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2020年7月8日 (水) 21:30時点における版

「硝子の少年」
KinKi Kidsシングル
初出アルバム『B album
リリース
規格 8cmCD ('97)
12cmCD ('07)
ジャンル J-POP
時間
レーベル ジャニーズ・エンタテイメント
作詞・作曲 松本隆(作詞)
山下達郎(作曲)
プロデュース 藤島メリー泰子
山下達郎
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(3週連続、オリコン[2]
  • 1997年7月度月間5位(オリコン)
  • 1997年8月度月間1位(オリコン)
  • 1997年9月度月間3位(オリコン)
  • 1997年10月度月間14位(オリコン)
  • 1997年度年間2位(オリコン)
  • オリコン歴代シングルランキング41位
  • KinKi Kids シングル 年表
    硝子の少年
    (1997年)
    愛されるより 愛したい
    (1997年)
    テンプレートを表示

    硝子の少年」(がらすのしょうねん)は、KinKi Kidsデビューシングル1997年7月21日8cmCDで発売。発売元はジャニーズ・エンタテイメント

    2007年12月26日に12cmCD(マキシシングル)として再発売されている。

    解説

    1993年から活動していたKinKi Kidsのデビューシングル作品であり[3]、1997年に設立されたレコード会社「ジャニーズ・エンタテイメント」から初めて発売された作品である[4]。また、本作はアルバム『A album』と同時発売された。

    製作

    既にアイドルとしてキャリアがあったKinKi Kidsの満を持してのデビューシングルとなる本作の製作にあたり、松本隆山下達郎にはジャニー喜多川らから「オリコンチャートでの初登場1位」と「ミリオンセールス」が必要最低条件として課されたため、山下は「この楽曲を製作する時は、かなりのプレッシャーだった」と語っている。山下は作曲にかなりの困難を極めたが、70~80年代を代表するヒットメーカーで、ジャニーズでも近藤真彦少年隊などのヒット曲を数多く手掛けてきた作曲家・筒美京平を引き合いに「筒美京平だったらどういう曲を書くのか?」という視点で完成させた。関係者にデモテープを聞かせた際には「古臭い」、「踊れない」等の反対があったが「ジャニーズの歴史を踏まえてイメージした楽曲でもあり、二人に合った曲はこれしかない!」と断言。デビュー・シングルの楽曲として選ばれた。

    販促用のパンフレットには「フォーリーブスを生きたママたちと、今まさにKinKiを生きる娘たちとが、時を越えてつながる何かを表現できたらと思い、この曲を作りました」とのコメントを寄せている。

    松本隆は詞のテーマがなかなか決まらず一晩悩んでいた時に、テレビをつけた際に偶然KinKi Kidsの2人がテレビに映り、その姿を見て「壊れやすそうだけど、したたかそうだな」とひらめき、それから2 - 3時間で書き上げたという[5]

    チャート成績

    オリコン週間ランキングで、初週31.5万枚を売り上げ、初登場1位を獲得した。CD累計売上は179.2万枚(オリコン調べ)を記録しており、シングルの中では自身最大ヒット作品である[6][7]。またジャニーズ事務所としては、近藤真彦の『スニーカーぶる〜す』以来、2作目のミリオンセールスとなった。ジャニーズ事務所は、再度ミリオンセールスを達成する事は悲願であったと同時に、平成時代最初のミリオンセールスとなった。

    当時のCDシングルは1,000円が相場だったが、カップリング曲が収録されないシングルは半額の500円で販売する方策が1995年頃からCDシングル業界に多く取り入れられており、本作も同様に500円で発売された。初回プレス分は「硝子の少年」と、同時発売のデビューアルバム『A album』が卓上カレンダーと一緒にセット販売され、100万枚製作され完売した。結果、『A album』もおよそ100万枚を売り上げ、オリコンチャートで同一週のシングル・アルバムどちらも全く同じ売り上げ枚数となった。

    収録曲

    1. 硝子の少年
      (作詞:松本隆 / 作曲・編曲:山下達郎
      本作が発売された翌年(1998年)の第70回選抜高等学校野球大会入場行進曲に採用された。
      発売19年の後、2016年第67回NHK紅白歌合戦に初出場し歌唱した[8]。演奏の編曲はKinKi Kidsが出演する「LOVE LOVE あいしてる」のアレンジャーだった吉田建が担当した[9]
    2. 硝子の少年 (オリジナル・カラオケ)

    出版者:ジャニーズ出版

    参加ミュージシャン

    ※クレジットは『KinKi Single Selection』より

    • Arrange, Background Vocal, Keyboards, Electric Guitar: 山下達郎
    • Programmer: 橋本茂昭
    • Electric Guitar: 佐橋佳幸
    • Keyboards,Acoustic Piano: 難波弘之

    カバー

    2012年9月26日に発売された山下達郎のベストアルバム『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』の初回限定ボーナスディスクには、山下が歌うバージョンが収録されている。これは、デモ・ボーカルにKinKi Kidsのカラオケを重ねたテイクで、過去に数回ラジオで放送されていたものである。また、堂本光一が所有していた「硝子の少年 練習用」として山下達郎からジャニーズ喜多川経由でKinKi Kidsに渡されたデモテープの一部が、KinKi Kidsのレギュラーテレビ番組『KinKi Kidsのブンブブーン』2020年6月6日放送分にて放送された。尚、練習用デモテープでは、現在の歌詞と一部違っている。

    収録アルバム

    脚注

    注釈

    1. ^ 2003年6月度までの旧基準。最低累計正味出荷枚数160万枚以上の作品に適用。

    出典

    1. ^ 日本レコード協会 認定作品 1997年9月度認定作品の閲覧。 2017年12月11日閲覧
    2. ^ KAT-TUN、00年代デビュー・アーティスト初の快挙達成!”. ORICON STYLE (2006年4月10日). 2015年11月29日閲覧。
    3. ^ 『Get the KinKi』集英社ムック、1995年5月。ISBN 9784081020119 
    4. ^ “ジャニーズがレコード会社設立”. zakzak. (1997年5月30日). オリジナルの2004年2月18日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20040218151621/http://www.zakzak.co.jp/geino/n_May97/nws880.html 2013年8月18日閲覧。 
    5. ^ NHK 音楽のチカラ 2010年5月27日放送分
    6. ^ KinKi Kids、デビュー時の“苦難”乗り越えて受賞! オリコン 2015年12月25日閲覧
    7. ^ 【オリコン】秋元康氏、作詞家売上日本一に 総売上6859.1万枚で阿久悠さん上回る オリコン 2018年5月27日閲覧。
    8. ^ 紅白大トリは嵐が確実 初出場kinkiはデビュー曲「硝子の少年」歌う スポニチ 2016年12月25日記事
    9. ^ 2017年1月14日放送 NHK「SONGS KinKi Kids Spin off  ~いつも 変わらず 2人で~」より。

    関連項目

    外部リンク