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== 運行形態 == |
== 運行形態 == |
2020年8月21日 (金) 09:03時点における版
赤穂線 | |
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基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 兵庫県、岡山県 |
種類 | 普通鉄道(在来線・地方交通線) |
起点 | 相生駅 |
終点 | 東岡山駅 |
駅数 | 20駅(貨物駅含む) |
電報略号 | アコセ[1] |
路線記号 |
(相生 - 播州赤穂間) (播州赤穂 - 東岡山間) |
開業 | 1951年12月12日 |
全通 | 1962年9月1日 |
所有者 | 西日本旅客鉄道(第一種) |
運営者 |
西日本旅客鉄道(第一種) 日本貨物鉄道(第二種) |
使用車両 | 使用車両を参照 |
路線諸元 | |
路線距離 | 57.4 km |
軌間 | 1,067 mm |
線路数 | 全線単線 |
電化方式 | 直流1,500 V 架空電車線方式 |
最高速度 | 95 km/h |
赤穂線(あこうせん)は、兵庫県相生市の相生駅と岡山県岡山市中区の東岡山駅の間を瀬戸内海に沿って結ぶ西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。
概要
起点の相生駅、終点の東岡山駅の両端で山陽本線に接続している。山側を走る山陽本線に対して当路線は海岸近くを走るが、実際に車窓から海が見える箇所は非常に少なく、日生で最も海が近くに見える。山陽本線が複線で特急列車や貨物列車が走行するのに対し、当路線は全線単線のローカル線となっている。このうち相生駅 - 播州赤穂駅間が旅客営業規則の定める「大阪近郊区間」およびJR西日本のアーバンネットワークに含まれ、朝夕には京都・大阪・神戸方面から新快速などが播州赤穂駅まで乗り入れる。
相生駅 - 備前福河駅間はJR西日本近畿統括本部、寒河駅 - 東岡山駅間は同社岡山支社が管轄している。ラインカラーは岡山支社のみ黄色(■)を独自で設定していたが、2014年度から路線記号の導入に合わせて相生駅 - 播州赤穂駅間でもJR西日本としての公式なラインカラーが設定されることになり、ラインカラーと路線記号として、相生駅 - 播州赤穂駅間に青(■) A が設定され、2015年3月のダイヤ改正より本格使用を開始した[2][注釈 1]。これに加え、2016年3月26日からは岡山支社でも路線記号と新たなラインカラーが導入され、岡山側の区間に赤(■) N のラインカラー・路線記号が設定されている[3][4]。この対象区間は岡山支社側は赤穂線の列車が乗り入れる山陽本線の東岡山駅 - 岡山駅間を含む「寒河駅 - 岡山駅間」(岡山支社管内の区間)としているが、2016年4月に更新された公式サイトの全線路線図[5]では天和駅 - 岡山駅間(青色のAの区間との境界は播州赤穂)が対象とされており、天和駅ならびに備前福河駅への運賃が含まれた駅掲示運賃表(近畿統括本部・岡山支社とも)でも同様の措置が取られている。その一方で、天和駅ならびに備前福河駅に設置された駅掲示時刻表でのシンボルでは播州赤穂駅以東同様に青色のAが表記されており、両支社の表現が混在している。
全線がIC乗車カード「ICOCA」エリアとなっており、全駅で利用できる[6][7]。
路線データ
- 管轄(事業種別):西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)・日本貨物鉄道(第二種鉄道事業者)
- 路線距離(営業キロ):相生 - 東岡山間 57.4km
- 軌間:1067mm
- 駅数:20(起終点駅含む)
- 旅客駅:19
- 赤穂線所属の旅客駅に限定した場合、どちらも山陽本線所属の相生と東岡山[8]が除外され、17駅となる。
- 貨物駅:1(西浜)
- 旅客駅:19
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:全線(直流1500V)
- 閉塞方式:
- 相生 - 日生:自動閉塞式
- 日生 - 東岡山:自動閉塞式(特殊)
- 最高速度:
- 95km/h(相生 - 播州赤穂、長船 - 東岡山)
- 85km/h(播州赤穂 - 長船)
- 運転指令所:
- 相生 - 備前福河間:大阪総合指令所
- 備前福河 - 東岡山間:岡山総合指令所
- 列車運行管理システム:JR京都・神戸線運行管理システム(相生 - 西浜間)
運行形態
旅客列車
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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|
2013年(平成25年)3月16日のダイヤ改正をもって、播州赤穂を境に運転系統が完全に分断され、全線を通して運転される定期列車はなくなっている。ただし、全列車が他線区に直通運転するため、赤穂線のみを走る定期列車は設定されていない。
種別\駅名 | 相生 | … | 播州赤穂 | … | 長船 | … | 東岡山 | |||
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普通 | 2本 | |||||||||
1本 | ||||||||||
1本 |
相生駅 - 播州赤穂駅間
山陽本線・東海道本線(JR神戸線・JR京都線・琵琶湖線)の姫路・神戸・大阪・京都・米原方面などと直通運転する新快速・普通(JR神戸線・JR京都線区間の西明石 - 高槻間は快速)が運転されている。
日中時間帯は姫路 - 播州赤穂間を運行する普通が1時間に2本が運行されている。相生で山陽本線相生 - 上郡・岡山方面普通列車と連絡している。朝ラッシュ時の上り播州赤穂発と夕方の下り播州赤穂行きは新快速のみである。新快速は赤穂線内を含む姫路 - 播州赤穂間は各駅に停車するが、種別表示は新快速のままである。新快速の赤穂線直通運転は2005年3月1日から2016年3月25日まで日中にも行われ、姫路 - 播州赤穂間の普通と交互に1時間に1本ずつ運行されていた。
以前は朝に備前片上発米原行きと夕方に大阪発備前片上行きの快速(大阪発は須磨・垂水・舞子は通過)が1日1本ずつ設定されていたが、2000年3月11日のダイヤ改正で廃止された。最大8両編成で運転されるが、時間帯によっては4両編成の列車もある。
毎年秋には、赤穂市内小学校連合の修学旅行列車が運転されている。以前は165系・167系12両編成が使用されたが、最近は117系12両編成が使用されている(2004年の修学旅行臨には221系の8両編成、また2007年の修学旅行臨には223系2000番台の8両編成が使用されていた)。なお、西相生・坂越ではホームが8両分の長さしかないため、後方4両がドア締切扱いとなっている。
播州赤穂駅 - 東岡山駅間
すべての列車が山陽本線の岡山まで直通運転しているが、2018年3月17日ダイヤ改正時点では、さらに岡山を越えて山陽本線倉敷・福山・糸崎・三原発着列車、伯備線備中高梁・新見発着列車、新郷発(平日・土曜日のみ。日曜日・祝日は新見発)列車、瀬戸大橋線児島行きが設定されている。
日中は岡山方面から播州赤穂折り返し列車が毎時1本運行されており、長船駅止まりの列車が増えて同駅までは毎時2本の運行となっている。朝晩には日生・備前片上駅や西大寺を始発・終点とする列車もあり、日生・備前片上で夜間滞泊する列車がある[注釈 2]。2004年10月16日のダイヤ改正からは、一部の列車でワンマン運転が行われている。朝2.5往復と夜の日生行きは6両、ワンマン列車は2両、それ以外は3・4両編成での運転である。
国鉄時代は京都・大阪方面 - 播州赤穂間の列車と、姫路 - 赤穂線経由岡山間の列車の組み合わせで、それ以後から2004年10月15日までは相生 - 播州赤穂間の列車と相生 - 赤穂線経由岡山間の列車の組み合わせであった。赤穂線の列車は、相生以東と東岡山以西の駅での誤乗を防ぐため、行先板を赤い地色としていた。播州赤穂 - 岡山間を運行する普通の大半は、姫路 - 播州赤穂間の普通との接続を考慮したダイヤ編成になっている。
赤穂線全線を直通する列車は、2013年3月15日まで夜に上り1本のみ(備中高梁発姫路行き1936M列車)運行されていたが、翌3月16日のダイヤ改正で播州赤穂行きに変更され、これをもって赤穂線は播州赤穂で完全に運転系統が分断された[注釈 3]。
毎年10月第3土曜・日曜日には伊部周辺で「備前焼まつり」が行われる。祭りの開催日には岡山方面からの長船止まりの列車を日生や備前片上まで臨時に延長運転している。
夜間を中心に、山裾の区間が多い香登以東では鹿などの小動物と列車が接触し、列車が遅れることがよくある。そのためJR西日本では頻繁に小動物が出没する箇所には、弱い電流が流れる電気柵を設置し対策に乗り出している。
貨物列車
全線にわたってJR貨物が第二種鉄道事業者となっており西浜という貨物駅もあるが、定期貨物列車の設定はない。かつては西浜駅 - 宝殿駅間でセメント輸送を行う貨物列車が1往復設定されていた[9]。現在は、大物車を使用する変圧器輸送列車が西浜駅を発着するのみである。
利用状況
乗客は姫路方面と岡山方面に向かって増加するが、一部の新快速の始発駅でもある播州赤穂への流動も見られる。日生などから播州赤穂へ県境を超えて買い物や通院する乗客も多い。青春18きっぷの通用期間中は山陽本線の相生 - 岡山が激しい混雑となるが、そのような場合でも赤穂線はそれほど混雑しないので混雑回避に利用できる。赤穂線の相生 - 東岡山間の距離は山陽本線の同区間と比べると3.2km程短いが、線路規格が低く速度が出ないこと、単線のため列車交換があることから山陽本線経由に比べて約30分所要時間が長くなる。関西圏 - 岡山の移動の補助的な役割を持った路線だが、山陽本線の相生 - 岡山間を直通する列車が少ないため、時間帯によっては赤穂線を経由した方が後続の山陽本線経由の列車よりも先着する場合もある。
使用車両
全ての旅客列車が電車で運転されている。貨物列車は電気機関車牽引である。
- 113系(全線、相生 - 播州赤穂間は、朝の1往復のみ)
- 115系(播州赤穂 - 東岡山間)
- 117系(播州赤穂 - 東岡山間)
- 213系(播州赤穂 - 東岡山間)
- 221系(相生 - 播州赤穂間) - 以前は定期列車で備前片上まで、多客時には臨時列車「赤穂備前ホリデー号」で岡山まで乗り入れていた。
- 223系1000・2000・6000番台(相生 - 播州赤穂間)
- 225系0・100番台(相生 - 播州赤穂間)
-
115系
-
117系
-
213系
-
225系
- 電気機関車
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過去の使用車両
- 電車
-
- 32系 - 元貴賓車クロ49を一般用に格下げ、後年中間車化改造したサロハ49を再改造したサハ48040をはじめとしたサハ48形を、51系の中間車として運用。
- 40系
- 42系 - クモハ42形を4扉化改造したクモハ32形を51系他の戦前形と併結で運用。
- 51系 - 52系の中間車を3扉改造したサハ58や、42系のクモハ43形を3扉改造したクモハ51形200番台を含む。
- 80系
- 103系
- 105系 - 2001年10月1日から2004年10月16日まで運用。
- クモハ123 5-6 - 105系と混用。
- 153系 - 急行「鷲羽」・「とも」・「安芸」の一部列車で入線(グリーン車と制御車の一部に165系を含む)。
- 475・457系 - 急行「つくし」の一部列車で入線。
- 気動車
- 蒸気機関車
- 電気機関車
歴史
改正鉄道敷設法86号「兵庫縣有年ヨリ岡山縣伊部ヲ經テ西大寺附近ニ至ル鐡道及赤穂附近ヨリ分岐シテ那波附近ニ至ル鐡道」に該当する。山陽本線は山陽道に沿って建設されたことから、船坂峠(上郡駅 - 三石駅間)という難所を抱えることとなった。赤穂線は、山陽本線の輸送力を補う代替・バイパス線として計画・建設された路線であり、戦前の新幹線計画である弾丸列車計画では、赤穂線に並行して同幹線を建設する予定であったといわれる。
また、同線の予定線上には、赤穂事件をモデルとした芝居の「忠臣蔵」で有名な、赤穂藩5万石の元城下町である赤穂市[注釈 4]と、天下の奇祭として知られる西大寺会陽が開かれる西大寺の門前町として発展した西大寺市[注釈 5]があり、赤穂線が開通する以前には、これらの町と山陽本線を結びつけるために、有年駅 - 播州赤穂駅間の赤穂鉄道と、西大寺駅 - 後楽園駅間の西大寺軌道(のちの西大寺鉄道、両備バス西大寺鉄道線)という二つの軽便鉄道が計画され、大正時代までに開業した。これらの鉄道の存在は、上記の改正鉄道敷設法にも影響を与えている。
昭和初期には、山陽電気鉄道の前身である宇治川電気電鉄部も赤穂・片上・西大寺を経由して岡山に伸ばす構想を持っていたが[注釈 6]、当時の鉄道省により「省線予定線との並行路線」という理由で延伸自体が却下され実現しなかった。その後、宇治川電気から独立した山陽電気鉄道は、1937年に建設が開始された日本製鐵広畑製鐵所への通勤客の輸送手段として、網干線を1941年7月に開業させた。戦後は、網干線を延長する形で、1952年に電鉄網干駅から赤穂市上仮屋までの路線敷設免許を取得したが、社会情勢の変化に伴い、1971年までに免許を返上した。
赤穂線の建設予算は、1936年(昭和11年)の帝国議会で承認され、1938年には那波駅(現・相生駅)から赤穂方面に向かって建設が開始された。その後、太平洋戦争の激化に伴い、工事は中断された。戦後、再着工され、1951年12月12日に相生駅 — 播州赤穂駅間が開業した[10]。赤穂線と赤穂鉄道の並走区間は坂越駅 — 播州赤穂駅間だけであったが、千種川に沿って有年駅に出る赤穂鉄道では姫路・神戸・大阪方面へは遠回りとなることから、前日の12月11日で全線を廃止した。その後も工事は西に向かって続けられ、1956年には日生駅へ、1958年には伊部駅へと延伸、1962年には東岡山駅までの全線が開業した。両備バス西大寺鉄道線は、経営状態は良好であったが、自社路線に並行して赤穂線が開業したことにより、全線開通直後の9月7日に廃止された。この間、1961年には相生駅 - 播州赤穂駅間が電化されている。
しかし、赤穂線が全通した時点で、並行する山陽本線は電化が完了し[注釈 7]、輸送力の増強が図られた一方、赤穂線自身は単線で、かつ一部区間が非電化での全通であったため、当初想定されていた「山陽本線の輸送力を補う代替路線」ではなく、「地域住民のためのローカル線」という存在での開通となった。その後、赤穂線も1969年に全線が電化されたものの、現在に至るまでローカル線という存在に変わりはない。ただ、山陽本線が事故や災害などで不通になった時の迂回路線として活用されたことはある[注釈 8]。
それでも、山がちな山陽本線の並行区間に比べると、赤穂線は海岸沿いで比較的人口が多く、全通当時沿線に赤穂市・西大寺市の二つの市を抱えていた[注釈 9]ことから、全通翌年の1963年4月から、急行「だいせん」が当路線経由に変更され、線内では播州赤穂駅・西大寺駅の両駅に停車した[注釈 10]。1969年の全線電化以降は気動車急行に代わって電車急行の「鷲羽」・「とも」の各1往復が当路線経由に変更され、日生駅・備前片上駅の両駅が新たに停車駅に加わった。翌1970年10月の呉線電化で、当路線経由の「とも」の運転区間が呉駅まで延長されて、列車名も「安芸」となった。これらの電車急行は1972年3月15日の新幹線岡山開業によって廃止・減便を余儀なくされたが、急行「つくし」の1往復を当路線経由に変更して、当路線を経由して大阪と山陽・九州方面を結ぶ優等列車の運転を維持した。しかし、1975年3月10日の新幹線博多開業とともに「つくし」も廃止され、それ以降定期の優等列車は設定されていない。
年表
- 1951年(昭和26年)
- 1955年(昭和30年)3月1日:播州赤穂駅 - 日生駅間 (11.6km) が延伸開業。備前福河駅・日生駅が開業。
- 1958年(昭和33年)3月25日:日生駅 - 伊部駅間 (12.4km) が延伸開業。伊里駅・備前片上駅・伊部駅が開業。
- 1961年(昭和36年)3月30日:相生駅 - 播州赤穂駅間が電化。
- 1962年(昭和37年)
- 1963年(昭和38年)5月1日:天和駅・西片上駅が開業。
- 1966年(昭和41年)10月1日:西浜信号場が開設。
- 1969年(昭和44年)8月24日:播州赤穂駅 - 東岡山駅間が電化され全線電化。
- 1983年(昭和58年)7月29日:備前福河駅 - 東岡山駅間で列車集中制御装置 (CTC) が導入。
- 1987年(昭和62年)
- 1996年(平成8年)3月16日:夕方ラッシュ時に新快速が設定。
- 2002年(平成14年)9月1日:赤穂線全線開業40周年を記念して、キハ20形が運転される[12]。
- 2003年(平成15年)11月1日:相生駅 - 播州赤穂駅間で「ICOCA」の利用サービスが開始[13]。
- 2004年(平成16年)10月16日:播州赤穂駅 - 岡山駅間の一部の列車でワンマン運転開始。
- 2005年(平成17年)3月1日:日中にも新快速が1時間に1本設定される[14]。
- 2006年(平成18年)10月1日:相生駅 - 西浜駅間に「JR京都・神戸線運行管理システム」が導入[注釈 11]。
- 2010年(平成22年)12月1日:組織改正により、神戸支社が管轄していた相生駅 - 備前福河駅間が近畿統括本部の管轄に変更[15]。
- 2013年(平成25年)3月16日:この日のダイヤ改正により播州赤穂駅で運転系統が分断され、全線を通して運転される列車がなくなる。
- 2015年(平成27年)3月14日:相生駅 - 播州赤穂駅間で前年制定されたラインカラーおよび路線記号を本格的に使用開始[2]。
- 2016年(平成28年)
- 2018年(平成30年)9月15日:播州赤穂駅 - 長船駅の各駅がIC乗車カード「ICOCA」対応となり、全線で利用可能となる[7]。
- 2020年(令和2年)
駅一覧
便宜上、両端部の全列車が乗り入れる山陽本線姫路駅 - 相生駅、および東岡山駅 - 岡山駅間も合わせて記載する。
- (貨):貨物専用駅
- JR神戸線から乗り入れる快速(明石駅以西では普通列車)・新快速を含め、赤穂線の列車は全列車全旅客駅に停車する。
- 線路(赤穂線内は全線単線) … ◇・∨・∧:列車交換可能、|:列車交換不可、∥:複線区間(山陽本線内)
姫路駅 - 相生駅 - 播州赤穂駅間
路線名 | 駅名 | 駅間 営業キロ |
相生 からの 営業キロ |
接続路線 | 線路 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
山陽本線 | 姫路駅 | - | 20.7 | 西日本旅客鉄道: 山陽新幹線・ 山陽本線(JR神戸線)・ 播但線・ 姫新線 山陽電気鉄道:本線 (山陽姫路駅) |
∥ | 兵庫県 | 姫路市 |
英賀保駅 | 4.6 | 16.1 | ∥ | ||||
はりま勝原駅 | 2.8 | 13.3 | ∥ | ||||
網干駅 | 2.9 | 10.4 | ∥ | ||||
竜野駅 | 5.9 | 4.5 | ∥ | たつの市 | |||
相生駅 | 4.5 | 0.0 | 西日本旅客鉄道: 山陽新幹線・ 山陽本線(上郡方面) | ∨ | 相生市 | ||
赤穂線 | |||||||
西相生駅 | 3.0 | 3.0 | | | ||||
坂越駅 | 4.8 | 7.8 | | | 赤穂市 | |||
播州赤穂駅 | 2.7 | 10.5 | 西日本旅客鉄道: 赤穂線(岡山方面) | ◇ |
播州赤穂駅 - 東岡山駅 - 岡山駅間
路線名 | 駅ナンバー [20] |
駅名 | 駅間 営業キロ |
相生 からの 営業キロ |
接続路線 | 線路 | 所在地 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
赤穂線 | - | 播州赤穂駅 | - | 10.5 | 西日本旅客鉄道: 赤穂線(相生方面) | ◇ | 兵庫県 | 赤穂市 | |
(貨)西浜駅 | 2.4 | 12.9 | | | ||||||
天和駅 | 1.6 | 14.5 | | | ||||||
備前福河駅 | 1.9 | 16.4 | | | ||||||
JR-N16 | 寒河駅 | 3.2 | 19.6 | | | 岡山県 | 備前市 | |||
JR-N15 | 日生駅 | 2.5 | 22.1 | ◇ | |||||
JR-N14 | 伊里駅 | 5.6 | 27.7 | | | |||||
JR-N13 | 備前片上駅 | 3.3 | 31.0 | ◇ | |||||
JR-N12 | 西片上駅 | 1.3 | 32.3 | | | |||||
JR-N11 | 伊部駅 | 2.2 | 34.5 | ◇ | |||||
JR-N10 | 香登駅 | 4.0 | 38.5 | | | |||||
JR-N09 | 長船駅 | 3.8 | 42.3 | ◇ | 瀬戸内市 | ||||
JR-N08 | 邑久駅 | 3.6 | 45.9 | | | |||||
JR-N07 | 大富駅 | 2.1 | 48.0 | | | |||||
JR-N06 | 西大寺駅 | 3.2 | 51.2 | ◇ | 岡山市 | 東区 | |||
JR-N05 | 大多羅駅 | 2.9 | 54.1 | | | |||||
JR-N04 | 東岡山駅 | 3.3 | 57.4 | 西日本旅客鉄道: 山陽本線(瀬戸方面:JR-S04) | ∧ | 中区 | |||
山陽本線 | |||||||||
JR-N03 | 高島駅 | 2.8 | 60.2 | ∥ | |||||
JR-N02 | 西川原駅 (西川原・就実駅) |
1.9 | 62.1 | ∥ | |||||
JR-N01 | 岡山駅 | 2.6 | 64.7 | 西日本旅客鉄道: 山陽新幹線・ 山陽本線(福山方面:JR-W01)・ 伯備線(JR-V01)[* 1]・宇野線( 宇野みなと線:JR-L01・ 瀬戸大橋線:JR-M01)・ 津山線・吉備線( 桃太郎線:JR-U01) 岡山電気軌道:東山本線 …岡山駅前停留場(H01,S01) |
∥ | 北区 |
赤穂線の途中駅のうち、以下の駅以外の駅は無人駅である。
- JR西日本直営駅
- 播州赤穂駅・西大寺駅
- どちらもみどりの窓口設置
- JR西日本交通サービスの業務委託駅
- 西相生駅・坂越駅
- 以上2駅はPOS端末を設置
- JR西日本岡山メンテックの業務委託駅
- 長船駅・邑久駅
- 以上2駅はみどりの窓口を設置
- 簡易委託駅
- 伊部駅・備前片上駅・伊里駅
- 伊部駅はみどりの券売機プラスと多機能券売機(近距離券の他、ICOCA購入・チャージ、磁気定期券およびICOCA定期券購入が可能。定期券のみクレジットカード対応)設置。その他の駅はすべて携帯車発機で発売
山陽本線との選択乗車
赤穂線の相生 - 東岡山間は山陽本線(山陽新幹線を含む)との選択乗車区間になっている。一方の経路の乗車券を持っていれば他方の経路でも乗車でき、途中下車の禁止されていない乗車券であれば途中下車もできる[21]。かつて赤穂線に前述のように優等列車が設定されていた際、山陽本線経由の乗車券でこれらの優等列車に乗れる特例があったが、現在ではこの特例は廃止されている。代わりにこの区間は1985年4月から選択乗車区間に指定された[22]。
脚注
注釈
- ^ 同改正以降、神戸支社管内の一部の駅(主に加古川駅以西)では、駅掲示時刻表ならびに停車駅表に限り、路線記号対象外である播州赤穂駅 - 東岡山駅間も当時の岡山支社側に合わせて黄色で表記するようになった。該当駅では山陽本線の上郡駅以西に対しても、同様に緑色で表記するようになった。これは2016年3月改正以降も変更なし。
- ^ 夜間滞泊した車両は翌朝その駅発の列車となるのではなく、他の駅に回送されてその駅発の列車になるものもある。2018年3月17日改正ダイヤ時点の例では、赤穂線上りの三原発日生行き1980Mで使用された車両(6両編成)は日生駅で夜間滞泊の後、翌朝に播州赤穂駅まで回送され、折り返し同駅始発新見行き1901Mとして使用される。
- ^ 備中高梁発播州赤穂行きとなった1936Mで使用された車両(3両編成)は、2018年3月17日改正時点では、播州赤穂駅で夜間滞泊とはならず、その夜のうちに折り返し備前片上駅まで回送され、同駅始発倉敷行き1987Mとして使用される。倉敷駅到着後、折り返し岡山駅まで回送され、岡山電車区に入庫する。
- ^ 赤穂市の市制施行は1951年、それまでは赤穂郡赤穂町。
- ^ 西大寺市の市制施行は1953年、それまでは上道郡西大寺町。1969年に岡山市に合併され、現在は岡山市東区の一部となっている。
- ^ 宇治電電鉄部が岡山延伸のために立ち上げた子会社が、「山陽電気鉄道」であった。
- ^ 上郡駅 - 倉敷駅間および宇野線の電化は1960年10月1日。
- ^ 例えば、1962年9月13日に吉永駅構内で発生した貨物列車脱線転覆事故の際に、急行「筑紫」を赤穂線経由で迂回運行させたことがある。
- ^ 西大寺市は1969年2月に岡山市と合併。備前市は1971年、瀬戸内市は2004年に市制施行。
- ^ 1968年10月ダイヤ改正(よんさんとう)以降は列車名を「おき」に変更。
- ^ JR西日本2006年9月定例社長会見(インターネット・アーカイブ)では相生駅 - 備前福河駅間の導入であるが、「データで見るJR西日本」では、相生駅 - 西浜信号場間となっている。
出典
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- ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネットアーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
- ^ 平成17年春 新快速ネットワーク拡大 〜京阪神⇔播州赤穂間 新快速終日直通運転〜(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2004年12月3日
- ^ 組織改正などについて - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年11月16日
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- ^ 赤穂線における昼間時間帯の集中工事の実施と今後の線路設備改良工事について - 西日本旅客鉄道、2020年3月17日
- ^ a b c 岡山・福山エリア 8路線82駅への「駅ナンバー」の導入について - 西日本旅客鉄道、2020年7月28日
- ^ 旅客営業規則 第4章 乗車券類の効力 第157条 選択乗車 (PDF) - JRおでかけネット、2014年11月22日閲覧
- ^ 『鉄道ジャーナル』1985年7月号ズームレンズ欄
参考文献
- 川島令三『山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線 (3) 京都北部・兵庫エリア』講談社、2012年。ISBN 978-4-06-295153-1。