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*'''古畑任三郎'''('''ふるはた にんざぶろう''')([[田村正和]])
*'''古畑任三郎'''('''ふるはた にんざぶろう''')([[田村正和]])
:[[警視庁]]刑事部捜査一課の刑事(一度、警察犬訓練所の飼育係に異動)で、階級は[[警部補]]。生年月日は1949年1月6日(パスポートより)。第3シリーズの時点で55歳と思われる(同級生の安斎亨が55歳であるため)『第2シリーズ以降古畑が[[警部]]に昇進した』誤認される事が多劇中で古畑が昇進したというシーンは描れてない。実、第3シリーズや第39回、第40回、第42回いて古畑の階級が“'''警部補'''”である事古畑自身、まは今泉や西園寺、堀部珠代、大野かえで台詞が証明して
:[[警視庁]]刑事部捜査一課の刑事で、階級は[[警部補]]。第シリーズで55歳。しつこ容疑者つきまとい、卓越した推理力犯人の裏をく誘導尋問で、くつもの件を解決いている切れ者。血を見ると眩暈をおこし拳銃ないなどコロンボと共通点も多い。
: 彼の推理法は、これだと踏んだ(殆どの回で最初から目を付けていたと言う類の台詞を言う)容疑者にいつまでも付きまとい、そして執拗に質問をかけ追求するという方法であり(第40回では結果的にそれが裏目に出てしまった)、事件解決の時には1対1になる(ただし、第13回、第14回、第28回、第39回、第41回など、例外もある)。事件を解決した夜は部下や関係者達を自宅に呼んで鍋パーティーを開く(ちなみに今泉は呼ばれていないらしい)。
: 血を見ると目眩を起こし、拳銃を持たないなど、コロンボとの共通点も多いが、黒いスーツで小奇麗な出で立ちなどの正反対の一面もある(所持している[[警察手帳]]は、東京衣装の舞台用小道具の偽物という設定で、『かさばる』と嫌がって不携帯の時さえある。信じられない話だが本人曰く本物の警察手帳は『失くした』との事)。
: 本人曰く乙女座のA型と一致する『頭が切れる割に情に流されやすく意外にミーハーである。性格は神経質でかなりねばり強い・・・』性格だが、実際はそのどちらにもあてはまっていない。また、『人間に解けない事件は無い!』など、自分の推理力には絶対的な自信を持っている。どんな時でも人生はやり直す事が出来るという考えを持っており、その言葉で人生に絶望した犯人を諭す事もある(第1回、第32回、第42回)。女性の犯人には優しい。また、犯人が男性の場合でもその人が尊敬に値する人物であれば、たとえそれが殺人者であろうとも実に紳士的にふるまう(第7回、第12回、第21回、第32回など)。逆に、相手が少しでも気に入らない犯人の場合は完膚なきまでにこらしめる(第2回、第4回、第8回、第22回など)というのも特徴のひとつである。特に第17回では観覧車のせいで時計が見えなくなったという理由で爆弾を仕掛けた林功夫を平手で殴った。古畑が犯人に対して手を上げるという唯一の例であった。
: 誕生日は[[1月6日]]で、[[シャーロック・ホームズ]]や[[ジャンヌ・ダルク]]と同じ。[[世田谷区]]に住んでいたが、[[府中市 (東京都)|府中市]][[分倍河原駅|分倍河原]]に転居、本籍は[[長野県]](第39回参照)で、実家は[[九州地方]]にある。移動は主に[[セリーヌ]]の黄金色の自転車に乗っている。テレビは結構見ているらしい。ラジオ番組「中浦たか子のミッドナイトジャパン」に出演経験もあり(第11回)、テレビのクイズ番組「クイズ王」にも出演したが、準決勝で敗退(第19回)。『鬼警部ブルガリ三四郎』という刑事ドラマの監修をした事があり、『ラブポリス』という刑事ドラマに関しても監修を頼まれる事があった(第42回)。小石川ちなみ(第1回の犯人)の愛犬であった"万五郎"という名の犬を飼っていたが、後に小学生時の同級生、安斎亨(第32回の犯人)に預けた。
: 結婚はしていない(第42回)。小石川ちなみとは、事件後かなり親しい関係だったので、恋愛(結婚)に発展するのではないかとファンの間では思われていたが、古畑が刑事である事から、犯罪者(容疑者)との結婚をすると退職せねばならなくなるため、ドラマが継続しなくなる。第42回で大野かえでにも告白めいた言葉をかけられた(彼女の本心は不明)が、すぐに彼女は死んでしまったため、やはり発展する事はなかった。
: 四人兄弟(兄二人と弟一人)の三男で、一番上の兄は[[九州大学]]付属病院に勤務しており、弟の名は金四郎という。父親は[[タヒチ]]で旅行中、頭上から落ちてきたヤシの実に当たり客死した(第40回)(ただし、これは証人から証言を誘導尋問する際の発言なので本当かは不明)。
: 好物は[[魚肉ソーセージ]]、酢豚(思いっきり酸っぱいもの)、スウィーツ(ケーキ、パフェ)、ハンバーガー(コンビニチェーン店「MINORIYA」と、[[モスバーガー]]のもの。ただし、MINORIYAのものについては、ピクルスが真ん中に一枚、それを取り囲むようにして周りに四枚、計五枚を花びらのようにどこから食べてもピクルスに当たるようにしなければいけない)。得意料理は[[ミートローフ]]、焼き[[茄子]]、[[茶碗蒸し]]。
: 少女コミック(『カリマンタンの城』作:小石川ちなみ)の愛好者。また、[[ゴールデンハーフ]]のファンクラブ会員であり、中でも特にルナのファン。[[サザエさん]]は最初の歌だけが好き。
: 特技は変なフォームで投球する[[ボウリング]]。学生時代はバスケ部や野球部、応援団などに所属。[[英語]]は軽くはしゃべれるが、[[数学]]の成績は最低だったらしい。
: 「古畑任三郎」という名前は、東京都世田谷区、[[国道246号]]の池尻交差点角にある「[[古畑病院]]」の看板と、『[[森田一義アワー笑っていいとも!|笑っていいとも!]]』で俳優の[[時任三郎]](ときとう さぶろう)が、よく'''「とき にんざぶろう」と間違えられる'''、と語ったことに由来する。脚本の三谷がそれぞれを見た際に着想を得、命名した。
: よく業界用語を言い間違え、そのことを何度も指摘されるというのがお約束の流れになっている。第24回ではフラワーアレンジメントのことを生け花、第27回では[[検案]]のことを検死(検視?)、第39回では[[勲章]]のことをメダルと何度も言い間違えている。
: 容疑者などから難しい用語を聞くと、「アクチノバシラス・アクチノマイセテムコミタンス」と歯周病菌の名前を言って対抗する事が数度ある。


*'''今泉慎太郎'''('''いまいずみ しんたろう''')([[西村雅彦]])
*'''今泉慎太郎'''('''いまいずみ しんたろう''')([[西村雅彦]])
:階級は巡査。古畑の部下で、いい"いじめ相手"。第41回の時点で45歳。かなりおっちょこちょいな性格で、西園寺に「あれ程役に立たない人がいると思いませんでした。」とまで言われているが、の無意味な行動が事件解決のヒントをもたらすことも多々あり、古畑にはある意味で認められている。古畑とのコンビは2人をよく知らない警察の人間には名コンビとして知られているらしい
:階級は巡査。古畑の部下で、いい"いじめ相手"。第41回の時点で45歳。かなりおっちょこちょいな性格で、ほとんど捜査の役に立たないが、今泉の無意味な行動が事件解決のヒントをもたらすことも多々あり、古畑にはある意味で認められている。
: やたらと多趣味で、刑事の仕事を開始する前はアマチュア・[[オーケストラ]]で[[クラリネット]]を吹いていたり、[[ビリヤード|ハスラー]]をやっていた。[[落語]]研究会や[[将棋]]研究会に所属していたこともある。将棋に関して、古畑よりも上手い所を見ると頭が悪いわけではないと思われる。他にも[[フラワーアレンジメント]]、[[手品]]もでき、ことわざやボーリング、陶器についてなど、様々な知識を有している。
: やたらと福引で海外旅行を引き当てる才能を持ち、悪運も強い。[[TVゲーム]]が好きなおばあちゃんと2人暮らし。家にビデオデッキは無く、テレビの上に電子レンジが置いてあり汚いらしい。"おしゃまんべ"という名のネコを飼っている。
: 一度不注意によって古畑を殺しかけた事もあった(第25回。第27回で古畑が今泉と久々に会って嫌そうな顔をしたのはそのせいと思われる)。今泉が思いを寄せた女性は大抵事件に巻き込まれて死んでしまう(第14回、第23回、第30回。ただし、第23回は事件ではないので死んでいない)。また、有名人が犯人の場合はそれを全く信じないところがある(第26回、第41回)。
: 好物は[[ピーマン]]の肉詰め。好きな映画は[[グリース]]。好きな歌手は[[ABBA]]。[[ゴールデンハーフ]]のファンクラブ会員であり、中でも特にエバのファンで追っかけをやっていた。
: あだ名はピカさん、タコ(古畑が命名)、デコ(警察内)、ハゲ、タコ坊主(小清水弁護士が命名)。[[自律神経]]失調症で入院した事も。[[警視総監]]を目指していた(しかし、ノンキャリアであるため実現する可能性はゼロである)。


*'''西園寺守'''('''さいおんじ まもる''')([[石井正則]])
*'''西園寺守'''('''さいおんじ まもる''')([[石井正則]])
:レギュラーシリーズ最後となった第3シリーズから登場(初登場は第26回)。古畑も一目置く有能な部下の小男で犯行現場の状況分析被害者の身元特定、容疑者(候補)の経歴調査など事件解決に必要なデータ収集を一手に引き受け古畑をサポートする。基本的には作品中では数少ない『普通』の感覚を持ち合わせた人物だが、大浴場でも何故か海パン着用で入浴をしたり、今泉と卓球やテニスをした際には「失礼します!」と言ってからスマッシュを打つなど、『古畑的』登場人物(どこかずれている)の側面もしっかり併せ持っている。常に礼儀正しいが、今泉に対しては怒鳴ったり、呼び捨てにしたこともある(どちらも第40回)。黒岩博士に身長の事を言われて大声で怒鳴った事があるため、自分の身長にはコンプレックスを持っているようだ(第27回)、同事件であたりめ(「鯣」の忌み詞)は好きだと言っている。推理には自信があるが、勇み足の経験を持つ(第35回)
:第3シリーズから登場した刑事。古畑も一目置く有能な部下の小男で、事件解決に必要なデータ収集を一手に引き受け古畑をサポートする。『普通』の感覚を持ち合わせた人物だが、『古畑的』登場人物の側面もしっかり併せ持っている。推理には自信があるが、勇み足の経験を持つ。
: [[寺]]の[[息子]]であり、姉が三人いる。既婚(ただし、これは犯人を誘導尋問する際の発言なので本当かは不明)。祟りや心霊現象などは全く信じていない。古畑に対する自分のポジションはしっかり自覚している(第42回)。
: あだ名はチビ太(今泉が命名)。

*'''芳賀啓二'''('''はが けいじ''')([[白井晃]])
:第2シリーズでは、古畑の部下として登場した。非常に気が利く上、頭もよく、事件解決に際して古畑の有能?な右腕となる。ただし小清水潔の事件(第14回)では誤認逮捕をした上、今泉を犯人に仕立て上げようとしていた節(検察側の冒頭陳述の際)もあり、特に推理力や総力に秀でたわけでもないのかもしれない。
: 階級は第2シリーズでは巡査だったが、それから3年後の第3シリーズでは『部長』と呼ばれていた。このシリーズで彼は第27回冒頭にしか登場しないため詳細は不明だが、ノンキャリアで部長レベルの管理職に付く(しかも平の巡査から3年で)のは不可能なため、一部のファンの間では、彼は3年で[[巡査部長]]に昇進していて『部長』は彼のニックネーム(一般に警察内部では巡査部長を「部長」と略すとされる)では無いか?とする説がある。しかし、本人が警部補である古畑に関して「かつての私の上司だった」と述べていることから、本当の意味で「部長」、つまり警察組織でいうと[[警視]]、または[[警視正]]に昇進した可能性もあるが、第27回冒頭の時点では古畑は警察犬訓練所の飼育係をしているため、この台詞は自然であるといえ、単に[[三谷幸喜]]による脚本上のミスであるとも考えられる。


*'''向島音吉'''('''むこうじま おときち''')([[小林隆]])
*'''向島音吉'''('''むこうじま おときち''')([[小林隆]])
:古畑を「最高の刑事」と敬愛する[[巡査]](第40回で退職する事を明かし、第41回ではホテルの保安課職員として登場)。[[埼玉県]][[秩父市]]出身。古畑が現場に到着すると、よく声をかけて貰えるものの、名前をなかなか覚えてもらえない(第24回でやっと覚えてもらったが、東国原姓になっても向島君と呼ばれ続けてしまった)。
:古畑を「最高の刑事」と敬愛する[[巡査]]。古畑が現場に到着すると、よく声をかけて貰えるものの、名前をなかなか覚えてもらえない(第24回でやっと覚えてもらったが、東国原姓になっても向島君と呼ばれ続けてしまった)。イチローとは異母兄弟になる
: 向島財閥の婿養子で、元[[チーマー]]の奥さんは[[内田有紀]]にそっくり。第3シリーズで一度離婚して旧姓の東国原(ひがしくにばる)になり、後になんとか復縁して向島姓に戻るも、まもなく再び離婚して結局、東国原姓となる。2004年に放送された『今泉慎太郎』によると、その後向島嬢とは正式に別れ、偶然にも前の奥さんと同じ姓を持つ、プエルトリカンのアニタ・向島という女性と再婚(おそらく婿養子)した模様。影が薄いが、意外にも第2回で既に登場していた。シアトルマリナーズのイチロー(第41回の犯人)とは異母兄弟になる。
: 高校時代[[甲子園]]に控え投手ながら出場の経験があり、仲の良い[[暴力団]]組員に請われて暴力団同士の草野球に助っ人として入った時には満塁ホームランを放った事があるが、それが切欠で悪質な[[ライター]]に強請りを受ける事になる(第41回)。第41回で弟を庇うためにアリバイ工作をしたが、古畑の温情によって見逃される(他にも、毒物をイチローに渡したことによる殺人幇助、殺人を犯す目的でナイフを用意した殺人予備、同僚に薬物を横流しさせた(同僚に無断で持ち出した可能性もあり)ことによる業務上横領の共同正犯もしくは教唆、または窃盗、毒物及び劇物取締法違反などで刑事責任を問うことが可能だが、それらの件がどうなったのかは不明)。最終回である第42回には登場しなかった。


*'''桑原万太郎'''('''くわばら まんたろう''')([[伊藤俊人]](故人))
*'''桑原万太郎'''('''くわばら まんたろう''')([[伊藤俊人]](故人))
:警視庁[[鑑識]]課の技官。事件が終わった後、今泉はちょくちょく桑原のもとを訪れ、古畑に対する愚痴をぶちまける。初登場は第12回で、古畑に対する憎しみを露にした今泉に、毒物などを与えようとした。古畑に対しては腰が低い。
:警視庁[[鑑識]]課の技官。事件が終わった後、今泉はちょくちょく桑原のもとを訪れ、古畑に対する愚痴をぶちまける。初登場は第12回で、古畑に対する憎しみを露にした今泉に、毒物などを与えようとした。古畑に対しては腰が低い。
: [[ゴールデンハーフ]]のファンクラブ会員であり、中でも特にユミのファンで追っかけをやっていた。[[落語]]研究会の出身。当時の高座名はなん亭こっ太。
: 演じている伊藤が亡くなったため、第3シリーズ終了後のスペシャルには登場しないが、第41回で向島が毒物をくすねた知り合いは彼である可能性もある。


*'''花田'''('''はなだ''')([[八嶋智人]])
*'''花田'''('''はなだ''')([[八嶋智人]])
:第3シリーズから登場。あらゆる職業を転々とする男。するどい勘でズバリと犯人を指摘するが、それに全く根拠は無い。つまり犯人を最初から知っている視聴者と同じ目線を持っているため、視聴者の代理としてドラマ内に存在していると言える。
:第3シリーズから登場。あらゆる職業を転々とする男で、ファミレス店員(第27回)、コーヒーショップ店員(第31回)、バー店員(第33回)、タクシー運転手(第38回)、日本大使館の派遣員(第39回)で働いた事がある。実は[[双子]]で、航空機パーサーとして登場(第36回、今泉慎太郎第12回)する花田は兄(花田兄を演じるのも八嶋)。今でも日本大使館の派遣員を続けているのか、『古畑任三郎 FINAL』には登場しなかった。
: するどい勘でズバリと犯人を指摘するが、それに全く根拠は無い。つまり犯人を最初から知っている視聴者と同じ目線を持っているため、視聴者の代理としてドラマ内に存在していると言える。


*'''蟹丸義太夫'''('''かにまる ぎだゆう''')([[峰岸徹]])
*'''芳賀啓二'''('''はが けいじ''')([[白井晃]])
:第2シリーズでは、古畑の部下として登場した。非常に気が利く上、頭もよく、事件解決に際して古畑の有能?な右腕となる。ただし小清水潔の事件では誤認逮捕をした上、今泉を犯人に仕立て上げようとしていた節もあり、特に秀でた能力でもないのかもしれない。
:誘拐犯専門部署(「SIT」と呼ばれる捜査一課特殊犯捜査係のことであろうか)の警部。第4回では[[ファックス]]を頼りに部下に的確な指示をし、第7回では事故(実際は計画殺人)の記者発表で登場し、第25回では古畑の消息に関する証言をしている。が、第4回でも、最終的に責任を追及された際に部下であるはずの古畑に助言を求めるなど、基本的には『頼りない上司』的存在。

*'''暮睦'''('''くれむつ''')([[大谷亮介]])
:M爆発物処理班班長。第17回のみに登場。[[観覧車]]に仕掛けられた爆弾をこともあろうに今泉に処理させようと苦肉の決断をしてしまった。どちらかと言うと『頭より体』と言った感じの体育会系で、古畑とは異なるタイプ。古畑とは署内[[ボウリング]]対会決勝戦で対決、負けている。

*'''松阪'''('''まつざか''')([[野中功]])
:舞台監督。第26回、第28回、第33回に登場。本人は、自分の係わる仕事で必ず殺人事件が起こることに不満を抱いている。第22回でも登場している(松阪役では無く、[[タクシー]]の運転手として登場)。

*'''重複出演者'''
:最多重複出演者は、[[梶原善]]。新幹線の車掌・山口役で初登場(第8回)して以降、準レギュラー化している。[[伊丹十三]]の映画のように何度も何度も別役で出演させており、他にもホテル支配人・井戸(第12回)、梶善弁当の配達員(第26回)として出演。いつも要所要所で出てくる。
:また、[[木村拓哉]]はシリーズ中唯一、2度犯人を演じた人物である(第17回、第26回。後者はSMAPメンバーの一員として)。これは脚本の三谷がSMAPの大ファンであり、役者として評価をしている事からであるとされる。
:同様に、重複している出演者には、[[池田成志]](第1回被害者、第21回被害者)、[[酒井敏也]](第4回、第27回被害者)、[[中丸新将]](第6回被害者、第14回)、[[佐渡稔]](第9回、第29回被害者)、[[宇梶剛士]](第11回、第26回被害者)、[[あめくみちこ]](第11回、第30回被害者)、[[池田貴族]](第11回、第19回)、[[松金よね子]](第16回、第42回)、[[金井大]](第17回被害者、第30回)、[[近藤芳正]](第19回、第42回)、[[津川雅彦]](第32回犯人、第39回)、[[小日向文世]](第34回被害者、第42回)がいる。
::三谷によると同じドラマ内でも役柄に当てはまる役者は何度も使いまわすのが好きらしく、そのような役者を度々重複出演させている。古畑は毎回毎回が舞台演劇のような構成なので、同じ役者が別の回で別役で出演することも多かった。


==仕掛け==
==仕掛け==

2006年1月27日 (金) 10:17時点における版

古畑任三郎ふるはたにんざぶろう)はフジテレビ系列で放送されていた同局を代表する大人気テレビドラマ作品。および、同ドラマの主役である刑事の名前。脚本は三谷幸喜。主演の田村正和にとって初の刑事ドラマでもある。現在、あわせて42回(ただし、第37回と第38回は前後編構成、第25回は総集編であるため、正確に言えば本編40エピソード+総集編1エピソード)が放送されている。

第1シリーズのみ、正式タイトルが『警部補 古畑任三郎』だったが、これは「古畑任三郎」という物々しい名前が「刑事らしくなく、時代劇だと誤解されるのではないか」という配慮から行われた措置である。ドラマが広く認知された第2シリーズ以降は、『警部補』を取った『古畑任三郎』になっているが、1999年の新春スペシャルのタイトルは『古畑任三郎vsSMAP』、2006年の新春スペシャルのタイトルは『古畑任三郎 FINAL』となっている(ただしオープニングのタイトルロゴは「vsSMAP」以外は、第1シリーズから一貫して『古畑任三郎』のみである)。

放送データ

概要

ドラマ様式

『古畑任三郎』は、『刑事コロンボ』で知られる倒叙と言われる形式で、物語が進行していく。これは、犯行の様子をまず見せておき、刑事の古畑任三郎が真犯人とのやりとりや、様々な証拠から容疑を固め、最後に自供に追い込むというパターンである。視聴者は「誰が真犯人なのか?」という興味ではなく、「真犯人をどうやって追い詰めるか?」と言う点に目が向けられることになる。そのため放送の前半に犯人役及び犯行シーンが公開される(第40回はこの例外であり、倒叙を逆手に取ったような物語構成となっている)。

この他にも随所に、コロンボを意識したところが見受けられる。しかし、古畑はスタイリッシュでスマートな刑事であり、コロンボの容姿とはかけ離れている。

なお、解決編突入前に古畑が視聴者に向かって語りかけるシーンは、1975年にアメリカNBCで作成されたTVドラマ『エラリー・クイーン』を模したものである。また、犯人役も普段は1回限りのゲスト出演や、殺人犯役をあまりしない役者が起用されることも話題のひとつとなった。

放映

1999年6月22日の第3シリーズ最終回時には、翌週に「GTOスペシャル」が放送される予定であったことから「来週のこの時間はGTOスペシャルをお送りします。」と古畑が予告・宣伝をしていた(ただし、再放送では局によっては次に再放送する番組をその台詞にあわせてテロップで出すなどの形をとっていた)。三谷バグのひとつにも数えられる。

2000年・2005年に第3シリーズが(2005年については一部シーンがカットされている。なお、第13回SPと第39回SPについても2005年に再放送されている。)、2002年に第2シリーズが(第17回は肖像権関係の影響で再放送されていない。なお、第24回SPについてもこの年に再放送されている。)、2004年には第1シリーズが(この年はSPの再放送はされていない)いずれも「チャンネルα」枠で再放送されている(すべて一部地域限定)。

2006年のSPをもっていったん、ファイナルとなったが、放送終了から10日以上たった現在でも公式BBSにはたくさんのファンからの「終わらないで」と復活を願う意見がたえない。中には古畑の第1シリーズが始まった時期の前後に生まれたとされる小学生までもが書き込んでおり、それだけ古畑が幅広い年齢に世間に浸透していたのであろう。

パロディ等

このドラマのファンは著名人にも多く(第41回の犯人役であるイチローもこのドラマのファンである)、第10回(第1シリーズ)の犯人役である小堺一機(もともと小堺は田村のモノマネで定評があった)をはじめ、古畑のものまねをする者も多い。ちなみに漫画『金田一少年の事件簿』でも、金田一少年が古畑のまねをしているカットがある(FILE 15「魔術列車殺人事件」)。

他のバラエティ番組等でも『古畑~』は、度々パロディ化されている。

田村のモノマネをしていたとんねるず石橋貴明による「新畑任三郎〈あらはたにんざぶろう〉(『とんねるずのみなさんのおかげです』)」では、1999年1月3日の正月スペシャル「古畑任三郎 vs SMAP」放送に合わせてパロディ「新畑任三郎 vs 野猿」を放送していた(『とんねるずのみなさんのおかげでした』)。

また、第17回(第2シリーズ)・第26回の犯人役である木村拓哉による「古畑拓三郎〈ふるばたけたくさぶろう〉(『SMAP×SMAP』)」では、三谷幸喜が脚本を書いた回もあり、サプライズゲストとして第37回・第38回(共に第3シリーズ)の犯人役の江口洋介や今泉役の西村雅彦が出演した回もあった。

主な登場人物

『古畑任三郎』に登場する人物は、非常に個性的である。

  • 古畑任三郎ふるはた にんざぶろう)(田村正和
警視庁刑事部捜査一課の刑事で、階級は警部補。第三シリーズでは55歳。しつこく容疑者につきまとい、卓越した推理力と犯人の裏をかく誘導尋問で、いくつもの事件を解決に導いている切れ者。血を見ると眩暈をおこし、拳銃はもたないなどコロンボとの共通点も多い。
  • 今泉慎太郎いまいずみ しんたろう)(西村雅彦
階級は巡査。古畑の部下で、いい"いじめ相手"。第41回の時点で45歳。かなりおっちょこちょいな性格で、ほとんど捜査の役に立たないが、今泉の無意味な行動が事件解決のヒントをもたらすことも多々あり、古畑にはある意味で認められている。
  • 西園寺守さいおんじ まもる)(石井正則
第3シリーズから登場した刑事。古畑も一目置く有能な部下の小男で、事件解決に必要なデータ収集を一手に引き受け古畑をサポートする。『普通』の感覚を持ち合わせた人物だが、『古畑的』登場人物の側面もしっかり併せ持っている。推理には自信があるが、勇み足の経験を持つ。
  • 向島音吉むこうじま おときち)(小林隆
古畑を「最高の刑事」と敬愛する巡査。古畑が現場に到着すると、よく声をかけて貰えるものの、名前をなかなか覚えてもらえない(第24回でやっと覚えてもらったが、東国原姓になっても向島君と呼ばれ続けてしまった)。イチローとは異母兄弟になる。
  • 桑原万太郎くわばら まんたろう)(伊藤俊人(故人))
警視庁鑑識課の技官。事件が終わった後、今泉はちょくちょく桑原のもとを訪れ、古畑に対する愚痴をぶちまける。初登場は第12回で、古畑に対する憎しみを露にした今泉に、毒物などを与えようとした。古畑に対しては腰が低い。
第3シリーズから登場。あらゆる職業を転々とする男。するどい勘でズバリと犯人を指摘するが、それに全く根拠は無い。つまり犯人を最初から知っている視聴者と同じ目線を持っているため、視聴者の代理としてドラマ内に存在していると言える。
  • 芳賀啓二はが けいじ)(白井晃
第2シリーズでは、古畑の部下として登場した。非常に気が利く上、頭もよく、事件解決に際して古畑の有能?な右腕となる。ただし小清水潔の事件では誤認逮捕をした上、今泉を犯人に仕立て上げようとしていた節もあり、特別に秀でた能力でもないのかもしれない。

仕掛け

『古畑任三郎』には「遊び」とも言える仕掛けが、随所に散りばめられている。これは、コメディが得意な脚本家三谷幸喜によるところがある。

  • アヴァンタイトル
番組の冒頭、黒い背景をバックに古畑が立ち、その回のキーワードや関連する話を披露する。これで視聴者がどこに注目すべきかのヒントが示される。
  • 赤い洗面器の男の話
第11回「さよなら、DJ」を皮切りに、第21回・第25回・第38回・第39回など、シリーズを通して語られる小話。最後のくだりになると、なんらかの理由によって中断されてしまうため、いまだ古畑や視聴者にオチは知らされないまま(三谷幸喜によると、オチは用意されているとのこと)である。なお、この小話は『王様のレストラン』や他の三谷作品にも、しばしば登場する。ちなみに、第39回ではスペイン語で途中まで語られていた。詳細については、「赤い洗面器の男」を参照。
  • 他の回との繋がり
以前放送した話の後日談などが台詞に挟まれることがある。1話完結のドラマでは、あまり多用されない手法だが、『古畑任三郎』では頻繁に使われている。
  • 登場人物の名前
毎回登場する犯人をはじめとして、登場人物の名前は既存の推理小説の登場人物や実在する人物の名前をもじったものが多い。マニアになると、これを探すのも楽しみのひとつとなっている。また、劇中に使われる関連する言葉にも元ネタが存在することがある。それらの例として、「古畑」「今泉」「東国原」「西園寺」の頭文字を取ると「古今東西」となる点などが挙げられる。名前の他にも、古畑の誕生日はホームズと同じだったり、第12回「最後のあいさつ」はホームズ作品のタイトル「最後の挨拶」に由来するなど、設定上でも遊びが随所に見られる。
  • 他の三谷作品との繋がり
『古畑任三郎』と同じ三谷幸喜作品とのリンクが頻繁に見られる。中川淳一(鹿賀丈史) は、三谷脚本のドラマ『振り返れば奴がいる』の登場人物であり、中浦たか子(桃井かおり)は三谷の映画初監督作品『ラヂオの時間』に顔を見せ、赤い洗面器の男の話をしていた。また、二葉鳳翆(山口智子)の元には『王様のレストラン』のベル・エキップから花が贈られ、フェアな殺人者では前にも度々登場したバリトンホテルが舞台。登場作品(第15回セリフ、第22回、第27回)
  • 事件の発生順序
事件の発生順序は、必ずしもテレビで放映される順序と一致しない。このことは、登場人物のささやかな会話や向島音吉巡査の苗字の変遷、SMAP事件の話、小石川ちなみの事後状況などから伺うことができる。ちなみにVHS・DVDに収録される順序はほぼ、放映順に従っている。(VHSはテープの容量の関係上、若干順序が異なる)
  • ちなみちゃんの思い出
記念すべき、シリーズ第1回の犯人である少女漫画家の小石川ちなみ(中森明菜)は、第2シリーズ以降も語り草となり、ストーリーの随所でその逸話が語られている。
彼女は、やり手の弁護士・小清水潔(明石家さんま、第14回の犯人)の弁護により無罪判決を受け、結婚してアトランタで幸せな生活をしているという後日設定がなされている。古畑を結婚式に呼んだり、アメリカに招待したり(第23回はちなみを訪ねた帰途でのエピソードである)と懇意にしており、ほかにも彼女の愛犬・万五郎は古畑の友人・安斎亨(津川雅彦、第32回のゲスト)に預けられ、第1回目の事件の舞台となった山荘「ボーズヘッド荘」は古畑が借りて使用している。
そして、完結編である第42回では大野もみじ(松嶋菜々子)によく似た女性として古畑が彼女の半生を語るなど、劇中で語られる古畑との関わりは多い。犯人役としては一番待遇が良く、どうして彼女だけ幸せな後日談を与えたのかについては紛れもなく脚本の三谷幸喜が、小石川ちなみを演じた中森明菜の“大ファン”という理由によるもの。

放送の概要

第1シリーズ

『古畑任三郎』の記念すべき第1シリーズ。タイトルは『警部補 古畑任三郎』として放送された。『古畑任三郎』の基本的な設定が出来たシリーズと言える。部下の今泉慎太郎は、古畑の助手的な役割が強い。また、第8回は三谷幸喜が脚本を務めた「振り返れば奴がいる」の続編的要素をかね合わせた内容になっている。余談ではあるが、第11回で今泉が走り回るシーンの撮影時に西村雅彦は38度の高熱を出してしまっていたが、それを全く感じさせずに走り回るシーンを撮影した。なお、この頃は今泉に「慎太郎」の名前がクレジットされていない。今泉のキャラクターが最もバランスのとれたシリーズでもある。(後のシリーズは極端に今泉を馬鹿キャラに描いてしまったため、ファンの間ではかなり不評である。三谷幸喜の設定ミスのひとつに数えられる。)特に第3回時点での今泉はごく普通の刑事であり、第5回では古畑に頼らず死亡推定時刻を導き出したり、頼りないが、刑事としての一般的教養は持ってるという感じであった。

また、三谷幸喜、プロデューサーの関口静夫、監督の河野圭太が古畑DVD(「すべて閣下の仕業」)のコメンタリーで語っているが、初めて撮影されたのは実際の放送順では第3回の古手川祐子編である。クランクインは1993年の12月で、4月スタートの新番組としてはこれは異例の早さである。メイン監督は星護だったが、星監督が当時別番組(「幕末高校生」)を担当していたため、初回を撮影したのは河野圭太だった。記念すべき放送第一回目の中森明菜編は制作順では第4回目で、星監督にとっては笑福亭鶴瓶編に続く2本目である(かつて鶴瓶自身は「パペポTV」内で自身の出演した「殺しのファックス」が1話になる可能性もあったが放送されなかったと語っている)。

放送開始の1994年4月から警察官の制服が変更されたのだが、裏番組の「はぐれ刑事純情派」が早速同月開始のシリーズから新型制服を登場させていたのに対し、この第1シリーズでは制服警官は一貫して旧型制服を着用していた。撮影時期の問題もあったのだろうがリアルな警察ものを作るつもりはない、という制作側の意思表示ともとれる。

通算回 サブタイトル 犯人・職業 役者 放送日 視聴率 備考
第1回 死者からの伝言 小石川ちなみ
少女コミック作家
中森明菜 1994年
4月13日
14.4% 後に無罪判決
第2回 動く死体 中村右近
歌舞伎役者
堺正章 1994年
4月20日
13.8% ストーリー上では最初の事件
第3回 笑える死体 笹山アリ
精神科医
古手川祐子 1994年
4月27日
12.9% 唯一、解決編直前にCMが入らなかった回
第4回 殺しのファックス 幡随院大
推理作家
笑福亭鶴瓶 1994年
5月4日
12.4%  
第5回 汚れた王将 米沢八段
棋士
坂東八十助 1994年
5月11日
16.3% 小説版未収録
第6回 ピアノ・レッスン 井口薫
ピアノ奏者
木の実ナナ 1994年
5月18日
13.4% 音楽学院理事
第7回 殺人リハーサル 大宮十四郎
時代劇俳優
小林稔侍 1994年
5月25日
13.0% 小説版未収録
第8回 殺人特急 中川淳一
外科医部長
鹿賀丈史 1994年
6月1日
16.6%  
第9回 殺人公開放送 黒田清
霊能力者
石黒賢 1994年
6月8日
14.8% 小説版では、古畑との対決がない
第10回 矛盾だらけの死体 佐古水茂雄
参議院議員秘書
小堺一機 1994年
6月15日
15.2% 小説版では迫坪という名前になっている
第11回 さよなら、DJ 中浦たか子
歌手DJ
桃井かおり 1994年
6月22日
15.1%  
第12回 最後のあいさつ 小暮音次郎
警察官警視
菅原文太 1994年
6月29日
12.3% 小説版では警部

第2シリーズ

タイトルを『古畑任三郎』に改めてのレギュラー放送。芳賀刑事が捜査に参加するようになって、今泉はどちらかというとドジさが強調されるようになってしまった。ファンの間では、第2シリーズは古畑任三郎の絶頂期だと言われている。また第一回目の明石家さんま編は実際の撮影順では1本目ではなく、沢口靖子編が初回でクランクインは1995年10月である。

通算回 サブタイトル 犯人・職業 役者 放送日 視聴率 備考
第14回 しゃべりすぎた男 小清水潔
弁護士
明石家さんま 1996年
1月10日
25.4% SP
第15回 笑わない女 宇佐美ヨリエ
高校教諭
沢口靖子 1996年
1月17日
20.8%  
第16回 ゲームの達人 乾研一郎
医師
草刈正雄 1996年
1月24日
22.7%  
第17回 赤か、青か 林功夫
大学助手
木村拓哉 1996年
1月31日
26.1%  
第18回 偽善の報酬 佐々木高代
脚本家
加藤治子 1996年
2月7日
26.6% 凶器が解決編まで明かされなかった回
第19回 VSクイズ王 千堂謙吉
学習塾経営者、クイズ
唐沢寿明 1996年
2月14日
26.0% クイズ番組の7週連続チャンピオン
第20回 動機の鑑定 春峯堂のご主人
古美術商
澤村藤十郎 1996年
2月21日
24.3%  
第21回 魔術師の選択 南大門昌男
クラブ経営者、元奇術師
山城新伍 1996年
2月28日
27.8% 松たか子が南大門の娘役で出演
第22回 間違われた男 若林仁
雑誌編集者
風間杜夫 1996年
3月6日
26.5%  
第23回 ニューヨークでの出来事 のり子・ケンドール
作家夫人
鈴木保奈美 1996年
3月13日
26.9% 無罪・事件風景なし
第24回しばしのお別れ 二葉鳳翆
前衛華道家
山口智子 1996年
3月27日
34.4% SP

第3シリーズ

西園寺と花田が参加して初のレギュラーシリーズ。西園寺の登場によって今泉の存在は完全にお笑い担当になった。視聴者からの葉書(ただし、実際に視聴者から送られてきた葉書ではない)を読む、古畑が全く捜査に参加しないなど、今までの『古畑任三郎』のお約束的な流れを破壊する実験的な話があるのが特徴。ちなみに括弧内のサブタイトルは放映時に新聞のラテ欄に表記されていたもの。 

通算回 サブタイトル 犯人・職業 役者 放送日 視聴率 備考
第27回 黒岩博士の恐怖 黒岩健吾 
監察医
緒形拳 1999年
4月6日
25.6% SP
第28回 若旦那の犯罪 気楽家雅楽 
落語家
市川染五郎 1999年
4月13日
25.5%  
第29回 その男、多忙につき
(忙しすぎる殺人者)
由良一夫 
メディアプランナー
真田広之 1999年
4月20日
24.5% 磯野貴理子が秘書役で出演 
第30回 灰色の村
(古畑、風邪をひく)
荒木嘉右衛門 
雛形村村長
松村達雄 1999年
4月27日
22.1%  
第31回 古畑、歯医者へ行く
(アリバイの死角)
金森晴子 
歯科医師
大地真央 1999年
5月4日
26.0%  
第32回 再会
(古い友人に会う)
安斎亨 
官能小説家
津川雅彦 1999年
5月11日
27.8% シリーズ中唯一未遂で終わる事件
第33回 絶対音感殺人事件 黒井川尚 
常任指揮者
市村正親 1999年
5月18日
24.6%  
第34回 哀しき完全犯罪 小田嶋さくら 
囲碁棋士
田中美佐子 1999年
5月25日
23.7%  
第35回 頭でっかちの殺人
(完全すぎた殺人)
堀井岳 
化学研究所所員
福山雅治 1999年
6月1日
26.2%  
第36回 追いつめられて
(雲の中の死)
臺修三 
西洋美術研究家
玉置浩二 1999年
6月8日
23.8% 事故、身分詐称
第37回 最も危険なゲーム
(最後の事件)前編
日下光司 他 
動物愛護団体SAZ
江口洋介 1999年
6月15日
23.2% 前後編
はなわが路上ミュージシャン役で出演
第38回 最も危険なゲーム
(最後の事件)後編
日下光司 他
動物愛護団体SAZ
江口洋介 1999年
6月22日
28.3% 前後編
ささきいさおが鉄道会社指令長役で出演

スペシャル

単発的に放送される。通常は1時間の放送時間だが、スペシャルでは2時間以上にわたる長編になる。シリーズの始めまたは終わりに放送されたスペシャルについては、そのシリーズを参照。

第39回は、第26回と同様に番組冒頭で三谷幸喜による解説が入る予定であったが、時間枠の都合上カットされた。その部分は後に発売されたDVDには収録されている。

第40回は、放送まで犯人が明かされない趣向であったが、三谷幸喜本人にそのような意思は無く、朝日新聞に自身が連載しているエッセイ「ありふれた生活」の中で犯人を明かしている。

第40回の裏番組では、同じ三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ新選組!」の続編(NHK大河ドラマでは史上初)「新選組!! 土方歳三 最期の一日」が放送された。なお、視聴率はこの回(第40回)は21.5%だったのに対し「土方歳三~」は9.8%と振るわず、これに関してフジテレビ側は「調整が間に合わなかった」と謝罪している。

  
通算回 サブタイトル 犯人・職業 役者 放送日 視聴率 備考
第13回 笑うカンガルー 二本松晋
数学者
陣内孝則 1995年
4月12日
18.8% 初めて、海外が舞台となった回
第26回 古畑任三郎 vs SMAP SMAP(架空)
アイドルグループ
SMAP 1999年
1月3日
32.3% 西園寺が初登場
番組冒頭で三谷幸喜が自ら解説
第39回 すべて閣下の仕業 黛竹千代 
特命全権大使
松本幸四郎 2004年
1月3日
20.0% 今泉が唯一登場しない作品
西園寺も登場していない
第40回 今、甦る死 堀部音弥
パン製造工場経営者
天馬恭平
郷土資料館館長
藤原竜也
石坂浩二
2006年
1月3日
21.5% 音弥は事件により、
専務→副社長→社長と出世
第41回 フェアな殺人者 イチロー(架空)
メジャーリーガー
イチロー
2006年
1月4日
27.0% ホテル保安課員、元巡査
向島音吉(小林隆)とイチローは、異母兄弟
第42回 ラスト・ダンス 加賀美京子
(大野もみじ・大野かえで)
脚本家双子
松嶋菜々子
(二役)
2006年
1月5日
29.6% 松嶋が加害者・被害者を演じている

総集編

第2シリーズ終了後に放送された特別編。古畑が突如として消息を絶ち、刑事仲間や第24回までの犯人たちにインタビューしてその行方を追うというストーリーを軸にした総集編である。インタビュー場面は新たに撮りおろしされたものだが、古畑役の田村の撮りおろしのシーンはない。
番組のラストで古畑は、小石川ちなみの別荘地下室に、今泉の不注意によって数日間閉じ込められていたところを発見されるが、チョコレートを持っていたのでなんとか一命はとりとめた(余談だが、この地下室は第1回の事件現場でもある)。

通算回 サブタイトル 犯人・職業 役者 放送日 視聴率 備考
第25回 消えた古畑任三郎 今泉慎太郎
警察官巡査
西村雅彦 1996年
4月9日
22.6% 事故(過失)
第1~24回の犯人が登場

巡査・今泉慎太郎

『古畑任三郎』の番外編として、今泉を主人公として作られた10分番組。

第1シリーズ第12回でに数分の余りが出たので、研究室での今泉と桑原技官のやりとりを加えたところ好評だったため、第2シリーズとあわせて制作され、本編が放映された直後の深夜にオンエアされた。第12回のときの桑原はマッドサイエンティストの趣が強かったが、第2シリーズ以降の桑原は性格が明るくなり、今泉より年下(学年は同じ)という設定になった。

第3シリーズでは制作されなかったものの、2004年のスペシャル「すべて閣下の仕業」のときに復活した。しかし、桑原技官役の伊藤俊人が死去していたため、今泉・西園寺・向島・花田兄の四人となった。

なお、この作品で古畑任三郎のテーマとして番組の冒頭に流れている音楽が「今泉君を讃える歌」と言う古畑作詞の曲であることが明かされる。(この曲は西村雅彦の「DECO」というアルバムにも収録されている)

通算回放送回サブタイトル放送日
第1回第14回帰って来た慎太郎の巻1996年1月10日
第2回第15回慎太郎怒るの巻1996年1月17日
第3回第16回慎太郎名推理の巻1996年1月24日
第4回第17回ライバル登場の巻1996年1月31日
第5回第18回慎太郎危機一髪の巻1996年2月7日
第6回第19回まいったぜ慎太郎の巻1996年2月14日
第7回第20回負けるな慎太郎の巻1996年2月21日
第8回第21回フニャフニャ慎太郎の巻1996年2月28日
第9回第22回箱入り慎太郎の巻1996年3月6日
第10回第23回慎太郎逆襲の巻1996年3月13日
第11回第24回さらば慎太郎の巻1996年3月27日
第12回第39回大空の怪事件2004年1月3日

スタッフ

放送局

参考書籍

  • 古畑任三郎-殺人事件ファイル 扶桑社 ISBN 4-594-01470-4
    第1シリーズの小説版。今泉慎太郎が出ていないなど本編とは若干の違いがある。なお、スペシャル版を含む第2シリーズ以降の作品は、筆者の三谷幸喜の意向により小説化の予定はない。
  • 古畑任三郎大事典 扶桑社 ISBN 4-594-02109-3

オリジナルサウンドトラック

関連項目

外部リンク


前番組:
夏子の酒
警部補 古畑任三郎(第1シリーズ)
フジテレビ水曜劇場
次番組:
お金がない!
前番組:
正義は勝つ
古畑任三郎(第2シリーズ)
フジテレビ水曜劇場
次番組:
メトロポリタンジャーニー
(バラエティ番組)
前番組:
救命病棟24時
古畑任三郎(第3シリーズ)
フジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ
次番組:
小市民ケーン