コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「コンピュータ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
109行目: 109行目:
* [[紀元前2千年紀|紀元前2000年]]頃 古代バビロニアで手動式[[デジタル]]計算器である[[アバカス]]が(“そろばん”は中国起源説もある)発明される([[古代ギリシア]]では[[紀元前3世紀|紀元前300年]]頃に伝わって来たとされており、日本では西暦[[1500年]]頃の[[室町時代]]に[[明]]から伝わって来たといわれる)。
* [[紀元前2千年紀|紀元前2000年]]頃 古代バビロニアで手動式[[デジタル]]計算器である[[アバカス]]が(“そろばん”は中国起源説もある)発明される([[古代ギリシア]]では[[紀元前3世紀|紀元前300年]]頃に伝わって来たとされており、日本では西暦[[1500年]]頃の[[室町時代]]に[[明]]から伝わって来たといわれる)。
* [[紀元前2世紀]] - [[アンティキティラ島の機械]] 紀元前150~100年に[[古代ギリシア]]人によって作られた、現在確認できるものでは世界最古の歯車式[[アナログコンピュータ]]。
* [[紀元前2世紀]] - [[アンティキティラ島の機械]] 紀元前150~100年に[[古代ギリシア]]人によって作られた、現在確認できるものでは世界最古の歯車式[[アナログコンピュータ]]。
* [[1620年]] イギリスの[[エドモンド・ガンター]]が、手動式アナログ計算器である[[計算尺]]の原型となる対数尺を発明。
* 1620年 イギリスの[[エドモンド・ガンター]]が、手動式アナログ計算器である[[計算尺]]の原型となる対数尺を発明。
* [[1623年]]頃、ドイツの[[ヴィルヘルム・シッカート]]が、[[ネイピアの骨]]を応用した、乗算と加減算を行なえる、歯車式の計算機を作った。加減算に関しては繰り上がりが出来たが、乗算に関しては繰り上がりが出来なかった。
* 1623年頃、ドイツの[[ヴィルヘルム・シッカート]]が、[[ネイピアの骨]]を応用した、乗算と加減算を行なえる、歯車式の計算機を作った。加減算に関しては繰り上がりが出来たが、乗算に関しては繰り上がりが出来なかった。
* [[1642年]] フランスの[[ブレーズ・パスカル]]がピン歯車式計算機(加算機)である[[歯車式計算機#パスカルの計算機|パスカリーヌ]]を開発。約50台が作成された。
* 1642年 フランスの[[ブレーズ・パスカル]]が[[歯車式計算機]]パスカリーヌを開発。約50台が作成された。
* [[1664]] ドイツの[[ゴットフリート・ライプニッツ]]がパスカルの加算機をもとに[[歯車式計算機#ライプニッツの計算機|乗算機]]を作成。その後60年間に約1500台が販売された。
* 1670 ドイツの[[ゴットフリート・ライプニッツ]]が[[:en:Leibniz wheel]]を発明。その後パスカリーヌより高機能な計算機を開発し、60年間に約1500台が販売された。
* [[1698年]] ライプニッツが[[二進法]]学的に確立。
* 1698年 ライプニッツが[[二進法]]理を確立。
* [[1725年]] このころ織機の制御に[[パンチカード]]が使われ始める。
* 1725年 このころ織機の制御に[[パンチカード]]が使われ始める。
* [[1801年]] [[ジョゼフ・マリー・ジャカール]]が[[ジャカード織機]]を発明。
* 1801年 [[ジョゼフ・マリー・ジャカール]]が[[ジャカード織機]]を発明。
* [[1822年]] [[解析機関]]の設計者[[チャールズ・バベッジ]]が第1[[階差機関]]の実験モデルを作成。
* 1822年 [[解析機関]]の設計者[[チャールズ・バベッジ]]が第1[[階差機関]]の実験モデルを作成。
* [[1823年]] バベッジによる階差機関の開発開始。[[ファイル:BabbageDifferenceEngine.jpg|thumb|バベッジの階差機関は彼の没後に完成した]]
* 1823年 バベッジによる階差機関の開発開始。[[ファイル:BabbageDifferenceEngine.jpg|thumb|バベッジの階差機関は彼の没後に完成した]]
* [[1833年]] 追加予算が打ち切られ、階差機関の開発が中止となる。
* 1833年 追加予算が打ち切られ、階差機関の開発が中止となる。
* [[1843年]] シュウツ親子により階差機関が完成。
* 1843年 シュウツ親子により階差機関が完成。
* [[1854年]] [[ジョージ・ブール]]が[[ブール代数]]を発見する。
* 1854年 [[ジョージ・ブール]]が[[ブール代数]]を発見する。
* [[1865年]] [[国際電気通信連合|万国電信連合]](現・国際電気通信連合)設立。電気通信分野における初の[[標準化]]機関であり、国際機関。
* 1865年 [[国際電気通信連合|万国電信連合]](現・国際電気通信連合)設立。電気通信分野における初の[[標準化]]機関であり、国際機関。
* [[1871年]] バベッジが解析機関の実現を見ぬまま死去。解析機関のオペレータである[[エイダ・ラブレス]]は世界最初のプログラマとされる。
* 1871年 バベッジが解析機関の実現を見ぬまま死去。解析機関のオペレータである[[エイダ・ラブレス]]は世界最初のプログラマとされる。
* [[1889年]] [[ハーマン・ホレリス]]が[[パンチカード]]方式の自動集計機を実現。[[ファイル:IBMカード穿孔機.JPG|thumb|パンチカード穿孔機]]
* 1889年 [[ハーマン・ホレリス]]が[[パンチカード]]方式の自動集計機を実現。[[ファイル:IBMカード穿孔機.JPG|thumb|パンチカード穿孔機]]
* [[1897年]] [[フェルディナント・ブラウン]]が陰極線管([[通称]][[ブラウン管]]) を発明。
* 1897年 [[フェルディナント・ブラウン]]が陰極線管([[通称]][[ブラウン管]]) を発明。
* [[1905年]] [[ジョン・フレミング]]が二極[[真空管]]を発明。
* 1905年 [[ジョン・フレミング]]が二極[[真空管]]を発明。
* [[1906年]]
* 1906年
** [[国際電気標準会議]](IEC)設立。電気電子関連技術を扱う国際的な標準化団体。
** [[国際電気標準会議]](IEC)設立。電気電子関連技術を扱う国際的な標準化団体。
** [[リー・ド・フォレスト]]が三極真空管を発明。
** [[リー・ド・フォレスト]]が三極真空管を発明。
* [[1936年]] [[アラン・チューリング]]が、論文 ''On Computable Numbers, with an Application to the Entscheidungsproblem'' を発表。同論文で[[チューリングマシン]]を提示。
* 1936年 [[アラン・チューリング]]が、論文 ''On Computable Numbers, with an Application to the Entscheidungsproblem'' を発表。同論文で[[チューリングマシン]]を提示。
* [[1938年]] ドイツの[[コンラート・ツーゼ]]が、自宅で機械式の計算機V1(後に[[Zuse Z1|Z1]]と改名)を作成。
* 1938年 ドイツの[[コンラート・ツーゼ]]が、自宅で機械式の計算機V1(後に[[Zuse Z1|Z1]]と改名)を作成。
* [[1939年]] ツーゼがZ1をベースに演算部が[[継電器|リレー]]、記憶部が機械式のテスト用の計算機Z2を作成。
* 1939年 ツーゼがZ1をベースに演算部が[[継電器|リレー]]、記憶部が機械式のテスト用の計算機Z2を作成。
* [[1940年]] ツーゼがZ2をベースに全リレー式の[[Zuse Z3|Z3]]を作成。Z3はプログラム可能な最初の計算機である。
* 1940年 ツーゼがZ2をベースに全リレー式の[[Zuse Z3|Z3]]を作成。Z3はプログラム可能な最初の計算機である。
* [[1942年]] [[ジョン・アタナソフ]]と[[クリフォード・ベリー]]が電子素子を使って演算処理をする世界初の機械 [[アタナソフ&ベリー・コンピュータ|ABC]]を作成。
* 1942年 [[ジョン・アタナソフ]]と[[クリフォード・ベリー]]が電子素子を使って演算処理をする世界初の機械 [[アタナソフ&ベリー・コンピュータ|ABC]]を作成。
* [[1943年]] ローレンツSZ42暗号機によるドイツ軍の[[暗号]]を解読するため、イギリスで[[Colossus]]が発明される。
* 1943年 ローレンツSZ42暗号機によるドイツ軍の[[暗号]]を解読するため、イギリスで[[Colossus]]が発明される。
* [[1944年]] ツーゼがZ4を作成。メモリ部分は機械式に戻る。
* 1944年 ツーゼがZ4を作成。メモリ部分は機械式に戻る。
* [[1945年]] [[ジョン・フォン・ノイマン]]が[[プログラム内蔵方式]]を提唱。
* 1945年 [[ジョン・フォン・ノイマン]]が[[プログラム内蔵方式]]を提唱。
* [[1946年]] [[ペンシルベニア大学]]で[[ENIAC]]が完成。[[ファイル:Eniac.jpg|right|thumb|17468本の真空管を使って作られたENIAC]]
* 1946年 [[ペンシルベニア大学]]で[[ENIAC]]が完成。[[ファイル:Eniac.jpg|right|thumb|17468本の真空管を使って作られたENIAC]]
* [[1947年]] AT&T[[ベル研究所]]の[[ウォルター・ブラッテン]]、[[ジョン・バーディーン]]、[[ウィリアム・ショックレー]]らが[[トランジスタ]]を発明。
* 1947年 AT&T[[ベル研究所]]の[[ウォルター・ブラッテン]]、[[ジョン・バーディーン]]、[[ウィリアム・ショックレー]]らが[[トランジスタ]]を発明。
* [[1948年]] マンチェスター大学のウィリアムスとキルバーンが、初のプログラム内蔵式のコンピュータ[[Manchester Small-Scale Experimental Machine|The Baby]]を発明。
* 1948年 マンチェスター大学のウィリアムスとキルバーンが、初のプログラム内蔵式のコンピュータ[[Manchester Small-Scale Experimental Machine|The Baby]]を発明。
* [[1949年]] [[モーリス・ウィルクス]]と[[ケンブリッジ大学]]の数学研究所のチームが[[EDSAC]]開発。また、同開発チームがEDSACの後継機として作った[[EDVAC]]を開発。
* 1949年 [[モーリス・ウィルクス]]と[[ケンブリッジ大学]]の数学研究所のチームが[[EDSAC]]開発。また、同開発チームがEDSACの後継機として作った[[EDVAC]]を開発。
* [[1951年]] [[レミントンランド]]が初めて[[UNIVAC I]]を商品化。
* 1951年 [[レミントンランド]]が初めて[[UNIVAC I]]を商品化。
* [[1952年]]
* 1952年
** 米[[IBM]]が初の商用のプログラム内蔵式コンピュータ[[IBM 701]]を発売。
** 米[[IBM]]が初の商用のプログラム内蔵式コンピュータ[[IBM 701]]を発売。
** 日本初のデジタル式リレー計算機「[[ETL Mark I]]」を[[経済産業省|通産省]]工業技術院電気試験所(現:[[産業技術総合研究所]])が開発。
** 日本初のデジタル式リレー計算機「[[ETL Mark I]]」を[[経済産業省|通産省]]工業技術院電気試験所(現:[[産業技術総合研究所]])が開発。
* [[1956年]]
* 1956年
** [[FORTRAN]]が誕生(最初のマニュアルリリース)。
** [[FORTRAN]]が誕生(最初のマニュアルリリース)。
** 日本初の電子計算機「[[FUJIC]]」を[[富士フイルム]]が開発。レンズの設計用であった。
** 日本初の電子計算機「[[FUJIC]]」を[[富士フイルム]]が開発。レンズの設計用であった。
** アメリカ合衆国[[ブルックヘブン国立研究所]]の[[ウィリアム・ヒギンボーサム]]が、アナログ演算機と[[オシロスコープ]]を用いた『[[Tennis for Two]]』を開発。
** アメリカ合衆国[[ブルックヘブン国立研究所]]の[[ウィリアム・ヒギンボーサム]]が、アナログ演算機と[[オシロスコープ]]を用いた『[[Tennis for Two]]』を開発。
** 米IBMが初の[[ハードディスクドライブ]]を発売。5MBであった。
** 米IBMが初の[[ハードディスクドライブ]]を発売。5MBであった。
* [[1957年]] [[日本電信電話公社]]の電気通信研究所で[[MUSASINO-1]]が開発される。論理素子として[[パラメトロン]]を採用。
* 1957年 [[日本電信電話公社]]の電気通信研究所で[[MUSASINO-1]]が開発される。論理素子として[[パラメトロン]]を採用。
* [[1958年]] 米[[テキサス・インスツルメンツ]]の[[ジャック・キルビー]]が[[集積回路]](IC)を発明。
* 1958年 米[[テキサス・インスツルメンツ]]の[[ジャック・キルビー]]が[[集積回路]](IC)を発明。
* [[1959年]] [[日本国有鉄道]]が日本初の[[オンラインシステム]]である[[マルス (システム)|マルス1]]を導入。
* 1959年 [[日本国有鉄道]]が日本初の[[オンラインシステム]]である[[マルス (システム)|マルス1]]を導入。
* [[1960年]] 米[[ディジタル・イクイップメント・コーポレーション|ディジタル・イクイップメント]]が、世界初の[[ミニコンピュータ]][[PDPシリーズ|PDP-1]]を発売。
* 1960年 米[[ディジタル・イクイップメント・コーポレーション|ディジタル・イクイップメント]]が、世界初の[[ミニコンピュータ]][[PDPシリーズ|PDP-1]]を発売。
* [[1961年]] IBM、[[IBM 7030]]を発売。
* 1961年 IBM、[[IBM 7030]]を発売。
* [[1962年]] PDP-1上で稼動するデモンストレーションプログラムとして、世界初の[[シューティングゲーム]]とされている「[[スペースウォー!]]」が開発される。
* 1962年 PDP-1上で稼動するデモンストレーションプログラムとして、世界初の[[シューティングゲーム]]とされている「[[スペースウォー!]]」が開発される。
* [[1963年]]
* 1963年
** アメリカ電気学会(AIEE)と無線学会(IRE)が合併し、[[IEEE]]設立。
** アメリカ電気学会(AIEE)と無線学会(IRE)が合併し、[[IEEE]]設立。
** [[アイバン・サザランド]]が[[Sketchpad]]を開発。[[CAD]]プログラムの先駆け。
** [[アイバン・サザランド]]が[[Sketchpad]]を開発。[[CAD]]プログラムの先駆け。
* [[1964年]]
* 1964年
** IBMが[[メインフレーム]]の[[System/360]]を発売。商用初の[[オペレーティングシステム]]が生まれる。
** IBMが[[メインフレーム]]の[[System/360]]を発売。商用初の[[オペレーティングシステム]]が生まれる。
** [[コントロール・データ・コーポレーション]]、[[CDC 6600]]を製造開始。1969年まで世界最高速の地位にあり、世界で初めて成功した[[スーパーコンピュータ]]とも言われる。
** [[コントロール・データ・コーポレーション]]、[[CDC 6600]]を製造開始。1969年まで世界最高速の地位にあり、世界で初めて成功した[[スーパーコンピュータ]]とも言われる。
* [[1965年]] [[Multics]]が開発される。後のUNIXはこのMultixの利点と欠点を踏まえて開発されたものである。
* 1965年 [[Multics]]が開発される。後のUNIXはこのMultixの利点と欠点を踏まえて開発されたものである。
* [[1966年]] [[Association for Computing Machinery|ACM]]、[[チューリング賞]]を創設。
* 1966年 [[Association for Computing Machinery|ACM]]、[[チューリング賞]]を創設。
* [[1967年]] IBMが[[フロッピーディスク]]を開発。
* 1967年 IBMが[[フロッピーディスク]]を開発。
* [[1968年]] [[ダグラス・エンゲルバート]]が、[[マウス (コンピュータ)|マウス]]や[[ウィンドウ]]の概念発表
* 1968年 [[ダグラス・エンゲルバート]]が、[[マウス (コンピュータ)|マウス]]や[[ウィンドウ]]などデモンストレーション
* [[1969年]]
* 1969年
** 後に[[インターネット]]の母体となる[[ARPANET]]が運用開始。[[UNIX]]オペレーティングシステムの開発が始まる。
** 後に[[インターネット]]の母体となる[[ARPANET]]が運用開始。[[UNIX]]オペレーティングシステムの開発が始まる。
** [[エドガー・F・コッド]]が[[RDBMS]]を提唱。
** [[エドガー・F・コッド]]が[[関係データベース|リレーショナルデータベース]]を提唱。
* [[1970年]]
* 1970年
** [[インテル]]が世界初の[[Dynamic Random Access Memory|DRAM]] 1103を発売。
** [[インテル]]が世界初の[[Dynamic Random Access Memory|DRAM]] 1103を発売。
** 後に[[イーサネット]]の原型となる[[ALOHAnet]]が運用開始。
** 後に[[イーサネット]]の原型となる[[ALOHAnet]]が運用開始。
* [[1971年]] [[インテル]]が世界最初のシングルチップの4ビット[[マイクロプロセッサ]]、[[Intel 4004|i4004]]を[[ビジコン]]と共同開発。10月に発売された[[ビジコン]]の電卓141-PFに搭載される。
* 1971年 [[インテル]]が世界最初のシングルチップの4ビット[[マイクロプロセッサ]]、[[Intel 4004|i4004]]を[[ビジコン]]と共同開発。10月に発売された[[ビジコン]]の電卓141-PFに搭載される。
* [[1972年]]
* 1972年
** 4月、[[インテル]]が8ビットのマイクロプロセッサ[[Intel 8008|i8008]]を発表。
** 4月、[[インテル]]が8ビットのマイクロプロセッサ[[Intel 8008|i8008]]を発表。
** [[アタリ (企業)|アタリ]]、業務用[[ゲーム機]]「[[ポン (ゲーム)|PONG]]」を発売。
** [[アタリ (企業)|アタリ]]、業務用[[ゲーム機]]「[[ポン (ゲーム)|PONG]]」を発売。
** [[マグナボックス]]、世界初の家庭用ゲーム機「[[オデッセイ (ゲーム機)|ODYSSEY]]」を発売。
** [[マグナボックス]]、世界初の家庭用ゲーム機「[[オデッセイ (ゲーム機)|ODYSSEY]]」を発売。
** [[アラン・ケイ]]が[[オブジェクト指向]]の概念を提唱。
** [[アラン・ケイ]]が[[オブジェクト指向]]の概念を提唱。
* [[1973年]]
* 1973年
** 米[[ゼロックス]]の[[パロアルト研究所]]において、[[チャック・サッカー]]が [[Alto]]を製作。アラン・ケイらはこれを用い、オブジェクト指向に基づく汎用のGUI[[デスクトップ環境]]である[[暫定Dynabook]]環境を構築。
** 米[[ゼロックス]]の[[パロアルト研究所]]において、[[チャック・サッカー]]が [[Alto]]を製作。アラン・ケイらはこれを用い、オブジェクト指向に基づく汎用のGUI[[デスクトップ環境]]である[[暫定Dynabook]]環境を構築。
** [[ケン・トンプソン]]と[[デニス・リッチー]]が[[パデュー大学]]で行なわれたthe Symposium on Operating Systems PrinciplesでUNIXに関する最初の論文を発表。
** [[ケン・トンプソン]]と[[デニス・リッチー]]が[[パデュー大学]]で行なわれたthe Symposium on Operating Systems PrinciplesでUNIXに関する最初の論文を発表。
* [[1974年]]
* 1974年
** 4月、インテルが8ビットのマイクロプロセッサ[[Intel 8080|i8080]]を発表。
** 4月、インテルが8ビットのマイクロプロセッサ[[Intel 8080|i8080]]を発表。
** [[ゲイリー・キルドール]]が8ビットCPU(8080)用のディスクオペレーティングシステム、[[CP/M]]を開発。
** [[ゲイリー・キルドール]]が8ビットCPU(8080)用のディスクオペレーティングシステム、[[CP/M]]を開発。
* [[1975年]]
* 1975年
** 4月、[[ビル・ゲイツ]]が[[マイクロソフト]]を設立。同年9月にi8080用のBASICインタプリタ発売。
** 4月、[[ビル・ゲイツ]]が[[マイクロソフト]]を設立。同年9月にi8080用のBASICインタプリタ発売。
** [[クレイ|クレイ・リサーチ]]社、[[Cray-1]]を発表。[[スーパーコンピュータ]]の代名詞となる。
** [[クレイ|クレイ・リサーチ]]社、[[Cray-1]]を発表。[[スーパーコンピュータ]]の代名詞となる。
** 米[[MITS]]社が、世界初の一般消費者向けマイクロコンピュータ[[Altair 8800]]を発売。主に組み立てキットとして販売された。
** 米[[MITS]]社が、世界初の一般消費者向けマイクロコンピュータ[[Altair 8800]]を発売。主に組み立てキットとして販売された。
** [[ジョン・コック]]の統括のもとで、[[RISC]]の概念に基づくマイクロプロセッサ[[IBM 801]]の開発が行われる。
** [[ジョン・コック]]の統括のもとで、[[RISC]]の概念に基づくマイクロプロセッサ[[IBM 801]]の開発が行われる。
* [[1976年]] [[日本電気|NEC]]、[[TK-80]]を発売。6万台を売り上げ、初期のマイコンとしては異例の大ヒットとなる。
* 1976年 [[日本電気|NEC]]、[[TK-80]]を発売。6万台を売り上げ、初期のマイコンとしては異例の大ヒットとなる。
* [[1977年]]
* 1977年
** [[ビル・ジョイ]]が開発した1[[BSD]]が初めて配布される。
** [[ビル・ジョイ]]が開発した1[[BSD]]が初めて配布される。
** [[アップル インコーポレイテッド|アップルコンピュータ]]、パーソナルコンピュータ[[Apple II]]を発売。
** [[アップル インコーポレイテッド|アップルコンピュータ]]、パーソナルコンピュータ[[Apple II]]を発売。
* [[1978年]] 米国シカゴで最初の[[電子掲示板]]「CBBS」が開設される。
* 1978年 米国シカゴで最初の[[電子掲示板]]「CBBS」が開設される。
* [[1979年]]
* 1979年
**NECが[[PC-8000シリーズ|PC-8001]]を発売。
**NECが[[PC-8000シリーズ|PC-8001]]を発売。
**ビジコープ、[[VisiCalc]]を発売。世界初の[[表計算ソフト]]であり、Apple IIの[[キラーアプリケーション]]となる。
**ビジコープ、[[VisiCalc]]を発売。世界初の[[表計算ソフト]]であり、Apple IIの[[キラーアプリケーション]]となる。
**[[オラクル (企業)|オラクル]]、商用初の[[RDBMS|関係データベース製品]]である Oracle 2をリリース。
**[[オラクル (企業)|オラクル]]、商用初の[[RDBMS|関係データベース製品]]である Oracle 2をリリース。
* [[1980年]] [[欧州原子核研究機構|CERN]]の研究員[[ティム・バーナーズ=リー]]が、[[World Wide Web]]の元となるEnquireを開発。
* 1980年 [[欧州原子核研究機構|CERN]]の研究員[[ティム・バーナーズ=リー]]が、[[World Wide Web]]の元となるEnquireを開発。
* [[1981年]]
* 1981年
** IBMが[[MS-DOS|PC DOS]]を搭載したパーソナルコンピュータ[[PC/AT#IBM PC|IBM PC]]を発売。以後、[[マイクロソフト]]社から各社に[[MS-DOS]]がOEM供給される。
** IBMが[[MS-DOS|PC DOS]]を搭載したパーソナルコンピュータ[[PC/AT#IBM PC|IBM PC]]を発売。以後、[[マイクロソフト]]社から各社に[[MS-DOS]]がOEM供給される。
** ゼロックス、[[Xerox Star]]を発売。GUIを装備した初の商用[[ワークステーション]]であった。
** ゼロックス、[[Xerox Star]]を発売。GUIを装備した初の商用[[ワークステーション]]であった。
* [[1982年]]
* 1982年
** 米[[サン・マイクロシステムズ]]がTCP/IPを採用したワークステーションを発売。
** 米[[サン・マイクロシステムズ]]がTCP/IPを採用したワークステーションを発売。
** NECが[[PC-9800シリーズ|PC-9801]]を発売。
** NECが[[PC-9800シリーズ|PC-9801]]を発売。
** [[セイコーエプソン|エプソン]]が初期のハンドヘルドコンピュータである[[HC-20]]を発売。
** [[セイコーエプソン|エプソン]]が初期のハンドヘルドコンピュータである[[HC-20]]を発売。
* [[1983年]]
* 1983年
** [[リチャード・ストールマン]]が[[GNU]]プロジェクトを開始。
** [[リチャード・ストールマン]]が[[GNU]]プロジェクトを開始。
** [[任天堂]]、[[ファミリーコンピュータ]]発売。
** [[任天堂]]、[[ファミリーコンピュータ]]発売。
* [[1984年]]
* 1984年
** アップルコンピュータが[[Macintosh]]を発売。
** アップルコンピュータが[[Macintosh]]を発売。
** IBMが[[PC/AT]]を発売。[[Industry Standard Architecture|ATバス]]などの技術が[[PC/AT互換機]]の基礎となる。
** IBMが[[PC/AT]]を発売。[[Industry Standard Architecture|ATバス]]などの技術が[[PC/AT互換機]]の基礎となる。
** [[坂村健]]によって[[TRONプロジェクト|TRON]]が提唱される。
** [[坂村健]]によって[[TRONプロジェクト|TRON]]が提唱される。
* [[1985年]]
* 1985年
** [[デイヴィッド・ドイッチュ]]が[[量子コンピュータ]]の原モデルである量子チューリングマシンを定義した。
** [[デイヴィッド・ドイッチュ]]が[[量子コンピュータ]]の原モデルである量子チューリングマシンを定義した。
** アップルコンピュータが[[LaserWriter]]を発売。[[ページ記述言語]]として[[PostScript]]を採用した[[レーザープリンター]]で、ページレイアウトソフト「[[Adobe PageMaker|PageMaker]]」とともに[[DTP]]の時代を切り開く。
** アップルコンピュータが[[LaserWriter]]を発売。[[ページ記述言語]]として[[PostScript]]を採用した[[レーザープリンター]]で、ページレイアウトソフト「[[Adobe PageMaker|PageMaker]]」とともに[[DTP]]の時代を切り開く。
** [[フィリップス]]が初の[[CD-ROM]]ドライブであるCM100を発表。
** [[フィリップス]]が初の[[CD-ROM]]ドライブであるCM100を発表。
** マイクロソフトが最初の[[Microsoft Windows|Windows]]製品である[[Microsoft Windows 1.0|Windows1.0]]を発売。
** マイクロソフトが最初の[[Microsoft Windows|Windows]]製品である[[Microsoft Windows 1.0|Windows1.0]]を発売。
* [[1986年]]
* 1986年
** [[SQL]]の最初の規約が批准される。
** [[SQL]]の最初の規約が批准される。
**[[Internet Engineering Task Force|IETF]]設立。[[インターネット標準]]の策定団体。
**[[Internet Engineering Task Force|IETF]]設立。[[インターネット標準]]の策定団体。
** 日本で[[Σプロジェクト]]が開始される。多額の国家予算が注ぎ込まれたが失敗プロジェクトとなった
** 日本で[[Σプロジェクト]]が開始される。
* [[1987年]]
* 1987年
** [[ISO/IEC JTC 1]]設立。国際標準化機構 (ISO) と国際電気標準会議 (IEC) の標準化作業をすり合わせるための組織。
** [[ISO/IEC JTC 1]]設立。国際標準化機構 (ISO) と国際電気標準会議 (IEC) の標準化作業をすり合わせるための組織。
** 3月、シャープが[[X68000]]を発売。
** 3月、シャープが[[X68000]]を発売。
** [[IBM PS/2]]発売。バス[[MCA]]は普及しなかったが、[[Video Graphics Array|VGA]]、[[PS/2]]ポートなどは[[PC/AT]]互換機の標準となる。
** [[IBM PS/2]]発売。バス[[MCA]]は普及しなかったが、[[Video Graphics Array|VGA]]、[[PS/2]]ポートなどは[[PC/AT]]互換機の標準となる。
* [[1988年]]
* 1988年
** [[NeXT|ネクスト・コンピュータ]]が[[NeXTcube]]を発売。搭載された[[NEXTSTEP]]は後に[[Mac OS X]]の基盤となった。
** [[NeXT|ネクスト・コンピュータ]]が[[NeXTcube]]を発売。搭載された[[NEXTSTEP]]は後に[[Mac OS X]]の基盤となった。
** [[PC-VAN]]において、[[コンピュータウイルス]]の被害が日本で初めて報告された。
** [[PC-VAN]]において、[[コンピュータウイルス]]の被害が日本で初めて報告された。
* [[1989年]] 東芝がノートパソコン[[ダイナブック (東芝)|DynaBook]]を発売(IBM PC/XT互換)。
* 1989年 東芝がノートパソコン[[ダイナブック (東芝)|DynaBook]]を発売(IBM PC/XT互換)。
* [[1990年]] マイクロソフトが[[Windows 3.x|Windows 3.0]] を発売。初の成功したWindows製品となった。
* 1990年 マイクロソフトが[[Windows 3.x|Windows 3.0]] を発売。初の成功したWindows製品となった。
* [[1991年]]
* 1991年
** [[リーナス・トーバルズ]]がスクラッチビルドによるUNIXライクなOSカーネル[[Linux]]を発表。
** [[リーナス・トーバルズ]]がスクラッチビルドによるUNIXライクなOSカーネル[[Linux]]を発表。
** ティム・バーナーズ=リーが[[World Wide Web]]プロジェクトを発表する。
** ティム・バーナーズ=リーが[[World Wide Web]]プロジェクトを発表する。
* [[1992年]] [[シリコングラフィックス]]、[[OpenGL]]を公開する。
* 1992年 [[シリコングラフィックス]]、[[OpenGL]]を公開する。
* [[1993年]]
* 1993年
** [[NetBSD]]・[[FreeBSD]]の発表。
** [[NetBSD]]・[[FreeBSD]]の発表。
** [[ウェブブラウザ]]・[[NCSA Mosaic]]公開。World Wide Webの普及が始まる。
** [[ウェブブラウザ]]・[[NCSA Mosaic]]公開。World Wide Webの普及が始まる。
* [[1994年]]
* 1994年
** ティム・バーナーズ=リー、[[World Wide Web Consortium|W3C]]を設立。World Wide Web関連のプロトコルを策定する標準化団体。
** ティム・バーナーズ=リー、[[World Wide Web Consortium|W3C]]を設立。World Wide Web関連のプロトコルを策定する標準化団体。
** [[ソニー・コンピュータエンタテインメント]]、[[PlayStation (ゲーム機)|プレイステーション]]を発売。
** [[ソニー・コンピュータエンタテインメント]]、[[PlayStation (ゲーム機)|プレイステーション]]を発売。
** マイクロソフトが[[Microsoft Windows NT|Windows NT]]を発売。
** マイクロソフトが[[Microsoft Windows NT|Windows NT]]を発売。
* [[1995年]] マイクロソフトが[[Microsoft Windows 95|Windows 95]]を発売。
* 1995年 マイクロソフトが[[Microsoft Windows 95|Windows 95]]を発売。
* [[1996年]]
* 1996年
** サン・マイクロシステムズにより、[[Java]]の開発環境が公式にリリースされる。
** サン・マイクロシステムズにより、[[Java]]の開発環境が公式にリリースされる。
** [[ECMAScript]]が策定され[[JavaScript]]が標準化される。
** [[ECMAScript]]が策定され[[JavaScript]]が標準化される。
249行目: 249行目:
**マイクロソフト、組み込み機器向けOS [[Microsoft Windows CE|Windows CE]]をリリース。
**マイクロソフト、組み込み機器向けOS [[Microsoft Windows CE|Windows CE]]をリリース。
** [[USロボティクス]]、[[Palm|Palm Pilot]]を発売。最も成功した[[携帯情報端末]]となる。
** [[USロボティクス]]、[[Palm|Palm Pilot]]を発売。最も成功した[[携帯情報端末]]となる。
* [[1997年]]
* 1997年
** チェス専用スーパーコンピュータ・[[ディープ・ブルー (コンピュータ)|ディープ・ブルー]]がチェス世界チャンピオン[[ガルリ・カスパロフ]]に勝利した。
** チェス専用スーパーコンピュータ・[[ディープ・ブルー (コンピュータ)|ディープ・ブルー]]がチェス世界チャンピオン[[ガルリ・カスパロフ]]に勝利した。
** 第一次[[ブラウザ戦争]]が勃発。
** 第一次[[ブラウザ戦争]]が勃発。
* [[1998年]]
* 1998年
** アップルコンピュータが[[iMac]]を発売。
** アップルコンピュータが[[iMac]]を発売。
** マイクロソフトが[[Microsoft Windows 98|Windows 98]]を発売。
** マイクロソフトが[[Microsoft Windows 98|Windows 98]]を発売。
* [[1999年]] [[NTTドコモ]]、[[iモード]]をサービスイン。
* 1999年 [[NTTドコモ]]、[[iモード]]をサービスイン。
* [[2000年]]
* 2000年
** [[2000年問題]]。大きなトラブルはなかった。
** [[2000年問題]]。大きなトラブルはなかった。
** [[ソニー・コンピュータエンタテインメント]]、[[プレイステーション2]]を発売。[[DVD]]の普及が本格的に始まる。
** [[ソニー・コンピュータエンタテインメント]]、[[プレイステーション2]]を発売。[[DVD]]の普及が本格的に始まる。
** マイクロソフトが[[Microsoft Windows 2000|Windows 2000]]、[[Microsoft Windows Millennium Edition|Windows Me]]を発売。
** マイクロソフトが[[Microsoft Windows 2000|Windows 2000]]、[[Microsoft Windows Millennium Edition|Windows Me]]を発売。
* [[2001年]]
* 2001年
** [[インターネット・バブル]]が崩壊。
** [[インターネット・バブル]]が崩壊。
** 4月、アップルコンピュータが[[Mac OS X]]を発売。10月には[[iPod]]を発表。
** 4月、アップルコンピュータが[[Mac OS X]]を発売。10月には[[iPod]]を発表。
** マイクロソフトが[[Microsoft Windows XP|Windows XP]]を発売。
** マイクロソフトが[[Microsoft Windows XP|Windows XP]]を発売。
* [[2004年]] [[Mozilla Firefox]] 1.0 がリリース。この頃から第二次[[ブラウザ戦争]]が勃発する。
* 2004年 [[Mozilla Firefox]] 1.0 がリリース。この頃から第二次[[ブラウザ戦争]]が勃発する。
* [[2006年]]
* 2006年
** ソニー・コンピュータエンタテインメントが[[Blu-ray Disc]]ドライブを搭載した[[プレイステーション3]]を発売。
** ソニー・コンピュータエンタテインメントが[[Blu-ray Disc]]ドライブを搭載した[[プレイステーション3]]を発売。
** マイクロソフトが[[Microsoft Windows Vista|Windows Vista]]を発売。ただし一般消費者向けには2007年のリリースとなる。
** マイクロソフトが[[Microsoft Windows Vista|Windows Vista]]を発売。ただし一般消費者向けには2007年のリリースとなる。
* [[2007年]] アップルが[[iPhone]]を発売。Mac OS X派生の[[iOS (アップル)|iPhone OS]](現iOS)を搭載。
* 2007年 アップルが[[iPhone]]を発売。Mac OS X派生の[[iOS (アップル)|iPhone OS]](現iOS)を搭載。
* [[2008年]] [[Google|グーグル]]がLinuxベースの組み込みプラットフォーム[[Android]]をリリース。
* 2008年 [[Google|グーグル]]がLinuxベースの組み込みプラットフォーム[[Android]]をリリース。
* [[2009年]] マイクロソフトが[[Microsoft Windows 7|Windows 7]]を発売。
* 2009年 マイクロソフトが[[Microsoft Windows 7|Windows 7]]を発売。
* [[2010年]] アップルが[[iPad]]を発売。
* 2010年 アップルが[[iPad]]を発売。


== 種類 ==
== 種類 ==

2012年11月4日 (日) 09:47時点における版

コンピュータ: computer)は、広義には計算機、狭義には計算開始後は人手を介さずに計算終了まで動作する電子式汎用計算機。現代ではパーソナルコンピュータからスーパーコンピュータなどを含めたデジタルコンピュータを指す場合が多い。なお機械式卓上計算機電子式卓上計算機(電卓)については別項を参照のこと。

コンピュータ

表記

「computer」をカタカナで表記した場合、長音符の有無により「コンピュータ(ー)」という表記揺れが発生しており、企業名でも「株式会社○○コンピューター」「△△コンピュータ株式会社」のように表記が分かれる場合もある。

長音符#長音符の省略にあるように、JIS規格や関連学会の論文投稿規定、工学専門書などでは慣例的に長音符を省略する。一方、新聞社、放送局、小中学校教科書などでは長音符付きで表記しており、コンピュータ業界では対応が分かれている。

日本の法律上(刑法など)での呼称は「電子計算機」(でんしけいさんき、電算機と略され、「電算業務」といった形で電算とも)とされている。また「電子計算組織」という語もあり、21世紀を迎えても官公庁公式文書である入札公告条例などではそれらの語が使われることがある[1][2]。「組織」の用法はだいたい「システム」といった意味のようである。

他に、「人工頭脳[3]や「電子頭脳」、台湾や香港などでもよく使われる「電脳」といった呼称もある。

語源

英語の computer という語は元々は算術計算を行う人を指す言葉だった。この用法は(英語圏では非常に稀になりつつあるが)今でも有効である。オックスフォード英語辞典第2版では、この語が機械的な計算装置を指す言葉として使われた最初の年を1897年と記している。同辞典では、1946年までに、異なるタイプの計算機を区別するために、computer に付く修飾語句がいくつか導入している。これらの修飾語の中には analoguedigitalelectronic といった語が含まれている。しかし様々な引用文から、1946年以前にこれらの語が既に使われていたことは明らかである。

computer の定義や訳、その他の詳細な語源は Wiktionarycomputer の項目を参照のこと。

デジタルコンピュータとアナログコンピュータ

ハードウェアの構造からデジタルコンピュータとアナログコンピュータに大別されるが、現在使われているほとんどのコンピュータはデジタルコンピュータであり、単にコンピュータという場合はこちらを指すことが多い。

アナログコンピュータは、電気的現象・機械的現象・水圧現象を利用してある種の物理現象を表現し、問題を解くのに使われるコンピュータの一形態である[4]。アナログコンピュータはある種の物理量を別の物理量で表し、それに数学的な関数を作用させる。入力の変化に対してほぼリアルタイムで出力が得られる特徴があり、各種シミュレーションなどに利用されたが、演算内容を変更するためには回路を変更する必要があり、得られる精度にも限界があるので、デジタルコンピュータの高速化に伴ってその役割を終えた。

なお、かつて電子式アナログコンピュータの重要な要素として多用されたものと同じ機能を持つ電子回路は、オペアンプICとして今日でも広く使われているが、モジュール化され簡単に使えるものになっているため、全くコンピュータとは意識されていない。

対してデジタルコンピュータは、電気的現象・機械的現象を用いて作られた演算装置の組み合わせによって構成される。チャールズ・バベッジによって開発された解析機関では、階差機関演算装置に相当し、解析機関がコンピュータに相当する。

コンピュータの仕組み


1940年代に最初の実用デジタルコンピュータが登場して以来、コンピュータに使われる技術は、特に微細化という点では劇的に変化してきた。しかし現在のところ、基本的にはノイマン型の構成を受け継いでいる。

コンピュータはだいたい次のような部分からなる。演算装置制御装置記憶装置入出力装置(まとめて I/O と呼ぶ)である。これらはバスで相互に接続されている(ノイマン型を参照)。

ほとんどのコンピュータのほとんどの部分はクロック同期設計されている。

命令

コンピュータの命令は人間の言語に比べるとずっと貧弱である。コンピュータは限られた数の明確で単純な命令しか持っていないが、曖昧さは全くない。多くのコンピュータで使われている命令の典型的な例としては、「5番地のメモリの中身をコピーしてそのコピーを10番地に書け」とか「7番地の中身を13番地の中身に加算して結果を20番地に書け」とか「999番地の中身が0なら次の命令は30番地にある」といったものである。

コンピュータの内部では命令は二進コード、つまり2を底とする計数法で表現される。例えば、インテル系のマイクロプロセッサで使われるあるコピー命令のコードは10110000である。ある特定のコンピュータがサポートする特定の命令セットをそのコンピュータの機械語と呼ぶ。

実際には、人間がコンピュータへの命令を機械語で直接書くことは通常はなく、高水準のプログラミング言語を使う。プログラミング言語で書かれた命令が、インタプリタコンパイラと呼ばれる特別なコンピュータプログラムによって自動的に機械語に翻訳されて実行される。プログラミング言語の中にはアセンブリ言語低水準言語)のように、機械語に非常に近いレベルで対応付けられるものもある。逆に Prolog のような高水準言語は計算機の実際の演算の詳細とは完全に切り分けるという絶対原理に基づいている。

ハードウェア

記憶

主記憶装置(メモリ)は番地を付けられたセルの列で、各々のセルには小さな量の情報が格納される。この情報はある場合にはコンピュータに何をすべきかを教える命令である。また、セルにはコンピュータが命令を実行する対象となるデータも格納される。全てのセルはこのどちらかを格納し、ある時はデータを、またある時は命令を格納する。

一般的には、メモリセルの中身はいつでも書き換えられる。すなわち石板というよりは落書き帳に近い。

各セルのサイズとセルの数はコンピュータごとに大きく異なる。また、メモリを実装する技術も時代とともに大きく変化してきた。最初は電磁リレーが、続いて水銀の入った管(水銀遅延線)やバネに音波を通す方法が使われた。次には永久磁石の配列(磁気コアメモリ)やトランジスタが使われた。現在では1つの半導体チップの上に数百万個のコンデンサとトランジスタを集積した集積回路DRAM)が主に使われている。

また、補助的な、一般に大容量の補助記憶装置がある。

演算

演算ユニットは算術演算(加算・減算など)のような基本的な演算やAND、OR、NOTといった論理演算、比較演算(2つのバイトの中身が等しいかどうかの比較など)、シフト演算などを行う装置である。コンピュータの中で真の仕事(情報処理)を行う部分と言える。

制御

制御ユニットはメモリの中でどのバイトがコンピュータが現在実行中の命令を格納しているかを追いかけ、どの命令を実行すべきかをALUに教え、実行に必要な情報をメモリから受け取り、実行結果を適切なメモリ位置に運ぶといった仕事をする。一度これらの仕事を終えると、制御ユニットは次の命令に飛ぶ(次の命令は普通、次のメモリ番地に位置しているが、命令がジャンプ命令の場合には別の場所にある)。

メモリを参照する際に、現在の命令はメモリ内で関連する番地を指定するために様々なアドレッシングモードを使う場合がある。コンピュータのマザーボードの中には2つまたはそれ以上のプロセッサをサポートするものもある。コンピュータサーバでは2つまたは複数のプロセッサを使うのが一般的である。

入出力

入出力(I/Oとも言う)はコンピュータが外の世界から情報を得たり、計算結果を外に送り返したりすることを可能にするためのものである。外部から見て、コンピュータに情報を送ることを入力、逆にコンピュータから情報を得ることを出力という。

入出力には、入出力インタフェースを介して、入出力装置(I/O装置)が接続される。入出力装置としては例えば、キーボードマウススキャナモニタプリンター磁気ディスク装置光学ドライブ装置、ネットワークインタフェースなどといった馴染み深いものから、3次元ディスプレイデータグローブといったものまで、幅広いものが存在する。

入出力装置は、主として入力を得るためのもの(キーボード、スキャナなど)、出力するためのもの(モニタ、プリンターなど)、入力と出力を兼ね備えたもの(磁気ディスク装置、インタフェースなど)に大別することができる。

アーキテクチャ

現代のコンピュータではALUと制御ユニットを中央処理装置 (CPU) と呼ばれる一つの集積回路にまとめている。典型的には、コンピュータのメモリは数個の小さな集積回路の形で CPU の近くに配置する。コンピュータの質量の圧倒的大部分を占めているのは電源装置のような付属システムかあるいは入出力装置である。

大型のコンピュータでは、上記のようなモデルとは違って複数のCPUと制御ユニットが同時に動いているものもある。さらに、主に研究用途や科学計算に使われるコンピュータでは上に書いたモデルとは大きく異なっている。しかしこういったタイプのコンピュータはプログラミングの方式が標準化されていないため、商用目的の機種にはほとんど見られない。

ソフトウェア

プログラム

コンピュータプログラムは単にコンピュータに実行させる命令の大きなリストである。場合によってはデータの表が付属することもある。現在でも1行〜数1000行程度のプログラムが用いられているが、ワープロソフトOSなどのコンピュータプログラムは数百万行の命令からなる。これらの命令の多くは繰り返し実行される。2003年時点での典型的なパーソナルコンピュータは1秒間に20〜30億個の命令を実行できる。コンピュータのこのような並外れた能力は、複雑な命令を実行できる能力に由来するものではない。むしろ、コンピュータはプログラマと呼ばれる人々によって組まれた何百万もの単純な命令を実行しているのである。プログラムごとに全てを新規に書き下すことは効率が悪いため、画面に点を描くといったよく使われる仕事を行う命令のセット(ライブラリ)が多数用意されている。

今日では、ほとんどのコンピュータは同時にいくつものプログラムを実行するように見える。これは通常、マルチタスクと呼ばれている。実際には、CPUはあるプログラムの命令を実行した後、短い時間の後でもう一つのプログラムに切り替えてその命令を実行している。この短い時間の区切りをタイムスライスと呼ぶ。これによって、複数のプログラムがCPU時間を共有して同時に実行されるように見える。これは動画が実は静止画のフレームの短い連続で作られているのと似ている。このタイムシェアリングは通常、オペレーティングシステムというプログラムで制御されている。

オペレーティングシステム

具体的に処理すべき作業の有無によらず、コンピュータに自らの演算資源を管理し「ユーザーの指示を待つ」という動作を取らせるためにさえ、ある種のプログラムを必要とする。典型的なコンピュータでは、このプログラムはオペレーティングシステム (OS) と呼ばれている。オペレーティングシステムをはじめとする、コンピュータを動作させるのに必要となるソフトウェアを全般に、「基本ソフト(基本ソフトウェア)」「システムソフトウェア」と呼ぶ。

コンピュータを動作するためオペレーティングシステムは、ユーザー、もしくは他のプログラムからの要求に応じてプログラム(この意味では、アプリケーションソフトウェアもしくは単にアプリケーションという用語も使用される。ソフトウェアという用語も似た意味合いだが、これはプログラム一般を指すより広い概念である)をメモリー上にロードし、プログラムからの要求に応じていつ、どのリソース(メモリやI/O)をそのプログラムに割り当てるかを決定する。

オペレーティングシステムはハードウェアを抽象化した層を提供し、他のプログラムがハードウェアにアクセスできるようにする。例えばデバイスドライバと呼ばれるコードがその例である。これによってプログラマは、コンピュータに接続された全ての電子装置について、その奥深い詳細を知る必要なくそれらの機械を使うプログラムを書くことができる。また、ライブラリと呼ばれる再利用可能な多くのプログラム群を備え、プログラマは自ら全てのプログラムを書くことなく、自らのプログラムに様々な機能を組み込むことができる。

ハードウェアの抽象化層を持つ現在のオペレーティングシステムの多くは、何らかの標準化されたユーザインタフェースを兼ね備えている。かつてはキャラクタユーザインタフェースのみが提供されていたが、1970年代にアラン・ケイらが Dynabook 構想を提唱、暫定 Dynabook と呼ばれる AltoSmalltalk によるグラフィカルユーザインタフェース環境を実現した。なお、暫定 Dynabook は当時のゼロックスの首脳陣の判断により製品化されなかった(ゼロックスより発売されたグラフィカルユーザインタフェース搭載のシステム Xerox Star は暫定 Dynabook とは別系統のプロジェクトに由来する)が、この影響を受け開発されたアップルコンピュータLISAMacintoshマイクロソフト社の Windows の発売、普及により、グラフィカルユーザインタフェースが一般的にも普及することとなった。

世間に普及するコンピュータを台数を基準として見た場合、そのほとんどはデスクトップコンピュータとして存在しておらず、携帯電話や炊飯器などの電気製品、各種の測定機器、乗用車や工作機械などの装置に組み込まれた、非常に小さく安価なコンピュータとして実装されている。これらを組み込みシステムと呼ぶ。一般に組み込みOSと呼ばれる専用のOSを用いる。TRONプロジェクトのITRON、米ウィンドリバー社のVxWorks、米シンビアン社のSymbian OS、米LinuxWorks社のLynxOSなどが利用されている。ただし、近年は開発期間の短縮などの目的で、WindowsLinux といったデスクトップコンピュータで使われているOSと同系統のOSを搭載する場合もある。また、小規模な組み込みシステムのなかには、明確なOSを内蔵していないものも多い。

歴史

種類

携帯機器

研究段階のコンピュータ

脚注

  1. ^ 入札公告:電子計算組織運用業務委託一式”. 厚生労働省 (2006年9月). 2008年12月14日閲覧。
  2. ^ 下関市電子計算組織により処理する個人情報の保護に関する条例”. 下関市 (1991年3月). 2008年12月14日閲覧。
  3. ^ 全国書誌番号:57000106
  4. ^ Universiteit van Amsterdam Computer Museum (2007)

関連項目

外部リンク

Template:Link FA Template:Link FA