「布施駅」の版間の差分
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|画像説明 = 布施駅(南側) |
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|ローマ字 = Fuse |
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2020年2月15日 (土) 00:28時点における版
布施駅* | |
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布施駅(南側) | |
ふせ Fuse | |
所在地 | 大阪府東大阪市長堂一丁目1-18 |
所属事業者 | 近畿日本鉄道(近鉄) |
電報略号 | フセ |
駅構造 | 高架駅(2層) |
ホーム | 計2面8線(うち4線は通過線) |
乗降人員 -統計年度- |
39,370人/日 -2018年- |
開業年月日 | 1914年(大正3年)4月30日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | D 大阪線 |
駅番号 | D06 |
キロ程 | 4.1 km(大阪上本町起点) |
◄D05 今里 (1.3 km) (1.0 km) 俊徳道 D07► | |
所属路線 | A 奈良線 |
駅番号 | A06 |
キロ程 |
0.0km(布施起点) 大阪難波から6.1 km |
◄A05 今里** (1.3 km) (0.8 km) 河内永和 A07► | |
備考 | ** 今里方の線路名称は大阪線。 |
布施駅(ふせえき)は、大阪府東大阪市長堂一丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)の駅。駅長配置駅である。駅番号は大阪線がD06、奈良線がA06。
概要
伊勢・名古屋方面(大阪線)と、奈良方面へ向かう線路(奈良線)が分岐する一大ジャンクションである。東大阪市の市街地の中心部に位置するが、市役所は当駅の近辺にはなく(けいはんな線荒本駅が最寄)、公共施設は隣の河内永和駅周辺に多い。
奈良線は書類上当駅を起点としているが、全ての列車が難波線大阪難波駅方面に直通し、当駅で折り返す列車は存在しない。運転系統上も大阪上本町駅を奈良線と難波線の境目として扱っている。また、大阪線は当駅から上本町までが複々線となっており、大阪線列車と奈良線列車は完全に分離されているが、当駅の手前で複々線を上下に分け、当駅のプラットホームを二重構造にすることにより、完全な立体化が達成されている。
分岐駅でありながら、特急の大部分は通過し(大阪線阪伊乙特急の一部のみ停車)、快速急行はすべて通過する。
2000年代の運賃制度の一部変更以降、普通乗車券・回数乗車券・団体乗車券で奈良線河内永和駅方面と大阪線俊徳道駅方面の相互間を乗車するときに、当駅を通過する列車を利用して鶴橋駅までの折り返し乗車(重複乗車)が認められており、布施 - 鶴橋間の往復運賃の支払を要しない[1]。定期乗車券(通学定期券を含む)については、大阪上本町駅又は鶴橋駅を「経由」として購入することが可能で、折り返し乗車が認められるほか、折り返し区間内の駅でも乗降できる。ただし、この場合の定期運賃は、折り返し区間のキロ程を通算するため、単純に布施駅乗り換えとするより高くなる。なお、運賃制度の一部変更以前は、布施 - 鶴橋間の重複乗車を認めていなかったため、奈良線河内永和駅方面と大阪線俊徳道駅方面の相互間を乗車する場合は当駅で乗り換えを行うか、あるいは鶴橋経由の乗車券を購入する必要があったが、運賃制度変更の際に重複乗車を可能としたことから、現在は鶴橋経由の乗車券は定期乗車券を除いて廃止された。
利用可能な鉄道路線
歴史
- 1914年(大正3年)4月30日 - 大阪電気軌道上本町(現・大阪上本町) - 奈良(高天町)間開通時に深江駅として開業[2]。
- 1922年(大正11年)3月 - 足代駅に改称[3]。
- 1924年(大正13年)10月31日 - 八木線(現大阪線、同日に大軌八尾駅(現・近鉄八尾駅)まで開業)分岐・連絡の便宜上200m東に移設。
- 1925年(大正14年)9月 - 布施駅に改称[3]。
- 1929年(昭和4年)1月5日 - 桜井線(同日に八木線より改称)の架線電圧を1500Vに昇圧。架線電圧600Vの奈良線との列車直通のため当駅構内にデッドセクションを設置。
- 1941年(昭和16年)3月15日 - 参宮急行電鉄との会社合併により、関西急行鉄道の駅となる[2]。
- 1944年(昭和19年)6月1日 - 社名変更により近畿日本鉄道の駅となる[2]。
- 1956年(昭和31年)12月8日 - 当駅 - 上本町間が線路別複々線化[2]。新設の大阪線用2線は1500V電化されたため当駅構内のデッドセクションを廃止。
- 1974年(昭和49年)10月13日 - 大阪線上りが高架化。
- 1975年(昭和50年)9月14日 - 奈良線上りが高架化。上本町駅 - 布施駅間を線路別複々線から方向別複々線に切り替え。
- 1976年(昭和51年)8月8日 - 大阪線下りが高架化。
- 1977年(昭和52年)6月26日 - 奈良線下りの高架化により、全線高架化完成。
- 1978年(昭和53年)3月18日 - ダイヤ変更により、急行停車駅となる。急行は主に日中のみ運行とされ、当駅を通過する大阪線の急行・区間急行はそれぞれ「快速急行」「区間快速急行」に種別変更された。
- 1988年(昭和63年)3月18日 - ダイヤ変更により、昼間の一部の阪伊乙特急の停車駅となる。
- 2001年(平成13年)2月1日 - SF(ストアードフェア)システムの導入および「スルッとKANSAI」対応カードの取り扱い開始に伴い、当駅における「途中下車指定駅」の制度が廃止される。
- 2007年(平成19年)4月1日 - PiTaPa使用開始[4]。
- 2015年度末 - 駅ナンバリングが導入される。(案内表示機は従来のまま)
駅構造
大阪線と奈良線のホームが異なる階にあるという2層式の高架駅となっている。大阪線(3階)、奈良線(4階)ともに島式1面2線のホームを持ち、その両側に通過線がある。通過線がある関係で、大阪線ホームが2・3番線、奈良線ホームが6・7番線となっている[5][注 1]。改札口は2ヶ所設けられている。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
大阪線ホーム | |||
2 | D 大阪線 | 下り | D 河内国分・大和八木方面 E 名古屋方面 M 伊勢志摩方面 |
3 | 上り | D 鶴橋・大阪上本町方面 | |
奈良線ホーム | |||
6 | A 奈良線 | 下り | A 東花園・大和西大寺・奈良方面 |
7 | 上り | A 大阪上本町・大阪難波・尼崎・神戸三宮方面 |
- 1番線(下り)と4番線(上り)は大阪線の通過線、5番線(下り)と8番線(上り)は奈良線の通過線であり、ホームとしては欠番。これらの通過線が主本線となるため、停車列車が入るホームは全て副本線ということになる。
- 奈良線側は副本線間の河内永和駅寄りに非常渡り線があるため、7番線からは奈良方面への出発も可能である。
- ホーム有効長は両線とも10両編成に対応しているが、奈良線側の10両編成の停車は一部の回送列車のみである。
配線図
← 難波線 大阪難波・尼崎・ 神戸三宮方面 |
→ 奈良線 生駒・大和西大寺 ・奈良方面 |
|
↓ 大阪線 大和八木・伊勢中川・ 賢島・名古屋方面 |
||
凡例 出典:※以下を参考に作成。 * 祖田圭介、「特集 短絡線ミステリー4 複々線を探る」、『鉄道ファン』 第41巻2号(通巻第478号) 2001年2月号、38頁、交友社、2001年。 * 近畿日本鉄道 公式ホームページ - 構内図 大阪上本町駅、および- 鶴橋駅 画像左より大阪上本町・鶴橋・今里・布施の各駅 ■:奈良線、■:大阪線、▲:難波発着の大阪線特急のルート 白線クロスハッチは降車専用ホーム 布施駅の赤実線内(4階)は赤破線内(3階)の直上 鶴橋駅ホーム上を大阪環状線がオーバークロスしているが本図では省略した。 |
特徴
駅設備・営業面
- 駅長が置かれ、大阪線の当駅から弥刀駅間の各駅と奈良線の河内永和駅から八戸ノ里駅間の各駅を管理している[6]。なお、駅長室は営業所が併設されている[7]。
- PiTaPa・ICOCA対応の自動改札機および自動精算機(回数券カードおよびICカードのチャージに対応)が設置されている。
- 特急券・定期券は専用の自動販売機および駅窓口にて購入可能[7]。
- 近鉄リテーリングが運営する有人売店設置駅に指定されており、2階改札内コンコースおよび各ホームにそれぞれ設置されている[7]。
ダイヤ面
- 急行以下の一般列車が停車しており、大阪線では日中に限り一部の阪伊乙特急も停車している[8][9]。
- 大阪難波方面は当駅を過ぎると大阪線列車は終点の大阪上本町駅まで、奈良線列車は尼崎駅(阪神本線・阪神なんば線)まで列車待避が出来ないため、急行以下の列車は当駅で特急・快速急行の待避が頻繁に行われている[8][9]。
利用状況
2018年11月13日における1日乗降人員は39,370人である[10]。
近年における1日乗降・乗車人員は以下の通り。
年度 | 特定日 | 1日平均 乗車人員[11] |
出典 | ||
---|---|---|---|---|---|
調査日 | 乗降人員 | 乗車人員 | |||
1990年(平成 | 2年)11月 | 6日69,172 | 34,664 | 33,486 | [12] |
1991年(平成 | 3年)- | 33,007 | |||
1992年(平成 | 4年)11月10日 | 68,707 | 34,235 | 32,256 | [13] |
1993年(平成 | 5年)- | 31,365 | |||
1994年(平成 | 6年)- | 30,499 | |||
1995年(平成 | 7年)12月 | 5日64,226 | 32,252 | 30,139 | [14] |
1996年(平成 | 8年)- | 29,901 | |||
1997年(平成 | 9年)- | 28,725 | |||
1998年(平成10年) | 11月10日 | 59,380 | 29,871 | 27,893 | [15] |
1999年(平成11年) | - | 25,931 | |||
2000年(平成12年) | 11月 | 7日54,627 | 27,077 | 25,229 | [16] |
2001年(平成13年) | - | 25,459 | |||
2002年(平成14年) | - | 24,237 | |||
2003年(平成15年) | 11月11日 | 48,634 | 24,346 | 23,577 | [17] |
2004年(平成16年) | - | 23,045 | |||
2005年(平成17年) | 11月 | 8日48,527 | 24,176 | 22,773 | [18] |
2006年(平成18年) | - | 22,627 | |||
2007年(平成19年) | - | 21,753 | |||
2008年(平成20年) | 11月18日 | 41,876 | 20,847 | 20,219 | [19] |
2009年(平成21年) | - | 19,330 | |||
2010年(平成22年) | 11月 | 9日39,448 | 19,538 | 18,971 | [20] |
2011年(平成23年) | - | 18,502 | |||
2012年(平成24年) | 11月13日 | 38,072 | 18,898 | 18,531 | [21] |
2013年(平成25年) | - | 18,902 | |||
2014年(平成26年) | - | 18,580 | |||
2015年(平成27年) | 11月10日 | 38,240 | 19,007 | 18,830 | [22] |
2016年(平成28年) | - | 18,994 | |||
2017年(平成29年) | - | 19,462 | |||
2018年(平成30年) | 11月13日 | 39,370 |
駅周辺
東大阪市の商業の中心で、付近一帯に商店街が広がる。駅北側には市営の駐車場と駐輪場が設置されている。
- 商店街
- ロンモール布施(駅ナカ)
- ヴェルノール布施
- 万代 布施店
- コーナン 布施駅前店
- ヒバリヤ書店 本店・コミックランド店
- 布施ラインシネマ
- なにわ健康ランド 湯~トピア
- 元祖廻る元禄寿司 本店(回転寿司発祥の店)
- 三井住友銀行 東大阪支店
-
近鉄布施駅南・プチロード広小路商店街
-
元祖廻る元禄寿司・布施本部店
-
イオン布施駅前店(ヴェルノール布施内。旧・布施ビブレ→布施駅前サティ)
-
近鉄百貨店 東大阪店
バス
北口には大阪シティバス(旧・大阪市営バス)と大阪バスの高速バス・空港リムジンバス、南口には近鉄バスと大阪バスの一般路線バスが乗り入れる。毎年5月の第2日曜日(母の日)に「東大阪市民ふれあい祭り」が行われ、北口がふれあい通り会場となるため[23]、その日は大阪シティバスと大阪バスのバス停を北口から南口に臨時変更する[24]。
- 北口
大阪シティバス(布施駅前停留所)
大阪バス(東大阪布施駅停留所)
- 高速バス
- 京都駅前・清水五条駅・祇園四条駅 行(京都特急ニュースター号)(京都観光バスとの共同運行)
- 東京駅前 行・王子駅前 行(東京特急ニュースター号)(東京バスとの共同運行)
- 関西国際空港 行(関西空港交通、近鉄バスと共同運行)
- 南口
近鉄バス(布施駅前停留所)
- かつては近鉄八尾駅(廃止ののち、下記大阪バスの路線として復活)・志紀車庫方面、上小阪住宅・樟蔭東・花園住宅方面、地下鉄南巽経由および加美経由[25]のJR平野駅前方面、蒲生四丁目方面や、エキスポランド方面の路線もあった。
大阪バス
- のりば3(布施駅南口停留所[26])
隣の駅
- 近畿日本鉄道
- D 大阪線
- □特急一部停車駅(昼間時の大阪上本町⇔鳥羽発着の一部の列車が停車)
- A 奈良線
- ■快速急行
- 通過
- ■急行
- 鶴橋駅 (A04) - 布施駅 (A06) - 石切駅 (A16)
- ■準急・■区間準急
- 鶴橋駅 (A04) - 布施駅 (A06) - 河内小阪駅 (A08)
- ■普通
- 今里駅 (A05) - 布施駅 (A06) - 河内永和駅 (A07)
- 東大阪市花園ラグビー場で大きな試合がある際に、急行の一部が東花園駅(A12)に臨時停車することがある[注 3]。
- 括弧内は駅番号を示す。
- ■快速急行
脚注
注釈
- ^ このように通過線の番線を欠番にしている駅はほかにJR東日本日暮里駅や東急元住吉駅などがある。
- ^ 2017年4月29日改正に伴い、北口から移設[27]
- ^ 臨時停車例として、全国高等学校ラグビーフットボール大会、ラグビー国際試合、ジャパンラグビートップリーグ開催時が挙げられる。
出典
- ^ 運賃と使用時のご注意 - 近畿日本鉄道
- ^ a b c d 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 2号 近畿日本鉄道 1、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月22日、18-23頁。ISBN 978-4-02-340132-7。
- ^ a b 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、678頁。全国書誌番号:21906373。
- ^ "平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります" (pdf) (Press release). 近畿日本鉄道. 30 January 2007. 2016年3月2日閲覧。
- ^ 米屋こうじ『あなたの知らない大阪「駅」の謎』洋泉社、2016年、90-91頁。ISBN 978-4-8003-0924-2。
- ^ 『HAND BOOK 2010』、近畿日本鉄道総合企画部編、2010年9月
- ^ a b c 近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.70 - p.87
- ^ a b c d 近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.124 - p.147・p.284 - p.306
- ^ a b 近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.206 - p.215・p.220 - p.229・p.364 - p.373・p.376 - p.385
- ^ 駅別乗降人員 奈良線 - 近畿日本鉄道
- ^ 東大阪市統計書
- ^ 大阪府統計年鑑(平成3年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成5年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
- ^ ふれあい祭りってなに? - 東大阪市民ふれあい祭り(公式サイト)
- ^ 【お知らせ】市バス12号系統、86号系統ご利用のお客様へ(2015年度) Archived 2015年5月5日, at the Wayback Machine. - 2015年4月30日、大阪市交通局 新着情報
- ^ a b “【2018年12月21日】布施駅前~平野駅前間の運行経路を短縮し、一部停留所を取止めいたします。”. 近鉄バス株式会社 (2018年11月19日). 2018年12月22日閲覧。
- ^ 市内路線バス(2017年4月29日からの時刻です) - 大阪バス2017年4月30日閲覧
- ^ 市内路線バス〔布施八尾線〕運行時刻・停留所の変更について(4月29日(土祝)より) - 大阪バス2017年4月20日、同4月30日閲覧
- ^ 【市内路線バス 市立東大阪医療センター線】運行開始について(平成30年7月1日(日)より (PDF, 大阪バス(2018年6月15日)2018年7月4日閲覧)
- ^ “12/21(土) 市内路線バス 『東大阪西地区循環バス』運行開始のお知らせ”. 大阪バス (2019年12月17日). 2020年1月1日閲覧。
- ^ スクールバス 布施コース - 大阪信愛女学院小学校 2017年4月3日閲覧