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「恋におちたら (ビートルズの曲)」の版間の差分

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2021年9月6日 (月) 08:34時点における版

ビートルズ > ビートルズの曲名一覧 > 恋におちたら (ビートルズの曲)
ビートルズ > ビートルズの作品 > 恋におちたら (ビートルズの曲)
恋におちたら
ビートルズ楽曲
収録アルバムハード・デイズ・ナイト
英語名If I Fell
リリース
  • 1964年7月10日 (LP "A Hard Day's Night")
  • 1964年7月20日 (US Single)
録音
ジャンルポップ[1]
時間2分22秒
レーベルアメリカ合衆国の旗 キャピトル・レコード
作詞者レノン=マッカートニー
作曲者レノン=マッカートニー
プロデュースジョージ・マーティン
チャート順位
後述を参照
ビートルズ シングル U.S. 年表
ビートルズ シングル 日本 年表
ハード・デイズ・ナイト 収録曲
恋する二人
(A-2)
恋におちたら
(A-3)
すてきなダンス
(A-4)
音源

恋におちたら」(こいにおちたら、原題 : If I Fell)は、ビートルズの楽曲である。1964年に発売されたビートルズの3作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ハード・デイズ・ナイト』や、同年にアメリカで発売されたキャピトル編集盤『サムシング・ニュー』に収録された。レノン=マッカートニー名義となっているが、ジョン・レノンによって書かれた楽曲[2][3]で、1980年のPLAYBOY誌のインタビューで「初めてバラードに挑戦した曲。感傷的なバラード…まぁ、馬鹿げたラブソングを書いたというわけさ」と語っている[4]

1964年に公開されたビートルズ主演の映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』では、リハーサルのシーンとラストのコンサートのシーンで演奏された。

曲の構成

曲はイントロがなく、レノンのボーカルアコースティック・ギターコードストロークで始まり、転調を3回(数え方によっては4回)行って、レノンとポール・マッカートニーの2人で歌うコーラスに続く。ハーモニーは6度の和音で始まり、2小節目ですぐに3度になる。その後5度からユニゾンになり、更に6度の和音に戻るなどの変遷があり、サビではさらに複雑なものとなっている。コーラス部分でも転調を行っている。

曲中においてレノンは低音部、マッカートニーは高音部を歌っている。

レコーディングやライブでの演奏

「恋におちたら」のレコーディングは、1964年2月27日にEMIスタジオで行われた。レノンとマッカートニーは、ボーカルのレコーディングに際してエヴァリー・ブラザースのような密集和声を作り出すために1本のマイクを分け合った[5]

モノラル・ミックスとステレオ・ミックスで差異が生じており、モノラル・ミックスでは冒頭のレノンのボーカルがシングルトラックであるのに対し、ステレオ・ミックスではダブルトラックになっている[6]。また、ステレオ・ミックスでは、2回目のサビの「Was in vain」というフレーズで、マッカートニーのボーカルが途中で切れている。

1964年にアメリカやカナダで行ったライブツアーで演奏されており、ライブではスタジオ音源よりもテンポを速めて演奏された。

リリース

「恋におちたら」は、イギリスで1964年7月10日にパーロフォンから発売されたオリジナル・アルバム『ハード・デイズ・ナイト』のA面3曲目に収録された。アメリカでは1964年6月26日にユナイテッド・アーティスツ・レコードから発売されたサウンドトラック盤『A Hard Day's Night (United Artists)』に収録されたのち、7月20日に発売されたシングル盤『アンド・アイ・ラヴ・ハー』のB面[7]や同日に発売されたキャピトル編集盤『サムシング・ニュー』にも収録された。その後、『ラヴ・ソングス』や『リヴァプールより愛を込めて ザ・ビートルズ・ボックス』などのコンピレーション・アルバムにも収録された。

アメリカのBillboard Hot 100では最高位53位を獲得し[8]、カナダのシングルチャートでは最高位28位を獲得した[9]。ノルウェーでもシングル・カットされ、同国のシングルチャートで第1位を獲得した[10]

オールミュージックリッチー・アンターバーガー英語版は、本作について「アルバム及び映画で最高の楽曲の1つで、初期の最高のバラードの1つ」と評している[11]

演奏

※出典[3]

チャート成績

チャート(1964年) 最高位
カナダ (RPM Top 40-5s)[9] 28
オランダ (Single Top 100)[12] 3
ドイツ (GfK Entertainment charts)[13] 2
ノルウェー (VG-lista)[10] 1
US Billboard Hot 100[8] 53

カバー・バージョン

なお、ビートルズのパロディ・バンドであるラトルズは「With A Girl Like You」、THE GOGGLESは「IF I FAIL(下位におちたら)」というパロディ楽曲を発表している。

脚注

出典

  1. ^ Ingham, Chris (2003). The Rough Guide to the Beatles. Rough Guides. p. 32. ISBN 1-84353-140-2 
  2. ^ Miles 1997, p. 162-163.
  3. ^ a b MacDonald 2005, p. 112.
  4. ^ Beatles Songwriting & Recording Database: A Hard Day's Night”. Beatles Songwriting & Recording Database. 2020年10月11日閲覧。
  5. ^ 26 -- 'If I Fell'”. Rolling Stone. 2019年3月21日閲覧。
  6. ^ Wiener 1986, p. 510.
  7. ^ The Beatles - And I Love Her / If I Fell - Capitol - USA - 5235”. 45cat. 2020年10月11日閲覧。
  8. ^ a b The Hot 100 Chart”. Billboard (1964年9月5日). 2020年10月11日閲覧。
  9. ^ a b Top Singles - Volume 2, No. 3”. RPM. Library and Archives Canada (1964年9月14日). 2020年10月11日閲覧。
  10. ^ a b "Norwegiancharts.com – The Beatles – If I Fell". VG-lista. 2020年10月11日閲覧。
  11. ^ Unterberger, Richie. If I Fell - The Beatles | Song Info - オールミュージック. 2020年10月11日閲覧。
  12. ^ "Dutchcharts.nl – The Beatles – If I Fell" (in Dutch). Single Top 100. 2020年10月11日閲覧。
  13. ^ "Offiziellecharts.de – The Beatles – If I Fell". GfK Entertainment Charts. 2020年10月11日閲覧。
  14. ^ Viglione, Joe. Lightnin' Strikes - Lou Christie | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年10月11日閲覧。
  15. ^ The Brothers Four Sing Lennon/McCartney* - A Beatles Songbook (1966, Vinyl)”. Discogs. Zink Media. 2020年10月11日閲覧。
  16. ^ Peter & Gordon - Lady Godiva (1967, Vinyl)”. Discogs. Zink Media. 2020年10月11日閲覧。
  17. ^ Erlewine, Stephen Thomas. 1.22.03.Acoustic - Maroon 5 | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年10月11日閲覧。
  18. ^ Live at the Royal Festival Hall, 1972 - Mary Hopkin | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年10月11日閲覧。
  19. ^ Across the Universe (2007) - Soundtracks”. IMDb. Amazon.com. 2020年10月11日閲覧。
  20. ^ "宮本浩次は濃密で多岐にわたるソロワークで何を示すのか" (Interview). イープラス. 22 October 2019. 2020年10月11日閲覧 {{cite interview}}: 不明な引数|program=は無視されます。 (説明)

参考文献

外部リンク