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'''日水製薬株式会社'''(にっすいせいやく、英:''Nissui Pharmaceutical Co., Ltd.'')は、[[日本]]の[[製薬会社]]である。[[日本水産]]株式会社のグループ企業。 |
'''日水製薬株式会社'''(にっすいせいやく、英:''Nissui Pharmaceutical Co., Ltd.'')は、[[日本]]の[[製薬会社]]である。[[日本水産]]株式会社のグループ企業。 |
2021年5月13日 (木) 22:24時点における版
本社 上野フロンティアタワーエントランス | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | |
略称 | にっすいせいやく / ニッスイセイヤク |
本社所在地 |
日本 〒110-0005 東京都台東区上野3丁目24番6号 上野フロンティアタワー |
設立 |
1935年(昭和10年)4月6日 (株式会社日産水産研究所) |
業種 | 医薬品 |
法人番号 | 9010501023044 |
事業内容 | 診断用薬及び検査用機器、原薬の製造・販売 |
代表者 |
小野 徳哉 (代表取締役社長執行役員) |
資本金 | 44億4984万円 |
発行済株式総数 | 22,547,140株 |
売上高 |
127億73百万円 (2020年3月期 連結) |
営業利益 |
11億44百万円 (2020年3月期 連結) |
経常利益 |
9億91百万円 (2020年3月期 連結) |
純利益 |
4億01百万円 (2020年3月期 連結) |
純資産 |
321億76百万円 (2020年3月31日現在) |
総資産 |
352億03百万円 (2020年3月31日現在) |
従業員数 |
254名 (2020年4月1日現在) |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | EY新日本有限責任監査法人 |
主要株主 |
日本水産株式会社 53.69% 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 1.77% 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 1.62% 日水物流株式会社 1.21% 自社持株会 1.07% 損害保険ジャパン日本興亜株式会社 0.88% 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口5) 0.73% J.P. MORGAN BANK LUXEMBOURG S.A. 1300000 0.53% 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口1)0.50% DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO 0.50% |
主要子会社 | Nissui Pharma Solutions S.A.S. |
関係する人物 | 坂崎利一 |
外部リンク | https://www.nissui-pharm.co.jp/ |
日水製薬株式会社(にっすいせいやく、英:Nissui Pharmaceutical Co., Ltd.)は、日本の製薬会社である。日本水産株式会社のグループ企業。
概要
1935年に、漁場調査・漁船漁具の改良・魚類の養殖・水産加工品の製法の研究等を事業目的とした日産コンツェルンの水産に関する研究所「株式会社日産水産研究所」として創業。漁業や水産資源の高度活用など多岐にわたる研究成果を事業として発展させ、日本の水産業の近代化とともに歴史を歩み、哺乳動物の臓器を原料とする栄養剤など医薬品、病原菌や各種細菌の検査用培地や診断用薬の製造・販売を行う。1962年(昭和37年)に現在の社名に変更した後も、培ってきたDNAを今日における診断薬や医薬品の研究や開発に受け継ぐ研究開発型の製薬会社である。
主要事業は、臨床診断薬(微生物学的診断用薬/免疫血清学的診断用薬/精度管理用血清)、産業検査薬(微生物学的検査薬/免疫血清学的検査薬)等のHACCPに対応する細菌学的検査用薬・環境関連検査用薬・バイオ関連製品等の研究や開発を行っている。
現在では、将来性のある基盤技術獲得に向けたオープンイノベーション推進、再生医療分野での新規事業化に向けた先端技術研究、外部企業との連携や大学・企業との共同開発などに積極的に取り組んでいる。
沿革
- 1935年(昭和10年) - 株式会社日産水産研究所を設立。
- 1937年(昭和12年) - 鯨肝臓から増血栄養剤及び動物胆汁から胃腸薬を製造し販売を開始。
- 1952年(昭和27年) - SS寒天培地の製造・販売を開始。
- 1958年(昭和33年) - 社名を株式会社日産研究所に変更。
- 1962年(昭和37年) - 現社名に改称。
- 1970年(昭和45年) - 日本水産株式会社中央研究所内から研究室を移転。
- 1990年(平成 2年) - 東京証券取引所第2部に上場。
- 2006年(平成18年) - 東京証券取引所第1部に指定。
- 2009年(平成21年) - 日本クリエート株式会社(連結子会社)を吸収合併。
- 2010年(平成22年) - 株式会社ライフミン(連結子会社)を吸収合併。
- 2011年(平成23年) - 株式会社リスブラン(連結子会社)を吸収合併。
- 2013年(平成25年) - ミクニ化学産業株式会社(非連結子会社)を吸収合併。
- 2016年(平成28年) - 日水製薬医薬品販売株式会社(連結子会社)を設立。
- 2016年(平成28年) - ニッスイファルマ・コスメティックス株式会社(連結子会社)を設立。
- 2017年(平成29年) - ニッスイファルマ・コスメティックス株式会社の株式を株式会社千趣会に譲渡。
- 2019年(平成31年) - Nissui Pharma Solutions S.A.S.(海外子会社)を設立。
- 2020年(令和2年) - 肝臓水解物事業を会社分割(吸収分割)によって日水製薬医薬品販売株式会社に承継した後、日水製薬医薬品販売株式会社の全株式をゼリア新薬工業株式会社に譲渡[1](日水製薬医薬品販売株式会社は同年6月29日付で健創製薬株式会社へ商号変更[2])。
事業所
本社
研究・開発拠点
工場・物流拠点
- 診断薬工場 : 茨城県結城市
- 原薬工場 : 埼玉県久喜市
- サプライチェーンマネジメントセンター:茨城県結城市
営業拠点
主要製品
診断薬( 臨床診断薬)
- 全自動細菌検査装置ライサスシリーズおよび専用試薬(細菌の同定・薬剤感受性試験)
- ニッスイプレート・分画プレートシリーズ(細菌検査用培地)
- 全自動エンザイムイムノアッセイ装置AIAシリーズおよび専用試薬(血液中の成分などの測定)
- L-コンセーラ、L-スイトロール(臨床検査における精度管理用血清)
-
全自動迅速同定・感受性測定装置ライサス® S4
-
ニッスイプレートX-MRSA寒天培地
-
GEテスト イムノクロマト ‐ CD GDH/TOX「ニッスイ」
診断薬(産業検査薬)
- コンパクトドライ®(乾式簡易培地)
- マイコプラズマ遺伝子検出キット Myco Finder
- 粉末培地・顆粒培地
- フードスタンプ(細菌検査用培地)
- ECブルー(飲料水中の大腸菌・大腸菌群検査用培地)
- @BactLAB(Colony Counter Global Service for Global)
-
CompactDry
-
菌数測定用簡易培地 コンパクトドライ®「ニッスイ」
-
マイコプラズマ遺伝子検出キット Myco Finder
-
大腸菌群用 デゾキシコレート培地(顆粒)「ニッスイ」
バイオベンチャー企業への出資や共同研究について
- 東京医科歯科大学:抗ウイルス免疫細胞治療に関する研究
- セルジェンテック株式会社:家族性LCAT(たんぱく質)欠損症の遺伝子治療の研究
- 株式会社アディポシーズ:皮下脂肪組織から人工血小板を創製する培養技術の研究
- コラジェン・ファーマ株式会社:人工コラーゲンの研究用試薬の製造販売及び医療用バイオマテリアルの研究開発
- 株式会社サリバテック:唾液を使用したがん簡易検査の研究
関連企業
- 日本水産株式会社(主要株主で親会社)
関係する人物
- 坂崎利一(阪崎利一)
元国立予防衛生研究所(現国立感染症研究所)の細菌第一部第一室長。日水製薬の本社には坂崎の業績展示コーナーがあり、朝日文化賞・Bergey's Award・野口英世記念医学賞・デンマーク王立獣医農学大学などに関する授与品や書籍が閲覧可能である。同社は日本の細菌学発展に偉大な功績を残した坂崎の偉業を讃え、元神戸市環境保健研究所細菌部長で医学博士の仲西寿男を発起人として食品衛生検査セミナー賞(坂崎利一賞)を創設、若手の研究者へ食品衛生感染症の起因菌及び迅速検査等の研究に関し今後の活躍に期して授与されている。
脚注
- ^ "日水製薬医薬品販売株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ" (PDF) (Press release). ゼリア新薬工業株式会社. 17 January 2020. 2020年4月8日閲覧。
- ^ "社名変更および事務所移転のお知らせ" (Press release). 日水製薬医薬品販売株式会社. 24 April 2020. 2020年10月15日閲覧。