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エアジハード

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エアジハード
1999年10月31日、東京競馬場
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 1995年4月9日(29歳)
死没 (存命)
サクラユタカオー
アイシーゴーグル
母の父 ロイヤルスキー
生国 日本の旗 日本北海道千歳市
生産者 社台ファーム
馬主 (株)ラッキーフィールド
吉田照哉
調教師 伊藤正徳美浦
競走成績
タイトル JRA賞最優秀短距離馬(1999年)
JRA賞最優秀父内国産馬(1999年)
生涯成績 12戦7勝
獲得賞金 3億6000万4000円
IC 119M(1999年)[1]
勝ち鞍
GI 安田記念 1999年
GI マイルチャンピオンシップ 1999年
GIII 富士ステークス 1998年
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エアジハード英語: Air Jihad空中聖戰1995年4月9日 - )は、日本競走馬種牡馬。おもな勝鞍は1999年安田記念マイルチャンピオンシップ1998年富士ステークス。馬名は冠名「エア」+「ジハード」。

馬齢は同馬の現役時代に合わせて旧表記とする。

戦績

1997年12月の3歳新馬戦でデビューし、初勝利を挙げる。3歳初戦の500万下条件戦のカトレア賞に勝利した後、スプリングステークスに出走するが、スタート前にゲート内で暴れて出遅れ4着に終わり、皐月賞の優先出走権を獲得できなかった。また、ゲート内で暴れたことから発走調教再審査が行われ、なかなかこの審査に受からなかったために皐月賞だけではなく、ニュージーランドトロフィー4歳ステークスにも出走できなくなってしまった。果敢にも挑戦したNHKマイルカップも8着に敗れ、休養に入る。

復帰後、900万下条件戦、準オープン競走の奥多摩ステークスを連勝した勢いでGIII富士ステークスに出走。古馬を一蹴し重賞初制覇を果たす。レース後、調教師の伊藤正徳は「タイキシャトルの後継者になれる馬」と発言した。富士ステークスの後、脚部への負担がかかるのを避けるため[注釈 1]に休養に入った。

明けて5歳、陣営は安田記念を前半シーズンの最大目標とし、それまでに2回レースに出走させることにした。休養明け初戦の谷川岳ステークスでは早めに先頭に立ったものの手前を変ることができず、ゴール前で交わされ僅差の2着に敗れた。2走目の京王杯スプリングカップでも先行策から直線で抜け出しを図ったもののゴール前でグラスワンダーに交わされ2着に敗れた。これらの敗戦を受けて安田記念では脚質を先行から差しに転換し、グラスワンダーの後方からレースを進め[2]、グラスワンダーをハナ差交わし優勝。GI初制覇を達成した。

後半シーズンはマイルチャンピオンシップ優勝が目標に据えられた。当初は毎日王冠が初戦となる予定であったが体調が思わしくなく、ステップレースを経由せず天皇賞(秋)に出走し3着と好走した。続くマイルチャンピオンシップは1番人気に応え、レースレコード(当時)で優勝。前年のタイキシャトルに続く春秋マイルGI連覇の偉業を成し遂げた。その後香港カップ参戦のため香港に遠征するが、屈腱炎を発症しレースを回避、そのまま引退となった。この年の活躍が評価され、1999年度のJRA賞で最優秀短距離馬、最優秀父内国産馬に選出された。

競走成績

以下の内容は、netkeiba.com[3]およびJBISサーチ[4]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
1997.12.07 中山 3歳新馬 芝1200m(良) 10 5 5 001.80(1人) 01着 R1:10.8(35.6) -0.6 0武豊 54 (ファーディーン) 466
1998.02.01 東京 カトレア賞 500万下 ダ1200m(良) 15 6 11 005.80(3人) 01着 R1:13.6(36.8) -0.2 0武豊 55 (アイアムアブラザー) 470
0000.03.22 中山 スプリングS GII 芝1800m(稍) 15 5 8 004.00(2人) 04着 R1:50.1(36.3) -0.3 0武豊 56 クリールサイクロン 482
0000.05.17 東京 NHKマイルC GI 芝1600m(稍) 17 8 16 060.5(10人) 08着 R1:34.5(35.2) -0.8 0橋本広喜 57 エルコンドルパサー 478
0000.10.18 東京 4歳上900万下 芝1600m(重) 9 7 7 002.90(1人) 01着 R1:36.4(36.0) -0.2 0橋本広喜 55 (コンキスタクラウン) 490
0000.11.14 東京 奥多摩S 1600万下 芝1400m(良) 14 5 7 003.70(2人) 01着 R1:22.2(35.3) -0.1 0橋本広喜 55 (ワカサバロン) 492
0000.11.28 東京 富士S GIII 芝1400m(良) 15 3 5 006.20(4人) 01着 R1:23.0(35.2) -0.0 0橋本広喜 54 (プレストシンボリ) 498
1999.04.25 新潟 谷川岳S OP 芝1600m(良) 15 8 14 002.20(1人) 02着 R1:32.5(34.7) -0.0 0橋本広喜 56 ナリタプロテクター 498
0000.05.15 東京 京王杯SC GII 芝1400m(良) 18 8 18 008.80(4人) 02着 R1:20.6(34.0) -0.1 0蛯名正義 56 グラスワンダー 500
0000.06.13 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 14 7 12 017.70(4人) 01着 R1:33.3(35.1) -0.0 0蛯名正義 58 (グラスワンダー) 494
0000.10.31 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 17 1 1 008.30(5人) 03着 R1:58.2(35.6) -0.2 0蛯名正義 58 スペシャルウィーク 498
0000.11.21 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 18 3 6 002.20(1人) 01着 R1:32.8(34.4) -0.2 0蛯名正義 57 キングヘイロー 504

種牡馬として

種牡馬になったエアジハード(2000年9月23日撮影)

2000年社台スタリオンステーション種牡馬入りした。2003年ブリーダーズスタリオンステーションに移動、2005年からはレックススタッドで繋養されていた。産駒デビュー5年目の2007年に、初年度産駒のアグネスラズベリ函館スプリントステークスを制して、産駒の重賞初勝利を挙げた。同年の種付けシーズン後の10月31日に再びブリーダーズスタリオンステーションに移動した。2010年にはショウワモダンが安田記念を制して同レースの父仔制覇を果たすとともに産駒のG1初勝利となった。2012年は北海道十勝の中川郁夫牧場で種牡馬生活を送り、2013年から2019年6月までは十勝軽種馬農業協同組合種馬所で供用されていた。2018年に引退名馬繋養展示事業の助成対象馬となり、種牡馬を引退した。2019年7月1日に小国ステーブルに移動している。

主な産駒

血統表

エアジハード血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 テスコボーイ系
[§ 2]

サクラユタカオー 1982
栗毛 北海道静内町
父の父
*テスコボーイ
Tesco Boy 1963
黒鹿毛 イギリス
Princely Gift Nasrullah
Blue Gem
Suncourt Hyperion
Inquisition
父の母
アンジェリカ 1970
黒鹿毛 北海道静内町
*ネヴァービート
Never Beat
Never Say Die
Bride Elect
スターハイネス *ユアハイネス
スターロツチ

アイシーゴーグル 1987
栗毛 北海道千歳市
*ロイヤルスキー
Royal Ski 1974
栗毛 アメリカ
Raja Baba Bold Ruler
Missy Baba
Coz o'Nijinsky Involvement
Gleam
母の母
シャダイアイバー 1979
鹿毛 北海道早来町
*ノーザンテースト
Northern Taste
Northern Dancer
Lady Victoria
*サワーオレンジ
Sour Orange
Delta Judge
Lady Attica F-No.8-g
母系(F-No.) 8号族(FN:8-g) [§ 3]
5代内の近親交配 Nasrullah4×5×5=12.5% [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ エアジハード 5代血統表2017年8月31日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com エアジハード 5代血統表2017年8月31日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ エアジハード 5代血統表2017年8月31日閲覧。
  4. ^ netkeiba.com エアジハード 5代血統表2017年8月31日閲覧。


主な近親

脚注

注釈

  1. ^ 生まれつき膝の形が反っており、伊藤は無理をさせないという方針を立てていた。

出典

  1. ^ 優駿』、日本中央競馬会、2000年2月、44頁。 
  2. ^ 「優駿」(日本中央競馬会)2007年11月号
  3. ^ エアジハードの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年9月4日閲覧。
  4. ^ エアジハード 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年9月4日閲覧。

参考文献

外部リンク