統的な[[花柄 (模様)|花柄]][[模様]]をインテリアなどさまざまな場所に利用した。キャラクターの服装には民族衣装を着せたりローズマリングを入れるなど、ノルウェーを意識したデザインがされているが、エルサが「雪の女王」となってからの衣装はこれに入らず、[[雪華模様|雪の結晶]]をテーマとしており、ケープは広げると雪の結晶の形になっているという。また、氷の城もこの衣装と統一感を持たせたデザインになっている。これらコスチュームの[[コンピュータグラフィックス|CG]]は薄い生地を何十枚も重ねるようにデザインされ、膨大な[[レイヤー (DTP)|レイヤー]]が費やされた<ref>この段落の出典。{{Cite web |date=2014-03-07 |url=http://www.cinemacafe.net/article/2014/03/07/22199.html |title=【特集:アナと雪の女王】美術スタッフが語る…“凍てつく世界”にかけた美の魔法 |publisher=cinemacafe.net |accessdate=2014-03-22}}</ref>。 |
制作にあたり、アート・ディレクションを担当したマイク・ジアイモと同アシスタントのリサ・キーンは、リサーチの場所に[[ノルウェー]]を選び、同国の[[ベルゲン]]がモデルになっている<ref name="rakuten">{{cite news|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0063626|title=『アナ雪』効果でノルウェーの観光業が活性化|date=2014-6-9|accessdate=2021-8-15|newspaper=シネマトゥデイ|last=鯨岡|first=孝子}}</ref>。フィヨルドの地形や建築物、とくに[[ウルネスの木造教会|スターヴ教会]]などはジアイモらにインスピレーションを与え、城のデザインなどに生かされている。また、ローズマリングと呼ばれる伝統的な[[花柄 (模様)|花柄]][[模様]]をインテリアなどさまざまな場所に利用した。キャラクターの服装には民族衣装を着せたりローズマリングを入れるなど、ノルウェーを意識したデザインがされているが、エルサが「雪の女王」となってからの衣装はこれに入らず、[[雪華模様|雪の結晶]]をテーマとしており、ケープは広げると雪の結晶の形になっているという。また、氷の城もこの衣装と統一感を持たせたデザインになっている。これらコスチュームの[[コンピュータグラフィックス|CG]]は薄い生地を何十枚も重ねるようにデザインされ、膨大な[[レイヤー (DTP)|レイヤー]]が費やされた<ref>この段落の出典。{{Cite web |date=2014-03-07 |url=http://www.cinemacafe.net/article/2014/03/07/22199.html |title=【特集:アナと雪の女王】美術スタッフが語る…“凍てつく世界”にかけた美の魔法 |publisher=cinemacafe.net |accessdate=2014-03-22}}</ref>。 |
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作品のメッセージとして、監督のクリス・バックは、「家族の強さ」であり、すなわち、エルサとアナの「姉妹の絆」であるとしている。また、共同監督で脚本を担当した[[ジェニファー・リー]]は、「『恐れ』対『愛』」が本作の大きなテーマであると述べている<ref name="pamphlet">ここまで. {{Cite book|和書|editor=今西千鶴子|title=アナと雪の女王 公式パンフレット|publisher=東和プロモーション|date=2014-03-14|language=Japanese}}</ref>。 |
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== 音楽 == |
== 音楽 == |
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{{国際化|[[日本]]|date=2021年10月|section=1}}2013年6月18日にティーザー予告編が公開され<ref>{{Cite news|title=Your summer is about to get a bit cooler...|url=https://www.facebook.com/photo.php?fbid=663037900379848&set=a.567641073252865.156432.482368755113431&type=1|accessdate=June 14, 2013|newspaper=Facebook|date=June 13, 2013|author=Frozen}}</ref>、同月21日より公開の[[ピクサー・アニメーション・スタジオ|ピクサー]]の『[[モンスターズ・ユニバーシティ]]』に付けられた<ref>{{Cite news|last=Hunter|first=Honor|title=Frozen In Time...|url=http://www.blueskydisney.com/2013/05/frozen-in-time.html|accessdate=June 14, 2013|newspaper=Blue Sky Disney|date=May 23, 2013}}</ref>。 |
{{国際化|[[日本]]|date=2021年10月|section=1}}2013年6月18日にティーザー予告編が公開され<ref>{{Cite news|title=Your summer is about to get a bit cooler...|url=https://www.facebook.com/photo.php?fbid=663037900379848&set=a.567641073252865.156432.482368755113431&type=1|accessdate=June 14, 2013|newspaper=Facebook|date=June 13, 2013|author=Frozen}}</ref>、同月21日より公開の[[ピクサー・アニメーション・スタジオ|ピクサー]]の『[[モンスターズ・ユニバーシティ]]』に付けられた<ref>{{Cite news|last=Hunter|first=Honor|title=Frozen In Time...|url=http://www.blueskydisney.com/2013/05/frozen-in-time.html|accessdate=June 14, 2013|newspaper=Blue Sky Disney|date=May 23, 2013}}</ref>。 |
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=== 興行 |
=== 興行成績 === |
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世界で最後の公開国になった日本では<ref name="eiga2014320">{{Cite web |date=2014-03-20 |url=http://eiga.com/news/20140320/11/ |title=興収100億円射程内!「アナと雪の女王」公開5日間で100万人突破 |publisher=映画.com |accessdate=2014-03-21}}</ref>、2013年7月から公開された予告編では物語の内容が描かれていたが、2014年1月になるとエルサ(イディナ・メンゼル)が「レット・イット・ゴー」を歌う本編場面の特別映像が劇場予告や日本版公式サイトなどで流されるようになった<ref>{{Cite web |date=2014-01-20 |url=http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/article/21925?category=anayuki |title=本編より、姉・エルサが歌う主題歌「Let It Go」の特別映像を解禁! |publisher=『アナと雪の女王』公式サイト(日本) |accessdate=2014-03-22}}</ref>。2月には日本語吹き替えの松たか子が歌う日本語版の映像も公式サイトで公開された<ref name="eiga201429">{{Cite web |date=2014-02-09 |url=http://eiga.com/news/20140209/6/ |title=「アナと雪の女王」本編映像、松たか子がオスカー候補の主題歌を熱唱 |publisher=[[映画.com]] |accessdate=2014-03-22}}</ref>。2014年3月14日に[[TOHOシネマズ日劇]]他全国598スクリーンで公開され、3月15・16日の土日2日間の成績が動員60万2347人、興行収入7億6338万9450円となり、興行通信社による「全国映画動員ランキングトップ10」で1位となった<ref>{{Cite web |date=2014-03-17 |url=http://www.oricon.co.jp/news/2035224/full/ |title=アカデミー賞作品『アナと雪の女王』2日で7億円超えの好発進 |work=ORICON STYLE |publisher=[[オリコン]] |accessdate=2014-03-17}}</ref>。同時に『[[ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜]]』の2週連続で1位獲得並びに『[[ドラえもん映画作品|映画ドラえもん]]』の3年連続の2週連続での1位獲得を阻止した。 |
世界で最後の公開国になった日本では<ref name="eiga2014320">{{Cite web |date=2014-03-20 |url=http://eiga.com/news/20140320/11/ |title=興収100億円射程内!「アナと雪の女王」公開5日間で100万人突破 |publisher=映画.com |accessdate=2014-03-21}}</ref>、2013年7月から公開された予告編では物語の内容が描かれていたが、2014年1月になるとエルサ(イディナ・メンゼル)が「レット・イット・ゴー」を歌う本編場面の特別映像が劇場予告や日本版公式サイトなどで流されるようになった<ref>{{Cite web |date=2014-01-20 |url=http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/article/21925?category=anayuki |title=本編より、姉・エルサが歌う主題歌「Let It Go」の特別映像を解禁! |publisher=『アナと雪の女王』公式サイト(日本) |accessdate=2014-03-22}}</ref>。2月には日本語吹き替えの松たか子が歌う日本語版の映像も公式サイトで公開された<ref name="eiga201429">{{Cite web |date=2014-02-09 |url=http://eiga.com/news/20140209/6/ |title=「アナと雪の女王」本編映像、松たか子がオスカー候補の主題歌を熱唱 |publisher=[[映画.com]] |accessdate=2014-03-22}}</ref>。2014年3月14日に[[TOHOシネマズ日劇]]他全国598スクリーンで公開され、3月15・16日の土日2日間の成績が動員60万2347人、興行収入7億6338万9450円となり、興行通信社による「全国映画動員ランキングトップ10」で1位となった<ref>{{Cite web |date=2014-03-17 |url=http://www.oricon.co.jp/news/2035224/full/ |title=アカデミー賞作品『アナと雪の女王』2日で7億円超えの好発進 |work=ORICON STYLE |publisher=[[オリコン]] |accessdate=2014-03-17}}</ref>。同時に『[[ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜]]』の2週連続で1位獲得並びに『[[ドラえもん映画作品|映画ドラえもん]]』の3年連続の2週連続での1位獲得を阻止した。 |
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== 評価 == |
== 評価 == |
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[[第86回アカデミー賞]]において『[[風立ちぬ (2013年の映画)|風立ちぬ]]』で本作と[[アカデミー長編アニメ映画賞]]を争った[[スタジオジブリ]]のプロデューサー・[[鈴木敏夫]]は、[[宮崎駿]]が1957年のロシア版アニメ映画『雪の女王』を見て強い関心を持っていたエピソードを明かしつつ、本作について、原作を大幅に変えながらもその精神である[[自己犠牲]]のテーマを変えておらず、なおかつ原作どおりに2人のヒロインを「男の子」の手を借りずに描き、「感心したのと同時に、今の時代を表している作品になっている」と述べた<ref>{{Cite web |author=細谷佳史 |date=2014-03-03 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0061110 |title=ジブリ鈴木敏夫、長編アニメ映画賞受賞の『アナと雪の女王』に感心【第86回アカデミー賞】 |publisher=シネマトゥデイ |accessdate=2014-03-05}}</ref>。 |
{{国際化|[[日本]]|date=2021年10月|section=1}}[[第86回アカデミー賞]]において『[[風立ちぬ (2013年の映画)|風立ちぬ]]』で本作と[[アカデミー長編アニメ映画賞]]を争った[[スタジオジブリ]]のプロデューサー・[[鈴木敏夫]]は、[[宮崎駿]]が1957年のロシア版アニメ映画『雪の女王』を見て強い関心を持っていたエピソードを明かしつつ、本作について、原作を大幅に変えながらもその精神である[[自己犠牲]]のテーマを変えておらず、なおかつ原作どおりに2人のヒロインを「男の子」の手を借りずに描き、「感心したのと同時に、今の時代を表している作品になっている」と述べた<ref>{{Cite web |author=細谷佳史 |date=2014-03-03 |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0061110 |title=ジブリ鈴木敏夫、長編アニメ映画賞受賞の『アナと雪の女王』に感心【第86回アカデミー賞】 |publisher=シネマトゥデイ |accessdate=2014-03-05}}</ref>。 |
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世界各国では、本作のファンが「レット・イット・ゴー」を歌う映像を[[YouTube]]などで公開する例が多数見られている<ref name="eiga201429" />。 |
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また、本作においてエルサのキャラクターが男性からの求婚を求めておらず、物語上も[[異性愛|男女の愛]]に限らない多様な愛の形を認めるメッセージが込められていることから、「ありのままの自分」を肯定する「レット・イット・ゴー」を[[同性愛]]の[[カミングアウト]]の歌と解釈する向きもある。これに対し、[[キリスト教]]関係者からは子供を同性愛に導くという批判があったり、逆にキリスト教的自己犠牲を尊ぶものという評価を受けるなど、多彩な解釈を生んでいる<ref>この段落の出典。{{Cite web |author=[[SANKEI EXPRESS]] |date=2014-04-08 |url=http://www.sankeibiz.jp/express/news/140408/exf14040800180000-n1.htm |title=「アナと雪の女王」同性愛テーマと解釈も… 劇中歌でカミングアウト? |work=[[SankeiBiz]] |publisher=[[産経新聞社]] |accessdate=2014-04-10}}</ref>。 |
また、本作においてエルサのキャラクターが男性からの求婚を求めておらず、物語上も[[異性愛|男女の愛]]に限らない多様な愛の形を認めるメッセージが込められていることから、「ありのままの自分」を肯定する「レット・イット・ゴー」を[[同性愛]]の[[カミングアウト]]の歌と解釈する向きもある。これに対し、[[キリスト教]]関係者からは子供を同性愛に導くという批判があったり、逆にキリスト教的自己犠牲を尊ぶものという評価を受けるなど、多彩な解釈を生んでいる<ref>この段落の出典。{{Cite web |author=[[SANKEI EXPRESS]] |date=2014-04-08 |url=http://www.sankeibiz.jp/express/news/140408/exf14040800180000-n1.htm |title=「アナと雪の女王」同性愛テーマと解釈も… 劇中歌でカミングアウト? |work=[[SankeiBiz]] |publisher=[[産経新聞社]] |accessdate=2014-04-10}}</ref>。 |
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[[TSUTAYA]]が発表した2014年のレンタルDVD/ブルーレイの年間ランキング第1位を獲得<ref>{{cite news|url=http://www.cinematoday.jp/page/N0069261|title=レンタル年間1位は『アナと雪の女王』!サントラ部門でもトップに!|publisher=シネマトゥデイ|date=2014-12-20|accessdate=2014-12-22}}</ref>。 |
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== 受賞 == |
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** [[アカデミー長編アニメ映画賞|長編アニメ映画賞]] |
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== 派生作品 == |
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=== アナと雪の女王 オラフの贈りもの === |
=== アナと雪の女王 オラフの贈りもの === |
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『'''アナと雪の女王 オラフの贈りもの'''』(原題:''[[:en:Frozen: Olaf's Quest|Frozen: Olaf's Quest]]'')はオラフを主人公とした横スクロール[[アクションゲーム]]。 |
『'''アナと雪の女王 オラフの贈りもの'''』(原題:''[[:en:Frozen: Olaf's Quest|Frozen: Olaf's Quest]]'')はオラフを主人公とした横スクロール[[アクションゲーム]]。 |
2021年10月27日 (水) 08:40時点における版
この記事に雑多な内容を羅列した節があります。 |
アナと雪の女王 | |
---|---|
Frozen | |
監督 |
クリス・バック ジェニファー・リー |
脚本 | ジェニファー・リー[1] |
原案 |
クリス・バック ジェニファー・リー シェーン・モリス |
原作 |
ハンス・クリスチャン・アンデルセン 『雪の女王』 |
製作 | ピーター・デル・ヴェッチョ[2] |
製作総指揮 | ジョン・ラセター |
出演者 |
クリスティン・ベル イディナ・メンゼル ジョナサン・グロフ |
音楽 | クリストフ・ベック[3] |
主題歌 |
英語版 イディナ・メンゼル/デミ・ロヴァート「レット・イット・ゴー」 日本語版 松たか子「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」(日本語歌) May J.「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜(エンドソング)」 |
編集 | ジェフ・ドラヘイム |
製作会社 |
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ |
配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開 |
2013年11月27日 2014年3月14日 |
上映時間 | 102分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $150,000,000[4] |
興行収入 |
$1,274,219,009[4] $400,738,009[4] 254.7億円[5][6] |
次作 | アナと雪の女王2 |
『アナと雪の女王』(アナとゆきのじょおう、原題:Frozen)は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の2013年のアメリカ合衆国の3Dコンピュータアニメーションミュージカルファンタジー映画。ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『雪の女王』からインスピレーションを得た、53作目のディズニー長編アニメーション映画。クリス・バックとジェニファー・リーが監督、リーが脚本、ピーター・デル・ヴェッチョが製作を務めた。
『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』(2015年)と『アナと雪の女王/家族の思い出』(2018年)の2作がスピンオフ短編アニメーションとして製作され、2019年には続編『アナと雪の女王2』が公開された。
ストーリー
触れたものを凍らせたり、雪や氷を作る魔法の力を持って生まれたアレンデール王国の王女エルサは、8歳になったある夜、誤って妹のアナに魔法を当てて意識不明の状態にさせてしまう。2人の両親である王と妃はトロールたちに救いを求める。アナはトロールにエルサの魔法や事故の記憶を消され、一命を取り留める。日増しに魔法の力が強くなっていくエルサは、力を世に知られぬよう城中の窓や門を閉めて部屋に閉じこもり、魔法を抑える手袋をつけて、誰とも触れ合わず自分を抑えて生きるようになる。一方アナは、仲良しだったはずの姉が突然自分を避けるようになったわけもわからぬまま、閉ざされた城の中で寂しく成長する。そして10年後、2人は海難事故で両親を亡くし、お互いだけが唯一の肉親となってしまう。
さらに3年後、成人したエルサは女王として即位することになり、閉ざされた門を開いて戴冠式が行われる。アナは13年ぶりに外界と接触できる特別な1日に新たな出会いを夢見ていたところを、招待客のうちの一人である隣国の王子ハンスと出会って恋に落ち、その日のうちに結婚の約束までしてしまう。魔法を知られぬよう苦労して戴冠式を終えたエルサは、あまりにも早すぎる決断に2人の結婚に反対する。アナはこれまでの閉塞的な13年間の生活に嫌気がさしており「こんな生活はもう耐えられない」と聞く耳を持たない。姉妹は口論になり、手袋を奪われたエルサは思わず人々の前で魔法を暴発させてしまう。自分の力を知られ、怪物呼ばわりされたエルサは王国から逃げ出す。ノースマウンテンにたどり着いたエルサはそこに魔法で氷の城を建て、自分を抑えつけるのをやめて独りで生きていく決意をする。
一方、夏だった王国は、エルサが暴走させてしまった魔法により永遠の冬に閉ざされてしまっていた。アナはハンスに国を任せ、エルサを連れ戻すため1人で旅に出る。道中で出会った山男のクリストフ、彼の相棒でトナカイのスヴェン、そして魔法の雪だるまオラフとともにノースマウンテンへ向かい、氷の城でエルサを見つける。エルサは再び自分の魔力がアナを傷つけることを恐れて彼女を拒絶する。アナは魔法で国中が凍りついたことを告げ、魔法を解いてほしいと頼むが、エルサは自分にはできないと魔法を暴走させアナの胸に当ててしまう。なおも食い下がるアナであったが、エルサが生み出した雪男マシュマロウによってクリストフ、オラフと共に城から追い払われてしまう。
クリストフはアナの髪の毛が白くなっていることに気付き、家族同然の仲間であるトロールたちのもとへ向かう。トロールの長老パビーはアナの心にエルサの氷のかけらが刺さっており、このままでは身体が凍りつき死んでしまうと告げる。凍った心を溶かせるのは「真実の愛」と聞いたクリストフはアナを救うためには婚約者であるハンスのキスが必要だと判断し、衰弱していく彼女を抱えてスヴェンを走らせ、城へと急ぐ。
一方ハンスは、アナを乗せていた馬だけが王国に戻ったことで異変を感じ、城の兵士たちを連れて氷の城に出向く。そこでウェーゼルトン公爵からひそかにエルサの暗殺を命じられていた側近二人がエルサを襲う。エルサは攻撃を避けたものの気絶し城に連れ戻される。ハンスはエルサを牢屋に閉じ込め冬を終わらせるよう説得するが、魔法を解く方法はエルサ自身にもわからなかった。
クリストフによって城に届けられたアナは、ハンスに事情を話し彼のキスを求めるが、途端にハンスの態度は豹変する。実はハンスはアナを愛してはおらず、立場の低い13人兄弟の末っ子から王に成り上がるためにアナに近づいただけだった。ハンスは瀕死のアナを冷たい部屋に閉じ込めて放置し、城の側近たちにはアナがエルサに殺されたと告げ、エルサを死刑にすると決める。一方、アナを城に届け帰路についていたクリストフだが、スヴェンに叱咤されてアナへの愛を自覚すると共に王国の異変に気付き、再度城へ向かう。一足先にアナの元に着いたオラフは、アナに「愛とは自分のことよりも相手のことを考えることだ」と教え、クリストフがアナを愛していることを伝えて、彼に会いに行かせようとする。エルサは魔法の暴走で城が凍り付いたのに乗じて外に脱出する。
城を抜け出したアナは戻って来たクリストフの姿を見つけるが、ハンスがエルサに剣を振り下ろそうとしているところを発見し、エルサを庇う。その瞬間、アナの身体は完全に凍りつき、ハンスの剣を砕いて彼を跳ね飛ばした。エルサは氷の彫像と化したアナを抱き締めて、泣き崩れる。すると凍りついたアナの身体が元に戻り、彼女は息を吹き返した。魔法の力をコントロールする術が、相手を心から思いやる「真実の愛」だと知ったエルサは、王国を覆っていた雪と氷を空へと昇華させる。かくてアレンデール王国は夏を取り戻した。さらに、暑さで溶けてしまいそうになったオラフもエルサの魔法で一瞬で復活し、オラフのための雪雲が作られた。
ハンスはアナに海に突き落とされたあげく拘束され、ウェーゼルトン公爵もまたアレンデールとの貿易を打ち切られ、両者ともそれぞれの本国に強制送還される。クリストフは王室専属の氷配達人に、そしてアナの恋人になった。エルサは二度と城の門を閉ざさないと約束し、凍らせた城の広場の地面でアナや国民たちとともに真夏のスケートを楽しんだ。
エンドロール後は、エルサのいなくなった氷の城でマシュマロウが彼女の捨てたティアラを拾い上げて被る場面で映画は幕を閉じる。
声の出演
役名 | 声優 | 日本語版 |
---|---|---|
アナ | クリステン・ベル[7] | 神田沙也加[注 1] |
エルサ | イディナ・メンゼル[7][9] | 松たか子 |
クリストフ | ジョナサン・グロフ[10][11] | 原慎一郎 |
オラフ | ジョシュ・ギャッド[7][12][13] | ピエール瀧(劇場公開版) 武内駿輔(2019年版[14]) |
ハンス王子 | サンティノ・フォンタナ[10] | 津田英佑 |
ウェーゼルトン公爵 | アラン・テュディック[13] | 多田野曜平 |
パビー | キアラン・ハインズ | 安崎求 |
オーケン | クリス・ウィリアムズ | 北川勝博 |
カイ | スティーブン・アンダーソン | 飯島肇 |
バルダ | マイア・ウィルソン | 杉村理加 |
ゲルダ | エディ・マックラーグ | 増岡裕子 |
司教 | ロバート・パイン | 竹本和正 |
アレンデール国王 | モーリス・ラマルシェ | 根本泰彦 |
幼いアナ | リビー・スタベンラッチ(台詞)、ケイティー・ロペス(歌) | 稲葉菜月 |
子供時代のアナ | アガサ・リー・モン | 諸星すみれ |
幼いエルサ | エヴァ・ベラ | 佐々木りお |
10代のエルサ | スペンサー・レイシー・ガーナス | 小林柚葉 |
スペインの高官 | ジェス・コーティ | 桂一雅 |
ドイツの高官 | ジェフリー・マーカス | 声の出演なし |
アイルランドの高官 | タッカー・ギルモア | 野川雅史 |
アレンデール王妃 | ジェニファー・リー | 最所美咲 |
マシュマロウ | ポール・ブリッグス | 藤原貴弘 |
キャラクター
- アナ (Princess Anna of Arendelle)
- 本作の主人公で18歳。アレンデール王国の第二王女。瞳の色はエメラルドグリーンで、身長は165cm。そばかすが特徴。好きな食べ物はチョコレートとサンドイッチ。一人称は「あたし」。
- 髪は赤毛だが、5歳のときに頭に受けたエルサの魔法の影響で一房だけが白い。ただ、本人はその一件で意識不明に陥った際、トロールの長であるパビーの治療によりエルサの魔法に関する記憶を消された為、生まれつきだと思っている。
- 上記の一件で仲良しだったエルサが自分を避け、周囲とも隔離された状態の中で暮らしていたため、社交経験はまったくと言っていいほどない。性格は明るく明良快活で、芯が強く、いざという時は勇敢な一面をのぞかせる。
- 戴冠式の日に出会ったハンス王子とすぐに婚約するが、それがきっかけでエルサと口論になり、エルサが魔法を暴走させるきっかけを作ってしまう。ノースマウンテンへと逃げるエルサを追う途中でクリストフ、オラフと出会う。しかし、エルサを見つける途中、クリストフのソリを壊してしまったため、弁償するとクリストフに約束する。氷の城でエルサを見つけるが、エルサが再び魔法を暴走させた際、魔法を胸に受けてしまったことで徐々に衰弱していき、パビーから、「このままでは死んでしまう。『真実の愛』だけが救う術だ」と告げられる。
- アレンデールに戻りハンスにすべてを話すも、そこで本性を露にした彼によって部屋に閉じ込められてしまい、更に衰弱してしまうが、心配して駆け付けたオラフから愛とは何かを教えられ、オラフと共に城を抜け出す。ハンスに殺されそうになっていたエルサを身を挺して救った瞬間、体が完全に凍り付いてしまったが、エルサが涙ながらに彼女を抱き締めたことで「真実の愛」の力が発動し、元の姿に戻る。また、髪の毛は全て元の赤毛になった。
- エピローグでは、ハンスに鉄拳制裁をお見舞いし、クリストフにはソリとキスのプレゼントを贈る。そして、魔法の力をコントロールできるようになったエルサが作った即席のスケートリンクでスケートを楽しんでいた。
- エルサ (Queen Elsa of Arendelle)
- 本作のもう一人の主人公。アナの姉で年齢は21歳。アレンデール王国の第一王女で王位継承者。真面目でクール、優雅で心優しい性格。髪はプラチナブロンド。瞳の色はアクアブルーで、身長は172cm。一人称は 「私」。
- 生まれながらに雪や氷を作り出す魔法の力を持っており、その力は成長するにつれて制御することができなくなるほど強大になっていった。氷の城や橋、雪だるまを瞬時に建造したり、自ら着ているドレスを変化させるなど意識的に使用したり、攻撃や反射的な防御はできるが、手袋を外したまま不使用状態を保つことや使用停止に関してはコントロールできないほか、自身の喜怒哀楽によって放出する雪や氷の形状が変化する。
- 元はアナ同様明るい性格だったが、幼少期に魔法でアナを傷付け、危篤状態にさせてしまったことや、魔法の力が周囲に露見することへの恐れから、内向的で慎重な性格になってしまった。また、この一件以降両親を除く、アナを含めた周囲の人々と関わることなく暮らしていた。
- 戴冠式でのアナとの口論が発端となり、魔法の力を暴走させてしまい[注 2]、周囲に魔法のことが露見してしまう。耐えられなくなった末にノースマウンテンへと逃げ、そこで氷の城を作って1人で暮らそうと決意するが、心配して追って来たアナからアレンデールが冬になってしまった事を告げられると更なる魔法の暴走を引き起こし、アナを命の危機に追いやってしまう。
- 後からやって来たハンス達との応戦によって気を失い、城の牢に閉じ込められるが、再び魔法が暴走して牢を抜け出す。彼女を追って来たハンスが告げた「君のせいでアナは死んだ」という嘘を信じ、ショックを受けて倒れこみ、その隙をついたハンスにより抹殺されかけるが、アナの捨て身の行動により救われる。完全に凍り付いてしまったアナを抱き締めて泣き崩れるが、「真実の愛」の力が発動してアナは救われ、同時にこの力が魔法をコントロールする術であることに気付き、全ての魔法を解くことに成功する。
- 以降は魔法を恐れることはなく、周囲にも堂々と魔法を見せるようになり、同時に性格も明るくなっていった。
- 『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』では、アナの誕生日を盛大に祝うためのパーティーを企画するが、風邪をこじらせた上に無理をし続けたため、アナを心配させる。
- クリストフ・ビョルグマン (Kristoff Bjorgman)
- 山男の青年でサーミ人。年齢は21歳。大柄で体格がよく、茶色の瞳にブロンドの髪を持つ。一人称は「俺」。氷を売って生計を立てており、山の中でトナカイのスヴェンとともに暮らしている。山小屋でアナと出会い、彼が会話の中で突然の吹雪が吹いてきた方角を示したおかげで、アナは姉のエルサがどこに潜んでいるか気付き、彼もエルサを捜す旅に同行することになる。幼い頃からスヴェンと採氷をしていたがそれが契機でトロールを目撃し、その存在を知ることになった。トロールたちとは家族同然の仲でもある。
- 仕事用のソリは分割払いで購入したものであったが、払い終えてすぐ、アナと共にエルサの行方を探す道中で失ってしまい、アナがソリも荷物もすべて弁償すると言われたもののかなり落胆する。また、アナがハンスと出会ってすぐに婚約を決めた際には、彼女の行動に呆れて説教をする一面も見せた。
- アナにとってハンスが運命の人だと悟り、一度は身を引き、帰ろうとするが、その道中でスヴェンに叱咤されたことで、実はアナを愛していることに気付く。アレンデールの異変に気付き、スヴェンと共に再びアレンデールに急いで向かう。
- エピローグでは、アナから最新式のソリをプレゼント(前述のソリの弁償として)され、同時に「王国に氷を運ぶ係」に任命され、さらにアナからキスを受ける。
- スヴェン (Sven)
- 山に住むトナカイ。クリストフの相棒。にんじんが好物。人懐っこく、クリストフやアナには忠実。言葉こそしゃべらないが、幼い頃から一緒にいるクリストフとは意思疎通ができる様子。ただし、アナを城に送り返した際 "戻ろう" と伝えようとした時にクリストフがわかっているのに、わかっていないフリをする場面もある。
- ジョン・ラセターの犬、フランキーをモデルにしている[15]。
- オラフ (Olaf)
- 夏に憧れる陽気な雪だるま。元はエルサとアナが幼い頃に作ったものでその際は普通の雪だるまだったが、エルサが王国から逃亡した際に再び魔法で作られる。主に3つの雪玉から成る身体で、それぞれを意のままに入れ替えることができる。曲げても折れない木の腕と三本の毛、出っ歯が特徴。アナ達が初めて出会った時は鼻が無かったが、アナが持っていたスヴェンの餌用のにんじんを着けてもらって喜んだ。夏に憧れるがゆえに、永遠の冬に終止符を打つのが目的のアナ達を嬉々として氷の城へ案内する。最初は勘違いによりクリストフを「スヴェン」と呼んでいたが、後に「クリストフ」と呼び直した。常に自分よりも相手を大事にする性格で、彼のひたむきさはアナとエルサが和解するきっかけとなった。一人称は「ボク」。
- 「オラフ」という名前はヨーロッパ北部のスカンジナビアの地名が由来。英語の「Oh,laugh」が由来とされてきたが、アナと雪の女王2の公開記念で監督らが来日した際に実際の由来を語った。
- ハンス・ウェスターガード (Prince Hans Westergaard of the Southern Isles)
- エルサの戴冠式に招待されたサザンアイルズ王国の第13王子。ヘーゼルグリーンの瞳に、赤みのある栗色の髪。23歳。身長183cm。戴冠式でアナと出会い、孤独感を打ち明けた彼女に対し、自分も13人兄弟の末っ子で、王も王妃も上の兄たちに目をかけているために孤独感を抱いていると共感を見せて懇意になり、彼女にプロポーズする。アナがエルサを捜す旅に出ている間、アレンデール王国のことを任される。
- 紳士的に見えるが、その正体はアナを利用してアレンデールを手に入れようとしていた本作のディズニー・ヴィランズ。本性は残忍かつ冷酷で、エルサだけでなく彼女のあとを追ったアナも抹殺しようと野心を燃やしていた。そのため、エルサの魔法の影響で凍死寸前になったアナが助けを求めてもあっさりと見捨て、残る邪魔者のエルサを自身の手で始末しようと追いつめ斬りかかるが、アナが身を挺して庇ったことで失敗。最終的にはアナに「心が凍っているのはあなたの方でしょ」[注 3] と言われて海に殴り落とされ、その後に逮捕され、サザンアイルズ王国へ送還された。
- 監督のジェニファー・リーは、ハンス王子の本質について原作の「悪魔の作った鏡」である、「鏡のように周囲の人物の心象を写し出しているのだ」とインタビューで語っている[16]。
- これまでのディズニー・ヴィランズは、登場した時点で視聴者に悪役であるとわかったり、物語の途中から徐々に不可解な行動をとる者が多かったが、彼は終盤まで本性が明らかにされなかった。
- 本作のスピンオフ短編映画で、その後の出来事を描いた『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』にも登場。前述の罪により王位継承権を剥奪され、サザンアイルズの馬小屋で労働させられていた。
- ウェーゼルトン公爵 (The Duke of Weselton)
- アレンデール王国の隣国で、貿易相手国であるウェーゼルトン国からエルサの戴冠式に招待された公爵で、常に2人のボディガードを引き連れている。ドイツ読みが正しい発音だが、いつもウィーゼルタウン (Weaseltown)[注 4] と発音されてしまうことをいやがる。頭の大部分が禿げかかっているため、常にかつらを被っている。
- エルサの代わりにアナに無理矢理社交ダンスの相手をさせたり鶏や猿の真似を得意とするなど一見愛嬌があるが、実はもうひとりのディズニー・ヴィランズであり、本性は短気で他人を見下すなど、身勝手な性格の持ち主。ハンスとは違い、登場早々「アレンデールの秘密を暴き、富を奪う」と発言するなど、彼は最初から悪役とわかる素振りを見せていた。また、ハンスがエルサの元へ救援部隊と共に向かおうとした際には、彼女の魔法の力を脅威と感じ、側近2人に対して秘かにエルサの抹殺を命じるが、失敗に終わっている。
- 最終的には全ての悪事が露見し、アレンデールとの貿易を打ち切られた挙句、本国へ強制送還されることとなった。その際にも護送する兵士達に対して高圧的に振る舞い、自身は被害者だと言い訳をしたり、「(強制送還する前に)医者に行かせてくれんかね?」と逃げ口上ばかり嘯くなど、最後まで反省することはなかった。
- マシュマロウ (Marshmallow)
- エルサの魔法で作られた氷の怪物(雪男)で、氷の城の門番。怒らせるとつららの形をした牙(きば)と爪とトゲが生えて襲いかかる。マシュマロウという名は劇中ではオラフにしか言及されていない。本編中盤でエルサを追って来たハンス王子によって片足を切られ、崖から落ちてしまう。その後死んだと思われたが生還しており、再び誰もいなくなった氷の城に現れ、エルサが捨てたティアラを密かに被った途端、凶暴な性格から穏やかになり爪とトゲが無くなるシーンがエンドロール後のオマケのシーンで描かれている。
- 基本的に唸り声や咆哮を上げるのみだが、普通に話せる。
- スピンオフ短編映画『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』にも登場。氷の城で留守番兼管理人を務めていた。
- オーケン (Oaken)
- サウナ付き山小屋の主人。5人の家族がいる。夏の真っただ中から突然極寒の冬になったので、店内の夏物を半額セールにしている。したがって冬物の品揃えが実に悪い。何かにつけ自分が発明した日焼け止めオイルをアピールする。普段は温和で優しいが、クリストフに「悪党」呼ばわりされた際には彼を店から力づくで放り出した。
- スピンオフ短編映画『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』にも登場。アレンデールで出張サウナ店を営業しており、エルサに自家製の風邪薬をアピールしていた。
- トロールたち (Trolls)
- 石のような姿をした不思議な生き物。クリストフの友達であり、家族のような存在。長であるパビーはかつてエルサの魔法で傷付いたアナを治した。トロールの1人であるバルダは陽気で、幼い頃のクリストフが最初に出会ったトロール。人間でいう男性にあたるトロールたちは緑か青のクリスタル製ネックレス、女性にあたるトロール達はピンクか赤、長のパビーのみ黄色のネックレスをかけている。
- 彼らがアナの回復に必要とする「真実の愛」の力は、エルサの魔法を制御するのに必要な力と共通する。
- シトロン (Sitron)
- ハンスの愛馬で種類はフィヨルド馬。ハンスとアナが最初に出会った際にハンスと一緒にいた。アナから彼女自身がアレンデール王国の王女と聞いて、ハンスと一緒におじぎする礼儀を持ち合わせている。後にハンスと一緒にエルサを捜す旅に出かける。
- カイとゲルダ (Kai and Gerda)
- アナとエルサの召使い。アナとエルサが幼い頃からアレンデール王国に仕えていた。原作とされるアンデルセンの「雪の女王」の主人公たちの名がつけられている。
- アグナル(King Agnarr of Arendelle)
- アレンデール国王で、エルサとアナの父。心優しく民衆皆から愛されていた。アナが不慮の事故に見舞われた際、城の蔵書からトロールたちの住む谷を見つけ出し、妻と娘たちを連れて馬を走らせた。妻と共にエルサを魔法の恐怖から救おうと試行錯誤していた矢先、外交のため船出した途中で船が嵐に襲われ沈没、妻とともに帰らぬ人となってしまう。心ならずも二人の取った行動は、アナとエルサが現在の性格になり、同時に2人が仲違いする原因となった。
- イドゥナ(Queen Iduna of Arendelle)
- アレンデール王妃で、エルサとアナの母。エルサが戴冠式で身に付けているブローチは、元々は彼女の持ち物だった。夫・アグナルと同じく船の事故で亡くなっている。
- ちなみにアグナルとイドゥナは、1999年に公開されたディズニー映画「ターザン」の主人公ターザンの父と母であるという説が出ているが、これについては監督のクリス・バックが「ファンはいろいろな説を考えてくれて、僕も大好きなんだけど、それについては本当じゃないんだよ」と否定している[17]。
製作
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオで『雪の女王』を映画化しようという試みは1930年代から存在した。1990年代後半にも雪の女王を映画化する企画が再び立ち上がったが、2002年に廃案となった[18]。
転機が訪れたのは2008年である。この時、クリス・バックは長年在籍していたディズニーアニメーションを離れてソニー・ピクチャーズ アニメーションに移籍しており、そこで『サーフズ・アップ』などのアニメーション映画を監督していた。バックとカリフォルニア芸術大学時代の旧友であるジョン・ラセターは、バックに対してディズニーアニメーションに戻ってくるように呼びかけた。その年の9月に、バックは自分が構想を練っているいくつかのアイディアをラセターに対して提示した。この中の1つが『アナと雪の女王』の原案である[19]。
2011年12月22日、バックの企画が"Frozen"のタイトルで映画化され、公開日は2013年11月27日を予定していることが正式に発表された[20]。 翌月、本作が手書きアニメーションではなく、3Dコンピュータアニメーションとなることが明かされた[18]。2012年3月5日、女優のクリスティン・ベルが主人公アナの声を務め、クリス・バックが監督し、ジョン・ラセターとピーター・デル・ヴェッチョがプロデュースすることが発表された[2]。6月、雪の女王エルサの声をイディナ・メンゼルが務めることが明かされた[9]。11月30日、『シュガー・ラッシュ』の脚本家の1人であるジェニファー・リーがバックと共同監督を務めることが発表された[21]。12月19日、ジョナサン・グロフがクリストフの声を務めることが発表された[11]。
制作にあたり、アート・ディレクションを担当したマイク・ジアイモと同アシスタントのリサ・キーンは、リサーチの場所にノルウェーを選び、同国のベルゲンがモデルになっている[22]。フィヨルドの地形や建築物、とくにスターヴ教会などはジアイモらにインスピレーションを与え、城のデザインなどに生かされている。また、ローズマリングと呼ばれる伝統的な花柄模様をインテリアなどさまざまな場所に利用した。キャラクターの服装には民族衣装を着せたりローズマリングを入れるなど、ノルウェーを意識したデザインがされているが、エルサが「雪の女王」となってからの衣装はこれに入らず、雪の結晶をテーマとしており、ケープは広げると雪の結晶の形になっているという。また、氷の城もこの衣装と統一感を持たせたデザインになっている。これらコスチュームのCGは薄い生地を何十枚も重ねるようにデザインされ、膨大なレイヤーが費やされた[23]。
作品のメッセージとして、監督のクリス・バックは、「家族の強さ」であり、すなわち、エルサとアナの「姉妹の絆」であるとしている。また、共同監督で脚本を担当したジェニファー・リーは、「『恐れ』対『愛』」が本作の大きなテーマであると述べている[24]。
音楽
『アナと雪の女王』のオリジナル歌曲はロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペスが作詞・作曲する[9]。2013年8月のD23のデスティネーション・Dのイベントで楽曲「レット・イット・ゴー」が披露される。この曲は挿入歌としてエルサを演じるイディナ・メンゼルが歌い、キャラクターが王国を離れて氷の宮殿を建てる際に使われる[7]。主題歌にはデミ・ロヴァートが歌う「レット・イット・ゴー」が使用される。2013年2月、映画音楽の作曲のためクリストフ・ベックが雇われたことが発表された[3]。クリスティン・ベルもまたメンゼルとデュエットすることが明かされている[10]。
公開
2013年6月18日にティーザー予告編が公開され[25]、同月21日より公開のピクサーの『モンスターズ・ユニバーシティ』に付けられた[26]。
興行成績
世界で最後の公開国になった日本では[27]、2013年7月から公開された予告編では物語の内容が描かれていたが、2014年1月になるとエルサ(イディナ・メンゼル)が「レット・イット・ゴー」を歌う本編場面の特別映像が劇場予告や日本版公式サイトなどで流されるようになった[28]。2月には日本語吹き替えの松たか子が歌う日本語版の映像も公式サイトで公開された[29]。2014年3月14日にTOHOシネマズ日劇他全国598スクリーンで公開され、3月15・16日の土日2日間の成績が動員60万2347人、興行収入7億6338万9450円となり、興行通信社による「全国映画動員ランキングトップ10」で1位となった[30]。同時に『ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜』の2週連続で1位獲得並びに『映画ドラえもん』の3年連続の2週連続での1位獲得を阻止した。
ほとんどの劇場で2D版のみの公開となり、3D版も当初は字幕版のみが公開されていた。以後のディズニー配給の3D映画でも、本作と同様に2D版を中心とした劇場公開がされている。
初日を含めた3日間では観客動員79万2636人、興収9億8640万5300円の成績で、公開5日目には観客動員100万人を突破している[27]。4月26日からは3D日本語吹替版が約138劇場で、映画館の観客が一緒に挿入歌を歌える限定公開イベント「“みんなで歌おう♪”歌詞付き」版が約85劇場で上映開始され、4月28日付ランキングで前週は『名探偵コナン 異次元の狙撃手』に阻まれた2位から1位に返り咲き[31]、4月29日時点で累計動員1030万4109人、興行収入128億7278万5800円を記録し、2008年の『崖の上のポニョ』以来の日本公開映画における動員1000万人超えを達成した[32]。MovieNEX(Blu-ray・DVD)の発売が決定した後も7月7日付ランキングで同じディズニーの作品である『マレフィセント』に首位を阻まれるまで興行収入1位を記録し続けた。
2014年6月2日には日本での興行収入が212億円を突破した。また、累計の観客動員数は1601万人を超え、『ハリー・ポッターと賢者の石』を上回って日本歴代3位となり記録的な大ヒットとなっている。なお、2020年11月24日の時点で『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』に追い抜かれたため[33]、日本歴代4位となった。国内で上映された映画で興行収入が200億円を突破したのは1997年の『タイタニック』、2001年の『千と千尋の神隠し』と『ハリー・ポッターと賢者の石』、本作後(2016年)の『君の名は。』、2020年の『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の5本のみである。公開の翌年に200億円を突破した『ハリー・ポッターと賢者の石』以来、12年ぶりの記録。
文化通信社が発表した、2014年における作品別興行収入で、本作が累計興収254億7,000万円で邦画・洋画を通し年間トップとなった[5]。
動員 (万人) |
興収 (億円) |
備考 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
週末 | 累計 | 週末 | 累計 | |||
1週目の週末 (2014年3月15日・16日)[34] | 1位 | 60.2 | 79.3 | 7.6 | 9.9 | |
2週目の週末 (3月22日・23日)[35] | 68.1 | 243.1 | 8.7 | 30.1 | ||
3週目の週末 (3月29日・30日)[36] | 69.1 | 432.1 | 8.8 | 52.8 | ||
4週目の週末 (4月5日・6日)[37] | 64.2 | 635.3 | 8.5 | 77.1 | ||
5週目の週末 (4月12日・13日)[38] | 62.4 | 756.5 | 8.4 | 92.8 | ||
6週目の週末 (4月19日・20日)[39] | 2位 | 62.8 | 867.9 | 8.3 | 107.3 | 週末興収は本作が1位。 |
7週目の週末 (4月26日・27日)[40] | 1位 | 56.7 | 972.6 | 7.7 | 121.0 | |
8週目の週末 (5月3日・4日)[41] | 1265.0 | 159.4 | この週は、集計されているが詳細な数字は発表されていない。 | |||
9週目の週末 (5月10日・11日)[42] | 54.1 | 1350.2 | 7.4 | 170.8 | ||
10週目の週末 (5月17日・18日)[43] | 59.2 | 1459.0 | 8.1 | 185.3 | ||
11週目の週末 (5月24日・25日)[44] | 51.8 | 7.0 | 198.4 | |||
12週目の週末 (5月31日・6月1日)[45] | 64.8 | 7.6 | 212.3 | |||
13週目の週末 (6月7日・8日)[46] | 44.2 | 1757.6 | 5.9 | 223.3 | ||
14週目の週末 (6月14日・15日)[47] | 30.5 | 3.9 | 231.0 | |||
15週目の週末 (6月21日・22日)[48] | 27.4 | 1869.2 | 3.6 | 237.6 | ||
16週目の週末 (6月28日・29日)[49] | 20.4 | 1906.6 | 2.7 | 242.5 | ||
17週目の週末 (7月5日・6日)[50] | 2位 | 13.8 | 1935.9 | 1.8 | 246.3 | 週末動員は『マレフィセント』が1位。 |
18週目の週末 (7月12日・13日)[51] | 4位 | 1955.0 | 248.0 | |||
19週目の週末 (7月19日・20日)[52] | 8位 | 1973.2 | 251.1 | |||
最終 | 2003.0 | 255.0 | 最終的な累計動員は2003万人とされる。 |
評価
第86回アカデミー賞において『風立ちぬ』で本作とアカデミー長編アニメ映画賞を争ったスタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫は、宮崎駿が1957年のロシア版アニメ映画『雪の女王』を見て強い関心を持っていたエピソードを明かしつつ、本作について、原作を大幅に変えながらもその精神である自己犠牲のテーマを変えておらず、なおかつ原作どおりに2人のヒロインを「男の子」の手を借りずに描き、「感心したのと同時に、今の時代を表している作品になっている」と述べた[53]。
また、本作においてエルサのキャラクターが男性からの求婚を求めておらず、物語上も男女の愛に限らない多様な愛の形を認めるメッセージが込められていることから、「ありのままの自分」を肯定する「レット・イット・ゴー」を同性愛のカミングアウトの歌と解釈する向きもある。これに対し、キリスト教関係者からは子供を同性愛に導くという批判があったり、逆にキリスト教的自己犠牲を尊ぶものという評価を受けるなど、多彩な解釈を生んでいる[54]。
2014年、『日経トレンディ』のヒット商品ランキングで第1位を獲得する[55]。
Yahoo!検索大賞 2014・映画部門を受賞[56]。
2014年にFacebook上で話題となった映画、第1位を獲得[57]。
TSUTAYAが発表した2014年のレンタルDVD/ブルーレイの年間ランキング第1位を獲得[58]。
受賞
- 第86回アカデミー賞[24]
- 第71回ゴールデングローブ賞[59]
- アニメ映画賞
- 主題歌賞ノミネート(「レット・イット・ゴー」)
- 第67回英国アカデミー賞[24]
- 第41回アニー賞[60]
- 作品賞
- 監督賞(クリス・バック、ジェニファー・リー)
- 声優賞(ジョシュ・ギャッド)
- 美術賞(マイケル・ディジャイモ、リサ・キーン、デヴィッド・ウオマスリー)
- 音楽賞(クリステン・アンダーソン=ロペス、ロバート・ロペス、クリストフ・ベック)
- 第39回報知映画賞
- 第27回日刊スポーツ映画大賞
- 外国作品賞[63]
- 第88回キネマ旬報ベストテン ムービープラス・アワード 2014
- 映画ファン大賞・作品賞(洋画部門)[64]
- 第38回日本アカデミー賞最優秀外国映画賞[65]
- 第69回毎日映画コンクール
- TSUTAYA映画ファン賞(海外映画部門)[66]
- 第7回DEGジャパン・アワード/ブルーレイ大賞[67]
- グランプリ
- アニメ部門(洋画)
- 東京アニメアワードフェスティバル 2015[68]
- アニメ・オブ・ザ・イヤー 劇場映画部門 グランプリ
影響・その他
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
- 本作と同じくディズニーによるアニメーション映画『塔の上のラプンツェル』の登場人物であるラプンツェルとフリン・ライダーがカメオ出演している[69][70]。
- アナが食べているチョコレートは『シュガー・ラッシュ』に登場したものと類似している[70] 。
- アナが歌う「生まれてはじめて」の場面にあるブランコを漕ぐシーンは、ジャン・オノレ・フラゴナールの『ぶらんこ』をベースに描かれている[70]。
- オーケンの店の棚にミッキーマウスの雑貨が飾られている[70]。
- 映画のエンドロールに、"The views and opinions expressed by Kristoff in the film that all men eat their own boogers are solely his own and do not necessarily reflect the views or opinions of The Walt Disney Company or the filmmakers. Neither The Walt Disney Company nor the filmmakers make any representation of the accuracy of any such views and opinions." (「すべての男性が自分の鼻くそを食べるという、映画でクリストフが表明した見解や意見は、彼独自のものであり、必ずしもウォルト・ディズニー・カンパニーや映画製作者の見解や意見を反映しているわけではありません。ウォルト・ディズニー・カンパニーも映画製作者も、そのような見解や意見の正確さを表明するものではありません。」)と表示されている。
- 舞台のモデルとなったノルウェーでは本作の影響で観光業が活性化し、ディズニーの観光部門でもノルウェー行きのパッケージツアーなどを企画している[22]。
- 2014年新語・流行語大賞の候補50語に、劇中楽曲の「レット・イット・ゴー」から「ありのままで」「レリゴー」がノミネートされ[71]、「ありのままで」がトップテンに選出された[72]。
- 北海道・旭川市にある「雪の美術館」がエルサが魔法で創り出した氷の宮殿に内装がそっくりだとインターネット上で評判になり、来館者が10倍に急増した[73]。
- 2014年9月8日に米国ABCで放映されたテレビ番組 "The Story of Frozen: Making a Disney Animated Classic"(「アナと雪の女王」メイキング番組) において、エグゼクティブ・プロデューサーのジョン・ラセターが、難病である1型糖尿病と10歳で診断された息子からエルサのキャラクター作りにインスピレーションを得たと語っている。最初エルサは真っ青な肌をした悪の女王として作られていた。しかし制作の過程で彼はエルサを違う視点で考えるようになる。エルサの氷の魔力は、ラセターに息子サムを思い出させた。「息子は毎日インスリン注射をし「なぜ僕なの?」と言っていた。その時私はサムのことを考えながらエルサのことを考えた。氷の魔法を持って生まれたエルサがなぜ悪者なのか?そんなはずはないと。」そこでラセターはエルサの内面に共感する歌を書いてくれるようロバート・ロペスとクリスティン・アンダーソン-ロペスに頼み、そこで「レット・イット・ゴー」の歌が生まれ、映画の内容そのものが変更された、と語っている[74]。
派生作品
アナと雪の女王 オラフの贈りもの
『アナと雪の女王 オラフの贈りもの』(原題:Frozen: Olaf's Quest)はオラフを主人公とした横スクロールアクションゲーム。
アメリカでは2013年11月12日にニンテンドーDS版・ニンテンドー3DS版が、日本では2015年12月3日にバーグサラ・ライトウェイトよりニンテンドー3DSのみ発売された。
アナと雪の女王 エルサのサプライズ
2015年公開の短編映画。
LEGO アナと雪の女王 オーロラの輝き
『LEGO アナと雪の女王 オーロラの輝き』(原題:LEGO Frozen Northern Lights)は本作の続編となるスピンオフレゴアニメ。アナ雪の世界をレゴで表現しており、ストーリーはオリジナル。アメリカでは「Journey to the Lights」の名で小説も発表されている。
アメリカでは2016年秋・日本では2017年2月にディズニー・チャンネルで放送された。同年3月からはDlifeでの放送が開始された。アメリカ・日本版ともにオリジナルの声優が演じているがオラフ役のピエール瀧が2019年に不祥事で逮捕後はオラフの声を差し替えた物が放送、配信されている[14]。
- 登場人物
- 演出
- 各話リスト
-
- 第1話 オーロラを探しに(Race to Lookout Mountain(Race to Lookout Point))
- 第2話 雪崩を抜けて(Out of the Storm)
- 第3話 オーケンの店(The Great Glacier)
- 第4話 パビーのクリスタル(Restoring the Northern Lights)
アナと雪の女王/家族の思い出
短編映画。
アナと雪の女王2
『アナと雪の女王2』(原題:Frozen 2)は本作の続編となる長編アニメーション映画。
2019年11月22日に日米同時公開。
ミュージカル
2018年2月からブロードウェイのセント・ジェームズ・シアターで公演されている。
日本では劇団四季の専用劇場「JR東日本四季劇場[春]」のオープニング作品として2020年9月10日から上演予定だったが[75]、新型コロナウイルスの影響で延期され[76]、2021年6月24日に開幕となった[77]。
脚注
注釈
出典
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- ^ “キネ旬ベスト・テン国内1位は『そこのみにて光輝く』!”. シネマトゥデイ (2015年1月10日). 2015年1月13日閲覧。
- ^ 第38回日本アカデミー賞最優秀賞発表!、日本アカデミー賞公式サイト、2015年2月27日閲覧。
- ^ “毎日映画コンクール:「日本映画大賞」など各賞決まる” (2015年1月21日). 2015年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月22日閲覧。
- ^ “ブルーレイ大賞「ももクロ」が2年連続ユーザー大賞に!グランプリは『アナと雪の女王』”. シネマトゥデイ (2015年2月17日). 2015年2月19日閲覧。
- ^ “東京アニメアワード「アニメ・オブ・ザ・イヤー」グランプリは『アナ雪』と「ピンポン」!(1/2)”. シネマトゥデイ (2015年3月23日). 2015年3月23日閲覧。
- ^ 『アナと雪の女王』にラプンツェルが出演していた!(シネマトゥデイ、2014年3月5日)2014年4月26日閲覧。
- ^ a b c d 日経エンタテインメント!ミュージカル増刊『アナと雪の女王』特集号 / ミュージカル映画名作セレクション 12頁「トリビア集」、2014年7月16日発行・発売。
- ^ “今年の『流行語大賞』ノミネート決まる 「レリゴー」「ダメよ〜ダメダメ」など50語”. ORICON. (2014年11月19日) 2014年11月19日閲覧。
- ^ “流行語大賞「ありのままで」がトップテン入り!「レリゴー」は入選ならず”. シネマトゥデイ. (2014年12月1日) 2014年12月2日閲覧。
- ^ 氷の城に内装そっくり!雪の美術館“アナ雪効果”で来館者10倍
- ^ [1] 米国ジョスリン糖尿病センターはHPでこのエピソードを取り上げ、もっと多くの子どもたちに知ってもらいたい、1型糖尿病の啓発に大切なメッセージになる、と紹介している。メイキング番組の動画リンク。21分50秒あたりからエルサがいかにラセター氏の1型糖尿病の息子からインスピレーションを得たか語られている。
- ^ “【詳報】ディズニー最新ミュージカル『アナと雪の女王』、2020年9月、JR東日本四季劇場[春]オープニング作品として上演決定!”. 劇団四季 (2019年9月9日). 2021年6月30日閲覧。
- ^ “劇団四季が公演計画を変更、「アナと雪の女王」は2021年6月に上演延期”. ステージナタリー (ナターシャ). (2020年5月22日) 2021年6月30日閲覧。
- ^ “ディズニー最新ミュージカル『アナと雪の女王』、日本初演ついに開幕!”. 劇団四季 (2021年6月24日). 2021年6月30日閲覧。
関連項目
- ジェーシービー - 東京ディズニーリゾート(オリエンタルランド運営)の公式金融スポンサーとして協賛。同作品でも日本市場向けにて特別協賛を行っている。
- アナとエルサのフローズンファンタジー - 東京ディズニーランドで2015年から2018年冬期に行われたスペシャルイベント。
- ズートピア - 本作と同じウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の長編アニメーションで、2016年公開。本作のパロディとされるシーンや設定が組み込まれている。ウェーゼルトン公爵を演じたアラン・テュディックが、名前のそっくりなイイズナの男性、デューク・ウィーゼルトンの役で出演(日本語吹き替えも、本作でウェーゼルトン公爵の役を担当した多田野曜平が担当)。
- エルサにガールフレンドを - 本作についてツイッター上で起こったLGBT運動
- ちいさなプリンセス ソフィア - ディズニー製作による3Dアニメ。「ひみつのとしょしつ オラフとネトルのものがたり」にオラフが登場。英語、日本語双方とも、映画本編と同じ声優が声を担当している。
- シュガー・ラッシュ:オンライン - ディズニーの長編映画としては57作目で、『シュガー・ラッシュ』の続編。Oh My Disney内のディズニーキャラクターとして、アナとエルサが登場。英語、日本語双方とも、映画本編と同じ声優が声を担当している。
- キングダムハーツIII - スクウェア・エニックスによるゲーム作品。アレンデールがワールドの一つとして、アナ、エルサ、クリストフ、オラフ、マシュマロウが登場。エルサが「レット・イット・ゴー」を歌いながら氷の城を作るシーンをほぼ完璧に再現している。
- ファンタジースプリングス - 2023年度に東京ディズニーシーに開業予定のエリア。映画を元にした施設が造られる予定。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- アナと雪の女王 - Disney+
- Frozen - IMDb
- Frozen - The Big Cartoon DataBase
- Frozen - Box Office Mojo
- Frozen - Rotten Tomatoes
- アナと雪の女王 - allcinema
- アナと雪の女王 - KINENOTE
- Disney Frozen (@disneyfrozen) - Instagram
- Frozen (DisneyFrozen) - Facebook
- アナと雪の女王 オラフの贈り物
- アナと雪の女王
- アニメ作品 あ
- 2013年のアニメ映画
- アメリカ合衆国のアニメ映画
- アメリカ合衆国の3D映画作品
- アメリカ合衆国のコメディ映画
- アメリカ合衆国のファンタジー映画
- アメリカ合衆国のミュージカル映画
- ファンタジーアニメ映画
- コンピュータアニメーション映画
- 文学を原作とするアニメ映画
- アンデルセン童話を題材としたディズニーの作品
- ディズニーのアニメ映画
- ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの映画作品
- 北欧を舞台とした映画作品
- 架空の国家を舞台とした映画作品
- 城を舞台にした映画作品
- 王女を主人公としたアニメ映画
- アカデミー長編アニメ映画賞受賞作
- ゴールデングローブ賞アニメ映画賞受賞作
- アニー賞作品賞受賞作品
- サターン賞受賞作品
- 英国アカデミー賞アニメ映画賞受賞作
- オリコン年間BDチャート1位作品