「熱海殺人事件」の版間の差分
→主な登場人物: 2020年 上演/中屋敷法仁 演出「改竄 熱海殺人事件 ザ・ロンゲストスプリング」キャスト追加 タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
|||
52行目: | 52行目: | ||
:婦人警官。 |
:婦人警官。 |
||
;水野朋子 |
;水野朋子 |
||
:演 - 黒谷友香、[[平栗あつみ]]、鈴木聖子、[[内田有紀]]、[[黒木メイサ]]、[[金澤あかね]](当時藤沢かりん)、[[ |
:演 - 黒谷友香、[[平栗あつみ]]、鈴木聖子、[[内田有紀]]、[[黒木メイサ]]、[[金澤あかね]](当時藤沢かりん)、[[木﨑ゆりあ]]、[[今泉佑唯]]、[[階戸瑠李]]、[[馬場ふみか]] |
||
:婦人警官。 |
:婦人警官。 |
||
2020年6月26日 (金) 10:19時点における版
熱海殺人事件 | |
---|---|
作者 | つかこうへい |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 戯曲 |
刊本情報 | |
収録 | 『熱海殺人事件』 1975年、新潮社 |
初演情報 | |
公演名 | 1973年11月26日 文学座アトリエ |
受賞 | |
第18回岸田国士戯曲賞 | |
ポータル 文学 ポータル 舞台芸術 |
『熱海殺人事件』(あたみさつじんじけん)は、つかこうへいの初期の代表的戯曲。文学座に書き下ろされ1973年11月26日に文学座アトリエにて初演[1]、1974年の第18回岸田國士戯曲賞を最年少にて受賞した。1975年に新潮社から刊行の戯曲集『熱海殺人事件』に収録された。
紀伊国屋ホールを拠点に再演を続け、『熱海殺人事件モンテカルロイリュージョン』『売春捜査官』などつか自身の作・演出によるさまざまなバージョンが上演された。また、1976年につか自身により小説化され、角川文庫で出版された。1986年にはつか自身が脚本を手がけ同タイトルで映画化された。
概要
初演は1973年、文学座アトリエにて。そのときは藤原新平が演出を務めた。1975年にA班・B班・C班のトリプルキャストで上演され、1978年の紀伊国屋公演からはC班のキャスティングが採用された。それにより、初代木村伝兵衛は三浦洋一、初代刑事は平田満、初代犯人は加藤健一、初代ハナ子は井上加奈子という認識が一般的となっている。
主な登場人物は、タキシードを着た部長刑事・木村伝兵衛と、地方からやってきた新任の刑事、木村の愛人の婦人警官、恋人殺しの犯人の4人。物語の構図は、三流の犯人である大山金太郎を、木村伝兵衛が一流の犯人に育て上げる中で、新任の刑事、婦人警官、さらには木村自身も成長をしていくというもの。
1982年まではキャストも、木村伝兵衛が風間杜夫にバトンタッチされ、ハナ子も1981以降、角替和枝や岡本麗に変わった以外は変更が無く、内容もほとんど変化することはなかったが、1990年代から『熱海殺人事件』は様々なバージョンが作られ、変化している。基本となる設定や構図を残しつつ、役者を替えたり、台詞を変えたり、関係性や結末を変えたりしたもの、さらにバージョンによっては基本の物語すら異なるものもある。主役の木村伝兵衛の設定も、バージョンによって同性愛者だったり精神異常者だったり女性だったりする。1990年以降の婦人警官は水野朋子となる。
しかしながら、大音量の「白鳥の湖」をBGMに木村が電話でがなりたてるオープニングや、新任の刑事に渡す書類を地面にわざと落とし、木村が「拾ってください」というやり取り、木村が成長した犯人を花束で何度も打ち据えるシーンなど、この作品の名物となっている部分は、形は変わりつつも、どのバージョンにも数多く残っている。
異版
主なものとして『熱海殺人事件』、『ソウル版熱海殺人事件』、『熱海殺人事件ザ・ロンゲストスプリング』、『熱海殺人事件モンテカルロ・イリュージョン』、『熱海殺人事件妹よ』、『熱海殺人事件サイコパス』、『売春捜査官』、『平壌から来た女刑事』がある。いずれもつかこうへい脚・演出による。また、さまざまな形・場所で上演されている作品であるが紀伊國屋ホールでの作品はつかこうへいの手で上演され続けていた。
つかこうへい死去後も、つかこうへい事務所制作により紀伊國屋ホールで『熱海殺人事件NEXT』を上演している。「紀伊國屋つかこうへい復活祭」と銘打ち、つかこうへい死去の翌年2011年に上演[2] 。今後もつかこうへいの遺志として紀伊國屋ホールで上演し続ける予定としている。
あらすじ
この作品記事はあらすじの作成が望まれています。 |
主な登場人物
- 木村伝兵衛
- 演 - 三浦洋一、須永克彦、風間杜夫、塩見三省、錦織一清、戸塚祥太、池田成志、由見あかり、阿部寛、黒谷友香、赤塚篤紀、馬場徹、味方良介、荒井敦史
- 部長刑事。
- 熊田留吉
- 演 - 平田満、岡森諦、春田純一、山本亨、及川いぞう、鈴木祐二(現神尾佑)、武田義晴、石田明(NON STYLE)、佐伯大地
- 新任刑事。
- 大山金太郎
- 演 - 加藤健一、酒井敏也、山崎銀之丞、吉田智則、戸塚祥太、柳下大、小川岳男、逸見輝羊、竹中凌平、敦貴(α‐X's)、匠海(α‐X's)、中尾明慶、玉城裕規
- 犯人。
- ハナ子
- 演 - 井上加奈子、岡本麗、長谷川京子、大谷英子、愛原実花
- 婦人警官。
- 水野朋子
- 演 - 黒谷友香、平栗あつみ、鈴木聖子、内田有紀、黒木メイサ、金澤あかね(当時藤沢かりん)、木﨑ゆりあ、今泉佑唯、階戸瑠李、馬場ふみか
- 婦人警官。
書誌情報
この節の加筆が望まれています。 |
- 熱海殺人事件(1975年、新潮社)
小説
小説 熱海殺人事件 | ||
---|---|---|
著者 | つかこうへい | |
発行日 | 1976年3月5日 | |
発行元 | 角川文庫 | |
ジャンル | 長編小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 文庫判 | |
ページ数 | 224 | |
公式サイト | www.kadokawa.co.jp | |
コード | ISBN 978-4-04-142201-4 | |
ウィキポータル 文学 | ||
|
この節の加筆が望まれています。 |
『小説 熱海殺人事件』と題して1976年につかこうへい自身により小説化され、角川文庫で出版された。
書誌情報(小説)
- 小説 熱海殺人事件(1976年3月5日、角川文庫、ISBN 978-4-04-142201-4)
映画版
熱海殺人事件 | |
---|---|
監督 | 高橋和男 |
脚本 | つかこうへい |
原作 | つかこうへい |
製作総指揮 | 日枝久 |
出演者 |
仲代達矢 風間杜夫 志穂美悦子 竹田高利 |
音楽 | 久石譲 |
主題歌 | サンディー&ザ・サンセッツ「バッテリー」 |
撮影 | 田村正毅 |
編集 | 諏訪三千男 |
製作会社 |
フジテレビ 仕事 ジョイパックフィルム |
配給 | ジョイパックフィルム |
公開 | 1986年6月7日 |
上映時間 | 117分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
配給収入 | 4.1億円 |
1986年、フジテレビジョンなどの製作、ジョイパックフィルムの配給により公開。監督は高橋和男で、原作者のつかが脚本も担当している。つかは脚本執筆にあたり、木村伝兵衛の名では仲代達矢の重みを支えられないとして役名を二階堂伝兵衛に変更した。配給収入は4.1億円[3]。併映作は『四月の魚』。
この映画版『熱海殺人事件』は、同様につか戯曲を映画化した『蒲田行進曲』(1982年)が多くの称賛を浴びて成功したのとは一転して、舞台の『熱海殺人事件』を愛するファンや演劇人から酷評された[要出典]。
キャスト
- 二階堂伝兵衛:仲代達矢
- 熊田留吉:風間杜夫
- 水野朋子:志穂美悦子
- 大山次郎:竹田高利
- 熊田うめ:中村たつ
- 二階堂洋子:高橋かおり
- 藤枝:岡本富士太
- 看守:平泉成
- 高倉裁判長:三谷昇
- 猿渡:石丸謙二郎
- 囚人:酒井敏也
- 吉岡:益岡徹
- 留吉の母:野村昭子
- 洋子の乳母:川上夏代
- 吉岡の妻:小柳みゆき
- 鬼島の息子:隆大介
- 朋子の婚約者:江藤潤
- 美由紀:大西多摩恵
- 飯山長官:高橋悦史
- 鬼島作二:大滝秀治
スタッフ
受賞歴
- 第10回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞(仲代達矢)
脚注
- ^ “1970年代 文学座公演記録”. 文学座. 2018年11月19日閲覧。
- ^ “長谷川京子が山崎銀之丞のアドリブにタジタジ”. ニュースウォーカー. (2011年2月3日)
- ^ 「邦画フリーブッキング配収ベスト作品」『キネマ旬報』1987年(昭和62年)2月下旬号、キネマ旬報社、1987年、129頁。