「Gboard」の版間の差分
m →経緯 |
m Bot作業依頼: Apple関連記事の改名に伴うリンク修正依頼 (iOS (Apple)) - log |
||
12行目: | 12行目: | ||
| ライセンス = [[プロプライエタリソフトウェア|プロプライエタリ]] |
| ライセンス = [[プロプライエタリソフトウェア|プロプライエタリ]] |
||
}} |
}} |
||
'''Gboard'''('''ジーボード''')は、[[Google]]が開発した[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]および[[IOS ( |
'''Gboard'''('''ジーボード''')は、[[Google]]が開発した[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]および[[IOS (Apple)|iOS]]端末向けの[[ソフトウェアキーボード|仮想キーボードアプリ]]。2016年5月にiOSで初めてリリースされ、続いて2016年12月にAndroidでもリリースされた。 |
||
== 概要 == |
== 概要 == |
2021年5月21日 (金) 01:52時点における版
開発元 | |
---|---|
初版 | 2016年5月12日 |
最新版 |
10.0.02.338070508
/ 2020年11月10日 |
対応OS | iOS, Android |
ライセンス | プロプライエタリ |
Gboard(ジーボード)は、Googleが開発したAndroidおよびiOS端末向けの仮想キーボードアプリ。2016年5月にiOSで初めてリリースされ、続いて2016年12月にAndroidでもリリースされた。
概要
2016年5月、最初にiOS版がリリースされ、続いて2016年12月にAndroidでも「Google キーボード」アプリのメジャーアップデートという形でリリースされた。
Gboardは、Google検索による検索予測を含むウェブ検索機能や文脈に応じて次の単語を提案する予測変換、絵文字入力や共有機能を備え、多言語入力をサポートしている。Google キーボードからのアップデートで、顔文字、ダークテーマ、キーボードの背景画像の追加、 音声検索、予測変換、手書き認識での絵文字入力などの追加機能が追加された。iOSでのリリース時、キーボードは英語のみがサポートされており、その後、数か月で徐々に言語が追加され、Android版リリース時には100以上の言語をサポートするようになった。
2018年8月、GboardはGoogle Play ストアで10億回インストールされ、最も人気のあるAndroidアプリの1つとなった[1][2][3][4][5]。なお、この調査はGoogle Playによるもので、ユーザーによるダウンロードのほか、端末へのプリインストールが含まれる[6]。
特徴
Gboardは仮想キーボードアプリとして、Google検索による検索予測を含むウェブ検索機能と絵文字入力、文脈に応じて次の単語を提案する予測変換を備えている[7]。iOS版での2016年5月のリリースでは、Gboardは英語のみをサポートしていたが、Android版リリース時には「100以上の言語」をサポートするようになっていた。Googleは、Gboardは「今後数か月で」さらに多くの言語を追加すると発表[2]。2019年10月時点で、916の言語がサポートされている[8]。
Gboard内にはフローティングキーボード[9]とGoogle翻訳を備えている[10]。2016年5月のアップデート後、GboardはAndroidで片手モードをサポートするようになった[11]。この機能は、Googleキーボード時代にも追加されていたものである[12]。
2016年8月にリリースされたiOS版のアップデートでは、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語が追加され、ユーザーによって入力されたテキストに関連するGIF画像の挿入を提案する「GIFメニュー」も追加された。また、ダークテーマの新しいオプションを提供したり、キーボードの背景としてカメラロールから画像を追加したりすることができるようになった[13]。
2018年3月の別の新しいアップデートでは、音声入力のサポートに加え、クロアチア語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、フィンランド語、ギリシャ語、ポーランド語、ルーマニア語、バローチ語、スウェーデン語、カタロニア語、ハンガリー語、マレー語、ロシア語、ラテンアメリカのスペイン語、トルコ語が追加された。なお、音声入力ではユーザーが「スペースバーの上のマイクボタンを長押しして話す」方式になった[14][15]。
2017年4月、GoogleはGboardでサポートされるインドの言語の数を大幅に増やし、11の新しい言語を追加、サポートされるインドの言語の総数を22にまで増やした[16][17]。
2017年6月には、Android版で手書き認識の絵文字入力と単一の単語ではなくフレーズ全体を予測する機能をサポートするよう更新された。この機能は、後にiOS版でも組み込まれる予定[18][19]。
オフラインでの音声認識機能は2019年3月に追加された[20][21]。
2020年2月12日、新機能「絵文字キッチン」が導入され、ユーザーがさまざまな絵文字をマッシュアップして、メッセージに添付して使用できるようになった[22]。
Gboard 版 Google 日本語入力
Gboardには日本語キーボードとしてGoogle 日本語入力が組み込まれている。
ただしスタンドアロン版の「Google 日本語入力」[23]とは別物であり、Androidでは両者の共存が可能である。
経緯
評価
2016年、米日刊新聞「ウォール・ストリート・ジャーナル」はキーボード、特に統合されたGoogle検索機能を高く評価した。ただし、アプリは現在、デバイス上の他のアプリとの統合をサポートしていないことがわかった。つまり、「映画『キャプテン・アメリカ』のチケットを購入」などのユーザーからのリクエストは、スマートフォンにインストールされている映画チケットの予約アプリではなく、ウェブブラウザに送られる。また、ウォール・ストリート・ジャーナルは予測変換エンジンを称賛し、「ほとんどの競合他社を打ち負かし」、「使用する度に賢くなる」とした。 それからGboardが「単語を入力するときに絵文字を巧みに提案する」ことも指摘している。 しかし、片手モード(2016年5月にAndroid版に追加された)、およびキーの配色やサイズを変更するオプションが欠如し、「キーボードをカスタマイズしたい場合、Gboardはおすすめできない」とした[27]。
脚注
出典
- ^ “Gboard passes one billion installs on the Play Store” (英語). Android Police. (2018年8月22日) 2018年8月23日閲覧。
- ^ a b Lee (December 16, 2016). “Gboard, now available for Android”. The Keyword Google Blog. Google. January 8, 2017閲覧。
- ^ Whitwam (December 17, 2016). “[Update: Official Google Keyboard is now Gboard with v6.0 update—includes integrated search, dedicated number row, multiple active languages, and more [APK Download]]”. Android Police. January 8, 2017閲覧。
- ^ Robertson (December 12, 2016). “Google’s great iOS keyboard is now on Android”. The Verge. Vox Media. January 8, 2017閲覧。
- ^ Vasile, Cosmin. “Google's Gboard keyboard app exceeds 1 billion downloads in the Play Store”. Phone Arena 2018年8月23日閲覧。
- ^ “Gboard passes one billion installs on the Play Store” (英語). Android Police. (2018年8月22日) 2018年8月23日閲覧。
- ^ Perez (May 12, 2016). “Google launches Gboard, an iOS keyboard that lets you search without a browser”. TechCrunch. AOL. January 8, 2017閲覧。
- ^ “Set up Gboard - Android - Gboard Help”. support.google.com. 2019年10月8日閲覧。
- ^ “How to Activate & Use Floating Keyboard Feature in Gboard - Digicular”. 2020年3月25日閲覧。
- ^ “Translate as you type - Android - Gboard Help”. 2020年3月25日閲覧。
- ^ Andrimo (2019年6月4日). “Gboard” (英語). review. 2019年6月4日閲覧。
- ^ Klosowski, Thorin. “Google Keyboard Now Has a One-Handed Mode” (英語). Lifehacker 2018年8月23日閲覧。
- ^ Patel (August 4, 2016). “Olá Gboard: new languages, personal keyboards and more”. The Keyword Google Blog. Google. February 23, 2017閲覧。
- ^ Ni (February 23, 2017). “Gboard for iPhone gets an upgrade”. The Keyword Google Blog. Google. February 23, 2017閲覧。
- ^ Vincent (February 23, 2017). “Google upgrades its iPhone keyboard with voice dictation and 15 new languages”. The Verge. Vox Media. February 23, 2017閲覧。
- ^ Martonik (April 25, 2017). “Google dramatically improves support for Indian languages across Translate, Gboard and more”. Android Central. April 27, 2017閲覧。
- ^ Baxi. “Google improves support for Indian languages in Google Translate, Gboard, and more”. Android Authority. April 27, 2017閲覧。
- ^ Statt (June 12, 2017). “Gboard for Android now recognizes hand-drawn emoji and anticipates your next phrase”. The Verge. Vox Media. June 14, 2017閲覧。
- ^ Cheng, Roger (June 12, 2017). “Google's Gboard smart keyboard gets new bells and whistles”. CNET. CBS Interactive. June 14, 2017閲覧。
- ^ “An All-Neural On-Device Speech Recognizer” (英語). Google AI Blog. 2019年8月22日閲覧。
- ^ “Google’s new voice recognition system works instantly and offline (if you have a Pixel)” (英語). TechCrunch. 2019年8月22日閲覧。
- ^ “Google’s Gboard introduces Emoji Kitchen, a tool to mash up emojis to use as stickers” (英語). TechCrunch. 2020年2月13日閲覧。
- ^ Google 日本語入力 - Google Play のアプリ
- ^ Gboard チーム (2017年9月20日). “iOS版 Gboard が日本語に対応しました。”. Google Japan Blog. 2018年1月15日閲覧。
- ^ “Gboard 6.7 beta adds Chinese, Japanese support in possible keyboard app consolidation”. 9to5Google (2017年10月26日). 2018年1月15日閲覧。
- ^ “Googleのキーボードアプリ「Gboard」、Android版もようやく日本語対応に”. ITmedia (2017年11月17日). 2018年1月15日閲覧。
- ^ Olivarez-Giles (May 12, 2016). “Review: Gboard Adds Google’s Search Box to iPhone Keyboards”. The Wall Street Journal. ダウ・ジョーンズ. January 8, 2017閲覧。