ゼリア新薬工業
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | ZERIA |
本社所在地 |
日本 〒103-8351 東京都中央区日本橋小舟町10-11 |
設立 |
1955年(昭和30年)12月 (株式会社ゼリア薬粧研究所) |
業種 | 医薬品 |
法人番号 | 7010001034790 |
代表者 | 代表取締役社長COO 伊部充弘 |
資本金 | 65億9,339万8500円[1] |
発行済株式総数 | 5311万9190株 |
売上高 |
連結604億26百万円 単体405億45百万円 (2020年3月期) |
営業利益 |
連結40億94百万円 単体18億16百万円 (2020年3月期) |
経常利益 |
連結38億79百万円 単体28億80百万円 (2020年3月期) |
純利益 |
連結29億25百万円 単体18億89百万円 (2020年3月期) |
純資産 |
連結526億78百万円 単体422億34百万円 (2020年3月期) |
総資産 |
連結1041億55百万円 単体830億55百万円 (2020年3月期) |
従業員数 |
連結1,667名 単体919名 (2020年3月期) [1] |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 有限責任あずさ監査法人 |
主要株主 |
伊部 9.46%、三菱UFJ銀行 4.20%、日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 4.19%、森永乳業 4.07% 伊部幸顕 3.17%(2018年9月30日現在[2])、自社17.02%、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、あいおいニッセイ同和損害保険、SMBCファイナンスサービス(2023年3月現在[3]) |
主要子会社 |
ゼリアヘルスウエイ株式会社 100%、株式会社ゼービス 100%、イオナ インターナショナル株式会社 100%、健創製薬株式会社 100%、ティロッツ(スイス他) 投資先会社 あすか製薬ホールディングス 6.36%(2023年3月現在[4]) |
外部リンク | https://www.zeria.co.jp/ |
ゼリア新薬工業株式会社(ゼリアしんやくこうぎょう)は、医療用医薬品、一般用医薬品を製造、販売する日本の製薬会社。本社は東京都中央区に置く。
概要
[編集]医療用では消化器系の治療薬に強みを持ち、一般用(OTC)ではコンドロイチン製剤で有名。社名のゼリアは創業の契機となったコンドロイチン製剤、ゼリア錠に因む。企業スローガンは、「健康づくりはしあわせづくり」。
2009年にスイスのティロッツ社を買収し、ゼリアグループとして、スウェーデン、アイルランド、英国、チェコ、スペイン、ドイツ、フランス、イタリア、ベトナム、デンマークで薬剤の製造販売を行っている。薬剤の開発そのものはスイスで行っている[5]。
沿革
[編集]- 1955年(昭和30年)12月 - 元山之内製薬常務の伊部禧作が、株式会社ゼリア薬粧研究所として設立[注 1]。
- 1964年(昭和39年)12月 -「コンドロイチンZS錠」発売。
- 1967年(昭和42年)8月 - 滋養強壮ドリンク剤「ハイゼリーB」発売。
- 1969年(昭和44年)5月 - 胃潰瘍治療剤「マーズレン-S顆粒」発売。
- 1970年(昭和45年)5月 - ゼリア新薬工業株式会社に商号変更。
- 1975年(昭和50年)4月 - 埼玉県熊谷市(旧・大里郡江南町)に埼玉工場を新設。
- 1978年(昭和53年)1月 - 医薬品ローヤルゼリー製剤「ハイゼリー散」発売。
- 1979年(昭和54年)3月 - 肝臓水解物を配合した滋養強壮剤「新ヘパリーゼ」発売。
- 1983年(昭和58年)10月 - 埼玉工場に併設して中央研究所を新設。
- 1987年(昭和62年)11月 - 植物性便秘薬「ウィズワン」発売。
- 1988年(昭和63年)11月 - 筑波工場を新設。
- 1996年(平成8年)2月 - 滋養強壮剤「新ヘパリーゼプラス」発売。
- 1998年(平成10年)
- 3月 - 医薬品スキンケアローション「アポスティローション」発売。
- 12月 - 東京証券取引所市場第二部に上場。これを機にシンボルマーク・社名ロゴを現在のものに改める。
- 以前のシンボルマークは社名の頭文字である"Z"の周りに丸をかこっていたが、これが"Z"と楕円形が重なるシンボルマークと「ゼリア新薬」・「ZERIA」のコーポレート・ロゴタイプが組み合わさったブランドマークとなり、「ゼリア新薬」と「ZERIA」の間にはブルーのラインが入る)
- 1999年(平成11年)2月 - 伊藤忠商事及び同社の関連会社である株式会社スーパーレックスへ物流業務を委託。
- 2000年(平成12年)
- 3月 - 東京証券取引所市場第一部に指定替え。
- 6月 - 当社完全子会社のゲノムベンチャー企業株式会社ジーエスプラッツを設立。
- 2005年(平成17年)
- 6月 - H2ブロッカー胃腸薬「アシノンZ」発売。
- 7月 - 滋養強壮ドリンク「新ヘパリーゼドリンク」発売。
- 2006年(平成18年)
- 3月 - コンドロイチン製品群の売り上げが50億円に到達。
- 9月 - コンドロイチン配合夜間集中美容液「ZZ:CC(ジージー・シーシー) アドソープエッセンス」を通信販売限定で発売
- 2008年(平成20年)
- 6月 -「コンドロイチンZS錠」のTVCM放映を開始。その後、「新ヘパリーゼドリンク」・「新ウィズワン」も順次TVCM放映が開始される。
- 10月 - イオナ インターナショナルの全株式を取得し、子会社化。
- 2009年(平成21年)- スイスのティロッツ社(潰瘍性大腸炎の治療剤等を開発)を買収。
- 2011年(平成23年)11月 - 「ヘパリーゼ」ブランド初の清涼飲料水「ヘパリーゼW」をコンビニエンスストア限定で発売。
- 2012年(平成24年)7月 - 胃炎・潰瘍治療剤「マーズレンS配合顆粒」・「マーズレン配合錠0.5ES/1.0ES」の販売を味の素製薬(現・EAファーマ)へ移管。
- 2014年(平成26年)9月 - チェストベリー乾燥エキスを配合したOTC医薬品初の月経前症候群治療薬「プレフェミン」を発売[注 2]。
- 2017年(平成29年)8月 - 同社新入社員が新人研修中に自殺したとして、その両親がゼリア新薬と研修を請け負ったノジマ子会社の株式会社ビジネスグランドワークスを提訴。
- 2020年(令和2年)4月 - 日水製薬(現・島津ダイアグノスティクス)より、同社子会社の日水製薬医薬品販売株式会社の全株式を取得し、子会社化[7]。のち、同年6月29日付で健創製薬株式会社に商号変更する[8]。
歴代社長
[編集]- 伊部禧作
- 伊部幸顕
- 伊部充弘
主な商品
[編集]コンシューマーヘルスケア(一般用医薬品・医薬部外品・化粧品・健康食品)
[編集]- コンドロイチンZS錠【第3類医薬品】 - コンドロイチン製剤のトップブランドで、同社の看板商品。コンドロイチン硫酸エステルナトリウムを一般用医薬品では最大容量となる1,560mg(6錠中)配合(本剤はコンドロイチン配合の後発製品と異なり、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムのみの単味剤である)。2015年10月に錠剤形状の変更を行うことで錠剤の直径を約10mmから約9mmに小粒化、添加物をサッカリンナトリウムからアセスルファムカリウムに変更し、香料も低減するリニューアルを行った。
- コンドロハイ(ビタミン主薬製剤)
- ヘパリーゼ(滋養強壮保健薬/液体胃腸薬/清涼飲料水/健康補助食品) - 詳細記事を参照
- ハイゼリー(滋養強壮保健薬)
- 新ハイゼリーエースII【第3類医薬品】 - コンドロイチン硫酸エステルナトリウム、ローヤルゼリー、肝水解物をはじめ、ニンジン乾燥エキス(紅参)やゴオウ、2種類のビタミンを配合したカプセルタイプ。2012年4月にリスク区分を変更。
- ハイゼリー顆粒【第3類医薬品】 - ローヤルゼリーに、ビタミンE酢酸エステルとビタミンB6を配合したスティック顆粒タイプ。
- ハイゼリー散【第3類医薬品】 - ローヤルゼリーに、ビタミンE酢酸エステルをプラスした粉末タイプ。
- ハイゼリー散「分包」【第3類医薬品】 - 「ハイゼリー散」を1回分ずつのスティック包装にした製品。
- 新ハイゼリーエースE【第3類医薬品】 - コンドロイチン硫酸エステルナトリウムやニンジン乾燥エキス、3種類のビタミンB群(B1・B6・B12)も配合したカプセルタイプのビタミンE主薬製剤。
- ハイゼリーB【第2類医薬品】
- ハイゼリーBフレッシュ【第2類医薬品】 - 2005年3月発売。「ハイゼリーB」の処方をベースに、1本(100ml)あたりのカロリーを2kcalに大幅低減してノンシュガー化したドリンクタイプ。
- ハイゼリーEX【第2類医薬品】 - ゴオウやイカリ草、オウセイを加え、タウリンも配合した処方強化版。
- 新ハイゼリーSN【第2類医薬品】 - コンドロイチン硫酸エステルナトリウム・ローヤルゼリーに5種類の生薬、タウリン、ビタミンを配合したミニドリンクタイプ。
- ハイゼリー【第2類医薬品】 - 30mlのミニドリンク。
- ハイゼリーロイヤル【第3類医薬品】 - 肝水解物を配合したミニドリンク。2012年4月にリスク区分を変更。
- ローヤルゼロント(滋養強壮保健薬)
- 新ローヤルゼロントB【第2類医薬品】
- 新ローヤルゼロントBフレッシュ【第2類医薬品】 - 2005年12月発売。「新ローヤルゼロントB」の処方をベースに、1本(100ml)あたりのカロリーを4kcalに大幅低減した低カロリー・ノンシュガータイプ。
- 新ローヤルゼロントSL【第2類医薬品】 - コンドロイチン硫酸エステルナトリウム・ローヤルゼリー・トウシンなどを配合したミニドリンク。
- アポスティー(スキンケア)
- アポスティーEC+B【第3類医薬品】 - 2007年12月発売。酢酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE)とアスコルビン酸(ビタミンC)に、ビタミンB2酪酸エステル・ビタミンB6・ニコチン酸アミドを独自の割合で配合した「B-Mixia(ビー・ミクシア)」をプラスしたソフトゼリー錠タイプのビタミンEC主薬製剤。元々はクラシエ薬品がカネボウ薬品時代に「アプレアEC」として2005年7月から発売されていたが、販売権を譲り受け、「アポスティー」シリーズとして製品名を変更して新たに発売されたものである。
- アポスティーローション【第3類医薬品】 - 1998年発売。資生堂と共同開発した殺菌消毒ローション剤。ベンゼトニウム塩化物、グリチルリチン酸二カリウム、アラントイン、トコフェロール酢酸エステルを配合。弱酸性・無香料・無着色設計。2014年にパッケージリニューアル(製造販売元:資生堂)。
- アポスティークリーム【第2類医薬品】 - 2006年6月発売。イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノール、ビタミンE酢酸エステルを配合したクリームタイプのニキビ治療薬。2014年にパッケージリニューアルし、グリーンメタリックから「アポスティーローション」と統一されたエメラルドグリーン系となった。
- アポスティーマイルドローション【医薬部外品】 - 2006年6月発売。イソプロピルメチルフェノールとグリチルリチン酸2Kを配合したエタノールフリー設計の薬用化粧水。2014年にパッケージリニューアルし、これまでのグリーン系からオレンジ系のパッケージとなった。
- アポスティーモイスチャーローションDX【医薬部外品】 - 2009年7月発売。イソプロピルメチルフェノールとグリチルリチン酸2Kに、2種類のヒアルロン酸とリピジュアを配合した高保湿タイプの薬用ローション。2014年にパッケージリニューアル。
- アポスティー洗顔フォーム - 2006年6月発売。植物性石けんを主成分とした洗浄成分ココイルメチルタウリンNaを配合した洗顔フォーム。無香料・無着色・無鉱物油、アルコール・パラベンフリー設計。2014年にパッケージリニューアル。
- 新ウィズワン(便秘薬)【指定第2類医薬品】 - 食物繊維を主成分とした便秘薬のトップブランド。2012年1月に基礎商品の「ウィズワン」がプランタゴ・オバタ種子末の増量並びに、カスカラサグラダ乾燥エキスを配合し、添加物の大幅な削減により服用量を減量してリニューアルした。
- 新レシカルボン坐剤S(便秘薬) - 坐薬型の便秘薬で肛門より挿入すると直腸の体温で溶け始めて炭酸ガスが便通を促す。
- アシノンZ(H2ブロッカー胃腸薬) - ニザチジンをスイッチOTC化したH2ブロッカー胃腸薬
- アシノンZ【第1類医薬品】 - 2005年6月発売。カプセルタイプ。
- アシノンZ胃腸内服液【第1類医薬品】 - 2009年7月発売。アセロラ風味の1本飲みきりドリンクタイプ。
- アシノンZ錠【第1類医薬品】 - 2009年7月発売。
- エーゼット(目薬) - 全製品にアズレンスルホン酸ナトリウム水和物(水溶性アズレン)を配合
- エーゼットアルファ【第2類医薬品】 - 2006年9月発売。クロモグリク酸ナトリウム・クロルフェニラミンマレイン酸塩・コンドロイチン硫酸エステルナトリウムをプラスしたアレルギー専用・マイルドタイプ。
- エーゼットA【第3類医薬品】 - クロルフェニラミンマレイン酸塩・Ε-アミノカプロン酸・コンドロイチン硫酸エステルナトリウムをプラスしたマイルドタイプ。
- エーゼット抗菌目薬【第2類医薬品】 - スルファメトキサゾール・クロルフェニラミンマレイン酸塩・コンドロイチン硫酸エステルナトリウムをプラスしたマイルドタイプの抗菌目薬。
- 新エーゼットA【第2類医薬品】 - 「エーゼットA」の処方に塩酸テトラヒドロゾリンをプラスしたクールタイプ。
- ビュークリア(目薬)
- ビュークリアキュアコンタクト【第3類医薬品】 - 2014年4月発売。コンドロイチン硫酸エステルナトリウム・タウリンに加え、ダブルの抗炎症成分(グリチルリチン酸二カリウム+Ε-アミノカプロン酸)を配合したコンタクトレンズ用マイルドタイプ。
- ビュークリアビタコンタクト【第3類医薬品】 - 2010年3月発売。コンドロイチン硫酸エステルナトリウム・タウリンに加え、ソフトコンタクトレンズ対応目薬で初めてシアノコバラミン(ビタミンB12)を配合。
- ビュークリアALクール【第2類医薬品】 - クロモグリク酸ナトリウム・クロルフェニラミンマレイン酸塩を配合したアレルギー専用・クールタイプ(製造販売元:佐賀製薬)。
- ビュークリアクール【第2類医薬品】 - コンドロイチン硫酸エステルナトリウムに硫酸亜鉛を配合したクールタイプ。
- ビュークリアゴールド【第2類医薬品】 - フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム(活性型ビタミンビタミンB2)・アラントイン・コンドロイチン硫酸エステルナトリウムなど7つの有効成分を配合したマイルドタイプ。
- ビュークリアHi40【第3類医薬品】 - 2007年9月発売。コンドロイチン硫酸エステルナトリウムに6つの有効成分(うち3つの有効成分は一般用眼科用薬製造承認基準の最大濃度配合)をプラスしたクールタイプ。
- ビュークリアロッソ【第2類医薬品】 - シアノコバラミン(ビタミンB12)や塩酸テトラヒドロゾリンなどを配合したマイルドタイプ。
- セピー(風邪関連)
- セピーハーブドリンク【第2類医薬品】 - 3種類の生薬とタウリン・ビタミンB2・ビタミンB6を配合したノンカフェインの滋養強壮保健薬。2007年8月に「セピードリンク」をリニューアル。ゴオウをショウキョウに差し替え、タウリンを増量。2012年4月にリスク区分を変更。
- 新セピー液「小児用」【指定第2類医薬品】 - 9種類の有効成分を配合した液体タイプの小児用かぜ薬。
- セピーIPかぜゴールド顆粒【指定第2類医薬品】 - イブプロフェン・ブロムヘキシン塩酸塩・メキタジンなどを配合した顆粒タイプの15歳以上専用総合感冒薬。
- セピーIPかぜゴールド錠【指定第2類医薬品】 - イブプロフェン・ブロムヘキシン塩酸塩・メキタジンなどを配合した錠剤タイプの15歳以上専用総合感冒薬。
- セピーAZうがい薬【第3類医薬品】 - 2008年9月発売。アズレンスルホン酸ナトリウム水和物(水溶性アズレン)を配合したうがい薬。計量カップ不要の押し出しタイプで、ノンアルコール設計(製造販売元:大洋製薬)。
- セピーAZのどスプレークール【第3類医薬品】 - 2005年9月発売。アズレンスルホン酸ナトリウム水和物(水溶性アズレン)を配合したスプレータイプの口腔咽喉薬。エタノール・ヨード系成分不使用(製造販売元:大洋製薬)。
- セピーAZ鼻炎スプレー【第2類医薬品】 - 2005年9月発売。クロルフェニラミンマレイン酸塩・ナファゾリン塩酸塩・ベンザルコニウム塩化物・リドカインを配合したクールタイプの鼻炎用点鼻薬(製造販売元:大洋製薬)。
- セピー鼻炎ソフトN【指定第2類医薬品】 - 塩酸プソイドエフェドリンなど4つの有効成分を液状化し、ソフトカプセルに封入した鼻炎用内服薬。
- セピーせき止めカプセル【指定第2類医薬品】 - 4種類の有効成分を配合したカプセルタイプの鎮咳去痰薬。
- セピーせき止め顆粒【指定第2類医薬品】 - 「セピーせき止めカプセル」の処方をベースに、ジヒドロコデインリン酸塩の配合量を30mgに増量し、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩と4種類の生薬をプラスした顆粒タイプの鎮咳去痰薬。
- セピートローチ【第3類医薬品】 - キキョウエキス・セチルピリジニウム塩化物水和物に消化酵素剤リゾチーム塩酸塩をプラスしたトローチタイプの口腔咽喉薬。
医療用医薬品
[編集]など
販売が中止された商品
[編集]不祥事
[編集]2017年8月8日、新入男性社員が自殺したのは新入社員研修で受けた心理的負荷が原因だとして、男性の両親が同社や研修の委託先であるノジマの子会社ビジネスグランドワークスなどに約1億500万円の損害賠償を求め、東京地方裁判所に提訴した[11]。
男性は2013年4月に入社。約4カ月の予定の新入社員研修に参加し、6時間の睡眠も満足に取れない日程で、罵声を浴びせられたり、過去のいじめ体験を告白させられたり、吃音症と決めつけられたことによって、5月上旬に精神障害を発症した[12]。両親によると男性が吃音症と診断されたことはないという[13]。同月18日、研修施設から帰宅する途中に自殺した。東京労働局中央労働基準監督署は研修内容が労災認定基準の「ひどいいやがらせ、いじめに該当する」と判断し、2015年5月19日に労働災害として認定した[11]。一方、ビジネスグランドワークスの宮﨑雅吉代表は「研修内容は問題がないものでした。労基署からは事情聴取がなく、労災認定は事実誤認です。当社の研修が問題なく終了した後、ゼリア新薬で実施した研修中に不幸があったと認識しています」と反論し[12]、労働基準監督署からのヒアリングがないまま、労災認定されたといい、債務不存在確認訴訟も起こした[14]。2020年11月24日に元講師が解決金を支払い、和解となった[15]。
同社は2017年度のブラック企業大賞「ブラック研修賞」に選ばれた。
社会との関わり
[編集]広告キャラクター
[編集]- 現在
- 過去
スポンサー番組
[編集]- News every.(中京テレビ、木曜スポンサー)
- ズームイン!!サタデー(日本テレビ、6時台後半スポンサー)
- ニュースモーニングサテライト(テレビ東京、6時台スポンサー)
- BSフジLIVE プライムニュース(BSフジ)
関連項目
[編集]- 日本の企業一覧 (医薬品)
- 丸山ワクチン - 当社が治験薬を提供している。
脚注
[編集]- 注釈
- 出典
- ^ a b 会社概要(公式ページ)2020年5月22日閲覧
- ^ 四半期報告書(第65期第2四半期)
- ^ Kabutan「ゼリア新薬」。
- ^ 2022年3月現在
- ^ ゼリアグループ。
- ^ 全日本紳士録 昭和32年版「伊部禧作」。人事興信所。1957年。
- ^ 『日水製薬医薬品販売株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)ゼリア新薬工業株式会社、2020年1月17日 。2020年4月7日閲覧。
- ^ 『社名変更および事務所移転のお知らせ』(プレスリリース)日水製薬医薬品販売株式会社、2020年4月24日 。2020年10月15日閲覧。
- ^ 使用上の注意改訂のお知らせ。
- ^ 販売中止のご案内。
- ^ a b “自殺社員の遺族が提訴 ゼリア新薬「研修で心理的負荷」”. 日本経済新聞. 日本経済新聞社 (2017年8月8日). 2020年10月27日閲覧。
- ^ a b 渡辺一樹 (2017年8月8日). “ゼリア新薬の22歳男性「ある種異様な」新人研修受け自殺 両親が提訴”. BuzzFeed Japan. BuzzFeed Japan株式会社. 2020年10月27日閲覧。
- ^ “自殺新入社員、労災認定 遺族が会社を提訴”. 毎日新聞. 毎日新聞社 (2017年8月8日). 2020年10月27日閲覧。
- ^ “「自己変革研修」で新入社員自殺、遺族がゼリア新薬など提訴…研修会社は反論”. 弁護士ドットコム. 弁護士ドットコム株式会社 (2017年8月8日). 2020年10月27日閲覧。
- ^ “「人格を否定するような研修」新入社員の自殺で会社側と和解”. NHKニュース. 日本放送協会 (2020年11月24日). 2020年11月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月22日閲覧。
外部リンク
[編集]- ゼリア新薬工業株式会社
- ゼリア新薬工業 (@zeria_withone) - X(旧Twitter)
- ゼリア新薬工業 - YouTubeチャンネル