Jam (自販機本)
X-magazine Jam | |
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ジャンル |
パンク インディーズ オルタナティヴ サブカルチャー アバンギャルド ニューウェーブ モンドカルチャー カウンターカルチャー アンダーグラウンド コンセプチュアル・マガジン |
刊行頻度 | 月刊 |
発売国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
定価 | 300円 |
出版社 | エルシー企画 |
編集部名 | ジャム出版[1] |
発行人 | 高杉弾 |
編集スタッフ |
山崎春美 隅田川乱一 八木眞一郎 佐内順一郎 |
装丁デザイン | 大賀匠津→羽良多平吉 |
刊行期間 | 1979年2月 - 1980年1月 |
発行部数 | 公称10万部(東京雑誌販売調べ) |
姉妹誌 | HEAVEN |
ウェブサイト |
高杉弾ホームページ 百恵ちゃんゴミ箱あさり事件で有名になった自動販売機ポルノ雑誌『Jam』の編集長が明かすその秘密―わしらのフリークランド |
『X-magazine Jam』(月刊ジャム)は、かつてエルシー企画内に存在した出版社「ジャム出版」が1979年に発行していた伝説的自販機本[1][2]。初代編集長は伝説的編集者の高杉弾。
後継誌はアリス出版(のち群雄社出版)発行の伝説的サブカルチャー雑誌『HEAVEN』。
鬼畜系と呼ばれるスカムカルチャーの元祖的存在であり[3]、以降のサブカルチャーに多大な影響を与えたことから伝説化している[4]。創刊号の二大特集は「NO PUNK! NO WAVE!」「山口百恵のゴミ大公開!」。
概要
『X-magazine Jam』(以下『Jam』)は明石賢生率いるエルシー企画が発行していた佐山哲郎編集の自販機本『スキャンダル 悦楽超特急』の後継誌として日大芸術学部を中退した高杉弾、山崎春美、隅田川乱一、八木眞一郎、佐内順一郎らによって1979年2月に創刊された「伝説の自販機本」である[2]。
本誌は自販機本という特殊な形態で販売されたため、店頭に並ぶ正規の取次ルートに乗った通常の雑誌とは違って内容に制約がなく、独自の編集方針からナンセンスでアナーキーな常軌を逸した誌面が徹頭徹尾にわたり展開された。特に創刊号ではドラッグ、東京・関西のパンクシーン特集、臨済と普化の対話、女性器の拡大ポスター、女体にジャムを塗りたくったヌードなどを取り上げたが、極めつけは当時人気絶頂だった山口百恵の自宅から出た使用済みナプキンなど約40点のゴミを「芸能人ゴミあさりシリーズ」と題して勝手に公開した「爆弾企画」であり、この企画によって『Jam』は「伝説の自販機エロ本」として神格化されていった[5]。
本誌は流通上エロ本の体裁を取っているが、表紙とグラビアだけ「エロ」で、肝心の中身は編集者が「面白い」と判断したことを手当たり次第に詰め込んだ奇怪な内容となっており[5]、ドラッグやインディーズパンクの紹介、果ては皇室、臨済禅、神秘主義、カルトムービー、プロレス、オカルト、パロディ、サイケデリック、ニュー・ウェーヴ、ビートニク、スーフィズム、フリーミュージックまでカウンターカルチャーを縦横無尽に取り上げ、狂気と冗談が交錯するパンクな誌面を展開、唯一無二の世界観を築き上げた。なお、編集者全員が薬物常習者だったこともあり、マリファナやLSDといった違法薬物にまつわる特集も度々登場する[3][6][7][8][9]。
また連載漫画ではヘタウマ漫画家の渡辺和博(当時の青林堂で『月刊漫画ガロ』編集長を務めたのちに「○金・○ビ」なる流行語で1984年度の第1回流行語大賞受賞)と漫画家をやめていた蛭子能収(のちに劇団東京乾電池の俳優を経てタレントに)を起用し、特に蛭子は本誌で実質的な商業デビューを果たした[10]ことから現在も高杉弾と山崎春美の二人組を「人生の恩人」と仰いでいる[11][12]。
『Jam』はその先鋭的な編集方針と独自性から『ガロ』(青林堂)や『宝島』(宝島社)といった日本を代表する超カルト的サブカルチャー雑誌と並び、後続のサブカル誌・アングラ誌のルーツとして黎明期のサブカルチャー文化に大きな爪痕を遺した[13]。竹熊健太郎は『Quick Japan』(太田出版)や『危ない1号』(データハウス)などのアングラ系サブカルチャー雑誌の源流として『Jam』を挙げており[4]、元『実話ナックルズ』編集長の久田将義も「サブカルの発生はエロ本から。特に高杉弾から始まったのではないか」と指摘している[14]。なお『Jam』以前にも白夜書房(当時はセルフ出版)の末井昭が創刊した『ウィークエンドスーパー』(1977年~1981年)が新宿ゴールデン街系の文化人を積極的に起用したことでサブカル系エロ本の先駆けとみなされているが、『Jam』はそれ以上に何でもありのパンクで無軌道な内容であり、これは当時音楽界・漫画界で隆盛を極めていたパンク=ニューウェーブの動きと連動したものだったとする見方もある(その証拠に『Jam』創刊号の特集は「NO PUNK! NO WAVE!」だった)[5]。
ちなみに『磯野家の謎』『バトル・ロワイアル』などのヒット作を送り出し、サブカルチャー雑誌『Quick Japan』(太田出版)を立ち上げた名物編集者の赤田祐一は1979年当時、実際にエルシー企画の編集部を訪れて『Jam』のバックナンバーを直接購入した過去があり[15]、自身が編集を務める雑誌でも『Jam』を深く掘り下げた特集を定期的に行っているほか、自著『20世紀エディトリアル・オデッセイ』(ばるぼらとの共著、誠文堂新光社)では紹介した1200点にも上る雑誌の中からベスト3に『Jam』を選んでいる[16]。また赤田の共同作業者でライターのばるぼらは『Jam』について「ひと言で済ませるなら『革命』の雑誌」[17]「読者に対するサービス精神とか、スポンサーに対する色目とか、何がウケて何が売れるかとか、一切を考慮せずに好き勝手に作られた雑誌」[17]「それまでの出版の歴史が積みあげてきたルールなんて知らないし、守る気もない。とにかく自分たちが面白いと信じていることを載せたいという熱量と勢いが渦巻いている雑誌」[18]と評している。
このように同誌は廃刊後も日本のサブカル史やエロ本史において今日まで語り継がれる伝説的な存在になっているが、エロ本という性質上図書館など公共機関での所蔵は皆無である[19]。また古書店では幻の雑誌として数万円の高値が付くこともあり、全体を目にすることは極めて困難となっている[19]。
本項では『Jam』の前身雑誌『X-MAGAZINE』と後継誌『HEAVEN』(アリス出版/群雄社出版)についても解説する。
歴史
前史
すべての始まりは1978年秋、日本大学芸術学部文芸学科を中退して、その日暮らしの生活を送っていた高杉弾が武蔵小山駅から深夜自宅に向かって歩いていると、電柱の下に捨ててあった一冊の自販機本を発見したことである[20][21][22]。
高杉はその自販機本[注釈 1]に掲載されていたパンティストッキングを履いた女性の尻をフェティッシュかつ大胆に写した、見開き・裁ち落としのヌード写真に大いなるショックを受け、カメラマンに会うためだけに発行元のエルシー企画を訪れた[3][23][24]。
この時に高杉が顔を合わせたカメラマン武蔵野大門こそエルシー企画の明石賢生社長その人で、明石は編集局長のSこと佐山哲郎と相談して高杉に同社発行の自販機本『スキャンダル』5号(1978年12月)の8頁分を任せることを思いつく[25]。これに応じた高杉は友人の美沢真之助(=隅田川乱一、後に『Jam』『HEAVEN』『X-MAGAZINE』編集者)を誘い、雑誌の誌名を『X-MAGAZINE』と改め、共同で「Xランド独立記念版」と題したゲリラ記事を「自動販売機で国家が買えることだってある」というキャッチコピーのもと、わずか一週間で執筆した[25][26]。
後にSは高杉が「Xランド」執筆に至るまでの状況を次のように回想している。
高杉は確か俺がエルシーで仕事中にやってきたんだ。「お前のファンが来てるぞ」って誰かが呼びに来てさ。「可愛い女の子だ」ってかつがれて行ったら、それが高杉(笑)。どこが可愛い少女だって。それでミニコミ見せてもらって。横で明石が「どうだ、こいつ使えるか?」って聞くから、「使えるもなにも、一冊すぐに作らせる」って言ったんですよ。そしたら明石は「お前はすぐそんなこと言うからダメなんだ」って怒ったの。じゃあってんで、とりあえず俺がやってた雑誌の八ページだけまかせることにしたんだよ。そしたら……連中、いきなり、“乗っ取り宣言”するんだよ。「この雑誌は俺たちが乗っ取った!」って。なんなんだ(笑)…… — 竹熊健太郎「天国桟敷の人々─自動販売機本の黎明期と『JAM』の出現⑵」『Quick Japan』14号 153頁 1997年 太田出版
X-MAGAZINE | |
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ジャンル | 実話系自販機本 |
発売国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
定価 | 300円 |
出版社 | エルシー企画 |
発行人 | 明石賢生 |
編集人 | 佐山哲郎→高杉弾 |
編集スタッフ |
山崎春美 美沢真之助 八木眞一郎 佐内順一郎 |
刊行期間 | 1978年12月 - 1979年1月 |
姉妹誌 | Jam |
特記事項 | 正式名称は『スキャンダル 悦楽超特急 X-MAGAZINE』 |
この「Xランド」が好評だったことから明石は『X-MAGAZINE』6号の編集を高杉に一冊丸ごと自由に任せることにし[27]、高杉と美沢は雑誌のジャックに成功する。後に高杉は「その8頁が当時エロ本の世界では考えられないような、すっごい『変』だったらしいんだよ。『面白いじゃん、なにこれ?』みたいに。半分はあきれているんだよね(笑)」と回想している[26]。
雑誌の編集にあたって美沢は友人の八木眞一郎(後に『Jam』編集者、1978年2月に刊行され、わずか1号で廃刊した日本文華社発行のパロディ雑誌『冗談王』編集長)を誘い[28]、大麻取締法への批判やアメリカの薬物事情などエロとは一切関係のないドラッグの特集記事を執筆する。
更には笑いガス実験、男性器の紙工作、変態SF小説、下層サラリーマンのオピニオンエッセイ、実在しない架空の本や電話帳の書評などを取り上げ、極めつけは「スターダスト 芸能人探訪!! ゴミあさりシリーズ」と銘打ち、かたせ梨乃宅のゴミ漁りを実行。ドラマ台本や腐ったミカン、使用済みタンポンなどを誌上のグラビアで無断公開する暴露企画を行った[1][注釈 2]。
このように『X-MAGAZINE』は現在では到底考えられないほど過激な企画や読物が目白押しであり、表向きはエロ本だが中身はヌードの露出が極端に乏しく無茶苦茶で過激な企画や読み物が満載という『Jam』のスタイルを創刊前から完全に確立する。
ちなみに漫画家の蛭子能収は連載前の打ち合わせで高杉から「一応表紙はエロな感じに見えるんですけど、中身は自分たちが好きに作ってるんですよ。自分たちはこれを“ゲリラ”だと思ってるんです」と熱烈にアピールされたと回想しており[12]、元々高杉自身「もっと突き抜けて、ほとんど無意味の方向へ行くまで過激なことをやってみたらどうか」というダダ的な誌面作りを標榜していた節があったという[29]。
自販機本『Jam』創刊
『X-MAGAZINE』は1979年2月より『Jam』として新創刊。B5版/88頁で定価は300円だった。メインスタッフには日本大学芸術学部の中退メンバーが集い、新創刊に際してガセネタの山崎春美が同人として参加する。キャッチコピーは「SEXと革命、両方とりたい君のために!」「オナニー&メディテーション!」「SUPER CONCEPTUAL MAGAZNE」。
元々『Jam』は当時「出せば出すだけ売れる」と言われたほど売り上げが好調だった自販機本の税金対策用に作られた雑誌であり、「どうせ儲かっても税金に持って行かれるのなら無意味で面白い雑誌を作った方が良い」というエルシー企画の方針から全くボツが出なかったという[28][30][31]。ちなみに明石賢生社長が出した唯一の制作条件は「カラーページだけはエロにしておけ」だった[30]。
創刊号では「雑誌でパンクをやる。伝統を断ち切る、常識を破壊する、そういう革命を雑誌によって起こす」ために[32]、冒頭の特集から女性器と肛門の拡大ポスターを掲載するなど『X-MAGAZINE』以上にパンクな記事が目立っていたが[33]、特に山口百恵宅から出たゴミ約40点を写真付きで無断公開した爆弾企画「芸能人ゴミあさりシリーズ」が最も有名で、これについて取材に訪れた祥伝社発行の女性誌『微笑』が1979年5月26日号において4頁にわたる批判記事を掲載し『Jam』の存在が世に知れ渡る切っ掛けとなった[1][34]。
しかし『微笑』の日和見的な取材方法や批判記事に嫌悪感を示した高杉弾は以下の文章を『Jam』の巻末に寄稿して雑誌に対する独自の持論を展開した。
いま俺はこの号の編集中なのだ。したがって編集後記というものはまだ書けない。俺のようなシロートにとって、本を一冊作るということはナルトを金魚ばちに入れて飼うよりもむずかしいことであり、山口百恵に肛門オナニーを教えるよりはやさしいことなのだ。山口百恵と言えば、こないだ雑誌「微笑」の記者という男が、馬鹿面をして三人も俺のところへ取材にやって来た。例の「山口百恵ゴミあさり」についての記事を書くとい言う。他人のフンドシで相撲をとるというのはアノテの雑誌では当り前のことだが、発売になった「微笑」を見てあきれてしまった。
知らない人がいると思うので一応書いておくと、「百恵ゴミあさり」というのは本誌創刊号に載った、百恵の家から出たストッキング、ファンレター、答案用紙、使用済ナプキン、タンポン説明書など約40点を写真で公開した企画のことだ。
これに関する「微笑」での紹介記事は、4ページも使っておきながら、俺の強気の姿勢を適当に強張〔ママ〕し、読者の「どのようにゴミを取って来たのかを知りたい」という欲望を十分に満足させ、山口百恵に同情して見せ、最終的には「やりすぎなのではないか」というレベルを一歩も出ない姑息かつ低級なものだった。
ホリプロやCBSソニーの人間がイカるのは、まあ判る。しかしなぜ相方の事態を面白がれる立場にあるはずの雑誌記者が、あんなくだらない記事しか書けないんだ。「自分の家のゴミをあさられて、いい気持ちのする人間なんているわけない」だと、そんなことは当り前だろ、バカ。「やっていいことと悪いことが……」だと、笑わせるな!こういうものは公開しないことがセオリーだと、礼儀の問題だと、どこまでバカなんだお前ら。Jamを批判したいなら、もっとハッキリ書いたらどうだ。
この記事を書いたのが誰なのかは知らないがよく聞いておけ。エセ・ヒューマニズムや見せかけだけの正論、やっていいことと悪いこと、社会的一般常識、そんなレベルを突破しないで面白い記事が書けるとでも思っているのか。セオリーや礼儀を守っていて今の読者を引っぱれると思っているなら、お前ら脳なしだぜ。
取材に来た三人の男の話しぶりのイヤラシさで「微笑」という超下等物件の実態を直感していたが、結果は予想以上のひどさだった。これは何も「微笑」に限ったことではない。現在、本当に俺たちの頭 をキックしうるような雑誌があるだろうか。少なくとも雑誌づくりに幻想 を持てないような脳なしの年寄連中には早々にご退場願いたいものだ[35]。 — 『Jam』第4号「編集中記──佐内順一郎」
何かやりたい?遊びたい?女の子といいことしたい?休みが欲しい?お金が欲しい?マリファナが欲しい?いい音楽が聴きたい?南の島でのんびりしたい?結婚したい?オマンコが見たい?興奮したい?刺激が欲しい?欲求不満を解消したい?抜け出したい?乗り越えたい?解放されたい?───俺たちは読者のそういう欲望を、何ひとつとして満たしてやることなんてできやしない。それらはみんなあなたの問題だ。Jamにはサービス精神が足りない、ポルノが少なすぎる、わけが判らない、思想がない……そんな声を聞く。知ったことか!ハッキリ言ってJamはポルノ雑誌じゃない。どこやらの雑誌のように、くそ面白くもないサービスを連発するのは読者をバカにしてることじゃないのか。わけが判らないことのどこが悪い!思想がハッキリ出ている雑誌が欲しければよそへ行ってくれ。Jamがスーパー・コンセプチュアル・マガジンであることを了解して欲しい。“Jamのような雑誌”というのが他にあったら見せて欲しい。今このどうしようもなくメチャクチャな時代に、Jamというのはピッタリの雑誌だと俺は思っている。
───俺は今、〈自分〉と〈あそこ〉の中間地点で世界を見ることを始めた。その場所から見た「俺」は、天才で、馬鹿で、軽薄で、頭がよじれていて、変態で、キチガイだ。それぞれの人間がそれぞれの内宇宙を持っている。あなたがどのように世界を見ているのか、それは知らない。───ルー・リード、イナガキ・タルホ、ツツイ・ヤスタカ、アブドーラ・ザ・ブッチャー、マルセル・デュシャン、ハイゼンベルク、ヤマガミ・タツヒコ、ジミ・ヘンドリックス、マツオカ・セイゴオ、フブキ・ジュン、ルドルフ・シュタイナー───オマンコ、金、ドラッグ、機械、星、光、重力、エクスタシー、自我、禅、オナニー、マンダラ
佐内順一郎[36] — 『Jam』第2号「元・読者だった編集長の好き勝手なページ」
山口百恵宅のゴミ漁り
山口百恵宅のゴミ漁りは1979年1月下旬から2月上旬にかけて複数回に分けて行われ、その中から選りすぐりのゴミを選んで誌面に掲載している[34]。採集された主なゴミは以下の通り[34]。
- 誕生日ケーキの食べ残し
- セブンスターの吸い殻(母親のもの)
- ダスキンハンディモップのパッケージ
- 天津甘栗の皮
- 薬の容器
- 粗品の封筒
- 書き初め
- 毛筆の筆慣らし紙
- ストッキングの包み紙
- 東京放送制作局長から山口百恵に送った祝い状
- 破かれた電波系ファンレター
- 高1の時の生物のテスト67点
- 妹の歴史のテスト28点
- 妹宛のホリプロの封筒
- 明星チャルメラの袋
- ファンクラブ宛の封筒
- 1日のスケジュールを書いたメモ
- 「毎朝5時起床 マラソン1周」「ワンステージ ワンテスト完全燃焼!!」と書かれた紙
- グリコセシルチョコレートの箱
- 雪印皮なしウインナーの袋
- 日立電球の容れ物
- 大阪現代詩人会の同人誌『大阪』
- ワリチョー債券代金計算書
- シャネルNo.5のパッケージ
- 毛皮バーゲン案内状
- パンティストッキング
- タンポンの空箱
- タンポンの使用説明書
- タンポン挿入用筒
- 使用済みナプキン
元々この芸能人ゴミ漁り企画はアメリカのアンダーグラウンド・マガジン『WET』(1976年 - 1981年)が先行してボブ・ディラン邸のゴミ漁りを行ったのが元になっており、これにヒントを得た美沢真之助(隅田川乱一)が「それを日本でやったらどうなるか」と提案し、編集長の高杉弾が実行に移したという[29]。ただし高杉本人は『WET』誌を特別意識していた訳でもなかったという[33]。
なお、美沢はこの企画を立案した理由について「ゴミから始まった雑誌だから、という当然の発想なんですよ」と晩年のインタビューで語っており、ゴミを通した大衆文化への社会学的アプローチからインドの乞食による秘密売買に至るまでゴミ漁りの持つ多面的な側面についても指摘していた[37]。
ちなみに山口百恵側からのクレームは一切なかったようで「黙殺したほうが良いと思ったんでしょう。正しい判断だよ」(高杉談[33])、「まあ、売れてる雑誌じゃなかったし、変にことを荒立てて、他の雑誌に関連記事が載った方がイメージ的に損だと判断したんでしょう。結構、頭いいと思いますよ。百恵のプロダクションの社長は」(美沢談[37])、「とにかくあの頃の芸能界はいろんなスキャンダルに揺れてたからね。本屋にも置いてない自販機本には手が回らなかったんだろう。なんでも聞くところによると百恵の事務所の社長が『Jam』を見てさ、論外だ!と叫んだきり、絶句したらしいよ。で、それっきり(笑)。訴えるにも値しないってやつじゃないの」(佐山談[38])と『Jam』関係者らは語っている。なおこの企画が行われた1年後の1980年3月、山口百恵は芸能界からの引退を宣言した。
高杉弾とその周辺
高杉弾の編集技法はコラージュとカットアップ[注釈 3]を多用した極めて特殊なもので[39]、誌面からは高杉の個性が色濃く反映されたサイケデリックなレイアウトが全体的に見受けられる。一方で雑誌の構成面においては高杉以外の功績も大きく、特に高杉は雑誌の思想的バックボーンとして美沢真之助(隅田川乱一)の才能を高く評価していた[6]。後に高杉は「真之助がいなかったら『HEAVEN』はともかく『Jam』は出来なかったと思いますね」とも語っている[6]。また臨済禅、グルジェフ、シュタイナーなどの神秘主義やカルトムービー、現代美術などの記事はオカルト雑誌の編集にも携わっていた八木眞一郎が関与している可能性が高い[40]。一方で山崎春美はパンクや音楽関連の記事を中心に担当し、本誌にも執筆していた元ガセネタの大里俊晴や吉祥寺マイナーの佐藤隆史は山崎経由での参加とみられている[40]。
ちなみに本誌では海外雑誌の記事を無断で翻訳して勝手に転載するなど完全に著作権を無視した編集方針を取っており、違法な企画や図版の無断転載などを平然と誌面で展開していた。これについて高杉はインタビューで「あんなもの著作権もクソもなくて、どこの雑誌に載ってようと勝手にこっちに載せたって良いと思ってた。実際問題、それにクレームつけるやつなんか一人もいないんだから。自動販売機のエロ本に文句を言ってどうするの?」[6]と当時を振り返っている[注釈 4]。
1980年4月にはエルシー企画が自販機本最大手のアリス出版と合併し[17]、新雑誌『HEAVEN』創刊の運びとなる。
『HEAVEN』新創刊
HEAVEN | |
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ジャンル | ニューウェーブ |
刊行頻度 | 月刊 |
発売国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
定価 | 300円→400円→480円 |
出版社 | アリス出版→群雄社出版 |
編集部名 | HEAVEN EXPRESS |
発行人 | 高杉弾→明石賢生 |
編集長 | 高杉弾→近藤十四郎→山崎春美 |
編集スタッフ |
高杉弾→不在 芝敦子→不在 佐内順一郎→不在 金田トメ→不在 山本土壺 田中一策 隅田川乱一 野々村文宏 羽良多平吉 香山リカ |
刊行期間 | 1980年4月23日 - 1981年3月1日 |
発行部数 | 3万部(近藤十四郎調べ) |
ウェブサイト | 幻の自販機本『HEAVEN』にUGルーツを追え! |
特記事項 | 休刊後は雑誌内雑誌として1983年10月まで継続 |
『Jam』は月刊で全10号と別冊1号(特別ゲリラ号)を刊行したのち1980年1月をもって終刊。同年4月から『HEAVEN』(ヘヴン)と誌名を改め新創刊する。キャッチコピーは「空中楼閣的天眼通」「アンダーグラウンド・インテリ・マガジン」「ハイ・ディメンション・幻覚マガジン」。
『HEAVEN』では『Jam』にあったエロ要素や煽情的なヌードグラビアが完全に排され、サイズはA4変形のグラフ誌となる。装丁デザインについてはグラフィックデザイナーの羽良多平吉が担当し『Jam』以上にビジュアルに特化したニューウェーブマガジンへとその姿を変えた。3号からは一般書店でも販売を開始[41]。5号より版元がアリス出版から群雄社に移り自動販売機での販売から完全撤退する。
版元移籍の経緯について近藤十四郎の証言では、当時アリス出版は自販機本取次会社の東京雑誌販売(東雑)の傘下にあり、エロ本でない『HEAVEN』はわずか3号で配本の取り扱いを拒否されてしまったという[42]。しかし、アリス出版の明石賢生副社長は元々自販機だけでなく書店取次での出版も目論んでいたようで『HEAVEN』が東雑体制を離脱してからも高田馬場に編集部「HEAVEN EXPRESS」を自費で設立し、書店直販の体制を取って同誌を存続させた[42]。近藤によれば書店での販売は極めて好調で、紀伊國屋書店では毎号100冊も同誌を入荷してくれたという[42]。
だが、こうした明石の動きに不信感を抱いた東雑の幹部が「明石、お前内部でクーデターでも企てているんじゃないのか」と詰め寄ったことから明石はアリス出版を依願退職し東雑の傘下から独立する[42]。これに同調する形でアリス出版内の旧エルシー派および明石派編集陣が一斉に集団退社し、明石を筆頭としたアリス退社組によって新出版社「群雄社出版」が旗揚げされることになる[42]。
ほどなく『HEAVEN』は世界的なニューウェーブの波に乗り、最盛期には3万部を発行[43]。海外の二大ニューウェーブマガジンである『FACADE』(伊)と『THE FACE』(英)からは毎月編集部宛に献本が行われ、『HEAVEN』もその2誌に毎号献本を行っていた[44]。また青林堂、白夜書房、JICC出版局、本の雑誌社、工作舎の雑誌とは相互の誌面に広告を出し合っており、同誌との関係も深かった。
1980年の6月と11月には『HEAVEN』主催という形で「天国注射の夜」というコンサートが新宿アシベ会館で行われる[45]。またラジオ関東からは週1回での番組出演依頼が舞い降り、同年10月より高杉弾と近藤十四郎の2人がDJを担当した全国ネットのラジオ番組『ウルトラヘヴン放送局』の放送が開始するなど[46]、徐々に『HEAVEN』はその人気と知名度を獲得しつつあった[45]。巷では『HEAVEN』の新刊を求める読者が発売日に自動販売機の前に行列を作るという現象も発生する[47]。
なお当時の「事件」として「天国注射の夜」に参加した江戸アケミがステージ上で自分の額をナイフで切りつけるパフォーマンスを行い、救急車で運ばれるという出来事があった[48]。
編集長交代
順風満帆に見えた『HEAVEN』だったが内部で軋轢が生じ[49]、初代編集長の高杉弾が7号を最後に降板する。ただし、高杉本人の弁によれば降板の理由は編集方針の違いではなく、ギャラの配分を巡っての見解の相違と単純に高杉自身が雑誌の編集に「飽きた」からであったという[50]。
編集長交代の真相について山崎春美が後に語るところによれば、『HEAVEN』から参加した山本土壺と田中一策[注釈 5]が高杉の編集姿勢に不満を持ち出し、その突き上げを食らう形で山崎と近藤が高杉に編集長降板を直訴する矢面に立たされてしまったという[51]。これについて山崎は「結局、僕とオム(近藤オム=近藤十四郎)が首謀者ってことになっちゃったんですよ。後の二人(山本・田中)は何もしていないのに。それで高杉さんに(編集長を降りてくれないかと)言ったら『ああ、そう』みたいな感じで」と当時の編集長交代劇を振り返っている[51]。
高杉の脱退直後には外部で本誌のデザインを手掛けていた羽良多平吉の元に編集部から「ヘンシュウチョウ・コウタイ・スグ・カエ」という電報が届き、これは8号のコピーにそのまま使われることになる。
その後、二代目編集長には近藤十四郎が就任するが、後に近藤は「二代目編集長といいながら、結局は編集雑務だったから。要するに高杉氏が抜けたあと、実質的には春美が編集長なんだよね。ただ、俺の方が“上の方”に通りがよかったから編集長になっただけで。まあホラ、春美はああいう人だから(笑)」と述べており、名目上の編集長に過ぎなかったとしている[52]。
後に高杉弾は編集長から引退した当時の心境について「そのあと近藤君と春美が何したか、おれは知ったこっちゃないね。未練も何もない。『どうもありがとうございましたー、サワディ・カップ(引用者注:タイ語で「さようなら」の意)』のひと言。それで帰っちゃうよ」とあっけらかんと回想しているが[53]、その一方で近藤十四郎は「僕と春美が丸々2冊編集をやった号も含めて『Jam』も『HEAVEN』も高杉弾の個人誌だと思います。高杉弾がいなければ『Jam』『HEAVEN』は雑誌というかたちで世の中に存在することはなかったと思いますね」と語っており、高杉の存在を非常に高く評価し、尊敬する姿勢を見せていた[43]。ただし、近藤はこの評価について「彼を(『HEAVEN』編集長の座から)追い出した側に立ってる自分としては、ちょっと忸怩たるものがあるので、それを含めての評価かもしれないけど…」としている[43]。
また高杉と対立し、途中で編集部を降りた金田トメも後年の回想で高杉弾を高く評価しており、「『Jam』にも『HEAVEN』にも、今の言葉で語れば、テクノ調のクールなイメージが雑誌全体に流れているが、これはすべて高杉弾のセンスだ。ぼくたち編集者やまわりからの影響ではない。高杉さんのオリジナルである」[45]「良くも悪くも、『Jam』と『HEAVEN』は、山口百恵という当時の歌謡曲の大スターを相手にスキャンダラスな行動力を売り物に創りあげてきた高杉弾の雑誌だったのだと思う。いまから思えばバンドのようなもので、売れてきたらモメて解散というようなパターンと同じとも思える」[44]と述懐している。
廃刊~雑誌内雑誌として再出発
高杉弾の脱退によって編集長が近藤十四郎に代わり、近藤はコンテンツ面を考えて山崎春美の企画に大きく負うようになる。だが、それも続かず『HEAVEN』は雑誌としても終わっていく[44]。もとより月刊ペースでの定期刊行が難しくなってきたことに加え[49]、1981年2月に群雄社出版の明石賢生社長が猥褻図画販売の疑いで家宅捜索を受け逮捕されたことが決定打となり[54][55]、同年3月刊行の9号目で『HEAVEN』は休刊に追い込まれた。編集途中のまま未刊行に終わった幻の『HEAVEN』10号は「肥満」と「ナチス」のカップリング特集で[56]、同号では既に病床にいた寺山修司が山崎春美の才能に目を付けてインタビューにも応じていたという[57][58]。お蔵入りとなった幻の10号は後に『ロックマガジン』内の山崎春美編集による雑誌内雑誌『HEAVEN』や[59]、山本土壺編集のエロ本『フォトジェニカ』8号に一部が再録された[60]。
群雄社家宅捜索事件の顛末について近藤十四郎は「会社行ったら、午前中にガサ入れがあって、フジテレビのカメラも来てたっていう。もう明らかなスケープ・ゴート。“最近のビニ本は目にあまる”ってことで見せしめにされたんだね。でもね、ガサ入れでも『ヘヴン』の部屋は警察も素通りなんだよ。ケッ、どうせチンポも立たん本やって感じで(笑)」と後年回想している[54]。
後に明石は「猥褻がなぜ悪い」として裁判闘争を始めたが、当時の東京地裁は一連のビニ本摘発で猥褻裁判のラッシュにあり、裁判では謝っても逆らっても一律で懲役二年、執行猶予三年の量刑が下されていたことから、むやみに裁判を長引かせて量刑がそれ以上重くなったら意味がないとして明石は途中で闘争を退け、自らの非を認める形となった[55]。
しかし、明石は最後の抵抗として裁判の質疑応答の場で「美は乱調にあり、諧調は偽りである」というアナキストの大杉栄の言葉を借りた意見陳述を行い、裁判官を面食らわせたという逸話がある[55]。この意見陳述用の原稿は元エルシー企画・群雄社出版編集局長で『コクリコ坂から』の漫画原作者でもある佐山哲郎が代筆したもので、後に佐山は「明石がさ、あの通る声で朗々と読むじゃない。俺も傍聴席で聞いてて自分の原稿に涙が出ちゃったもんな。どうせ結果は決まってるんだから、なら裁判で遊んじゃえ、っていうか。当時の明石には、そんなところもあったね」と回想している[55]。
その後『HEAVEN』は雑誌内雑誌として復活し、『FOOL'S MATE』『ペリカンクラブ』『ロック・マガジン』など複数の音楽雑誌を渡り歩いた。
三代目編集長には山崎春美が就任。野々村文宏を副編集長とした。また山崎は工作舎を通して面識があった精神科医の香山リカを本誌でライターデビューさせている。他にも祖父江慎、細川周平、美沢真之助(隅田川乱一)らが本誌に参加していた。
自殺未遂ギグ
1982年9月1日、山崎春美が中野PLAN-Bのステージ上で「自殺未遂ギグ」と称して手首などを出刃包丁で切り、救急車で運ばれるショーを行う[61]。この会場でのドクターストップ役は香山リカが務めた[62]。
このライブでは山崎主宰のロックバンド「TACO」に参加していた篠田昌已、細川周平、菅波ゆり子[注釈 6]が楽団として演奏に参加し、包丁を身体中に突き刺して痙攣する血まみれの山崎に動じることなく葬送曲のようなメロディを淡々と演奏しきったという[63]。またショーの途中ではロリータ順子[注釈 7]が逆上してパイプ椅子で山崎に殴り掛かる一幕もあり[64]、ライブはさながら地獄絵図の様相を呈した。
後にこのギグの模様を収めた約1時間にも及ぶライブ映像が奇跡的に現存していることが判明し[65]、1997年頃に映画監督の福居ショウジンが主宰するイベント「東京サロン化計画」の一環で何度か上映されたことがある[66]。ちなみにギグで山崎が着用していた血染めのTシャツは『宝島』の応募企画で限定1名にプレゼントされた[67]。
天国注射の昼
1983年夏、日比谷野外音楽堂で『HEAVEN』主宰のロックフェスティバル「天国注射の昼」が開催される。このイベントではTACOをはじめ、じゃがたら、ヒカシュー、突然段ボール、TOMATOS、GAUZE、THE FOOLS、コクシネルなどのロックバンドが参加。山崎春美、江戸アケミ、町田町蔵、坂本龍一、ロリータ順子、田口トモロヲ、あがた森魚、友部正人、篠田昌已、千野秀一、巻上公一ら当時のオルタナティヴ・ミュージックシーンを風靡したミュージシャンが一堂に集結した、日本のロック史に残る伝説的イベントとなった。
「天国注射の昼」での公演終了後、山崎は覚醒剤を体から抜くため精神病院の閉鎖病棟に入院し[68]、同誌編集長を降板する。その後は香山リカが事実上の編集長役を務めたが、1983年10月発行の19号を最後に自然消滅に近い形で廃刊する。終刊号の頁数はわずか2頁だった。ほどなく山崎は家業を継ぐため大阪に帰郷し絶筆、TACOも解散となった。
2017年6月、赤田祐一編集の雑誌『スペクテイター』(エディトリアル・デパートメント/幻冬舎)39号で「パンクマガジン『Jam』の神話」と題した200頁にも及ぶ特集が組まれ、高杉弾、近藤十四郎、羽良多平吉、八木眞一郎、金田トメら当時の関係者にインタビューが行われた。また同誌にて廃刊36年の歳月を経て『Jam』と『HEAVEN』のアンソロジーが山崎春美と近藤十四郎の共同編集でアートディレクションに羽良多平吉を招き、ディスクユニオンより2巻に分けて近日刊行予定であることが告知されているが、いまだ刊行されていない。
エピソード
- 『Jam』創刊号で国内のパンクバンド特集を行った際、編集部員がバンド名を誤植してしまいシールで数百冊分も修正する羽目になったという[69]。
- 『HEAVEN』創刊号には何も印刷していない両面白紙のページがある。これは近藤十四郎によるアイデアで「今までの出版史上、誰もやらなかったことをやろうぜ、って冗談でやった」と語っている[70]。この白紙ページは竹熊健太郎と但馬オサムによる自販機本の歴史を追った『Quick Japan』の連載企画「天国桟敷の人々」内でも再現され[71]、読者や書店から「乱丁本ではないか」と問い合わせが来たという逸話がある[72]。
- 編集後記は誰が書いても良い方針で『Jam』3号の編集後記は『ウイークエンドスーパー』『写真時代』編集長の末井昭(のちに白夜書房編集局長)が書いている[1][73]。
- 栗本薫は『小説現代』1980年1月号に『Jam』『HEAVEN』初代編集長の高杉弾をモデルとした小説「イミテーション・ゴールド」を発表しており[46]、高杉が本誌創刊号で実行した山口百恵宅のゴミ漁り事件(芸能人ゴミあさりシリーズ)をベースに、自販機ポルノの編集者が創刊号の目玉記事をでっちあげるため、国民的アイドル「山内桃枝」の家からゴミ箱を盗み出そうと奮闘する様子と、自販機本業界の片隅で特異な青春を謳歌する若手編集者の内面的な部分を描いている[74]。
- また伝説的なサックス奏者・阿部薫の妻であり、1986年に自殺した伝説的な小説家の鈴木いづみは『HEAVEN』3代目編集長の山崎春美をモデルとした小説「ラブ・オブ・スピード」を執筆しているが、この作品中には山崎の公私ともにパートナー的存在で、TACOのボーカリストでもあったロリータ順子(篠崎順子)に対する中傷的な表現が多数含まれていた。これについて山崎は「鈴木いづみは何かを言い残して死んだ。何かは知らないけど[69]。篠崎さんが、めちゃくちゃ書かれているもんで、さあどうしようって考えたのね。モロ“冷感症の女”みたいに、篠崎さんのことを。『HEAVEN』のこともいろいろ書いてるんだけど。で、まあ、それを含めて『HEAVEN』、群雄社自体がそういう(彼女の興味を引く)『磁場』を持っていたっていう言い方でいいのかな。だとしたら、あったと思うよ[75]」と後に語っている。なお、前者の小説は角川文庫(のちハルキ文庫)から刊行された『天国への階段』に、後者の小説は文遊社から刊行された『鈴木いづみコレクション3』に収録されている。
- 町田町蔵(現・町田康)のパンク・ロックバンド「INU」は元々バンド名が決まっておらず、本誌がパンク特集を行うにあたって「イヌ」「ネコ」「カス」「ゴミ」の中からバンド名を決めたという(なお、バンド名は町田が犬好きだったことに由来する)[76]。ちなみに町田は本誌の隅田川乱一こと美沢真之助とこの時の手紙のやり取りを通じて知り合い、以後交友を結んだ。また町田は「自分の師」と仰ぐほど美沢の人柄と才能に惚れ込んでいた[77]。
- 美沢真之助は他の編集部員と違って実務や営業に直接関与しなかったが、ライター&コンセプターとして雑誌の思想的中核を担った[37][注釈 8]。また美沢の才能については『Jam』の編集部員全員が一目置いていたようで、後に近藤十四郎は「美沢さんの文章は正直、凄いと思ったよ。だから高杉さんにしてみれば、美沢さんに発表の場を与えるという一面もあったんじゃないかな。『Jam』に関してもそんな感じがしたね」と回想しており[78]、編集スタッフの八木眞一郎も「自分の仲間を褒めるのも変だけど、真之助の文章力は日本文学のレベルを超えていた」と非常に高く評価していた[79]。美沢について山崎春美は『スペクテイター』誌の「人命事典」の中で「ただ唯一無二の人である。『Jam』『HEAVEN』はもちろんだが、そして“TACO”初期からの背骨(バックボーン)[注釈 9]であり、すべての鍵を『握っていた』のではなく、まさしく鍵穴そのものを『射抜いて』しまっていた。それにしても若死にだけど、現代はとうてい美沢さんが生きるには値しないからではないのか」とコメントしている[80]。
- 『Jam』『HEAVEN』は鬼畜系と呼ばれるサブカルチャーにも多大な影響を与えており、鬼畜系文筆家の草分けである青山正明は本誌に刺激され[注釈 10]、1981年4月に『HEAVEN』廃刊と入れ替わる形で変態ミニコミ誌『突然変異』(突然変異社)を創刊している[81]。同誌はその斬新かつ過激な内容から椎名誠を巻き込んだ大きな論争に発展し、当時のミニコミ界・ロリコン界に一大ムーブメントを巻き起こした。この野心的な編集スタイルは後に青山が編集長を務める鬼畜系ムック『危ない1号』(データハウス)にも引き継がれて行くことになる。
- 『Jam』のゴミ漁り企画に影響された[82]鬼畜ライターの村崎百郎は「鬼畜系」と称してゴミ漁りによる人間観察を展開し、ゴミ漁り完全マニュアル『鬼畜のススメ 世の中を下品のどん底に叩き堕とせ!! みんなで楽しいゴミ漁り』をデータハウスより上梓している。
- 当時エルシー企画に在籍していた神崎夢現によれば『Jam』の定期購読者のリストには糸井重里や細野晴臣など後に著名となる文化人も多く含まれていたという[15]。また後にタレントとして活躍する蛭子能収は無名時代に『Jam』『HEAVEN』で漫画連載を持っており、『不確実性の家族』『知識人のレポート』『地獄に堕ちた教師ども』などの代表作を立て続けに発表している。ちなみに蛭子は当時勤務していたダスキンの制服のまま編集部に訪れた際に宅配業者と神崎に間違えられ、社判を出されてしまったというエピソードがある[15]。
- 元・青林堂『ガロ』副編集長、現・青林工藝舎『アックス』編集長の手塚能理子は上京後、それまでの雑誌とは何もかも異なる『Jam』を読んで衝撃を受けたという[83]。後に手塚は「東京にはこんな雑誌があるんだって。尖っていてサブカル色が強くて。裸とかエロも載ってたけれど、なんか凄かった。自分にとって『Jam』とか『HEAVEN』は『東京』『最先端』というイメージでした」と語っている[83]。また高杉弾は『ガロ』や『アックス』にコラムの連載を持っていたこともあり、手塚とは旧知の間柄でもある[83]。
- 1979年8月12日、高杉弾がエルシー企画のカメラマンと新宿歌舞伎町の喫茶店「マジソン」で打ち合わせをしている際、横に置いてあった手さげの紙袋が盗難に遭った[1]。中には『Jam』7号の原稿とレイアウト、カメラ、時計、ダイヤモンドの指輪、現金40万円のほか、マリファナ7キロ、ヘロイン2キロ、ピストル2挺、ダイナマイト6本が入っており、中身が中身だけに結局警察には届けなかったという[1]。ただし、このエピソードが事実であるという確証はない。
- 『Jam』『HEAVEN』には蛭子能収、渡辺和博、湯村輝彦、鈴木翁二、奥平衣良、杉浦茂らガロ系の個性的な漫画家が多数寄稿しているが、山崎春美によれば他に花輪和一、安部慎一、菅野修、清水おさむ、徳南晴一郎といった漫画家も狙っていたようで、未刊行に終わった幻の『HEAVEN』10号には“某巨匠”による作品も上がっていたというが結局出版されず、後に赤田祐一が他の転載先を斡旋したという顚末がある[84]。
- 漫画家・イラストレーターの奥平衣良(現・奥平イラ)は一度だけ『HEAVEN』に漫画原稿を寄稿しているが、奥平の原稿にはバンドエイドが貼られていた上、本物の釘が刺してあった[85]。その後、入稿するにあたって製版屋から「この釘、抜いていいですか?」という内容の電話が寄せられたというが、山崎春美は「いいわけないだろ、作家さんが刺して来たんだ、パンクや前衛でもって知られる雑誌がそれしきのことで動揺してたら面子丸潰れだ」と断固拒否し、そのまま原稿を押し通したという[85]。なお、この原稿は製版の際に反射防止板を除いて撮影されたため印刷された誌面にはうっすらと影のようなものが見える[85]。
- TACOの元メンバーで『HEAVEN』編集者の山本土壺(=山本勝之)は本誌参加以前、京都大学を中退した末に自殺を考え青函連絡船に乗っていたところ偶然船内に『Jam』が転がっており、その内容に衝撃を受けた山本は自殺を思い留まり、そのまま上京して版元のエルシー企画に入社してしまったという逸話がある[注釈 11][86][87]。ちなみに山本と同じく『HEAVEN』編集者で群雄社時代の同僚だった田中一策も東京大学に現役合格後、一週間で飽きて中退したことから山本と共に「東大中退・京大中退」という漫才コンビのような綽名で呼ばれていたという[86]。
- 『Jam』と『HEAVEN』のカバーデザインに関しては羽良多平吉が手がけた後者の評価の方がずば抜けて高いが、アダルトメディア研究家の安田理央は『Jam』の表紙についても「それまでの鈍臭いエロ本とは違っていて、どこかアメリカのパルプ雑誌を連想させるバタ臭さを醸し出している」と高く評価している[5]。なお『Jam』のカバーデザインは羽良多が担当した特別ゲリラ号を除いてエルシー企画のデザイナー大賀匠津が一貫して担当しており[88]、大賀の代表作に大原麗子の顔に水をぶっかけ、その瞬間を表紙にした『ザ・ベストマガジン』創刊号のカバーデザインなどがある。
- BSスカパー!のテレビ番組『ダラケ! 〜お金を払ってでも見たいクイズ〜』2018年4月12日放送の特集「エロ本コレクター」では“伝説のエロ本”として『Jam』創刊号の「芸能人ゴミあさりシリーズ」が写真付きで紹介されている。ただし、使用済みナプキンなど一部のゴミと山口百恵の名前にはモザイク処理が施されており、人物が特定できないよう配慮がなされている。
- 1982年9月に山崎春美が三人の伴奏者を従えて中野PLAN-Bで決行した伝説的ライブ「自殺未遂ギグ」では、最前列の観客としてタレントのいとうせいこうが現場に立ち会っており、後にいとうは中島らもとの対談で「ずいぶんイヤなものを見てしまった感じがしました。途中で止めるようなものを見せるのは醜悪だ。死にたかったら一人で死ねばいいし、見せたかったら往来でやればいい。なにか、すごく内輪のものを見せられた感じで、僕は新調のアロハが汚れるのだけを心配しながら、一番前で見てましたね。みんな、ほめるんだけど、僕はうなずけない。自殺のこととか、皆思ってるんだろうけど、それでも生きてる奴の方がカッコいいもの」と否定的に語っている[89]。なお、いとうと山崎は2014年8月に新宿ロフトで行われたトークイベント「山崎春美のこむらがえる夜」の第四夜にて32年ぶりの再会を果たしている[90][91]。
特集一覧
X-MAGAZINE
Xランド独立記念版
- 高杉弾+隅田川乱一編
- 自動販売機で国家が買えることだってある。
- 独立宣言
- X-LAND STATION
- Xインタビュー
- MONTHLY HIT-CHART 志なき者はされ! 切なきかなベスト10(※架空のヒットチャート)
- X-ROCK LAND
- 隅田川乱一「自動記述式トリップ小説 みんなで見る夢」(※初出は高杉弾の個人誌『BEE-BEE』25号=最終号)
- Xボーイ通信1
- 独立にあたって──Xランド・国民募集
X-MAGAZINE Vol.5
- 佐山哲郎編
- あんちゃん、きれいな女だらぁいっぱいいるでねえの おめら、ばかだな、あれ自販器のトップ、エルシーのモデルだで
- 特集 少女論 この子が脱ぐと言ったとき、まさかと思ったぜ
- 強姦競技・全国高校選手権
- 試験に出る性単語
- 接写!! はじめて脱いだ少女ピンアップ
- 陰唇について考える
- SF小説 マン光線の秘密
- おピンク小僧ピンピン映画立見室
- イメージ写真館 陰唇
- Sexy Influenza このもの凄い性の流行性感冒
- 毒薬の研究
- 次号予告 ついに発刊される恐怖と戦慄と禁断の雑誌 その日、日本(=東アジア弧状列島)は震撼する!! 決してひとりでは読まないでください
- もう書店では文化は買えない 自販器はそんな時代のナウな奴 ストリートガイの情報基地だ すとりいとじゃあなりずむを売る会社 エルシー企画(photo by Shohei Daimon)
X-MAGAZINE Vol.6
- スキャンダル・悦楽超特急はこの号をもってXマガジンに乗っ取られることを感謝と歓びと悼みをこめて報告したいと考えます。
- 特集:ドラッグ──大麻取締法はナンセンスだ
- 煙のむこうに君の顔が見えるよ。おれたちはマリファナを解放しろなんて言わない。ただ真実が解放されるべきだ。
- SONGS HEROIN ドラッグソング訳詞
- ドキュメント!! 実験笑いガス 合法ドラッグN2Oを自宅で作ってみました
- 独裁者たちによって切断されたパティ・スミス
- 味之本真一「サラリーマンの解放と正常な文体について」
- Xインタビュー第2回 有線放送の巻
- X-LAND 名誉市民
- くたばれ!!非国民/以下の者、地上より永久に追放す!/丸谷才一、黛敏郎、小森和子、角川春樹
- X-BOOK LAND『上杉清文戯曲集』/『寄り道の美学』/『The Religious ritual and Grapple of YORUBARE』/『電話帳』
- こちらX-LAND 全国民にメッセージ
- Come on in.Cook(※男性器の工作付録)
- 消滅点 透視画法からこぼれる千の韻律(写真・よこやまこうじ)
- やぎ・しんいちろう:エキセントリック・マンズ・ワールド「ヒデヨシ鏡は狂気の今日/カタストロフィ理論に於けるヒデヨシ効果の特異点」(※八木眞一郎による意味不明な学術論文)
- 高杉弾の爆笑不可解変態SF小説「おまんこ頭の狂詩曲──ファッキング・ヘッド・ラプソディー」
- スターダスト 芸能人探訪!! ゴミあさりシリーズ 第1回 かたせ梨乃の巻
- 美沢真之助+八木真一郎:佐藤重臣インタビュー「アンガー☆MAGICK☆クロウリー」(※カルトムービーの評論家として名高い佐藤重臣がケネス・アンガーの映像世界とオカルトの関係について解説)
- 特別講義 人間性と表現 美しいARTの父 ニシャコフスキー
- アピストグラマ・ラミレズァイの雌「婚姻色期」
- セーラー服のメモリー
- もう書店では文化は買えない
Jam
- Vol.1「山口百恵のゴミ大公開/NO PUNK! NO WAVE!」
- 邪夢 ジャムの日の夢
- Take A trip──fly(※宮武外骨が発行していた『滑稽新聞』102号〔明治38年〕掲載「現今女学生の遊戯」より図版を引用)
- How much is your jam worth?
- 薬物のすすめ LSD
- TODAY'S ARMY WANTS TO JOIN YOU??!!!
- Revolution Copulation
- Celebration life Celebrate death
- SHICK JOKE
- X-LAND STATION
- 対話・臨済と普化(※『臨済録』より引用)
- アンダーグラウンド・通信
- 対話・臨済と普化
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.3(※隅田川乱一による無署名原稿。『Xランド』『X-MAGAZINE』から引き継がれた連載のため創刊号の時点で通算三回目)
- X-LAND 推薦図書 ババ・ラム・ダス/ラマ・ファウンデーション『BE HERE NOW』
- 神々の相関図
- X-COMIC LAND マンガのおかしなストーリーを全部ばらしてしまうのじゃ!
- 現代おとぎ話
- X-LAND 市民の声/天皇から国民へ求愛のメッセージ
- 瞑想用ビジュアル・パターン〈無〉〈空〉〈愛〉〈心〉
- 爆弾企画 スターダスト 芸能人ゴミあさりシリーズ:山口百恵
- エルヴィスとメンフィス・マフィア/エルヴィス+boys=乱痴気騒ぎ会社
- 八木真一郎「オカルト・フリーク」
- 八木真一郎「熱血大冒険淫乱混乱実録小説/義眼城乃花嫁」
- 1978年9月1日記──ガセネタ18才(※山崎春美による無署名原稿)
- Jamアンケート
- PUNK RECORD REVIEW
- TOKYO PUNK SCENE SCRAP
- 巻末グラビア
- こんな接写が見たかった
- Vol.2「ああ官能の肉体大特集!!」
- 上杉清文「万個の顔をもつプロレス」
- 甲斐守紀広「ブッチャーに気をつけろ!」
- 神道には大麻の神様がいたという話──芥川耿インタビュー
- LSDの系統樹
- 撮影所はフリークな肉体だ!!
- 味之本真一「理想的なバストを目指して」
- エキセントリックマンズ・ワールド:上野彦馬「抜魂←→入魂写真術」
- 山崎春美:SM-SF小説「愛の太陽組合/前編」
- 東京都知事は秋山祐徳太子だ! 政見インタビュー
- アンダーグラウンド通信 X-BOY'S EXPRESS NO.4
- 発信局ぐゎらん堂 武蔵野火薬庫 ゆみこ・ながい・むらせ
- 渡辺和博「パパとママのバスルーム」
- 佐内順一郎「元・読者だった編集長の好き勝手なページ」
- Vol.3「SUPER CONCEPTUAL SHOW」
- 巻頭グラビア「SEXUAL MEDITATION」
- DADA&POP≦SUPER CONCEPTUAL NOVEL
- 高杉弾「新宿神様ストリート」
- 都礼アンフ「女と狂気とパワーのすきま」
- 本邦初訳! ポール・ボールズのストーンド・ノベル「さって行ったものとまだそこにあるもの」(※海外雑誌から無断翻訳して転載)
- 田中泯インタビュー「ぼくは苔と緑青が大好きだ…」
- フリークということについてもっと考えてみよう
- 山崎春美:SM-SF小説「愛の太陽組合/後編」
- 無節操大飯店 コンセプチュアル・チェルシー・ホテル
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.5
- 団徳麿「エキセントリック・マンズワールド 百怪わが腸に入らむ ロン・チェニイを超えた男」
- 電子音楽が重力を操作するための、新しい星乗りだ。
- X-LAND 天皇から国民へ求愛のメッセージ
- 渡辺和博「夢の話」
- 編集後記:末井昭(白夜書房編集局長)
- Vol.4「天才漫画家・蛭子能収 Jamでカムバック!」
- 編集前記
- SUPER ONANIE SHOP 女のオナニーシーン大公開! 君はホンモノを見たことがあるだろうか。
- 会津真吾「エスエフ NEW WORLD 科学小説之先駆者達─押川春浪」
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.6
- MAGAZINE FREAK-UP
- A.つぶれてしまった雑誌たち──こうして集めてみると、今出ている雑誌よりずっと面白いのがいっぱいある。
- B.革命やダダや暴力や幻想が深夜の街角にひそんでいる──自動販売機の雑誌には、何が起こるか判らない。
- C.79年マガジン・バトルロイヤル──はたしてどの雑誌が80年代へ生きのびていくか!
- 高杉弾のBAD TRIP(Jam終刊号まで連載)
- X-LAND 今月の一冊 ライアル・ワトソン『未知の贈りもの』
- 近藤十四郎「怪奇恐怖の猫男」(さし絵:八木真一郎)
- 稲垣足穂「弥勒」
- PSYCHEDELIC MUSIC──アドネラリンが眼から滲み散る程物凄い70年後期ウエスト・コースト・フリーク・ミュージック/ライノ・レコード/LAFMS/クローム
- 特別付録:大型瞑想用ポスター
- トム・ウルフインタビュー(※海外雑誌から無断翻訳して転載)
- 山崎春美「エキセントリック・マンズ・ワールド 第5回 ルイス・ヒューレイ」
- 蛭子能収「不確実性の家族」
- 編集中記──佐内順一郎
- Vol.5「いま、世界でいちばんムチャクチャな雑誌」
- 巻頭グラビア「あたし変態セーラー服」
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.7
- 山崎春美・訳「ロック訳詞集・LOU REED」
- スーパー・エロティック・エッセイ:八木眞一郎「タントラ・カタログ」
- 科伏「スピード・フリークスの音楽に於ける即興的極限美」
- 絶対広告群「腐ってくテレパシーズ」「不失者」「ジャム出版」「近代戦史研究会」「大蔵省」「工作舎」「爆撃書院」「日本新道新波派」「けいさつ」「X-LAND・薬理省統計局」(※実在しない企業や団体の広告)
- 編集室日記
- ビル・デスマルチノ・テーズ FREAKS OF PROWRESTLING「屈折率、それがプロレスの命だ!!」
- 極致人間シリーズ──新連載・真性マゾの女:遠藤道子「告白手記・ある愛の記憶」
- 渡辺和博「ハード・キャンディー」
- Vol.6「猛暑概念興奮器」
- グラビア 悦楽人形上陸幻想
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.8
- BLONDIE デボラ・ハリーインタビュー「彼女の足を引き抜きたい!」Nick Tosches
- 千年王国之眺望
- ナポリの夢日記
- 佐藤隆史「マイナー通信」No.1
- 科伏「超時空的サイケデリック・ディスク・ファイル」
- 猛暑概念興奮器(コンセプチアル・リピドー・マシーン)
- 遠藤道子「告白手記・ある愛の記憶」第二回
- 味乃本真一 むつかしい論文のページ「トルコ風呂内実存定数と応用」
- 欲求不満にたえられないアナタにおくる今月のクァイカン情報
- 渡辺和博「堺町解剖事件」
- 編集中記:佐内順一郎
- Vol.7「知らない奴はモグリ! これが噂のジャム。すぐ買いなさい!」
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.9
- 翻訳企画「ドラッグ・コメディアン」Micheal Musto
- 山崎春美「eye shadowing television」
- 芹犬類「蓄音盤あるいは虚無の贈り物/演奏あるいは黒い聖儀礼」
- ナポリの夢日記
- 「金色問答 屋上月糞談義(ごふじょうでつきおみながらうんこした)」(季刊誌「魔羅」水神祥/季刊誌「夢」発行人 賀茂半骨)
- 遠藤道子「告白手記・ある愛の記憶」第三回
- 佐藤隆史「minor通信」No.2
- Jam名物爆弾企画「『音』で橋を壊せる‼︎」
- 蛭子能収「知識人のレポート」
- Vol.8「もう普通のポルノ雑誌じゃガマンできねえ!!」
- 巻頭グラビア 人間人形官能篇
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.10
- 翻訳企画「ドラッグ・コメディアン(後編)」Micheal Musto
- X-LAND特別版・皇室アルバム
- 偶像崇拝者の神殿
- 印籠太郎「子どもの自殺相次ぐ めどのたたない火ぶくれ」
- 科伏「ノーマル・インデックス」
- よい子新聞
- 遠藤道子「告白手記・ある愛の記憶」最終回
- 佐藤隆史「minor通信」No.3
- 渡辺和博「夕ぐれの町」
- 編集中記:佐内順一郎
- Vol.9「オナニー&メディテーション」
- 巻頭グラビア ゲシュタルト・エロティックス(※不細工なモデルのヌード)
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.11
- Xユーモア「ニセ光りした都市の虚ろ」(※単にイグアナやゾウガメの写真)
- 唐突新連載「早大文化新聞」発行・早大ブレーンバスター企画
- 社学K君遂にヤラズの21才に!
- 美しい季節だと誰にも言わせはしない─語るK君
- 文学部で奇怪なビラを発見! 一体誰が?「警察の殺人光線」とは?
- 科伏「LAFMSと西海岸NEW WAVE!!」
- SIDE-A:LAFMS斬近線レポート
- Ⅰ ジョー・ポッツとの出会い
- Ⅱ LAFMSの現状 #1
- Ⅲ Le Forete Four(騒々しい4人組・L-44)とDoo-Doo-Ettes.
- SIDE-B:西海岸NWの極北に迫る
- らりはい世界地図
- 20.8C 二都物語
- 科伏「金網ビニール・バトルロイヤル/大虚人VSゴムの爪」
- 佐藤隆史「minor通信」No.4
- 蛭子能収「サラリーマンは二度イライラする」
- vol.10「大躍進決定記念特大号」
- 佐内順一郎+小野田重俊「JAPAN脳苑」
- BLACK PAGE DREAM ああ官能の肉体密着戦!!
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.12
- 美沢真之助「ハイ・ディメンション・ポルノ ウニベルシテート・ムンディの暗示加速」
- X-LAND 今月の一冊 荒俣宏『世界幻想作家事典』
- 早大文化新聞 創刊第二号 11・8全学コックリさん大会貫徹さる!
- アプリオリ科伏+アニマ伊藤:対談 プロレス・インテレクチャーの責務を語る
- 隅田川乱一「ねえ、きらきら光るお金を持ってボードレールの猫を買いに行こうよ。だって今日は、君の誕生日なんだ。」
- 自動愛欲機
- ナベゾ氏の今月面白かったこと
- 佐藤隆史「minor通信」No.5
- 編集室日記
- いつか夢で見た幻想の天国を求めて『HEAVEN』創刊予告
- 渡辺和博「RX-101」
- 特別ゲリラ号「空中櫻閣的天眼通」
- 蛭子能収「地獄に堕ちた教師ども」
- スター・ゴミあさりシリーズ 第6回:大場久美子の巻
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.13
- 変諧十傑
- X人名事典:山崎春美
- 松本助六の病院ノート
- 今月のクァイカン情報
- ナポリの夢日記 Napori-Harumi
- 市民人生相談
- ナベゾ氏の今月面白かったこと
- 佐藤隆史「minor通信」No.6
- X-LAND 今月の一冊 カルロス・カスタネダ『未知の次元』
- 天皇から国民へ求愛のメッセージ
- 特集:成熟女性におけるTrance Erotic Co-Mix
- 腐っていくテレパシーズ:角谷未知夫インタビュー
- GREEN SYNDROME 野菜症候群
- 科伏「波動プロレス学特講/リング・ロープ間隔の回析現象と空中弾のドップラー効果」
- 実験ルポ:うんこは食えるか
- セックス実践講座:クリトリスを尿道口にインサートする
- HARUMI YAMAZAKI「Ices Cream PARANOIA」
- 『HEAVEN』創刊告知
- バックナンバーのお知らせ
- PICK UP JAM 四色迫力カラー
- 編集長ごあいさつ:佐内順一郎
HEAVEN
- No.1「空中櫻閣的天眼通」
- 巻頭カラー
- ヘヴン・エクスプレス&ナーバス
- 特集「直感」
- EPITAPH 屍体の青白い炎による生活純化作用料理方理論
- 早大文化新聞・第三★へらへら号
- 鈴木いづみ:普通小説①「苦力の娘」
- (白紙)
- ビジュアル・コンサート
- PHOTO 中間カラー・きらきらヌード
- 21世紀の音は幼稚園からやってくる/時代を先取るオカルト・ポップ
- 放談:編集と変態の超存在学
- 科伏「もうブッチャーじゃ我慢出来ねえ!! 全日プロはカール・ゴッチの覆面凶器を出せ!」
- 山崎春美「日本脳苑」
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.14
- NAPOLI HARUMI「ナポリの夢日記」
- コラージュ・PHOTO
- 高杉弾のオーラル・セックス①
- X-LAND 今月の一冊 椎名誠『さらば国分寺書店のオババ』
- 佐藤隆史「minor通信7」
- 渡辺和博:街の生活①「ダ・マ・レ・ダ・マ・レ・ブ・レ・イ・モ・ノ・!!」
- X-LAND 市民の声/X-LAND STATION/X-LAND 天皇から国民へ求愛のメッセージ
- 絵本:羽良多平吉「虹色科学①」
- 羽良多平吉:紹介します!! ピエールとジル
- No.2「空中櫻閣的天眼通」
- PAPER VIDEO THEATER 隅田川乱一(※コンセプチュアル・アートの紹介)
- DOCUMENTATATION OF SELECTED WORKS BY CHRIS BURDEN
- CASTRO INTERVIEW DOWN TOWN COMMUNITY TV CENTER
- ART AND TELEVISION COMPOSITE TAPE
- BAR TIME BY D.OPPENHEIM
- NAMJUNE PIKE EDITED FOR TELEVISION
- MEDIA BURN ANT FARM
- 啓明のルシファー 光の中のケネス・アンガー
- 広告:HEAVEN創刊記念オールナイト・イベント「天国注射の夜」
- 怪談[Z]を巡って N.Marudashi vs K.hazukashi 鶴岡八幡訳
- 広告:シネマ・プラセット「ツィゴイネルワイゼン」「時の娘」
- ドイツの科学雑誌に掲載されたイギリスの精神病理学者T・W・ジョーンズの論文の一説
- 「ハイト・リポート・パート1」マスターベーションのタイプより
- 桂枝雀のSRより
- 越賀一雄「異常への可能性」
- 『面白半分』'77年7月号「オレにも書かせろ」より
- 鈴木いづみ:普通小説②「実録・仁義なき未亡人」
- 早大文化新聞 第四★死に目号
- 広告:JICC出版局/噂の真相社/アリス出版/青林堂/新自由ポルノ/砦出版/エルシー企画/清彗社
- Idries Shah編纂/隅田川乱一訳「ダーヴィシュの物語 古来から、スーフィーのマスターたちによって伝えられてきた教育的な物語」(※イスラム教の神秘家であるスーフィーの伝承の書を本邦初翻訳)
- 中村直也「ドアのない回転ドア 無限に廻る・廻る・廻る 100% project」
- 山崎春美+伊豫「日本脳苑 no.1」
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.15
- 稲木紫織「マニエリスティック・アティチュード 受話器の向こうのB・G・M」
- NAPORI HARUMI「ナポリの夢日記」
- 渡辺和博:街の生活②「鈴屋のヨーロピアン」
- 高杉弾のオーラル・セックス②
- 佐藤隆史「マイナー通信」
- X-LAND 今月の一冊 有賀龍太『予言書 黙示録の大破局』
- RECORD SHOW WINDOW
- X-LAND 市民の声/天国放送局/X-LAND STATION/天皇から国民へ求愛のメッセージ
- X人名事典 第2回(山崎春美)
- 絵本:羽良多平吉「虹色科学②」
- 紹介します!! イギリスの新しいレジェンド(伝統)に息吹く素敵な日本人 今野絢
- HEAVEN GALLERY ①芝敦子
- No.3「空中櫻閣的天眼通」
- ケネス・アンガーインタビュー ANN BARDACH
- ボブ・マーレイインタビュー
- 早大文化新聞 VOL.5★後家殺し号
- 〈自立〉青年における完全なる共産主義の全身歓喜法!
- イデオロパックの素晴らしい思想善導効果!
- 党にバレない〈巧みな革命〉の手ほどき8ヶ条
- 祖国と学習のために
- 共産主義者から共産主義者へ明るい交際欄連帯
- 鈴木いづみ:普通小説③「よろしく哀愁」
- PERFORMANCE&NEW WAVES NO.1 GENESIS P-ORRIDGE MAIL ACTION G.P.O.v.G.P-O
- 科伏「シェルダン・ウィリアムスのジェネシスのパフォーマンス評」
- 渡辺和博「ぼくたちのタラコは赤い」
- 広告:JICC出版局/青林堂/HEAVEN EXPRESS/エルシー企画
- 人工天国 その1/その2
- ダーヴィシュの物語 イドリエス・シャー編纂・注(隅田川乱一訳)
- RNA Organism システムとアノニム
- 山崎春美「日本脳苑」
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.16「柳田国男 日本の祭」ノート
- 漫画:ロリータ順子+山崎春美「シオマネキはダサクとばすぜ!!」
- 稲木紫織:マニエリスティック・アティテュード②「リカちゃんハート」
- 渡辺和博「街の生活③」
- NAPOLI HARUMI「ナポリの夢日記」
- 佐藤隆史「minorつうしん vol.9」
- 高杉弾のオーラル・セックス③
- RECORD SHOW WINDOW
- X-LAND 市民の声/天国放送局/天皇から国民へ求愛のメッセージ(明石賢生)
- 絵本:羽良多平吉「虹色科学③」
- HEAVEN GALLERY ②塩見正一 ⑤坂本哲也
- No.4「空中櫻閣的天眼通」
- ダーヴィシュの物語 第三回 イドリエス・シャー編纂・注(隅田川乱一訳)
- 早大文化新聞 第六号★ちんぽ号
- 肉棒昇天!完全なるせんずり秘法18番!
- 自分のチンポ汁の味を知り尽くす!! もう腰ヌケる!!
- 自分の口中で果てる!! 飲む!!
- 水玉の宵はカノンの気分で。そう、荒戸源次郎 シャボン玉インタビュー No.1
- HEAVEN 創刊記念 オールナイト・イベント 天国注射の夜
- 鈴木いづみ:普通小説④「夢みるシャンソン人形」
- 科伏:Performances & New-waves.2 L.A.F.M.S. '80/L.A.DADA.1/DADAFEST L.A. 2 NEWS OF RECORDS RELEASED FROM L.A.F.M.S. '80
- 漫画:奥平衣良「PUBLIC DAMAGE」
- 高杉弾+倉橋哲也:爆笑不可解変態SF小説「おまんこ頭の狂詩曲」
- 山崎春美「日本脳苑」
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.17
- 稲木紫織「マニエリスティック・アティチュード③」
- 渡辺和博:街の生活④「私の戦争体験」
- MINORツウシン オシマイ
- 高杉弾のオーラル・セックス④
- モダン・プレス 創刊1号 山崎春美+日高達雄+伊藤香代
- 松本助六「“ENO IS GOD?”」
- 梅川正芳「改名のお知らせ」
- 山崎春美「音楽の思い上り」
- 大里俊晴「役立たずの彼方へ」
- 隅田川乱一「七色の痛み」
- 奥平衣良「今朝はDUBい」
- 100% PROJECT 中村直也「センチメンタルな旅」
- 稲木紫織「新しい男たちの陰に泣く、縁の下の女たちの悲惨物語」
- X-LAND 今月の一冊 金井南雲他 『神々の黙示録』/X-LAND 市民の声/X-LAND STATION/天国放送局/X-LAND 天皇から国民へ求愛のメッセージ(ロリータ順子)
- 絵本:羽良多平吉「虹色科学④」
- HEAVEN GALLERY ④伊藤桂司 ⑤末森英機
- No.5「空中櫻閣的天眼通」
- 稲木紫織「ぼくたちのフェティッシュランド からだをしらべよう 女の子の秘密を覗いちゃったりして!」
- 木下邦治「ぜんぶ解けたら天皇です」
- 山崎春美「テクノ・ポップはもうダサイぜ これからはね 笑い草の時代だ。」
- ドゥ・クレール・ダリによるロバート.フリップとの対話 第一回
- 早大文化新聞 第七号★文芸春秋号 せんずりの歓喜! 股はチンポ汁だらけ!
- キャー恥づい! 男女混合全裸休日勤務!
- ああ!全裸の伸子が愛おしい!
- 鈴木いづみ:普通小説⑤「うちへおいでよ、あたしのおうちへ」
- 科伏:Performances & New-waves.3 L.A.F.M.S,'80/L.A.DADA.2/1.DADAFEST LA 2.NEWS OF RECORDS RELEASED FROM L.A.F.M.S.'80
- 漫画:蛭子能収「忘れられた人々」
- 広告:同時代音楽編集委員会/JUNK CONECTION/本の雑誌社/噂の真相社
- お金持ち猥談小説:竹田賢一「訣れの宴」
- 日本脳苑
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.18 Special Summer Sexual MANTRA
- 漫画:JUNCO & HARUMI「肉蘭地」
- 稲木紫織:マニエリスティック・アティテュード④「浮き漂う遠足への漸進的徴し」
- 渡辺和博「街の生活⑤」
- 佐藤隆史「ディミッシュ通信 N01」
- 高杉弾のオーラル・セックス⑤
- モダン・プレス No.2 ニュー・ウェイヴ=アンチロマン『カメラ=万年筆』ムーンライダース/『サード』ピーターガブリエル:稲木紫織
- 日常生活の単細胞 ハルミノイア
- 超新星・ほぶらきんの「こつぶらきん」とその後(科伏)
- 投稿作品:森田誠司
- 岡部佳枝「わたし、今1日何時間生きてる?」
- 金田トメ「マットウ音楽論」
- マンハッタン・チャンネルC
- X-LAND 今月の一冊『サンデー毎日』7/13 7/20 7/27 イエスの方舟特集号(山崎春美)
- X-LAND 市民の声/X-LAND STATION/X-LAND 天皇から国民へ求愛のメッセージ(ロリータ順子)
- 絵本:羽良多平吉「虹色科学⑤」
- HEAVEN GALLERY
- フォト・セッション:ナルシストのためのフエティシズム・レッスン:ジルとシェリル
- 編集長ごあいさつ
- No.6「空中櫻閣的天眼通」
- 漫画:杉浦茂「イエローマン」
- ドゥ・クレール・ダリによるロバート・フリップの対談 第二回
- 早大文化新聞 第八号★とんま号 ああせんずり! 日本人っていいですね!
- 鏡の中のチンポ! お前は何と浅ましい!! 自分に愛を告白! 変態自分文通!!
- 広告:ホームラヂオ/アリス出版/青林堂/ウルトラヘヴン放送局
- 渡辺和博「街の生活⑥」
- 少年極意種明し
- 高杉弾のオーラル・セックス⑥
- Performances & New-Waves-4:科伏/LA.F.M.S.'80/L.A.DADA.4-DADAFEST L.A. NEWS OF RECORDS RELEASED FROM L.A.F.M.S.'80
- 稲木紫織:マニエリスティック・アティテュード⑤「魂のロマネスク」
- 鈴木いづみ:普通小説・最終回「哀愁の袋小路」なのよ。
- 裸のラリーズ/夜の収穫者たち
- 漢方淮南子:千葉綱一
- 佐藤隆史「ディミッシュ通信 N02」
- 広告:HEAVEN オールナイト・イベント 天国注射の夜/CISCO
- 日本脳苑
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.19
- モダン・プレス③ 天皇(大村礼子)
- X-LAND 今月の一冊 レーモン・ルーセル『アフリカの印象』
- X-LAND 市民の声/X-LAND STATION/天国放送局/X-LAND 天皇から国民へ求愛のメッセージ KINOSHITA・法師
- 絵本:羽良多平吉「虹色科学⑥」
- HEAVEN GALLERY ⑥丸山浩伸
- No.7「空中櫻閣的天眼通」
- カラーギャラリー
- ロマン・スロコンブ
- 早大文化新聞 号外
- ドゥ・クレール・ダリによるロバート・フィリップとの対談(最終回)
- 渡辺和博「街の生活⑦」
- 高杉弾のオーラル・セックス⑦
- 稲木紫織:マニエリスティック・アティテュード⑥「扉の冬」
- 高杉弾「スペシャルドリーマー」
- 渡辺和博「HANDICAP PEOPLE」
- 末森英樹「夢のストリップティーズ」
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.20
- HARUMI&JUNCO「念力妊娠漫画 いかさまポンプ」
- モダンプレス④ 特集おんなこども
- かわうその真相
- X-LAND 今月の一冊 花輪和一『月ノ光』虐崎変美
- 絵本:羽良多平吉「虹色科学⑦」
- カラーギャラリー
- RICHARD BRUNO
- No.8「ヘンシュウチョウ・コウタイ・スグ・カエ」(※初代編集長の高杉弾が脱退。二代目編集長に近藤十四郎が就任)
- 巻頭顚末ばくろ小説 時間切やっつけ残酷ポルノ「ほら、あんた、笑いがひきつってるよ、どうしたの?」
- 写真:武蔵野大門
- ジョン・ウォーターズ・インタビュー(聞き手・ティルマン・ミューラー)
- 武邑光裕「郊外移住者の反乱 J・ウォーターズについてのノート」
- 隅田川乱一「広幡神社の大笑い歌詞/アフリカの呪術師たちの現状(※「オカルティズム・ナウ」誌より訳出)/九曜紋様のゆくえ」
- モダンプレス⑤ 特集モダーン・シット
- NANA/白黒ショー/月報とんび No.1/フリークからモンスターへ お願い一度でいいから獣人と呼んで!!
- 稲木紫織「マニエリスティック・アティテュード No.7 スキスキ・コルギス」
- 田中一策「シェイキーズ・エイキーズ」
- 大里俊晴「役立たずの彼方に 第3回」
- かわうその真相:東京新宿高田馬場
- 写真モデル:篠崎順子
- 青春大河ロマン「愛と死を見つめて」第一部 バレリーナの詩(スティーブ・梅川)
- 早大文化新聞 '80-11・17 増刊号(鯖沢銀次)
- 鈴木翁二「美しい新聞」
- 稲木紫織 バスタブ・インタビュー(聞き手・田中一策)
- 渡辺和博「街の生活⑧ キャリアガールのパンパン」
- X-LAND 今月の一冊 ポール・ボウルズ『極致の空』/種村季弘『愚者の機械学』/清水おさむ『淫肉の天使』/徳南晴一郎『怪談人間時計』
- Diminish Report VOL.?
- 八木春美「皮嘘乃荒野 呆我楽化篇」
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.21
- 明けましておめでとうございます。白痴倶楽部一堂
- 絵本:羽良多平吉「虹色科学⑧」
- 佐山哲郎「きのう死に逅うまでもなくてがかりは経帷子の襟の輪の中」
- No.9「空中櫻閣的天眼通」
- オカルト・パンカー『迷宮』編集長・武田崇元インタビュー 精神の最深辺境部の封印開き インタビュアー・隅田川乱一 オカルトとプロレスの卍固め これが本当の神秘と冗談だ
- スーフィーの説話 ダーヴィッシュの物語(訳・隅田川乱一)
- BOY EXPRESS.NO.22
- 武邑光裕「Gurdjieff's Input System① 聖なる伝統と現代の霊性に向けて G・I・グルジェフ K・R・スピース」
- 白石民夫+野々村文宏「シリーズ人間邂逅 コンピュータプログラマーの巻」
- バラエティーマップ みんなの町① 自給自足でマイホーム/総武線、亀戸過さたらドツボ色
- 梅川吹雪「愛と死を見つめて」第二部
- 青春の光と影
- 鯖沢銀次「元禄寿司者同盟」
- 音楽の窓
- 蛭子能収「よだれを出す男」(色付・湯村輝彦)
- 認知・判断・操作(稲木紫織)/暴露・感心・失笑(大里俊晴)/NOISE インタビュー(白石民夫)/DAISAKU & PROSTITUTE 狂っちゃねえぜ PART-1 インタビュー(河内鉄男)/阿部薫の場合(山本勝之)/ノーコメンツの場合(NONO)
- バラエティーマップみんなの町② 中央線ロンくん(どつぼ山本)
- 白痴倶楽部
- 渡辺和博「街の生活⑨」
- カブト虫の死/もう一人のレノン チャップマン役のキャラクター研究
- PERFORMANCES & NEWWAVES
- 1.LAFMS'81-1+2.NEW MUSIC FROM SAN FRANCISCO-2
- 八木真一郎「ツィゴイネルワイゼンとシャイニングとそしてルシファーと」
- VISUAL ORCHESTRATION NOTEBOOK! Heikichi Harata
- TV GAME 電像遊戯(NONO)
- 木暮祐一「PORLAND 波蘭土① 結晶と通り道」
- 竹田賢一「SPORTS 職業野球」
- LICENCE ライセンス 免許 ハゲキノコのみんな光ってるかい? ① かしまた・ひかり
- BOOKS 役立たずの彼方に ④ 大里俊晴
- 安田クニヤ「MATANITY 妊娠飛び出せ一平!」
- 八木真一郎「JUNKY中毒」
- Q-BOY「SCANDAL かわうそ」
- 田中一策「VINYL びにーる」
- 倉田まり子「Lady first おんなこども パンがなければ お菓子を食べれば いいじゃない」
- みんなの町③ Harumi & Junco
- X-LAND LETTERS
- HEAVEN broadcasting station
- 絵本:羽良多平吉「虹色科学⑨」
- 宮西計三「裸のラリーズへ」
- 佐山哲郎「現代に残る中庸の美学、佇む/七卿落ち」(ゑ・羽良多平吉)
HEAVEN'S HEAVEN(雑誌内雑誌の時代)
- No.10(所収『ロック・マガジン』45号)(※近藤十四郎に次いで三代目編集長に山崎春美が就任)
- 御飯ガ ナケレバ おやつ ヲ 食ベレバ イイヂャナイ
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.23
- ALTERNATIVE JUNIOR FACT-ORY NO.1 栗沢いずみ
- シリーズ人間邂逅 白石民夫 第二回
- よすがの星(篠崎順子)
- 男のポケット(成田宗弘)
- ひょっとこタイムズ
- RECORD REVIEW
- The Book A・ハクスレーは評価されすぎている(隅田川乱一)
- ヲンナコドモ・レビュー オカルト・ソノシートの逆襲(山崎春美)
- HEAVEN FORUM 生きのびるためのダイレクト・メール/今月のDECODE
- 広告:『タコ』(ピナコテカ・レコード)
- No.11(所収『ロック・マガジン』46号)
- 放射能主義万歳!!
- ALTERNATIVE JUNIOR FACT-ORY NO.2 AL BACCOTTI & HARUMI
- 新発売ワカる人しか驚けない「フェアライ卜CM」のミュージック・コンピュータ(夏木俊也)
- 「飛行機の乗り方」REFERENCE MANUAL V.2.0
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.24
- 印契巫覡
- The Book ユングちゃんセットのプレゼント(香山リカ/註釈あえて山崎春美)
- 渋谷陽一直撃インタビュー!!(山崎春美)
- HEAVEN FORUM 生きのびるためのダイレクト・メール N-NOX(山崎春美)
- 広告:『タコ』(ピナコテカ・レコード)
- No.12(所収『ロック・マガジン』47号)
- KITARUBEKI SONOHINO TAMENI
- 肥満について(竹田賢一)
- 機械大ろうぜき一家
- 東京間男日記(町田町蔵)
- It's all true Richard Hell
- ダーヴィシュの物語 第三回 イドリエス・シャー編纂・注/美沢真之助訳
- THE X-BOY'S EXPRESS NO.25
- オカルト人生相談 霊才 波越徳次郎先生の極意指導
- 春の嵐 第三部 四十五回 梅川吹雪
- RECORD REVIEW
- ウルトラ作戦始動! N-NOX
- HEAVEN FORUM 書くな、喋るな、関わるなの指一本
- No.13(所収『FOOL'S MATE』25号)
- KITARUBEKI SONOHINO TAMENI
- X-BOY'S EXPRESS NO.26
- なるほど・ザ・生物
- 1.蚕も字を書く?
- 2.一方、石油はと言うと……
- 3.怪獣にも内臓はあった!
- NAVEL PLANT FAMILY
- 僕は渡るよ三途の川を
- Back Ground Reading 茶の間の〈消尽〉
- No.14(所収『FOOL'S MATE』26号)
- HEAVEN PRESENTS 8PAGES
- X-BOY'S EXPRESS NO.27 神様のエアロビクス
- (ウルトラマンを中心に)過去帳・円谷英二の子供達
- 現代思想界の電界効果トランジスタ(FET)モデル
- 伝説の「マイナー」図解
- Manhattan Odor Area
- No.15(所収『FOOL'S MATE』27号)
- HEAVEN PRESENTS 6PAGES
- おまんが・おまんが PART2 梅川薔薇吉
- 漫画:へてな(鯖沢銀次/谷岡ヤス子)
- 漫画:人喰蟲
- 漫画:愛の嵐 第三十六回
- No.16(所収『FOOL'S MATE』28号)
- HEAVEN PRESENTS 6PAGES
- シュルドゥルによる山崎春美探索のためのフローチャート
- 金魚の楽しみ(野々村文宏)
- 運送屋の一日
- 足が腐ってゆく
- 門出の情念
- みずがめ座対談 野々村文宏・和田淳
- 愛を語ろう 呂利崎順子・ロリータ順子
- C・D・Cの活躍に大期待します/謝罪、来るべき明日。到着した一通の書簡
- No.17(所収『FOOL'S MATE』29号)
- HEAVEN PRESENTS 8PAGES
- 特集:暴力
- X-BOY'S EXPRESS NO.28 俺たちに電気をくれ
- 黄点(山崎春美)/無題(C.Lumawig)/科学と暴力筑波ラットスクール(野々村文宏)/ヴァルネラビリティトは何ぞや!?
- 暴力衝動から衝動暴力への脳内機構(香山リカ)
- 衝動暴力者の彷徨 アブジェクションの世界(香山リカ)
- 衝動暴力の遺伝的解析(香山リカ)
- 暴力衝動は愛の化膿である(呂利崎順子)
- 狙われた街(野々村文宏)
- 無題(C.Lumawig)
- 家畜化における暴力(後飯塚僚)
- 許される暴力(蛭子能収)
- No.18(所収『FOOL'S MATE』30号)
- HEAVEN PRESENTS 6PAGES
- 特集:島
- 島辞典 SASUKE(オノ・イサミ/香山リカ)
- オノゴロ島創世記(オノ・イサミ)
- X-BOY'S EXPRESS NO.29 島では今日も医者は不可解だった
- 島では家電製品がよく売れる N-NOX/シマを荒らすな(山崎春美)
- 列島パンクスは秋彼岸に総決起せよ(C.Lumawig)
- サーファーよ佐渡を目指せ(鉄腕潜)/浮かぶ飛行島(野々村文宏)
- 南海の大決闘(野々村文宏)/宮古島回想録 MIGANSHA
- What is the Island?(香山リ力)
- ハト病の島(香山リカ)
- 北方群島奇譚(香山城太郎)
- No.19(所収『FOOL'S MATE』31号)
- 語り手・X-BOY/聞き手・山崎春美
- KITARUBEKI SONOHINOTAMENI HEAVEN EXPRESS(X-BOYと山崎春美の対話)
Spectator VOL.39
- 特集:パンクマガジン『Jam』の神話
- ──はじめに
- 『Jam』~『HEAVEN』誕生物語(原作・赤田祐一/漫画・伊藤桂司)
- なぜなに学習塾 自販機本『Jam』ってなあに?(答える人・ばるぼら/イラスト・UJT)
- 『Jam』創刊号を完読してみる/ばるぼら
- 『Jam』面白記事よりぬき/構成・編集部
- インタビュー『Jam』はどんな雑誌だったか?
- 突き抜けた世界を追求したくて『Jam』を創刊した:八木眞一郎(元・『X-Magazine』『Jam』編集者)
- 面白いかどうかが一番大事ですよ。素人なんだから:高杉弾(元・『X-Magazine』『Jam』『HEAVEN』編集長)
- 真之助に「好きなことをしてほしい」と思ってました:村田惠子(同時通訳者)
- 『Jam』も『HEAVEN』も「高杉弾の個人誌」だと思います:近藤十四郎(グラフィックデザイナー)
- 自動販売機でしか売らない雑誌! なんて面白いんだろう!!:羽良多平吉(書容設計家)
- 『Jam』について考えた
- WHO'S WHO 人命事典 第3回/山崎春美
- 再録『Jam』
- 総目次『X-Magazine』~『Jam』~『HEAVEN』
天国注射の昼/夜
天国注射の昼/天国注射の夜は1980年から1983年にかけて新宿ACB会館/日比谷野外音楽堂で開催された『HEAVEN』&山崎春美主催による伝説的なインディーズロックイベントである。今日では国内有数のパンクバンドが総決起して一堂に集結した歴史的なイベントタイトルとして知られる。
ちなみに『Jam』が創刊された1979年は世界初のノイズバンド・非常階段が結成された「ノイズ元年」にあたり[92]、山崎春美はガセネタを同年解散させ、翌1980年にタコを結成することになる。
- 天国注射の夜 Vol.1 / 1980年6月6日 ニューヨークシアター(新宿ACB会館5F)
- 『HEAVEN』創刊記念イベント。カルトムービーの上映や山口百恵のゴミオークションなどが催された。
- 山崎春美&タコ、非常階段、佐藤重臣、工藤冬里&コクシネル、S-Ken、三上寛、佐藤幸雄&すきすきスウィッチ、灰野敬二、白石民夫、竹田賢一、江戸アケミなどが参加[93][94]。『HEAVEN』4号のレポートには「入場人員はのべ240人、一時は会場全体が錯乱状態となるほどの盛況でした。ヌード・モデルの乱入、麻薬の取引き、売春、お笑い、見せ物、脱糞、のぞき、恐喝、殺人なども楽しげに行われ、一万円札が会場に乱れ飛ぶシーンもありました。初めて一同に会したHEAVENのスタッフ、ファン同志があたたかく友好を深め、心あたたまる一夜となりました」とある[93]。
- 天国注射の夜 Vol.2 / 1980年11月21日 新宿ACB会館
- 詳細不明。
- 天国注射の昼 Vol.3 / 1981年8月15日 日比谷野外音楽堂
- 山崎春美/白石民夫/ロリータ順子/大里俊晴&タコ、財団法人じゃがたら/和田幸子、突然段ボール、PUNGO/近藤達郎、コクシネル、Phew WITH A-MUSIK/竹田賢一、バナナムーン/KEIKO、BAKUZU、FULLX、カヌーレ、グンジョーガクレヨン、VEDDA MUSIC WORKSHOP、SHGHING・P・ORCHESTRA/佐藤隆史/工藤冬里、坂本龍一、片山広明、菊池隆、ヒカシュー/巻上公一、鳥居夷、原田依幸、小堺文雄、伊藤はじめ、アウシュヴィッツ from京都、まだ from京都、不失者/灰野敬二などが参加。イベントのサブタイトルは「ビー玉が水に浮いた夜には、天国に堕ちて行きたいものだ。ねぇ、神様。日本が戦争に負けた日─────わたしたちは今すぐよがるぜっ」。協力・高杉弾(コンセプトドクター)、佐藤隆史(ピナコテカレコード)、村松恒平(宝島)、八木康夫(PICTOX)。
- 天国注射の昼 Vol.4&5 / 1983年8月21日&9月17日 日比谷野外音楽堂
- 山崎春美&タコ、THE FOOLS、突然段ボール、コクシネル、江戸アケミ&じゃがたら、町田町蔵、あがた森魚、友部正人、篠田昌己、千野秀一、ガーゼ、TOMATOS、中性子爆弾、グンジョーガクレヨン、伊藤はじめ&ルンルン少女合唱団、田口トモロヲ&ガガーリンなどが参加。これが20世紀最後の天国注射イベントとなった。
- 過去には天国注射の昼 Vol.4&5のライブを収録したビデオが東映ビデオから発売されていたが現在廃盤。なおライブの未発表フィルムが近年発掘され、映像のデジタル化および再販の企画も進行していたが諸般の事情により頓挫した[95]。
- 天国注射の夕べ / 2001年12月8日 法政大学学生会館大ホール
- 21世紀初の天国注射イベント。メンバーは一新され、ホーキング青山、湯浅湾、神田森莉、おにんこ、コケシドールなどが参加。
- 天国注射の朝 / 2008年10月11日 SPACE雑遊
- 山崎春美、中原昌也、原マスミ、工藤冬里らが参加したオールナイトイベント。
- 天国注射の宴 / 2008年10月12日 SPACE雑遊
- コクシネル、川田良(THE PANTZ)、宍戸幸司(割礼)、石坂マサヨ(ロリータ18号)などが参加。
自殺未遂ライブ
- 自殺未遂ギグ / 1982年9月1日 中野PLAN-B
- 1982年9月1日に中野PLAN-Bのステージ上で行われたギグ。『HEAVEN』3代目編集長の山崎春美がタコの伴奏者を従えて身体中に出刃包丁を突き刺し、救急車で運ばれるショーを行う[61]。この会場でのドクターストップ役は精神科医の香山リカが務めた[62]。後に山崎は雑誌『Quick Japan』11号の特集「山崎春美という伝説─“自殺未遂ギグ”の本音」の中で「あの日に燃焼し尽くした感じ。23歳で一応一回死んだような感じはするよ。未遂やねんけどね」と語っている[96]。きざ山みるく曰く「予定調和の自殺ごっこ劇、とでもいった見世物」[97]。→詳細は「§ 自殺未遂ギグ」を参照
執筆陣
高杉弾 | 山崎春美 | 隅田川乱一 | 八木眞一郎 |
佐内順一郎 | 美沢真之助 | 野々村文宏 | ロリータ順子 |
近藤十四郎 | 山本土壺 | 田中一策 | 金田トメ |
明石賢生 | 佐山哲郎 | 安田クニヤ | 山本勝之 |
蛭子能収 | 渡辺和博 | 奥平衣良 | 宮西計三 |
大里俊晴 | 白石民夫 | 佐藤隆史 | 鳥井ガク |
武邑光裕 | 伊藤桂司 | 坂口卓也 | 甲斐守紀広 |
稲木紫織 | 鈴木伊豫 | 松本助六 | 鈴木いづみ |
上杉清文 | 竹田賢一 | 丸山浩伸 | 武蔵野大門 |
杉浦茂 | 鈴木翁二 | 塩見正一 | 遠藤道子 |
末井昭 | 鯖沢銀次 | 稲垣足穂 | 坂本ナポリ |
香山リカ | 篠崎順子 | 町田町蔵 | 栗沢いずみ |
科伏 | 岡克己 | 羽良多平吉 | X-BOY |
※同一人物が複数のペンネームを用いている可能性あり。
歴代編集長
氏名 | 担当雑誌 | 在任期間 | |
---|---|---|---|
0代目 | 佐山哲郎[注釈 12] | 『X-MAGAZINE』1号 - 5号 | 1978年5月 - 12月 |
初代 | 佐内順一郎(現・高杉弾) | 『X-MAGAZINE』6号 『Jam』全10号+別冊1号 『HEAVEN』7号まで |
1979年1月 - 1981年1月 |
2代目 | 近藤十四郎 | 『HEAVEN』7号 - 9号 | 1981年2月 - 3月 |
3代目 | 山崎春美→不在 | 『HEAVEN』10号 - 19号 | 1982年7月 - 1983年10月 |
副編集長 | 野々村文宏 | 『HEAVEN』10号 - 19号 | 1982年7月 - 1983年10月 |
編集長代理 | 香山リカ | 『HEAVEN』末期 | 1983年頃 |
関係者一覧
- 『Jam』に登場した方々 - 渡辺和博、蛭子能収、山口百恵のゴミ、皇室御一家etc[98]
- 『HEAVEN』に登場した方々 - 鈴木翁二、渡辺和博、蛭子能収、奥平衣良、杉浦茂、宮西計三、裸のラリーズ、ケネス・アンガー、ボブ・マーリー、ジョン・ウォーターズ、江戸アケミetc[98]
- 『写真時代』に登場した方々 - 荒木経惟、赤瀬川原平、南伸坊、渡辺和博、上野昂志、水木しげる、つげ義春etc[98]
※『HEAVEN』編集長交代号にクレジットされている関係者一覧を列記する。どこまでが雑誌の正式メンバーなのかは不明。
- 明石賢生(社長)
- 伊藤桂司(児童画)
- 稲木紫織(音大生)
- 宇佐美源吾郎(群雄社)
- 蛭子能収(ダスキン)
- 大里俊晴(たこ)
- 大類信(WXY)
- 岡田武彦(蛮)
- OZ(ホテル)
- 小野田重彦(TANC)
- おまんこ太郎(読者)
- Ω14(ロボット)
- 金田トメ(元編集員)
- 木下邦治(こども)
- 木村昭二(レオんち)
- 後飯塚リョウ(猫殺し)
- 近藤十四郎(現編集長)
- 坂口卓也(医学生)
- 佐藤隆史(レコード会社社長)
- 佐内順一郎(前編集長)
- 鯖沢銀次(千摺)
- 佐山哲郎(歌人)
- 塩見正一(イラ公)
- 科伏(コレクター)
- 末森英機(稚子)
- 鈴木伊豫(変態)
- 鈴木翁二(工作舎)
- 鈴木清順(監督)
- 隅田川乱一(X-BOY)
- 高杉弾(サイバネ)
- 高野愛(モデ公)
- 武邑光裕(迷宮)
- 田中一策(ゲイ)
- 田中トシ(泳ぐ人)
- 永田真(バカズ)
- nono(PA屋)
- 橋本真人(WES)
- 羽良多平吉(WXY)
- ヒカリ(ハゲキノコ)
- 菱沼勝彦(カメ公)
- 日高達雄(デザ公)
- 深津真也(絵師)
- 前川敬紀(本名)
- 松田とーる(絵師)
- 藤木正雪(ソムニウム)
- 美沢真之助(同時通訳)
- 村松垣平(宝島)
- ムンディー(ハガキ)
- mojo(大入)
- 百瀬恒彦(写真家)
- 森藤吉(営業)
- 森トモコ(賢母)
- 山崎春美(ふぐ)
- 山本勝之(どつぼ)
- ロリータ順子(病妻)
- 渡辺和博(タラコ)
- 和田史子(お好み焼)
脚注
注釈
- ^ この時に高杉弾が拾ってきた自販機本こそ『Jam』の前身となった『スキャンダル』であり、後に高杉一派が“乗っ取り宣言”を行い『X-MAGAZINE』となる。ちなみに同誌のキャッチコピー「もう書店では文化は買えない!」は元エルシー企画編集局長のSこと佐山哲郎が付けたものである。
- ^ かたせ梨乃宅のゴミ漁り企画は山口百恵の時と違って何故か全く注目されなかったという。
- ^ カットアップは完成した文章を一度バラバラにしてから、それをランダムに選んで組み直し、新たに作品として再構築する偶然性の文学技法で、音楽でいうサンプリングに近い。この手法はアメリカのビートニク文学を代表する小説家のウィリアム・S・バロウズによって確立されたもので、バロウズの代表作である『裸のランチ』などもこの手法を用いて執筆されている。
- ^ これは今ほど著作権に関して厳しく問われない時代だったことに加えて、本誌が自動販売機という特殊な流通経路を介した雑誌だったことから実現したことで、当時は『Jam』以外の自販機本でも他誌からの無断盗用は頻繁に行われていた。
- ^ 後に群雄社内で「東大中退・京大中退」と呼ばれることになる二人組の名物編集者。山本は京大中退後、『HEAVEN』編集部、TACOのミュージシャン、群雄社勤務を経て白夜書房の雑誌を中心にビデオライターとして活躍した後、くも膜下出血で2008年12月6日に逝去。享年53。田中は東大中退後、ニューヨーク放浪、ゲイ雑誌『MLWM』編集部、『HEAVEN』編集部、群雄社勤務、スカトロ専門誌『スカトピア』編集長を経てワインのソムリエとして活動した。
- ^ 現・向島ゆり子。1982年9月当時は生前の篠田昌已と夫婦関係にあった。
- ^ 本名は篠崎順子。山崎春美主宰のロックバンド「TACO」のボーカリスト兼『HEAVEN』のライター。TACOの前身バンド「ガセネタ」解散の直接的な切っ掛けを作った人物でもある。山崎とは公私ともにパートナー的存在で戸川純とは盟友同士の仲であった。山崎と離別した後、風邪をこじらせて自身の持ち歌「嘔吐中枢は世界の源」の通り吐瀉物をのどに詰まらせて1987年7月に急逝。享年26。
- ^ 『X-MAGAZINE』という誌名も美沢真之助のアイデアでニューヨークのアーティスト集団「Colab」が制作していた同名の映画雑誌から拝借したという。また美沢は高杉について「少なくとも僕に関しては、高杉はアイデアを引き出すのが上手いんですよ。盗むのも上手いけど(笑)」とインタビューで語っている。
- ^ 山崎春美曰く「蛸に背骨かよ!との声あり」
- ^ 青山正明は出版業界に入った理由について次のように語っている。「僕自身は『HEAVEN』という自販機本があって、その前身の『Jam』だったっけ? あそこらへんで、かたせ梨乃とか山口百恵のゴミ箱あさって……たしか、かたせ梨乃のタンポンとか、山口百恵の妹の学校のテストが二十点とかいう、すっげえ成績悪いやつを全部並べて写真撮って載せてるような……そういうメチャクチャな自販機本があったんですよ。それ見てね『あっ、こんな楽しいことやってて、食っていけるんだなー』って思って、うっかり入っちゃったんだよね。そのあとも、うっかり続きで(笑)」『別冊危ない1号 鬼畜ナイト』(データハウス 1996年)/「面白かった時代っていうと、やっぱり『ジャム』『ヘヴン』の頃。要するに、エロとグロと神秘思想と薬物、そういうものが全部ごちゃ混ぜになってるような感じでね。大学生の頃にそこらへんに触れて、ちょうど『ヘヴン』の最終号が出たくらいのときに、『突然変異』の1号目を作ったんです」『別冊宝島345 雑誌狂時代!』(宝島社 1997年)掲載の永山薫との対談記事の中での発言。
- ^ 後に明石賢生と共にアリス出版→群雄社に移籍して雑誌『HEAVEN』を編集。
- ^ 後にアリス出版で『Jam』から派生した自販機雑誌『NOISE1999』の編集長を2号まで務めた。
出典
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- ^ a b 青野 2017, p. 19
「本誌が『伝説』と呼ばれる出版物の特集を組むのは今回で2度目。1967年アメリカで創刊された伝説のカタログ『ホール・アース・カタログ』を2号に渡って特集したのが最初です。4年ぶり2度目にあたる今回は、1979年に日本で創刊され、わずか1年足らずしか続かなかったにもかかわらず『伝説の自販機本』と言われている『Jam』の真相に迫ります。(中略)わずか数人の若者によってつくられたというその誌面は過激で挑発的でハチャメチャで、お世辞にも洗練されているとは言えないような内容だったけど、インターネットや最近の出版物からは感じられない熱さが伝わってきて、なにか新しいことに挑戦してみたくなりました。もしもあなたが何か新しいことを始めてみたいけれど、なかなか一歩目を踏み出せずに悩んでいるとしたら、ぜひこの特集を読んで大いに刺激を受けてみてください。あらたな突破口を見つけられるかもしれませんよ」スペクテイター編集部 青野利光. - ^ a b c 高杉 & 竹熊 1998, p. 198.
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- ^ この号巻末に漫画を寄せてくれた蛭子能収さんは『ガロ』73年8月号の「パチンコ」でデビューし、以後「超能力」「疲れる社員たち」などの大傑作でこれはもう間違いなく天才だと言われたが、何故かぱったり書かなくなってしまった人。永い間カムバックを期待されていたが、この度あろうことか、わがジャム誌上で世間に再び怪念波を送り込むことになった。堪能してください。—ジャム出版『Jam』4号「X-LAND STATION」
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- ^ THE BIRTH OF NOISE IN JAPAN 西の非常階段・東のMERZBOWを起点とするジャパニーズ・ノイズの音楽史
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参考文献
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- 安田邦也「自販機本グラフィティ・栄枯盛衰」
- エディトリアル・デパートメント/幻冬舎『スペクテイター』39号「パンクマガジン『Jam』の神話」幻冬舎、2017年6月
- 青野利光「DEAR REARDERS」『スペクテイター』39号、19頁。
- 赤田祐一「パンクマガジン『Jam』の神話──はじめに」『スペクテイター』39号、30 - 35頁。
- 赤田祐一、伊藤桂司「『Jam』~『HEAVEN』誕生秘話」『スペクテイター』39号、36 - 41頁。
- ばるぼら、UJT「自販機本『Jam』ってなあに?」『スペクテイター』39号、42 - 49頁。
- ばるぼら「『Jam』創刊号を完読してみる」『スペクテイター』39号、50 - 65頁。
- 八木眞一郎「突き抜けた世界を追求したくて『Jam』を創刊した」『スペクテイター』39号、72 - 79頁。
- 高杉弾「面白いかどうかが一番大事ですよ。素人なんだから」『スペクテイター』39号、80 - 90頁。
- 村田惠子「真之助に好きなことをしてほしいと思ってました」『スペクテイター』39号、91 - 95頁。
- 近藤十四郎「『Jam』も『HEAVEN』も高杉弾の個人誌だと思います」『スペクテイター』39号、96 - 98頁。
- 羽良多平吉「自動販売機でしか売らない雑誌!なんて面白いんだろう‼︎」『スペクテイター』39号、99 - 103頁。
- 神崎夢現「自販機本は僕らの学校だった」『スペクテイター』39号、105 - 111頁。
- 金田トメ善裕「『Jam』『HEAVEN』編集部の時代」『スペクテイター』39号、112 - 120頁。
- 小田光雄「出版史における自販機雑誌と『Jam』」『スペクテイター』39号、121 - 124頁。
- 山崎春美「WHO'S WHO 人命事典 第3回」『スペクテイター』39号、125 - 136頁。
- Jam編集部、Spectator編集部「再録『Jam』」『スペクテイター』39号、137 - 200頁。
- “スペクテイター「パンクマガジン『Jam』の神話」特集号「ヘタウマ・イラストレーションにまつわる対談」”. 手塚能理子+青野利光. SHIPS MAG. 2017年12月21日閲覧。
- 山崎春美、赤田祐一、松本亀吉「山崎春美という伝説─“自殺未遂ギグ”の本音」『Quick Japan』11号、93 - 128頁。
- 竹熊健太郎、但馬オサム「自動販売機と青春―エロ本は僕らの学校だった」『Quick Japan』12号、127 - 140頁。
- 竹熊健太郎「天国桟敷の人々─エロ本三国志① 自動販売機本の黎明期と『JAM』の出現」『Quick Japan』13号、124 - 126頁。
- 竹熊健太郎、佐山哲郎「天国桟敷の人々─エロ本三国志② 自動販売機本の黎明期と『JAM』の出現⑵」『Quick Japan』14号、150 - 153頁。
- 竹熊健太郎、佐山哲郎、小向一實「天国桟敷の人々─エロ本三国志③ 小向一實とアリス出版」『Quick Japan』15号、170 - 175頁。
- 但馬オサム、佐山哲郎「天国桟敷の人々─エロ本三国志④ 群雄社設立とビニール本の時代」『Quick Japan』16号、180 - 183頁。
- 但馬オサム、木村昭二「天国桟敷の人々─エロ本三国志⑤ 群雄社メジャー路線の野望と挫折」『Quick Japan』19号、192 - 195頁。
- 近藤十四郎、但馬オサム「天国桟敷の人々─近藤十四郎インタビュー」『Quick Japan』13号、127 - 136頁。
- 隅田川乱一、但馬オサム「天国桟敷の人々─隅田川乱一インタビュー」『Quick Japan』14号、154 - 167頁。
- 安田邦也、但馬オサム「天国桟敷の人々─安田邦也インタビュー」『Quick Japan』15号、176 - 184頁。
- 山崎春美、竹熊健太郎、但馬オサム「天国桟敷の人々―山崎春美インタビュー」『Quick Japan』16号、184 - 192頁。
- 高杉弾、竹熊健太郎「天国桟敷の人々─高杉弾インタビュー」『Quick Japan』19号、196 - 204頁。
- 但馬オサム「天国桟敷の人々(番外編)」『Quick Japan』17号、209 - 215頁。
- 高杉弾、モリオカノリユキ「数々の伝説を生み出した、あの80年代ニューウェーブ雑誌『Jam』『HEAVEN』の編集長にインタビュー」『創的戯言雑誌』赤ノ号、16 - 20頁。
- ばるぼら『BET vol.0』創刊準備号、2006年11月
- 青林工藝舎『アックス』113号 特集/蛭子能収『地獄に堕ちた教師ども』復活記念「ドキュメント蛭子能収 オレ、何するんだったけ?」
- 安田理央「完全復刻 伝説の自販機エロ本『Jam』―山●●恵の家のゴミ袋からタンポンを発掘! 後世に残るこの企画で『Jam』は日本一過激な自販機本として神格化された」『昭和の不思議101 2018年秋号』ミリオンムック27、ミリオン出版、2018年9月、141-146頁。
関連書籍
- 大里俊晴『ガセネタの荒野』洋泉社, 1992年8月 ※2011年に月曜社より復刊。
- 青林堂『月刊漫画ガロ』1993年9月号「特集/三流エロ雑誌の黄金時代」
- 赤田祐一『あかまつ別冊 戦後セクシー雑誌大全―実話と画報・篇』まんだらけ出版, 2001年11月
- 香山リカ『ポケットは80年代がいっぱい』バジリコ, 2008年2月
- 川本耕次『ポルノ雑誌の昭和史』ちくま新書, 2011年10月
- 山崎春美『天國のをりものが 山崎春美著作集1976-2013』河出書房新社, 2013年8月
- 本橋信宏+東良美季『エロ本黄金時代』河出書房新社 2015年11月
- 赤田祐一、ばるぼら「山崎春美インタビュー『Jam』『Heaven』の時代を語る」『20世紀エディトリアル・オデッセイ』。
- 赤田祐一、ばるぼら「Visionary Vision and Beyond 空中楼閣的天眼通」『20世紀エディトリアル・オデッセイ』。
- 剛田武+加藤彰『地下音楽への招待』ロフトブックス, 2016年9月
- 池田俊秀+鈴木義昭+伊藤裕作『エロ本水滸伝―極私的エロメディア懐古録―巨乳とは思い出ならずや』人間社, 2017年8月
- 小学館『週刊ポスト』2018年3月9日号 - 特集「ザ・自販機本」において蛭子能収、赤田祐一、神崎夢現のインタビューが掲載。
- 赤田祐一、ばるぼら「山崎春美インタビュー『Jam』『Heaven』の時代を語る」『20世紀エディトリアル・オデッセイ』。ミリオン出版
- 高杉弾『霊的衝動 100万人のポルノ』朝日出版社, 1985年7月
外部リンク
- 高杉弾ホームページ
- X-MAGAZINE Jam
- “幻の自販機本『HEAVEN』にUGルーツを追え!”. Cannabis C4. BLUEBOX (2001年11月18日). 2017年6月17日閲覧。
- “東京五輪で一掃?「エロ本」消滅危機の中、80年代エロ本が生んだ濃密なアングラカルチャーを懐かしむ”. 田中教. LITERA (2015年12月17日). 2018年1月21日閲覧。
- “自販機本雑誌の搬入 人目のつかない夜に猛スピードでやった”. 岡野誠. 小学館『週刊ポスト』2018年3月9日号 (2018年3月1日). 2018年3月5日閲覧。
- “蛭子能収氏 漫画家復帰を後押しした“自販機本”への恩義”. 小学館『週刊ポスト』2018年3月9日号 (2018年3月1日). 2018年3月6日閲覧。
- 金田善裕「思い出の『HEAVEN』」「ヘブンの編集者、山本勝之の死亡」
- 蓮實重彦、鬼畜系、麻原彰晃、あるいは2つの共時性を巡って
- 天国注射の昼 (1983 08 21 & 1983 09 17) at 日比谷野外音楽堂
- タコ「嘔吐中枢は世界の源」(原詞:ロリータ順子)
- 雑誌『スペクテイター』No.39が届く - 山田維史の遊卵画廊
- WET the magazine of gourmet bathing
- Underground Magazine in Japan
- 高杉弾年譜