「放送大学 (基幹放送)」の版間の差分
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開始20分前にはBSデジタル放送でも試験電波の発射を開始(「放送大学学園」の表記はなし)、開始15分半前に地上波では再びブルーバックでコールサインの読み上げを行う(BSデジタル放送はその間休止画面となる)。その後、地上波・BSともマルチ編成と字幕放送の試験が5分間行われる(開始14分前から1分間画面がブラックアウトし黒画面になる)。この間、テスト信号音はフェードインで音量を上げ、フェードアウトで音量を下げる形となっている。 |
開始20分前にはBSデジタル放送でも試験電波の発射を開始(「放送大学学園」の表記はなし)、開始15分半前に地上波では再びブルーバックでコールサインの読み上げを行う(BSデジタル放送はその間休止画面となる)。その後、地上波・BSともマルチ編成と字幕放送の試験が5分間行われる(開始14分前から1分間画面がブラックアウトし黒画面になる)。この間、テスト信号音はフェードインで音量を上げ、フェードアウトで音量を下げる形となっている。 |
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開始10分前から数秒間4:3画角の固定カラーバーの後、再び動くカラーバーとなり、環境音楽(放送大学イメージソング「人間の贅沢、ひとつ」(テレビ)・「と・も・た・ち」(ラジオ))が流れる<ref>地上デジタル放送対応マスターへの更新前の2006年11月26日まで、地上波ではここでコールサインの読み上げを行い、テストパターン(モノスコ)のあとにカラーバーを流していた(環境音楽はクラシック、イージーリスニング、フュージョンなど)。</ref>。番組開始前に[[コンピュータグラフィクス|CG]]と[[シンセサイザー]]音楽<ref>シンセサイザー音楽はテレビ・ラジオとも同じ内容。</ref>を使った65秒間のID映像を放送し、各講義(番組)に入る。オープニングの映像と音楽は、1985年4月1日の開局当時から現在に至るまで変わっていない。映像は2006年12月にデジタル放送の開始にあわせ画角を16:9サイズで放送するため、原版だった1吋VTRからHDCAM-VTRにアップコンバートをした後、16:9画角に相当する画面左右外側(サイドパネルの部分)をカット毎の背景と同色で塗りつぶし、画角を広げる措置をとっている。そのため、ラストカットのロゴ部分もサイドパネルの部分が白色で塗られている。2017年1月よりラスト部分が変わり、3つの立体形が右上に消える途中でフェードしながら現行のロゴマーク<ref>マークは変わっていないが、「放送大学」の文字部分が、それまでのゴシック体ではなく、公式のロゴ書体となっている。</ref>に切り替わる。 |
開始10分前から数秒間4:3画角の固定カラーバーの後、再び動くカラーバーとなり、環境音楽(放送大学イメージソング「人間の贅沢、ひとつ」(テレビ)・「と・も・た・ち」(ラジオ))が流れる<ref>地上デジタル放送対応マスターへの更新前の2006年11月26日まで、地上波ではここでコールサインの読み上げを行い、テストパターン(モノスコ)のあとにカラーバーを流していた(環境音楽はクラシック、イージーリスニング、フュージョンなど)。</ref>。番組開始前に[[コンピュータグラフィクス|CG]]と[[シンセサイザー]]音楽<ref>シンセサイザー音楽はテレビ・ラジオとも同じ内容。</ref>を使った65秒間のID映像を放送し、各講義(番組)に入る。オープニングの映像と音楽は、1985年4月1日の開局当時から現在に至るまで変わっていない。映像は2006年12月にデジタル放送の開始にあわせ画角を16:9サイズで放送するため、原版だった1吋VTRからHDCAM-VTRにアップコンバートをした後、16:9画角に相当する画面左右外側(サイドパネルの部分)をカット毎の背景と同色で塗りつぶし、画角を広げる措置をとっている。そのため、ラストカットのロゴ部分もサイドパネルの部分が白色で塗られている。2017年1月よりラスト部分が変わり、3つの立体形が右上に消える途中でフェードしながら現行のロゴマーク<ref>マークは変わっていないが、「放送大学」の文字部分が、それまでのゴシック体ではなく、公式のロゴ書体となっている。</ref>に切り替わる。 |
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==== 講義の形式 ==== |
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==== 放送休止(クロージング) ==== |
==== 放送休止(クロージング) ==== |
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⚫ | 2018年9月30日までは一日最後の番組とCMが終わると、地上波は時刻を表示しながら、ブルーバックでオープニングと同様の簡単なクロージングをアナウンスをして放送終了。なお、放送終了後は少しの間黒画面(ウォーターマーク表示)、ラジオ放送終了後は無音状態となり、いずれも30秒〜1分程度で[[停波]]する<ref>地上波テレビ放送でのアナウンスは、「''これで、今日の放送は全て終了しました。JOUD-DTV、放送大学学園東京デジタルテレビジョンです''」。FMラジオ放送でのアナウンスは、「''これで、今日の放送は全て終了しました。JOUD-FM、放送大学学園東京エフエムです''」。</ref>。BSではコールサインのアナウンスなどは無く、放送終了時はすぐ休止画面に移行する。 |
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===== 2018年10月1日から ===== |
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ステーションブレークとして1分間の環境映像を放送し、終了後、局名アナウンスなしで、そのまま黒画面に移行する。15分後放送休止画面に入る。 |
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放送休止中は原則として常に停波しているが、週に1回程度、試験放送として[[カラーバー]]と[[テストトーン]]音声または自然の風景を収録した環境映像とBGM音声が付いた試験電波を発射することがある。BSラジオでは、授業番組と同じ体裁の静止画像で「BSデジタルラジオ放送 放送休止中」と表示される。 |
放送休止中は原則として常に停波しているが、週に1回程度、試験放送として[[カラーバー]]と[[テストトーン]]音声または自然の風景を収録した環境映像とBGM音声が付いた試験電波を発射することがある。BSラジオでは、授業番組と同じ体裁の静止画像で「BSデジタルラジオ放送 放送休止中」と表示される。 |
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なお、スカパー!は地上波同様、放送開始30分前から試験電波が発射されていた。試験電波は30分前から20分前と5分間の中断をはさんだ15分前から65秒前のオープニング放送まで発射され、放送終了時はすぐ休止画面・無音声状態に入っていた。 |
なお、スカパー!は地上波同様、放送開始30分前から試験電波が発射されていた。試験電波は30分前から20分前と5分間の中断をはさんだ15分前から65秒前のオープニング放送まで発射され、放送終了時はすぐ休止画面・無音声状態に入っていた。 |
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==== 放送日程と時間帯 ==== |
==== 放送日程と時間帯 ==== |
2019年9月21日 (土) 01:56時点における版
放送大学(ほうそうだいがく)は、放送大学学園が実施する基幹放送のチャンネル名である。
概要
基幹放送の区分を規定する総務省令放送法施行規則別表第5号の第7放送番組による基幹放送の区分(3)にある大学教育放送であるとともに、第6放送事業者による基幹放送の区分(2)の学園の放送でもある。
千葉県に本拠を置く放送大学学園の主要な教育発信ツールとして、1985年4月1日に本放送を開始した。
当初はテレビ・ラジオのいずれも関東広域圏向けに留まっていたが、1998年1月21日からはスカパー!(当時はパーフェクTV!)を通じて全国放送をスタートした。
2011年10月1日からは、スカパー!に代わりBSデジタル波で放送されており、受信環境さえ揃っていれば日本全国どこでも無料で視聴・聴取することができるようになった。
当初はBSアナログ波で放送する計画が挙がっていたが、次期放送衛星の打ち上げ延期やBSデジタル放送の計画などで白紙となり、1998年初頭にスカパー!で放送を開始することになった経緯がある。
その後2007年頃からBSで放送する計画が再び持ち上がり、2008年11月に総務省が委託放送事業者に認定する方針を打ち出したことでBSデジタル波での放送が実現することになった。2011年10月のBSデジタル放送の開始に先立ち、送出マスターを既存の地上アナログ・デジタル統合型から地上デジタル・BSデジタル統合型に改修した[1]。
放送技術の仕様により、従来のアナログ放送に比べて地上・BSデジタル放送で約1秒、CS放送で約2秒のタイムラグがある。BSでのタイムラグは従来のCSに比べ、約1秒縮まっている。
放送大学の公式キャラクターとして、本学出身の漫画家こうの史代によって学びを届ける伝書鳩をイメージした「まなぴー」が2008年に制定されている[2]。
沿革
放送局について
BSキャンパス ex BSキャンパス on | |
---|---|
学ぶ。世界が変わる。 | |
基本情報 | |
運営(番組供給)事業者 | 放送大学学園 |
旧チャンネル名 | 放送大学BS1、2、3 |
放送(配信)開始 | 1998年1月21日 |
HD放送(配信)開始 | 2011年10月1日開始(BSデジタル放送) |
ジャンル | 大学授業・教育 |
衛星基幹放送(BSデジタル放送) | |
放送事業者 | 放送大学学園 |
チャンネル番号 | Ch.231(HD)、232(SD16:9)[3]、531(ラジオ) |
リモコンキーID | (13) |
物理チャンネル | BS-11ch |
放送開始 | 2011年10月1日放送開始 |
HD放送開始 | 2011年10月1日開始 |
公式サイト | |
特記事項: 全国向けに、ケーブルテレビ・IP放送でサイマル放送を実施。 ラジオ放送は、一部のケーブルテレビではテレビチャンネルの副音声で放送。 2011年10月1日より、BSデジタル放送でも放送開始。 2018年9月限りで地上波のテレビとラジオ放送を終了。 |
本部・演奏所(放送スタジオ)(千葉県千葉市美浜区若葉2-11)
テレビ放送
BS
- 物理チャンネル - BS11ch / 合計16スロット(ラジオ含む)
- 放送事業者 - 放送大学学園
BSでの放送開始に先立って、2011年7月からは「BSに(2)さあ(3)、いこう(1)」というキャッチフレーズが設定された。また、開始約2週間前の同年9月14日にはEPGに当チャンネルの番組表が追加され、10月1日に本放送を開始した。
元々スカパー!などのプラットフォームによって独自にチャンネルが設けられ、各サービスと契約して視聴する形態となっていた中、文部科学省はBSアナログ放送が終了する2011年度にCSからBSデジタル放送へ移行する計画を打ち出し、BSデジタル放送に係る委託放送業務の認定を総務省に申請、2009年6月10日に委託放送事業者に認定された[4][5]。総務省も2008年11月28日に認定する方針を打ち出していたため、この時点で委託放送事業者に認定されることが確実となっていた。
リモコンキーIDとチャンネル番号については、2011年4月にNHKが所有するチャンネルの改編を行った[6]関係で空いたはずのID「2」は102chがBS1(ID「1」)のサブチャンネルとなったためID自体が欠番となり[7]、その他の正式IDは「12」(地上波と同じID)がTwellVに割り当てられたのを最後に全て埋まっていたため、IDは形式的に「13」[8]、チャンネル番号は231 - 233chが割り当てられた。
BSキャンパス(2018年10月1日 - )
- 論理チャンネル(3桁) - 231:「BSキャンパスex」、232:「BSキャンパスon」
2018年10月1日からは、231chを『人生100年時代における「学び直し」のきっかけにつながる』生涯学習支援番組や告知番組を放送する『BSキャンパスex(イーエックス、extension)』をハイビジョン放送で、232chを従来通りの授業番組を放送する『BSキャンパスon(オーエヌ、on campus)』を標準画質放送とし、常時マルチ編成を行っている[9](ただし、月曜・火曜未明に放送のクロージングの学歌放送時は、231chのみのシングルチャンネルである)。テレビ放送のEPGアイコンは「(シンボルマーク)放送大学」・ウォーターマークは「放送大学」だったが、2018年10月1日から、231ch(ex)は「(シンボルマーク)BSキャンパスex」に、232ch(on)は「(シンボルマーク)BSキャンパスon」にそれぞれ変更された(ラジオ放送のEPGアイコンは変更無し)。
ケーブルテレビ
ケーブルテレビでも配信されており、関東圏はほとんどが地上波放送の再送信、それ以外の地域ではJDS(およびi-HITS)やJC-HITS経由でBSデジタル放送(2012年3月31日まではCSも。ただし後述のとおり、2018年3月31日まではCS領域で配信する局あり)を配信している。
備考
1975年頃、「放送大学実験番組」が、一部の民放で放送されていた[10]。
ラジオ放送
テレビと同日の1985年4月1日にFM波で放送を開始した。コールサインはJOUD-FM(東京 77.1MHz)。 前述の通りFM放送は2018年9月末をもって放送授業の放送を終了[11]した。翌10月1日からは、同放送局免許の有効期限がテレビと同時に10月末で切れるまでの予定でBSラジオ(BS531ch)や学生ポータル「システムWAKABA」、インターネットラジオ「radiko」への移行を促すメッセージと音楽(放送大学イメージソング 「と・も・た・ち」 の歌付きとカラオケバージョン)が放送されていたが、2018年10月30日12:00(正午)をもって停波し、完全廃局となった。
BSデジタルテレビ放送と同日の2011年10月1日には、BSデジタルラジオ放送(531ch)も開始。テレビ放送と同様に、2011年7月からは「BSにGO(ゴー=5)サ(3)イン(1)」というキャッチフレーズが用いられている。BSへの移行により、スカパー!での放送は2012年3月限りで終了した[12]。
BSでのラジオ放送は、2007年(平成19年)にWINJが委託放送業務の認定を取り消されたことにより全局が廃局となって以来の復活となった。
BSデジタル放送でラジオ放送を聴く場合は、テレビのリモコンの3桁チャンネル入力で直接531を入力するか、テレビのデータ放送を起動し、リモコンの青ボタンを押すことで誘導できるようになっている(2018年10月1日から、BSラジオ受信中に、赤ボタンを押すとテレビ放送の231ch〈ex〉に、緑ボタンを押すとテレビ放送の232ch〈on〉にそれぞれ戻れる)。番組は音声のみとなるが、画面上には講義の題名や担当講師の氏名などが表示される。
ISDBの仕様により、BSラジオ放送の録音を禁止する信号が送出されており、テレビやデジタルチューナー内蔵のレコーダーでは直接録音することができない(外部端子で別のレコーダーを介するなどの方法を用いた録音は可能)。録音の方法については、2011年10月29日初回放送の『大学の窓』(テレビ放送)でも紹介された。
なお、BSでのラジオ放送は常時ステレオ信号が送出されているが、大半の番組はモノラルで制作されているため、モノステレオ音源で送信されている。FM波はステレオ制作の番組[13]のみステレオ信号が送出される。
この他、2012年4月2日からはIPサイマルラジオ「radiko」でも配信されている。民放系のラジオ局が再配信されていない佐賀県では、無料標準配信コースはこの放送大学とラジオNIKKEI、NHK福岡ラジオ第1、同東京FMしか聴くことができない[14]。なお、FM放送の番組が終了した2018年10月以降も、radikoでの配信はソースをBSラジオに変更したうえで継続されている[15]。
- BSデジタル放送
- 論理チャンネル(3桁) - 531:「放送大学ラジオ」
- radiko
- 局ID - HOUSOU-DAIGAKU
- 通常配信対象地域 - 日本全国
- プレミアム配信 - 通常配信対象地域が最初から日本全国のため、なし
ケーブルテレビでの配信
ケーブルテレビでは、テレビとラジオのチャンネルを同一か別々にしているかは局により異なり、テレビのみを配信している局もある。双方を別に配信している場合、ラジオについてはセットトップボックス(STB)等の受信機によっては別途工事が必要な場合もある。同じチャンネルで双方を配信している場合は、主音声でテレビ番組、副音声でラジオ番組を配信する音声多重放送の形式となる(映像はテレビ番組のものを流す)。また、システム上の都合でBS衛星放送のパススルーに対応していない局もある(その場合はSTBで視聴する)。
2011年10月1日のBSデジタル放送の開始後は、従来のCSから順次BSに切り替えたが、周波数領域の問題上、2018年3月31日まで、従来のCS領域で配信する局(この場合は局により、マルチ編成を視聴できない場合あり)も一部に存在したため、学園側は(地上波を再送信している関東圏の事業者も含めた)全ての事業者にBS再送信を要請し続けたものの、結局CSからBSに移行せず2018年3月31日で配信そのものを終了した事業者も現れた。
また衛星ラジオ放送の音声をFM放送に周波数変換をしたうえで配信する場合もある。
廃局あるいは編成変更となった過去の放送波
放送大学BS(2011年10月1日 - 2018年9月30日)
- 論理チャンネル(3桁) - 231:「放送大学BS1」、232:「放送大学BS2」、233:「放送大学BS3」
2011年10月1日の開局から2018年10月1日の再編までは、「231」から「233」までの3つが割り当てられ、一部の時間帯にはマルチ編成を行い、最大3つの異なる講義を放送していた。
- 205チャンネル(テレビ)
- 500チャンネル(ラジオ)
1998年1月21日に放送を開始し、標準画質で放送されていた。2012年3月31日24:00を以って終了した。
地上デジタル放送
地上デジタル放送は2005年7月29日に免許申請、同年11月15日に予備免許交付を経て2006年12月1日に放送を開始した。コールサインはJOUD-DTV(東京 28ch)、リモコンキーIDは地上デジタル放送局で唯一の「12」[16]。
関東広域圏を放送対象地域としているが実際には他局と異なり東京タワー送信所と前橋中継局のみが置かれており、実際のエリアは他局より狭い。東京都内に親局を構えるテレビ局では唯一、東京スカイツリーの完成後も設備を移設しなかった。なお、ワンセグでの放送も行っていない。
経費等の削減による経営の効率化などのため、2018年9月30日23時15分をもって放送終了[11][17]。日本の地上デジタルテレビ放送史においては、初の完全廃局であった[18][19]。
- 東京本局(放送大学学園東京テレビジョン放送局) 16ch(JOUD-TV)、映像出力50kW/音声出力12.5kW
- デジタル放送とは異なり、UHF送信アンテナはテレビ東京のアナログVHF送信アンテナから張り出す形でスキューアンテナを採用していたが、すでに撤去されている(2012年4月時点)。
- 東京における物理16chでは、2012年10月よりTOKYO MXが東京スカイツリーよりデジタル放送(JOMX-DTV、出力3kW、リモコンキーID「9」)を送信している。
- アナログ放送は在京VHF局と同じ出力だがUHFで送信している上、中継局も1つしかないため、放送区域は在京VHF局に比べ若干狭くなる。放送区域内世帯数は約1320万世帯で、在京VHF局に比べて約80万世帯少ない。
- 1985年以降、かつては年に2回から3回ほど減力放送を行っていた(東京タワーからの出力を30kWや10kWに減力、2:00以降に無音の状態でカラーバーを送出。減力放送やテスト放送の際は「放送大学学園テレビジョン」のロゴをカラーバーの右下に表示していた)。
- 前橋中継局(放送大学学園前橋テレビジョン放送局)(群馬県渋川市) 40ch、映像出力1kW/音声出力250W
- 大井町中継局(SHFによる送信)(東京都品川区) 64ch、映像出力50mW/音声出力5mW
- 山下町中継局(SHFによる送信)(神奈川県横浜市中区) 65ch、映像出力100mW/音声出力10mW
1985年4月1日に関東広域圏向けに放送を開始。アナログ放送時代のリモコンポジションは特に指定されておらず、他の局が使用していない「2」・「5」・「9」・「11」のいずれかに自動的に割り当てられていた。コールサインはJOUD-TV(東京 16ch)。平成23年度第1学期授業期間が終了する2011年7月22日1時15分(21日深夜)で通常番組の放送を終了した。
FMラジオ放送
- 東京本局(東京タワー、東京都港区)
- コールサイン - JOUD-FM ほうそうだいがくがくえんとうきょうエフエム(放送大学学園東京FM)
- 周波数 - 77.1MHz、出力 - 10kW
- 前橋中継局(群馬県高崎市)
- 周波数 - 78.8MHz、出力 - 1kW
放送の流れ
放送開始(オープニング)
2018年9月30日まで、地上波では放送開始25分前に試験電波の発射を開始。ブルーバックの映像でコールサイン等を読み上げてから、テストパターンに入る(右下方向に動くカラーバーに「放送大学学園」と表示、音声は1kHzのテストトーン)。
開始20分前にはBSデジタル放送でも試験電波の発射を開始(「放送大学学園」の表記はなし)、開始15分半前に地上波では再びブルーバックでコールサインの読み上げを行う(BSデジタル放送はその間休止画面となる)。その後、地上波・BSともマルチ編成と字幕放送の試験が5分間行われる(開始14分前から1分間画面がブラックアウトし黒画面になる)。この間、テスト信号音はフェードインで音量を上げ、フェードアウトで音量を下げる形となっている。
開始10分前から数秒間4:3画角の固定カラーバーの後、再び動くカラーバーとなり、環境音楽(放送大学イメージソング「人間の贅沢、ひとつ」(テレビ)・「と・も・た・ち」(ラジオ))が流れる[20]。番組開始前にCGとシンセサイザー音楽[21]を使った65秒間のID映像を放送し、各講義(番組)に入る。オープニングの映像と音楽は、1985年4月1日の開局当時から現在に至るまで変わっていない。映像は2006年12月にデジタル放送の開始にあわせ画角を16:9サイズで放送するため、原版だった1吋VTRからHDCAM-VTRにアップコンバートをした後、16:9画角に相当する画面左右外側(サイドパネルの部分)をカット毎の背景と同色で塗りつぶし、画角を広げる措置をとっている。そのため、ラストカットのロゴ部分もサイドパネルの部分が白色で塗られている。2017年1月よりラスト部分が変わり、3つの立体形が右上に消える途中でフェードしながら現行のロゴマーク[22]に切り替わる。
2018年10月1日のBSキャンパス移行後、試験電波は15分前までテストパターン(右上方向に動くカラーバーと1kHzのテストトーン)を流した後、字幕ならびにデータ放送の試験を兼ねた環境映像を放送。番組開始前の65秒間は3つのBSチャンネルを紹介するID映像を放送し、各講義(番組)に入る[23]。
講義の形式
放送を通じての講義は週1回・45分(番組自体は44分)で、全15回=15週間である(「特別講義」と、「年末・年始学習期間」にかかる期間中を除く)。オープニングやエンディングの音楽は専攻など用途別に決められている。「特別講義」は45分の整数倍(1を含む)の時間で放送が終わるようになっており、一週間に一度放送枠が確保されているほか、「年末・年始学習期間」(ゴールデンウィークや年末年始)や「特別編成期間」(7月21日 - 9月30日、1月21日 - 3月31日)に通常の授業の再放送と共に長編ものを中心に多く放送されている。「年末・年始学習期間」は通常の授業番組を休止し、一部の授業番組の再放送(キャッチアップ放送と同義)や、特別講義・番組を集中的に放送する。「集中放送期間」は前期(7-9月)、後期(1-3月)の放送授業期間終了後、この期間中に放送された講義をもう一度第1回から同じ時間にまとめて集中再放送するとともに、特別講義・番組、また新規入学希望者を対象とした学校案内や、年度末には「学位単位授与式(卒業式)」の生放送も行われる。
1回44分間の授業番組が終わった後には、ステーションブレークとして1分間の環境映像もしくは放送大学に関するCMが挿まれるが、これは直前の番組に付随しているものであり、学習センター等で番組を視聴すると最後まで視聴することができる(テレビは映像の続きが無音で30秒ほど流れフェードアウトする。ラジオでは1フレーズ目のアレンジがもう1フレーズほど流れてフェードアウトする)[24]。
放送休止(クロージング)
2018年9月30日までは一日最後の番組とCMが終わると、地上波は時刻を表示しながら、ブルーバックでオープニングと同様の簡単なクロージングをアナウンスをして放送終了。なお、放送終了後は少しの間黒画面(ウォーターマーク表示)、ラジオ放送終了後は無音状態となり、いずれも30秒〜1分程度で停波する[25]。BSではコールサインのアナウンスなどは無く、放送終了時はすぐ休止画面に移行する。
放送休止中は原則として常に停波しているが、週に1回程度、試験放送としてカラーバーとテストトーン音声または自然の風景を収録した環境映像とBGM音声が付いた試験電波を発射することがある。BSラジオでは、授業番組と同じ体裁の静止画像で「BSデジタルラジオ放送 放送休止中」と表示される。
なお、スカパー!は地上波同様、放送開始30分前から試験電波が発射されていた。試験電波は30分前から20分前と5分間の中断をはさんだ15分前から65秒前のオープニング放送まで発射され、放送終了時はすぐ休止画面・無音声状態に入っていた。
2018年10月以降、BS放送およびradikoの終了後は、2012年3月31日に放送を終了したスカパー!同様、すぐ放送休止画面(BSは15分間黒画面の後に停波、ラジオは無音声)に入るため、開始・終了のコールサインアナウンスが一切放送されない。
放送日程と時間帯
一般的な学校が長期休暇(春・夏・冬休み)の期間中も、学期中に行われた授業の復習を目的に「再放送」が行われるのが慣例となっている(以下の「集中放送授業」)。
後述するように地上波・BS・ケーブルテレビを通じて放送しているが、そのいずれかで放送事故(字幕放送の送出ミスも含む)が発生した場合は、未明・早朝帯の放送休止の時間帯を使って後日再放送される(全波共通)。
実施時は1週間から2日ほど前以降、番組間の1分間の環境映像の放送中にマスター送出のテロップ(読み上げあり)や、ホームページで随時告知される。月曜日や火曜日の未明に行われる場合は、最終番組のイメージソング・学歌は休止となる。放送終了時刻の繰り下げや、放送開始時刻の繰り上げも行われる[26]。
なお、未明・早朝帯を放送休止としているのは「学生の健康を考慮するため」である[27]。
- 放送期間・授業期間(上半期=4 - 7月、下半期=10 - 翌年1月)
- 日曜・月曜…6:00 - 翌0:15(テレビ・ラジオ共通)
- 火曜 - 土曜
- テレビ231ch…6:00 - 翌2:15
- テレビ232ch…6:00 - 翌1:30(1:30 - 2:15はフィラーとして環境映像を放送)
- ラジオ531ch…6:00 - 翌2:15
- (2018年度第1学期の同7月中旬までは水曜日から土曜日は5:15開始だった)
- 集中放送授業
- 日曜・月曜…6:00 - 翌0:15(テレビ・ラジオ共通)
- 火曜 - 土曜…6:00 - 翌0:00(テレビ・ラジオ共通)
- (上半期名称未詳)、「年末・年始学習期間」(上半期…ゴールデンウィーク、下半期…年末年始)
- 「集中放送授業」に同じ
- テレビ放送のマルチ編成(地上波・BS、全期間共通、2018年9月まで)
- 13:00 - 14:30、20:45 - 23:00
広告について
実質的に国の管理下にあり、NHKと同様に国営放送と捉えられることもある(「放送大学学園#概要」にあるように、旧法人は政府による全額出資であったため、事実上の国営放送となっていた)。
現在は政府の資本がなくなったことから、NHKと同じく公共放送に分類される。このため営利目的の広告をしておらず(放送法第90条第1項)、商業広告による収入を得ていない。運営資金は学生から納入される学費と、文部科学省などから大学に支給される補助金その他の収入によって賄っている。
営利目的ではない広告は番組の前後に流される。例として、地上デジタル放送普及促進やNHK・民放を含むBSデジタル21社共同キャンペーンによるCM(デジタル放送推進協会)がある[28][29]。
キー局の支援
大学の設立当初には、NHKやテレビ朝日から番組制作や技術支援を受けていた。NHKは古くから教育テレビ(Eテレ)を運営しており、ノウハウを持っていたことが理由。テレビ朝日は学校放送に特化した『日本教育テレビ』(後のNETテレビ)として開局し、現在に至るまで民間放送教育協会の幹事社として教育・教養関連の番組を制作している実績があるためである。
授業の収録は東京・六本木のテレビ朝日六本木センターと、赤坂(溜池の日本自転車会館)の日本短波放送(ラジオたんぱ、現・日経ラジオ社(ラジオNIKKEI))のスタジオにて行われた。ラジオたんぱのスタジオが選ばれたのは、日本教育テレビの開局にあたり同社が日本経済新聞グループの一員として関わった縁と、学園を所管する文部省、そしてテレビ朝日に最も近いという2つの理由があった。
技術支援をNHKより受けていた繋がりから、放送大学学園の教職員にNHK出身者が在籍する(理事など)。現在は放送大学本部に収録スタジオを保有していることからNHK、テレビ朝日との関係はなくなったもののNHKの子会社で教育テレビの番組制作を手掛けるNHKエデュケーショナルが番組制作協力にあたっている。
アナウンサー
放送を通じた教育を行っているため、放送大学学園には常勤のアナウンサーが置かれている。
『大学の窓』のレポートや放送授業のナレーション[30]を行うほか、放送授業担当講師と共に司会、学生役、話し相手として番組の進行役を担うこともある。
担当アナウンサーについては「大学の窓」の項目を参照のこと。
関係者一覧
脚注
- ^ 地上アナログテレビ放送・FMラジオ、およびスカパー!・ケーブルテレビ局向けCS放送の送出マスターも地上デジタル・BSデジタル統合型に組み込まれている。。これは放送講義末尾の1分間で随時放送される「BSデジタル放送開始のお知らせ」の中でその様子を映像から確認することができる(2010年10月時点)。
- ^ 放送大学イメージキャラクター放送大学
- ^ (学園歌枠を除く)
- ^ 「平成23年以降に開始される予定の新たなBSデジタル放送等に係る委託放送業務認定申請受付結果(速報)」(別紙)申請者概要 (PDF) 2009年2月24日 総務省
- ^ 使用する周波数は2011年7月24日に放送を終了したBSアナログ放送の帯域のうち、BS11chが割り当てられた。
- ^ (旧)BS1(BS101/ID1)・BS2(BS102/ID2)・BS-hi(BS103/ID3)の3つから、(新)BS1とBSプレミアム(BS103/ID3)の2つに改編した。
- ^ このためリモコンの「2」の設定は任意となっているが、多くの機種では割り当てがあった名残で引き続き102chが設定されている。
- ^ 機種によっては「13」以降のキーが設定可能だが、ID13以降は正式でないため、初期設定になっているとは限らない。このため公式にはIDではなく「231ch」のように論理チャンネル番号表示を用いる。
- ^ 2018年10月、BSで学び直しの新たなチャンネル登場! 放送大学・2018年8月8日閲覧
- ^ 1975年6月・9月から10月の東奥日報テレビ欄(青森放送・秋田放送・IBC岩手放送)から。青森放送では、1975年6月7日から9月1日まで放送。
- ^ a b 放送大学の地上波放送が9月30日終了。BS完全移行でHD/SD 2ch同時放送 AV Watch(インプレス) 2018年3月2日、同6月12日閲覧。
- ^ BSデジタル放送の開始及びCS放送終了のお知らせ 放送大学学園 放送部企画管理課総務係
- ^ ステレオ放送を行っている番組は大学の窓、放送開始前の試験音楽、放送開始、放送終了。
- ^ ただし有料会員制サービス「radiko.jpプレミアム(エリアフリー聴取)」に加入している場合はこの限りではない。
- ^ 放送授業の地上系放送(TV・FM)からBS放送への完全移行について(視聴方法)
- ^ アナログ放送ではテレビ東京の親局chだったが、そのテレビ東京はID「7」を取得したため、空いた「12」を取得した。なお2桁のリモコンキーIDは他にはアナログ時代の10chを引き継いだ読売テレビと、1桁IDを隣県の独立局に先取される格好で「10」を取得したテレビ愛知のみ。
- ^ 放送授業のBS放送への完全移行と学びの環境の充実について (PDF)
- ^ ラジオ放送の廃局は過去に何例かある。
- ^ 厳密には、地上デジタルテレビジョン放送の廃局は(移動受信用地上基幹放送の)NOTTVパック(JOMZ-DTV)に次ぐ2局目ではあるが、それはマルチメディア放送のNOTTV(JOMZ)に付帯するサービスであったため、特定地上基幹放送の地上デジタルテレビジョン放送廃局は放送大学が史上初。
- ^ 地上デジタル放送対応マスターへの更新前の2006年11月26日まで、地上波ではここでコールサインの読み上げを行い、テストパターン(モノスコ)のあとにカラーバーを流していた(環境音楽はクラシック、イージーリスニング、フュージョンなど)。
- ^ シンセサイザー音楽はテレビ・ラジオとも同じ内容。
- ^ マークは変わっていないが、「放送大学」の文字部分が、それまでのゴシック体ではなく、公式のロゴ書体となっている。
- ^ 2019年3月までは動くカラーバーと1kHzのテストトーンに一本化されており、途中でexとonのそれぞれで字幕やデータ放送の試験を行っていた。
- ^ 1985年4月1日から長らくの間は、NHKから映像素材提供を受けた「日本の自然風景」や「千葉県の自然」などの環境映像と電子音楽が流れていた。毎日22時過ぎには、これに単調な電子音を交えた独特のものも流れていた。
- ^ 地上波テレビ放送でのアナウンスは、「これで、今日の放送は全て終了しました。JOUD-DTV、放送大学学園東京デジタルテレビジョンです」。FMラジオ放送でのアナウンスは、「これで、今日の放送は全て終了しました。JOUD-FM、放送大学学園東京エフエムです」。
- ^ 地上波デジタルテレビ・FM放送最終日(2018年9月30日)は23:15に放送終了時刻を繰り上げた。
- ^ Twitter / __obake 2011年12月26日 00:32のツイート
- ^ 前者の場合、通常流れる1分間の環境映像(フィラー)は30秒が経った時点でフェードアウトし、広告を流して次の番組につないでいた。後者では広告を1分間流していた。
- ^ 他の放送局と異なり、ウォーターマークを消去せずに放送された。なお、当時のスカパー!・ケーブルテレビの放送では地上デジタル放送の映像をサイドカットしてそのまま放送していたため、一部見づらい箇所もあった(2011年3月まで)。詳しくは後述。
- ^ ラジオ放送では「放送大学(科目名)の時間です」「平成○○年度開設科目(科目の題名)をお送りします」など、開始冒頭と最後の部分に担当講師やゲストの氏名紹介とともにナレーションが入る。