コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「熊谷寺 (阿波市)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
Cewbot (会話 | 投稿記録)
48行目: 48行目:
* 熊野飛瀧権現社跡 : 熊野飛瀧権現を祀っていた。かつて、本堂と谷を挟んで右手上方の台地にあり、四国遍礼霊場記(寂本/1689年刊)に記録あり。令和元年に発掘調査が行われる<ref>現地説明看板より</ref>。
* 熊野飛瀧権現社跡 : 熊野飛瀧権現を祀っていた。かつて、本堂と谷を挟んで右手上方の台地にあり、四国遍礼霊場記(寂本/1689年刊)に記録あり。令和元年に発掘調査が行われる<ref>現地説明看板より</ref>。
* [[鐘楼]] : 袴腰形式で参拝者は撞くことはできない。
* [[鐘楼]] : 袴腰形式で参拝者は撞くことはできない。
* [[多宝塔]] : 内部は胎蔵界[[大日如来]]像を中心に、東に[[阿しゅく如来|阿閦如来]]、南に[[宝生如来]]、西に[[無量寿如来]]、北に[[不空成就如来]]を祀っている。
* [[多宝塔]] : 内部は胎蔵界[[大日如来]]像を中心に、東に[[阿閦如来]]、南に[[宝生如来]]、西に[[無量寿如来]]、北に[[不空成就如来]]を祀っている。
* 鎮守神(石祠) : 上記の熊野飛瀧権現社跡から移された。
* 鎮守神(石祠) : 上記の熊野飛瀧権現社跡から移された。
[[File:Kumadaniji 20200303 04.jpg|100px|thumb|熊谷寺板碑]]
[[File:Kumadaniji 20200303 04.jpg|100px|thumb|熊谷寺板碑]]

2020年8月13日 (木) 06:24時点における版

熊谷寺
熊谷寺 本堂
本堂
所在地 徳島県阿波市土成町土成字前田185
位置 北緯34度7分21.93秒 東経134度20分24.14秒 / 北緯34.1227583度 東経134.3400389度 / 34.1227583; 134.3400389 (熊谷寺)座標: 北緯34度7分21.93秒 東経134度20分24.14秒 / 北緯34.1227583度 東経134.3400389度 / 34.1227583; 134.3400389 (熊谷寺)
山号 普明山
宗派 高野山真言宗
本尊 千手観世音菩薩
創建年 伝・弘仁6年(815年
開基 伝・空海(弘法大師)
正式名 普明山 真光院 熊谷寺
札所等 四国八十八箇所8番
文化財 山門、大師堂、弘法大師坐像(県指定文化財)
公式サイト 熊谷寺
法人番号 7480005003084 ウィキデータを編集
熊谷寺 (阿波市)の位置(徳島県内)
熊谷寺
熊谷寺
徳島市
徳島市
徳島県における位置
テンプレートを表示
蜂須賀桜の咲く入口付近

熊谷寺(くまだにじ)は徳島県阿波市土成町土成にある高野山真言宗の寺院。四国八十八箇所霊場の第八番札所。普明山(ふみょうざん)真光院(しんこういん)と号する。本尊千手観世音菩薩

本尊真言:おん ばさら たらま きりく

ご詠歌:たきぎとり水熊谷(くまだに)の寺に来て 難行(なんぎょう)するも後(のち)の世のため

概要

桜の名所で、三月初旬には進入路から池にかけて「蜂須賀桜」が一面に咲き、四月初旬には仁王門周辺と中門周辺にソメイヨシノ、多宝塔周辺に枝垂桜が咲き誇る。初夏には紫陽花が迎えてくれる。毎月18日ライトアップされた本尊千手観音菩薩が黄金に輝く。境内には御詠歌が流され遍路気分を盛り上げる。

歴史

寺伝によれば、815年弘仁6年)空海(弘法大師)がこの閼伽ヶ谷で修行をしていた際、熊野の飛瀧権現(熊野那智大社の別宮飛瀧神社の祭神)が現れて「永く衆生済度の礎とせよ」との宣託をし、1寸8分 (約5.5cm) の金の観音像を授けた。そこで堂宇を建立し、一刀三礼して霊木に等身大の千手観世音菩薩を刻んでその胎内に授けられた観音像を収めて本尊としたという。

1927年昭和2年)火災により本堂とともに空海作と伝えられていた本尊も焼失した。本堂は1940年(昭和15年)に再建が開始されたが戦争により中断、1971年(昭和46年)に全容が完成し、新造された本尊が開眼した。

境内

弁天池に沿って紫陽花が
  • 山門仁王門) : 現在の境内地からは100mほど南にある。
  • 中門(二天門) : 持国天と多聞天が両脇に立つ。
  • 本堂 : 毎年正月三が日と、毎月18日本尊千手観音が開帳される。
  • 大師堂
  • 熊野飛瀧権現社跡 : 熊野飛瀧権現を祀っていた。かつて、本堂と谷を挟んで右手上方の台地にあり、四国遍礼霊場記(寂本/1689年刊)に記録あり。令和元年に発掘調査が行われる[1]
  • 鐘楼 : 袴腰形式で参拝者は撞くことはできない。
  • 多宝塔 : 内部は胎蔵界大日如来像を中心に、東に阿閦如来、南に宝生如来、西に無量寿如来、北に不空成就如来を祀っている。
  • 鎮守神(石祠) : 上記の熊野飛瀧権現社跡から移された。
熊谷寺板碑
  • 熊谷寺板碑:阿波板碑で亡き父母の供養のため1339年(慶応2年)に建てられた。
  • 稲荷社(祠) : 京都伏見稲荷を祀る。
  • 弁財天(ステンレス製祠) : 境内横の弁天池の弁天島にあり、安産の霊験あり。
  • 句碑歌碑:「防波堤を激しく叩く波頭しぶきとなりて風に飛ぶ見ゆ」が駐車場から上がった所に、「義・みていさむ壮士の・・・・」が中門の右前に、当寺御詠歌を刻んだ歌碑が本堂の右前にある。

山門をくぐって50mほど進み公道を横断すると右手に弁天池が左手には寺務所がある。駐車場の先から左手に上がっていくと参道の左側に多宝塔が建っている。参道を進むと中門に至る。さらに三十三段の女厄除け石段を上ると右側に手水場があり、正面に本堂が建つ。本堂手前の左手に鐘楼があり、本堂左の四十二段の男厄除け石段を上っていくと大師堂がある。納経所は駐車場の南側である。

  • 納経所:冬場は薪ストーブで温めた部屋で納経してもらえる。
  • 宿坊:なし
  • 駐車場:20台、バス6台。要志納金。

文化財

徳島県指定有形文化財
  • 仁王門:高さ13.2m、間口9m、1687年(貞享4年)建立。高さ13mの二重門で四国霊場最大の山門である。昭和46.8.10指定、附石碑(長意和尚行録碑):平成18.11.21指定
  • 木造弘法大師坐像:1431年(永享3年)作、焼山寺についで徳島県で2番目に古い大師像[2]、平成11.7.23指定
  • 大師堂:1707年宝永4年)建立、平成14.5.7指定
  • 多宝塔:1774年安永3年)建立、総高約18m、平成14.5.7指定
  • 中門:1649年慶安2年)建立、平成14.5.7指定
  • 鐘楼:袴腰形式、平成14.5.7指定
  • 大師堂内厨子:平成14.5.7指定

交通案内

鉄道
バス
  • 徳島バス 二条・鴨島線「阿波高前」下車 (2.8km)
道路

前後の札所

四国八十八箇所
7 十楽寺 -- (4.2km)-- 8 熊谷寺 -- (2.8km)-- 9 法輪寺

参考文献

  • 宮崎建樹『四国遍路ひとり歩き同行二人』 地図編、へんろみち保存協力会、2007年(第8版)
  • 宮崎建樹『四国遍路ひとり歩き同行二人』 解説編 2007年(第7版)
  • 四国八十八霊場会 編 『先達教典』 美巧社 発行 四国八十八カ所霊場会善通寺 342頁 2006年12月1日

関連項目

脚注

  1. ^ 現地説明看板より
  2. ^ へんろ第390号 平成28年9月1日発行

外部リンク