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「ロック・アンド・ロール・ミュージック」の版間の差分

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2021年9月6日 (月) 08:32時点における版

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「ロックンロール・ミュージック」
チャック・ベリーシングル
初出アルバム『ワン・ダズン・ベリーズ
B面 ブルー・フィーリング
リリース
規格
録音
ジャンル ロックンロール
時間
レーベル チェス・レコード
作詞・作曲 チャック・ベリー
プロデュース
チャック・ベリー シングル 年表
  • オー・ベイビー・ドール b/w ラ・ファウンダ
  • (1957年)
  • ロックンロール・ミュージック b/w ブルー・フィーリング
  • (1957年)
ワン・ダズン・ベリーズ 収録曲
インゴー
(B-2)
ロックンロール・ミュージック
(B-3)
ハウ・ユーヴ・チェンジド
(B-4)
音源
「Rock and Roll Music」 - YouTube
テンプレートを表示

ロックンロール・ミュージック」 (Rock and Roll Music) は、チャック・ベリーの楽曲である。1957年にチェス・レコードからシングル盤として発売され、アメリカのシングルチャートで上位10位内にランクインした。1964年に発売されたビートルズによるカバー・バージョンは、オーストラリアやヨーロッパ、日本のシングルチャートで第1位を獲得し、1976年に発売されたザ・ビーチ・ボーイズによるカバー・バージョンは、アメリカのシングルチャートで上位10位内にランクインした。

チャック・ベリーによる演奏

チャック・ベリーは、レナード・チェス英語版フィル・チェスのプロデュースのもと、1957年5月にシカゴで「ロックンロール・ミュージック」のレコーディングを行なった[2]。演奏には、ラファイエット・リーク英語版ピアノ)、ウィリー・ディクスンベース)、フレッド・ビロウ英語版ドラムス)が参加している[2]。チェス・レコードは、1957年9月に45rpmと78rpmの両方のフォーマットでシングル盤として発売し、年末までにビルボード誌のR&Bシングルチャートで6位、Hot 100で8位に達している[3]

2004年にローリング・ストーン誌が発表したローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500の第128位にランクインした[4]

ビートルズによるカバー

「ロック・アンド・ロール・ミュージック」
ビートルズシングル
初出アルバム『ビートルズ・フォー・セール
B面 本文を参照
リリース
規格 7インチシングル
録音
ジャンル ロックンロール
時間
レーベル オデオンレコード
作詞・作曲 チャック・ベリー
プロデュース ジョージ・マーティン
チャート最高順位
後述を参照
ビートルズ シングル 日本 年表
テンプレートを表示

ビートルズは、ハンブルク巡業を行なっていた時期から本作をレパートリーの1つとしていて[5]、1964年10月18日にEMIスタジオでレコーディングを行なった[6]。ビートルズによるカバー・バージョンは、イギリスでは1964年12月に発売された4作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ビートルズ・フォー・セール』に収録され、アメリカではキャピトル編集盤『Beatles '65』に収録された[7]。1976年には同名のコンピレーション・アルバムが発売され、本作も収録された[8]

BBCセッションでも演奏されており、1994年に発売された『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』に『Saturday Club』(1964年12月26日放送回)での演奏が収録された[5]。1966年のライブツアーでは1曲目に演奏され[9]、1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』に1966年6月30日の日本武道館公演でのライブ音源が収録された[10]

本作におけるピアノの演奏者について、さまざまな見解がある。デレク・テイラー英語版によるアルバムのライナー・ノーツでは「ジョージ・マーティンが、ジョンやポールと共に1台のピアノを演奏している」と書いており[11]、ベーシック・トラックに3人でオーバー・ダビングしたことを示唆している。一方、ビートルズの歴史家であるマーク・ルイソン英語版は、著書『The Beatles Recording Sessions』で「ビートルズの基本編成にマーティンがピアノで加わり、オーバー・ダビングなしのシングル・テイクで録音された」と書いている[12]

1965年初頭に多数の国でシングル盤として発売されており、日本で発売されたシングル盤のB面には「エヴリー・リトル・シング」、ドイツ、ベルギー、イタリアで発売されたシングル盤のB面には「アイム・ア・ルーザー」、オーストラリアで発売されたシングル盤のB面には「ハニー・ドント」、スウェーデンで発売されたシングル盤のB面に「恋におちたら」が収録された。このうち、オーストラリア、日本、ノルウェー、スウェーデンのシングルチャートで第1位を獲得した[13][14][15][16]

チャート成績(ビートルズ版)

チャート(1965年) 最高位
オーストラリア (Kent Music Report)[13] 1
オーストリア (Ö3 Austria Top 40)[17] 4
ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[18] 3
ベルギー (Ultratop 50 Wallonia)[19] 6
ドイツ (GfK Entertainment charts)[20] 2
日本 (ミュージック・マンスリー洋楽チャート)[14] 1
オランダ (Single Top 100)[21] 2
ノルウェー (VG-lista)[15] 1
スウェーデン (Kvallstoppen)[16] 1

ザ・ビーチ・ボーイズによるカバー

「ロック・アンド・ロール・ミュージック」
ザ・ビーチ・ボーイズシングル
初出アルバム『15・ビッグ・ワンズ
B面 TMソング
リリース
録音 1976年
ジャンル
時間
レーベル ブラザー英語版/リプリーズ
作詞・作曲 チャック・ベリー
プロデュース ブライアン・ウィルソン
チャート最高順位
後述を参照
ザ・ビーチ・ボーイズ シングル 年表
  • ロック・アンド・ロール・ミュージック b/w TMソング
  • (1976年)
15・ビッグ・ワンズ 収録曲
ロック・アンド・ロール・ミュージック
(A-1)
イッツ・OK
(A-2)
音源
「Rock And Roll Music (Remastered)」 - YouTube
テンプレートを表示

ザ・ビーチ・ボーイズによるカバー・バージョンは、1976年5月24日にシングル盤として発売された。翌月28日に発売されたオリジナル・アルバム『15・ビッグ・ワンズ』にもB面曲「TMソング」と共に収録されている。オールミュージックのジョン・ブッシュは、アルバム『15・ビッグ・ワンズ』のレビューで、本作をはじめとした同作に収録のカバー曲について「あまりにも有名すぎて、誰も効果的に作り直すことができない」と評している[22]

ザ・ビーチ・ボーイズによるカバー・バージョンは、Billboard Hot 100で最高位5位[23]RPM Top Singlesで最高位11位[24]を獲得した。

演奏(ザ・ビーチ・ボーイズ版)

※出典[25]

ザ・ビーチ・ボーイズ
外部ミュージシャン

チャート成績(ザ・ビーチ・ボーイズ版)

週間チャート
チャート(1976年) 最高位
カナダ (RPM Top Singles)[24] 11
UK シングルス (OCC)[26] 36
US Billboard Hot 100[23] 5
US Cash Box Top 100[27] 11
年間チャート
チャート(1976年) 順位
カナダ (RPM Top Singles)[28] 112
US Billboard Hot 100[29] 81

日本のアーティストによるカバー

脚注

出典

  1. ^ Tremlett 1990, p. 188.
  2. ^ a b The Chess Box (Box set booklet). Chuck Berry. Universal City, California: Chess Records/MCA Records. 1988. pp. 29, 31. CHD3-80,001。
  3. ^ Whitburn, Joel (1988). “Chuck Berry”. Top R&B Singles 1942-1988. Menomonee Falls, Wisconsin: Record Research. p. 41. ISBN 0-89820-068-7 
  4. ^ Jann S. Wenner, ed (December 9, 2004). “The 500 Greatest Songs of All Time”. Rolling Stone (United States) (963). オリジナルの2019-10-09時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080622142703/http://www.rollingstone.com/news/coverstory/500songs/page/2. 
  5. ^ a b Courrier 2008, p. 105.
  6. ^ Winn 2008, p. 278.
  7. ^ Marsh 2007, p. 21.
  8. ^ Womack 2016, p. 423.
  9. ^ Everett 1999, p. 68.
  10. ^ Winn 2009, p. 35.
  11. ^ Taylor, Derek (1964). Beatles For Sale (sleeve) (Media notes). Parlophone. {{cite AV media notes2}}: |format=を指定する場合、|url=も指定してください。 (説明); 不明な引数|artist=は無視されます。(もしかして:|others=) (説明)
  12. ^ Lewisohn 1988, p. 50.
  13. ^ a b Australian Number One Hits 1960s”. World Charts. 2013年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月29日閲覧。
  14. ^ a b 『日経BPムック 大人のロック!特別編集 ザ・ビートルズ 世界制覇50年』日経BP、2015年、33頁。ISBN 978-4-8222-7834-2 
  15. ^ a b "Norwegiancharts.com – The Beatles – Rock And Roll Music". VG-lista. 2021年5月29日閲覧。
  16. ^ a b Swedish Charts 1962 - March 1966/Kvallstoppen - Listresultaten vecka for vecka > Mars 1965” (スウェーデン語). hitsallertijden.nl. 2021年5月29日閲覧。
  17. ^ "Austriancharts.at – The Beatles – Rock And Roll Music" (in German). Ö3 Austria Top 40. 2021年5月29日閲覧。
  18. ^ "Ultratop.be – The Beatles – Rock And Roll Music" (in Dutch). Ultratop 50. 2021年5月29日閲覧。
  19. ^ "Ultratop.be – The Beatles – Rock And Roll Music" (in French). Ultratop 50. 2021年5月29日閲覧。
  20. ^ "Offiziellecharts.de – The Beatles – Rock And Roll Music". GfK Entertainment Charts. 2021年5月29日閲覧。
  21. ^ "Dutchcharts.nl – The Beatles – Rock And Roll Music" (in Dutch). Single Top 100. 2021年5月29日閲覧。
  22. ^ Bush, John. 15 Big Ones - The Beach Boys | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年5月30日閲覧。
  23. ^ a b The Hot 100 Chart”. Biilboard (1976年8月14日). 2021年5月30日閲覧。
  24. ^ a b Top Singles - Volume 25, No. 19 Aug 07, 1976” (2014年7月22日). 2021年5月30日閲覧。
  25. ^ Diken, Dennis; Buck, Peter (2000). 15 Big Ones/Love You (booklet) (Media notes). Capitol Records. p. 2. {{cite AV media notes2}}: |format=を指定する場合、|url=も指定してください。 (説明); 不明な引数|artist=は無視されます。(もしかして:|others=) (説明)
  26. ^ "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2021年5月30日閲覧。
  27. ^ Cash Box Top 100 7/31/76”. tropicalglen.com. 2018年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月30日閲覧。
  28. ^ Top Singles - Volume 26, No. 14 & 15, January 08 1977”. RPM. Library and Archives Canada. 2016年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月30日閲覧。
  29. ^ Top 100 Hits of 1976/Top 100 Songs of 1976”. www.musicoutfitters.com. 2021年5月30日閲覧。
  30. ^ NHK紅白歌合戦ヒストリー”. 日本放送協会. 2021年6月2日閲覧。

参考文献

  • Courrier, Kevin (2008). Artificial Paradise: The Dark Side of the Beatles' Utopian Dream. ABC-CLIO. ISBN 0-3133-4587-2 
  • Everett, Walter (1999). The Beatles as Musicians: Revolver Through the Anthology. New York, NY: Oxford University Press. ISBN 0-19-512941-5 
  • Lewisohn, Mark. The Beatles Recording Sessions. Harmony Books. ISBN 0-5175-7066-1 
  • Marsh, Dave (2007). The Beatles' Second Album. Harmony/Rodale. ISBN 1-6096-1716-9 
  • Tremlett, George (1990). Rock Gold: The Music Millionaires. Unwin Hyman. ISBN 0-0444-0548-0 
  • Winn, John C. (2008a). Way Beyond Compare: The Beatles' Recorded Legacy, Volume One, 1957-1965. Crown. ISBN 0-3074-5238-7 
  • Winn, John C. (2009). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, Volume Two. Crown. ISBN 0-3074-5239-5 
  • Womack, Kenneth (2016). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. ABC-CLIO. ISBN 1-4408-4427-5 

外部リンク

先代
ウナ・セラ・ディ東京(1)
  • ザ・ピーナッツ
  • NHK紅白歌合戦歌唱楽曲
1965年・第16回
次代
ローマの雨