「坂本スミ子」の版間の差分
144行目: | 144行目: | ||
{{Normdaten}} |
{{Normdaten}} |
||
{{デフォルトソート:さかもと すみこ}} |
{{デフォルトソート:さかもと すみこ}} |
||
[[Category:日本の歌手]] |
[[Category:日本の女性歌手]] |
||
[[Category:日本の女優]] |
[[Category:日本の女優]] |
||
[[Category:NHK紅白歌合戦出演者]] |
[[Category:NHK紅白歌合戦出演者]] |
2016年11月10日 (木) 16:11時点における版
さかもと すみこ 坂本 スミ子 | |||||
---|---|---|---|---|---|
本名 |
石井 寿美子 いしい すみこ | ||||
生年月日 | 1936年11月25日(87歳) | ||||
出生地 | 日本・大阪府大阪市東住吉区 | ||||
職業 | 女優、歌手 | ||||
主な作品 | |||||
テレビドラマ 『琉球の風』 映画 『楢山節考』 | |||||
|
坂本 スミ子(さかもと スミこ、本名;石井 寿美子、旧姓;坂本、1936年11月25日 - )は、ラテン・歌謡曲の歌手、俳優。愛称は「おスミ(さん)」。通称「ラテンの女王」。
略歴
大阪府大阪市東住吉区出身。学生時代から発声をクラシックの木下保のもとで学び、プール学院高等部卒業。プール学院時代の同級生には、女優の三ツ矢歌子がいた。NHK大阪合唱団を経て、大阪キューバン・ボーイズの近藤正春の勧めもあり、ラテン歌手として独立、デビュー。しかし、当初は歌手として全く売れず、鳴かず飛ばずだった。
1959年12月、アイ・ジョージと共に、トリオ・ロス・パンチョスの日本公演の前座歌手となり、「ラテンの女王」として一躍名が知れ渡り、人気歌手への階段を上る。宝とも子らと共に「ラテンの女王」の異名を取った。また、1961年から始まったテレビ番組『夢であいましょう』では主題歌も歌い、NHK紅白歌合戦には1961年から1965年まで5回連続出場した。
私生活ではこの頃、映画評論家でもあり、当時人気司会者であった栗原玲児と結婚するも、1966年離婚。二人で行った離婚会見の際、栗原が坂本側に離婚原因があるという発言を繰り返したことから、翌日になって(反論する意思は当初なかった)坂本側が反論。離婚原因は、セックスレスであったこともあるが、決め手は栗原側から「別れてくれ」と言われたことにあるとされる。坂本は結婚後、栗原が同性愛者(LGBT)だということに気付き、それでも懸命に尽くしたが、結局無理だったとのことである。離婚の際の、栗原による坂本批判により、栗原のイメージは低下。その後民社党から参議院議員選挙に数度出馬するもいずれも落選し、表舞台から姿を消した。なお、栗原はその後料理研究家の栗原はるみと再婚している。
一方の坂本は1971年、ソニー移籍第一弾である『夜が明けて』がヒットし、歌手として一線に返り咲く。続いて『浮雲』もヒットする。1973年には、再婚相手である皮膚科医の石井禮次郎との子である石井聖子の出産を経て、第4回東京音楽祭で、シルバーカナリー賞、外国審査団賞獲得(歌唱曲は『幼い子供のように』)。また1976年、ポール・モーリア作曲の『オーララ・オーサカ』が話題を呼ぶ。
歌手活動のみならず、女優としても活躍。ミュージカル『キャバレー』では1982年度文化庁芸術祭優秀賞受賞。
映画では1964年から1967年、大映で田宮二郎主演の犬シリーズに助演したのをはじめ、今村昌平監督作品にはたびたび招かれた。今村作品では『"エロ事師たち"より 人類学入門』(1966年)で、毎日映画コンクール助演女優賞獲得。
中でも1983年、代役主演した『楢山節考』では実年齢を30も上回る70代の老女を演じるにあたり、前歯を短く削って歯が抜けたように見える演出に臨み、その役づくりが評価され、第36回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞(出品に消極的だった今村を坂本とプロデューサーが説得し、やっと出品にこぎつけた経緯がある)。この時、大島渚の『戦場のメリークリスマス』も出品されており、下馬評ではこちらが本命と言われていたが、カンヌ女優となり帰国した坂本を待ち構えていたのは、カンヌの吉報についての取材ではなく、吉報直後に判明した、大麻を友人(有名作詞家の弟のカメラマン)に譲渡したという疑惑についての取材だった。坂本はこの事件で、一時表舞台から姿を消した。
現在は、夫の母の後を継ぎ、聖母保育園幼稚園・幼愛園(熊本県熊本市)園長となる傍ら、歌手・女優業を続けている。2009年5月、脳梗塞で倒れるが早期発見だったこともあり、3ヶ月後には舞台復帰を果たした。
近年は、坂本が「私が一番のファン」と自任している、愛娘・石井聖子との競演が多い。2008年に発売した坂本の50周年アルバムには「夢で逢いましょう」「親を眠らす子守唄」の2曲が二人のデュエットで収録されている。
紅白歌合戦出場歴
- 1961年 第12回NHK紅白歌合戦 「ア・ロ・ロコ」
- 1962年 第13回NHK紅白歌合戦 「エル・クンバンチェロ」
- 1963年 第14回NHK紅白歌合戦 「テ・キエロ・ディヒステ」
- 1964年 第15回NHK紅白歌合戦 「マラゲーニャ」
- 1965年 第16回NHK紅白歌合戦 「グラナダ」
テレビ
- 夢であいましょう(NHK)…主題歌も担当
- コメットさん(TBS)
- 蝶子はん(KTV)
- 道頓堀(YTV)…主題歌も担当
- 繭子ひとり(NHK)
- めしはまだか!(NET)
- 忍ぶ橋(NET)
- 女弁護士 朝吹里矢子(土曜ワイド劇場、ANB)
- わたしは海(NHK)
- 想い出づくり(TBS)
- 人情紙風船(MBS)
- 青春泥棒・徹と由紀子(TBS)
- 白い巨塔(テレビ朝日)
- いのち草(YTV)
- 琉球の風(NHK)
- 日輪の翼(NHK)
バラエティ
- スミ子と 歌おう
- ヒットで勝負!!(NET現・テレビ朝日) - レギュラー
- スターにアタック!勝抜き歌合戦(TBS) - レギュラー審査員
映画
- 昭和侠客伝 (1963年・東映)
- エロ事師たちより 人類学入門(1966・日活)
- 大奥(秘)物語(1967・東映)
- 楢山節考(1983・東映)
- 犬シリーズ(1964~1967・大映)
- 億万長者になった男。(1994・ヒーロー)
- サラリーマン専科 単身赴任(1996・松竹)
- 赤い橋の下のぬるい水(2001・日活)
代表曲/持ち歌
- 夜が明けて(1971) 筒美京平作曲
- 浮雲
- エル・クンバンチェロ
- マラゲーニャ
- ベサメ・ムーチョ
- アシ・アシ
- ア・ロ・ロコ
- キエン・セラ
- デ・キエロ・ディヒステ
- グラナタ
- コパカバーナ
- アドロ
- 時計(エル・オッホ)
- コンドルは飛んでいく
- 夢で逢いましょう(「夢であいましょう」テーマ曲)
- たそがれの御堂筋
- ウナ・セラ・ディ東京(和田弘とマヒナスターズ、ザ・ピーナッツ・西田佐知子との競作)
- 幼い子供のように
- 踊って乾杯(山崎ハコ作詞/作曲)
- オーララ・オーサカ
- たそがれの御堂筋'77(ディスコアレンジ、大野雄二編曲)
- 親を眠らす子守唄(「楢山節考」主題歌)
- おおさか音頭(1977年、服部良一作曲。2014年11月5日に湊由加里がカバーしシングルCDとして発売)
賞歴
- 1966年:毎日映画コンクール助演女優賞(「"エロ事師たち"より 人類学入門」)
- 1975年:第4回東京音楽祭シルバーカナリー賞、外国審査団賞
- 1982年:第47回文化庁芸術祭優秀賞受賞(ミュージカル「キャバレー」)