「レア (企業)」の版間の差分
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古くは『[[ZX Spectrum]]』『[[コモドール64]]』などの[[パソコンゲーム]]、そして[[スーパーファミコン]]向けのゲームを製作していたが、1994年、緻密に[[レンダリング (コンピュータ)|レンダリング]]された[[3次元コンピュータグラフィックス|3DCG]]をスーパーファミコンに描写させる技術を[[任天堂]]に買われ、セカンドパーティーとして『[[スーパードンキーコング]]』を開発し、高い評価を受ける。その後も同シリーズの続編でヒットを飛ばし、[[ニンテンドウ64]]時代は『[[バンジョーとカズーイの大冒険]]』シリーズ、『[[ゴールデンアイ 007]]』などの大ヒット作を次々に生み出し、任天堂に匹敵する開発力を見せた。 |
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[[2000年]]頃から主要スタッフの離脱や開発の遅れが目立つようになり、[[2002年]]9月に任天堂は自身の保有するレア株を[[マイクロソフト]]へと売却した。マイクロソフト側は[[Xbox]]のタイトルを強化する狙いがあった。当時マイクロソフトのゲームパブリッシング部門担当副社長を務めていたエド・フリーズの証言によれば、売却額は3億7500万ドルであり、[[アクティビジョン]]との競合の末の買収であった。任天堂側の売却の理由には諸所の説が囁かれた。任天堂の広報は当時、『近年、レア社のソフト開発本数が減っていたことが大きな理由。ゲームキューブの立ち上げ時にもソフトが揃わなかった』とコメントしていた<ref>[http://www.famitsu.com/game/news/1137201_1124.html 任天堂がレア社の株式をマイクロソフトに売却]</ref>。レアを退社したスタッフが設立した会社には、{{仮リンク|Zoonami|en|Zoonami}}や{{仮リンク|Free Radical Design|en|Free Radical Design}}、{{仮リンク|Playtonic Games|en|Playtonic Games}}などがある。 |
[[2000年]]頃から主要スタッフの離脱や開発の遅れが目立つようになり、[[2002年]]9月に任天堂は自身の保有するレア株を[[マイクロソフト]]へと売却した。これに伴い、[[セカンドパーティ]]としての開発タイトル(主に[[ニンテンドウ64]]向け)の著作権は、任天堂と共同で管理していたが、ドンキーコングシリーズ(マイクロソフトへの売却後も作品自体のみ引き続き任天堂と共同管理)を除き、自社で完全に管理することになった。逆にドンキーコングシリーズの自社開発タイトルのオリジナルキャラクターの著作権は、自社単体で管理していたが、マイクロソフトへの売却に伴い、キャラクターの著作権のみが任天堂に完全に売却した。マイクロソフト側は[[Xbox]]のタイトルを強化する狙いがあった。当時マイクロソフトのゲームパブリッシング部門担当副社長を務めていたエド・フリーズの証言によれば、売却額は3億7500万ドルであり、[[アクティビジョン]]との競合の末の買収であった。任天堂側の売却の理由には諸所の説が囁かれた。任天堂の広報は当時、『近年、レア社のソフト開発本数が減っていたことが大きな理由。ゲームキューブの立ち上げ時にもソフトが揃わなかった』とコメントしていた<ref>[http://www.famitsu.com/game/news/1137201_1124.html 任天堂がレア社の株式をマイクロソフトに売却]</ref>。レアを退社したスタッフが設立した会社には、{{仮リンク|Zoonami|en|Zoonami}}や{{仮リンク|Free Radical Design|en|Free Radical Design}}、{{仮リンク|Playtonic Games|en|Playtonic Games}}などがある。 |
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なお、マイクロソフト傘下になった後も[[ゲームボーイアドバンス]]や[[ニンテンドーDS]]といった[[携帯型ゲーム機]]に限り任天堂プラットフォームでのソフト開発を継続している。 |
なお、マイクロソフト傘下になった後も[[ゲームボーイアドバンス]]や[[ニンテンドーDS]]といった[[携帯型ゲーム機]]に限り任天堂プラットフォームでのソフト開発を継続している。 |
2018年8月19日 (日) 06:10時点における版
レア(Rare Ltd.)は、イギリスの大手ゲーム開発会社。設立は1982年(当時の社名はUltimate Play The Game。この社名は1985年にU.S.Goldに売却された)。日本では「スーパードンキーコング」シリーズなどの開発を手がけたことで名が知られる。
概要・歴史
古くは『ZX Spectrum』『コモドール64』などのパソコンゲーム、そしてスーパーファミコン向けのゲームを製作していたが、1994年、緻密にレンダリングされた3DCGをスーパーファミコンに描写させる技術を任天堂に買われ、セカンドパーティーとして『スーパードンキーコング』を開発し、高い評価を受ける。その後も同シリーズの続編でヒットを飛ばし、ニンテンドウ64時代は『バンジョーとカズーイの大冒険』シリーズ、『ゴールデンアイ 007』などの大ヒット作を次々に生み出し、任天堂に匹敵する開発力を見せた。
2000年頃から主要スタッフの離脱や開発の遅れが目立つようになり、2002年9月に任天堂は自身の保有するレア株をマイクロソフトへと売却した。これに伴い、セカンドパーティとしての開発タイトル(主にニンテンドウ64向け)の著作権は、任天堂と共同で管理していたが、ドンキーコングシリーズ(マイクロソフトへの売却後も作品自体のみ引き続き任天堂と共同管理)を除き、自社で完全に管理することになった。逆にドンキーコングシリーズの自社開発タイトルのオリジナルキャラクターの著作権は、自社単体で管理していたが、マイクロソフトへの売却に伴い、キャラクターの著作権のみが任天堂に完全に売却した。マイクロソフト側はXboxのタイトルを強化する狙いがあった。当時マイクロソフトのゲームパブリッシング部門担当副社長を務めていたエド・フリーズの証言によれば、売却額は3億7500万ドルであり、アクティビジョンとの競合の末の買収であった。任天堂側の売却の理由には諸所の説が囁かれた。任天堂の広報は当時、『近年、レア社のソフト開発本数が減っていたことが大きな理由。ゲームキューブの立ち上げ時にもソフトが揃わなかった』とコメントしていた[1]。レアを退社したスタッフが設立した会社には、ZoonamiやFree Radical Design、Playtonic Gamesなどがある。
なお、マイクロソフト傘下になった後もゲームボーイアドバンスやニンテンドーDSといった携帯型ゲーム機に限り任天堂プラットフォームでのソフト開発を継続している。
主な開発ゲーム
- Jetpac(ZX Spectrum 16K・BBC・VIC 20、Ultimate Play The Game時代の代表作。2007年にXbox 360でリメイク版『Jetpac Refuelled』が配信開始)
- Wizards & Warriorsシリーズ(ファミリーコンピュータ)
- 初代作品のみ『伝説の騎士エルロンド』のタイトルで日本で発売されている。
- Snake Rattle 'n' Roll(Nintendo Entertainment System、日本語版未発売)
- バトルトードシリーズ(ファミリーコンピュータ・スーパーファミコン共にメサイヤから発売)
- スーパードンキーコングシリーズ(スーパーファミコン・ゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンス)
- ゴールデンアイ 007(NINTENDO64)
- ブラストドーザー(NINTENDO64)
- ディディーコングレーシングシリーズ(NINTENDO64・ニンテンドーDS、DS版は日本語版未発売)
- バンジョーとカズーイの大冒険シリーズ(NINTENDO64・ゲームボーイアドバンス・Xbox 360、GBA版は日本語版未発売)
- スターツインズ(NINTENDO64)
- ドンキーコング64(NINTENDO64)
- パーフェクトダーク(NINTENDO64・Xbox360)
- ミッキーのレーシングチャレンジ(NINTENDO64)
- Conker's Bad Fur Day(NINTENDO64、日本語版未発売)
- スターフォックスアドベンチャー(ニンテンドーゲームキューブ)
- グーリーズ 〜Grabbed by the Ghoulies〜(Xbox)
- コンカー: Live and Reloaded(Xbox)
- カメオ:エレメンツ オブ パワー(Xbox360)
- パーフェクトダーク ゼロ(Xbox360)
- あつまれ!ピニャータシリーズ (Xbox360・Windows・ニンテンドーDS、DS版は日本語版未発売)
- Killer Instinctシリーズ
- Kinect スポーツシリーズ(Xbox360・Xbox One)
また、ゲームではないが、Xbox Liveのアバター機能はレア社開発のものである。
その他
- Conker Twelve Tales - 未販売