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2020年8月17日 (月) 21:27時点における版

ザ・ノンフィクション
ジャンル ドキュメンタリー番組
ナレーター #ナレーターを参照
オープニング 「サンサーラ」
言語 日本の旗日本語
製作
チーフ・プロデューサー 西村陽次郎
制作 フジテレビ
放送
映像形式文字多重放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1995年10月15日 - 現在
放送時間日曜日 14:00 - 14:55
放送分55分
ザ・ノンフィクション
ザ・ノンフィクションスペシャル
人殺しの息子と呼ばれて
放送期間2017年12月15日
放送時間金曜日 21:00 - 22:52
放送枠金曜プレミアム
放送分112分
回数1回
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ザ・ノンフィクション』は、1995年10月15日からフジテレビで放送されている日本ドキュメンタリー番組字幕放送で、一部放送回ではステレオ放送あり。

BSフジでも2011年4月7日から2014年9月までレギュラー放送された。現在は不定期放送。

概要

市井の人々が人生に苦闘しながらも情熱を持って生きる姿を取り上げるドキュメンタリー番組である。なお、著名人を取り上げることもある。

普段は垣間見ることのできない人間の一面や、人間関係、生き方、ひとつの職業などを深く掘り下げることで見えてくる隠された本質や、記憶に残る事件・出来事などを長期に亘って密着取材することで、その事柄のありのままの姿を視聴者に届けている。この番組で取材を受けたのを機に有名になった人物も多く、特に反響の大きかったものは出演者の「その後」を追いかけ、過去と現在の様子を再構成して放送する。

制作会社は毎回持ち回りで固定されておらず、レギュラー出演者も置いていない。ただし、以前番組で取り上げた人物の「その後」を放送する回では、フジテレビの女性アナウンサーが冒頭にナビゲーターとして出演し、過去の放送を振り返るとともに、現在の様子を取材したVTRへの振りを行うこともある。

関東ローカルながら、意欲的なドキュメンタリー番組として高い知名度があり、2010年代以降はフジおよび他局の全国ネットバラエティ番組(『月曜から夜ふかし』など)でパロディが制作されることもある。テレビ業界にも本番組のファンが多く、2020年2月20日にはテレビ朝日制作のバラエティ番組『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』にて「ザ・ノンフィクション大好き芸人」を放送[1]。番組映像の使用許可は得ず、内容の紹介は出演者他による再現映像や紙芝居で行った。

2012年10月より、第一興商通信カラオケ機器「DAM」のLIVE DAMシリーズと最新機種専用に、本番組の映像をカラオケ背景映像として配信するサービスが開始された。これまでにも、風景など一部のドキュメンタリー映像がカラオケに使用されることはあったが、被写体の人物を含めて作品が丸ごと再編集され、カラオケとして楽しめるのは史上初だという[2]

2015年3月8日(石川テレビでは同年3月14日)には、2007年6月に放送され、石川県の老舗旅館・多田屋に密着した『花嫁のれん物語〜地震に負けるな能登半島〜』をシナリオ化し、役者が演じた「花嫁のれん物語 ニュースタイル版」を放送した。主人公を演じたのは酒井美紀

2017年12月15日には『金曜プレミアム』枠で本番組の全国ネット特別版『ザ・ノンフィクションスペシャル~人殺しの息子と呼ばれて~』が放送された。これ以降、本番組を遅れネットする系列局が増えている。

放送時間

フジテレビ(地上波)
※いずれも日曜日に放送。
  • 13:30 - 14:55(初回 - 1996年3月) - ※85分
  • 13:55 - 14:55(1996年4月 - 1997年9月) - ※60分
  • 14:00 - 14:55(1997年10月 - 2007年9月) - ※55分
  • 13:55 - 14:55(2007年10月 - 2008年3月) - ※60分
  • 13:45 - 14:45(2008年4月 - 2009年9月)
  • 14:00 - 14:55(2009年10月 - ) - ※55分

※2019年1月現在、北海道文化放送福島テレビ富山テレビ関西テレビ沖縄テレビ(いずれの局も遅れネット)でも番販で放送されている。

FNS27時間テレビ』やマラソン・駅伝中継(大阪国際女子マラソン東日本女子駅伝等)の放送日は休止。競馬中継重賞レースにより放送時間を拡大する日は、放送を休止するか、通常より30分繰り上げたり、25分繰り上げ・5分短縮で13:35 - 14:25の放送としたり(2005年4月から2007年9月まで)、1時間繰り上げて13:00 - 14:25(14:35)の拡大版として放送する、などの措置が採られる日もある。また、フジテレビ以外のFNS系列の局では別の時間帯で放送される事もある。

2020年5月以降、後続のミニ番組『ビジネスstyle』が休止となる際は、14:00 - 15:00の60分枠として放送される。

BSフジ
※いずれも土曜日に放送。
  • 14:00 - 14:55(2011年4月 - 6月)
  • 11:00 - 11:55(2011年7月 - 2012年3月)
  • 14:00 - 14:55(2012年4月 - 2014年9月)

週によっては放送休止の場合がある。当初は14:00 - 14:55または13:00 - 13:55の枠にて放送していた。当時13:00 - 13:55に放送されていた『めざましテレビ公認 わがまま!気まま!旅気分』が14:25ないし14:30まで拡大して放送されたり、14時台に特別番組が編成されたりする日も多かったため、14:30 - 15:25に繰り下げられる日もあった。2012年4月より再び14:00 - 14:55の枠に戻り、2014年9月を以てレギュラー放送は終了した。

以後は不定期放送となっており、主に日曜の「BSフジサンデースペシャル」枠で、地上波では2話完結で放送されたものを中心に新たに編集を加えた「特別版」を放送する。まれにこれを放送する系列局もある。

ナレーター

テロップでは「語り」と表記。本職の声優やナレーターを起用する一方、俳優やタレントらも積極的に起用されている。

題材にした人々・出来事

人物・団体

出来事

受賞歴

  • 2011ニューヨーク・フェスティバルにて、2009年12月6日放送の「おっぱいと東京タワー 〜私の乳がん日記〜」(ディレクター:信友直子)がテレビ部門で銀賞を受賞した。
  • 2011USインターナショナル フィルム&ビデオフェスティバルにて、2010年10月17日放送の「ピュアにダンスIV 〜田中家の7年〜」(ディレクター:松田恵子)がゴールド・カメラ賞を、2010年5月30日放送の「銀座の鮨の物語2010」(ディレクター:小山順子高橋伸征)がサーティフィケイト・フォー・クリエイティブ・ エクセレンス賞をそれぞれ受賞した。
  • 2011年4月17日放送の東日本大震災特別番組「わすれない 〜三つの家族の肖像〜」(ディレクター:豊田亮介川上大輔宮下佐紀子佐藤可奈斉藤敬、総合演出:眞部猪一)が、2011アジア・テレビジョン・アワードの時事問題部門で最優秀賞を受賞。2012ニューヨーク・フェスティバルでも社会・時事問題部門で金賞を受賞した。
  • 2012年1月15日/1月22日放送の「老人と放射能 ~FUKUSHIMA~」(600回記念特別番組、構成・演出・プロデューサー:東正紀、ディレクター:細田典加)がUS国際フィルム&ビデオ祭2012 の銀賞を受賞した。
  • 第29回ATP賞テレビグランプリ2012にて、2011年10月30日放送の「まりあのニューヨーク 〜死ぬまでに逢いたい人〜」がドキュメンタリー部門で最優秀賞を受賞した。
  • 第50回ギャラクシー賞選奨受賞を、2013年6月9日放送の『~奇跡の高校将棋部~ 岩手高校将棋部』が受賞。
  • 2014ニューヨーク・フェスティバルにて、2013年1月20日放送の「特殊清掃人の結婚〜“孤独死”が教えてくれたもの」がHuman Concerns部門で金賞を、番組から生まれた映画『ラーメンより大切なもの〜東池袋大勝軒50年の秘密〜』がフィルム・ドキュメンタリー部門で銀賞を受賞した。
  • 2017ニューヨーク・フェスティバルにて、2016年3月6日放送の「わ・す・れ・な・い 明日に向かって~運命の少年~」が受賞した。
  • 2019ニューヨーク・フェスティバルにて、2018年6月24日放送の「父を殺した母へ~無理心中から17年目の旅~」がドキュメンタリー・人物伝記部門の銅賞を受賞した[4]
  • 2019年放送文化基金賞にて、2018年6月3日、10日に放送された『ザ・ノンフィクション 犬と猫の向こう側』(構成・演出・プロデューサー:山田あかね)が番組部門・テレビドキュメンタリー番組の優秀賞を受賞した[5]
  • 2020年4月22日に開催された国際的メディアコンクール「ニューヨーク・フェスティバル」で、「おじさん、ありがとう~ショウとタクマと熱血和尚~」(2021年6月2日放送)がドキュメンタリー・宗教哲学部門の銀賞を獲得した。

放送上のトラブル

被取材者の意に背いた放送回もある。以下はその例。

2005年8月14日放送

東京都台東区に住む80歳代の老夫婦の半生を取り上げたが、放送後、夫婦や関係者がフジテレビと放送と人権等権利に関する委員会(BRC)に対し、「他人様には知られたくない事実も描かれた」として、苦情申し立て・抗議をした。番組側は同年10月30日の放送回で「誤解を招いた」として謝罪した[6]

2011年5月15日放送「アイドルすかんぴん」

「崖っぷちアイドル」の仕事と私生活を取材したが、そのうちの1人である愛葉るびが放送直後に更新したブログで不満を露わにした。愛葉によると、出演した映画(本人曰く「普通の映画」)やオーディションの様子、闘病生活など1年以上掛けて撮影したにもかかわらず、放送内容が「アダルト、脱ぎ」をメインに構成されていたことを受けて、「脱いでるメインなら(取材を)受けなかった。真実なんて伝わらない。悔しい。何より裏切られたことが辛い、悲しい。やっぱそういう目で見て取材してたんだなって。酷いな…」と綴っている[7]

「マキさんの老後」シリーズ

オカマの「マキ」とオナベの「ジョン」のあべこべ夫婦の生活を追ったシリーズで、およそ12年間に亘って放送された。しかしシリーズ終了後の2020年、当の二人が番組スタッフの指示によるやらせや過剰演出、それによる誹謗中傷の被害、更には舞台裏でのセクシャルハラスメントなどがあったことを週刊女性誌上に告発した。まず、ドキュメンタリーの中では「気性の荒いマキ」と「それをなだめ、耐え忍ぶジョン」という構図が出来上がっていたものの、実際の二人はほとんどケンカをすることもなく、ケンカのシーンはディレクターからの指示によるものだったという。また、立ち寄った店でディレクターがマキにクレームを付けるよう指示したり、マキは生活費として家に10万円を入れていたにもかかわらず放送では2万円になっていたりと、マキをひたすら“汚れ役”として撮っていた。放送回数を重ねるにつれ次第に実生活にも影響を及ぼし始め、街中では知らない人から突然面罵されたり、インターネット上には“アンチサイト”まで立ち上げられたりと、精神的にも苦痛を受けたとしている。二人は、同年5月にリアリティ番組テラスハウス』出演時のトラブルが元で自殺に至った女性プロレスラー・木村花の件を引き合いに出し、「私たちは二人だから耐えられましたけど、ひとりぼっちでアンチサイトなんか見てたら花さんみたいに死んじゃったかもしれません」と語り、テレビ番組における過激な演出について一石を投じたく真実を話すことに決めたと述べている[8]
一方、制作・放送元のフジテレビは「週刊誌の記事にあったような言動や演出の指示を出したことはないと認識している」とのコメントを発表している[9]

テーマ曲

  • 『サンサーラ』
作詞・作曲:山口卓馬書上奈朋子

書籍化

  • フランキ・マリア・さわの『フジテレビ ザ・ノンフィクション まりあのニューヨーク 死ぬまでに逢いたい人』(2012年9月13日、朝日新聞出版ISBN 978-4022510068
  • 山田あかね『犬と猫の向こう側』
  • 村井明日香『ザ・ノンフィクション 花の中学生応援団 泣いて笑った成長物語』
  • 信友直子『ぼけますから、よろしくお願いします。』
  • 張江泰之『人殺しの息子と呼ばれて』

脚注

  1. ^ 「アメトーーク!」がフジの番組を特集した衝撃”. 東洋経済オンライン (2020年2月21日). 2020年2月21日閲覧。
  2. ^ ドキュメンタリー史上初!カラオケ史上初!!「リアルな人生を歌う」コラボ実現!”. マイナビニュース (2012年9月25日). 2014年4月26日閲覧。
  3. ^ 北九州一家監禁殺害事件“犯人夫婦の息子”の告白! 9歳の子どもを襲ったセーフティネットなき日本社会の冷酷(4)”. LITERA / リテラ (2017年12月15日). 2017年12月16日閲覧。
  4. ^ "国際的メディアコンクール「ニューヨーク・フェスティバル」で銅賞を受賞!『ザ・ノンフィクション 父を殺した母へ~無理心中から17年目の旅~』に制作協力" (Press release). クリーク・アンド・リバー社. 22 April 2019. 2020年2月22日閲覧
  5. ^ https://thetv.jp/news/detail/195919/
  6. ^ 2005年度仲介・斡旋解決事案 1.「プライバシーを侵害された」との苦情”. BPO / 放送人権委員会. 2012年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月22日閲覧。
  7. ^ 本気で涙が止まらない”. 愛葉るびオフィシャルブログ「るび色の世界!」 (2011年5月15日). 2012年7月14日閲覧。
  8. ^ 『ザ・ノンフィクション』の“過剰演出”を出演者が告発! 悲惨な「やらせ」一部始終”. 週刊女性PRIME (2020年7月13日). 2020年7月14日閲覧。
  9. ^ フジ「ザ・ノンフィクション」“過剰演出”は「ないと認識」週刊誌報道にコメント”. スポニチアネックス (2020年7月13日). 2020年7月14日閲覧。

関連項目

外部リンク

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ザ・ノンフィクション
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サンデーイベントアワー
(第5期)
※13:30 - 14:55
ザ・ノンフィクション
(1995年10月 - 1996年3月)
とれたてガバット
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