湘南モノレール
深沢車庫(本社事務所) | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒248-0022 神奈川県鎌倉市常盤18番地 (深沢車庫西奥) |
設立 | 1966年4月11日[1] |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 8021001009203 |
事業内容 | 鉄道事業、不動産賃貸業、駐車場業、売店、広告 |
代表者 | 小川貴司(代表取締役社長) |
資本金 |
1億円 (2018年3月31日現在[2]) |
従業員数 | 112名(2021年4月1日現在[3]) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
みちのりホールディングス 100% (2019年3月31日現在[4]) |
関係する人物 | 三木忠直、仁杉巌 |
外部リンク | https://www.shonan-monorail.co.jp/ |
特記事項:2015年5月までは三菱重工業が筆頭株主 |
湘南モノレール株式会社(しょうなんモノレール)は、神奈川県鎌倉市に本社を置くモノレール江の島線を運営する鉄道会社である。経営共創基盤傘下のみちのりホールディングスが全株式を保有する同社の子会社である[5]。
概要
[編集]懸垂式モノレール鉄道設備機器の導入・拡販のために、三菱重工業、三菱電機、三菱商事、京浜急行電鉄などが出資し、1966年(昭和41年)4月に設立した[6]。
懸垂式モノレールの技術契約を持っていた日本エアウェイ開発からの引き継ぎの事情もあり、設立時は東京都港区浜松町に東京事務所を構えていた。新幹線0系の開発に関わったことで知られる鉄道車両技術者・三木忠直は、江の島線敷設にあたって技師長として技術部門の指揮を執り、開業後もしばらく事業に携わっていた。
江の島線開業当初には、沿線宅地開発やマンション(3棟)の建設を行ったほか、1975年(昭和50年)ごろには、仙台市営モノレール南西線構想のあった宮城県仙台市太白区の茂庭台で不動産開発を行うなどで、現地に不動産営業所を構えていたこともある。ただし現在不動産事業は縮小しており、すでに宅建業の免許を返上している。
日本民営鉄道協会に、モノレール専業事業者としては唯一加盟している。
社会インフラシステムの販促を主目的として設立されつつも、半世紀近くが経過、結果として地域における重要な公共交通機関としての営業が主体となっているが、2015年(平成27年)の株式譲渡まで株主構成は設立当初からほとんど変わっておらず、三菱グループが9割以上の株を保有し、歴代社長も設立当初を除き三菱重工業出身者で占められていた[7]。鉄道事業者の出資は京急と西武がわずかな割合を負担しただけで、京急が開業当初の人材派遣と、2018年(平成30年)まで続いていた関連会社による車両メンテナンスの一部請け負い程度の役割をしていることに留まる。そもそも京急が出資している理由は江の島線がかつて京急の所有していた自動車専用道路「京浜急行線」のほぼ真上に敷設されているためである。
2015年(平成27年)5月に経営共創基盤傘下のみちのりホールディングスに三菱グループ3社が保有する株式を譲渡する契約が結ばれ[8]、みちのりホールディングスの傘下で地域の公共交通機関としての役割を引き継ぎ、施設のバリアフリー化や利用客の増加を図るという方針が示された[9][10]。
2021年(令和3年)3月26日に湘南モノレール労働組合は、賃金引き上げおよび臨時給の支給を求め同年3月29日に始発から24時間ストライキを設定していた。労働組合側は、同年3月28日に総決起集会を実施し、ストライキ実施に向けた準備を整えていたが、同年3月29日午前2時58分に会社との交渉で妥結を確認したとして、ストライキをとりやめた[11][12]。
沿革
[編集]- 1966年(昭和41年)4月11日 - 会社設立[1]。本社は、東京都港区芝浜松町二丁目7番地に所在。
- 1970年(昭和45年)
- 1971年(昭和46年)7月1日 - 江の島線が全線開通(大船駅-湘南江の島駅間)[1]
- 1972年(昭和47年)
- 1975年(昭和50年)1月30日 - 3両編成運転開始[1]。
- 1979年までの間に、本社が神奈川県鎌倉市常盤字下耕地18番へ移転する。
- 1980年(昭和55年)3月3日 - 400系車両導入[1]。
- 1988年(昭和63年)3月31日 - 500系車両導入[1]。
- 1993年(平成5年)9月10日 - 鉄道財団の用紙を閉鎖する[15]。
- 2004年(平成16年)6月24日 - 5000系車両導入[1]。
- 2008年(平成20年)7月31日 - 資本金を80億円から4億円へ減資する。
- 2015年(平成27年)
- 2018年(平成30年)
- 4月1日 - 江の島線でICカード「PASMO」の利用が可能となる[16]。全国相互利用交通系ICカードも対応[16]。同時に、会社設立当初から使用してきたロゴマークを一新[17]。
- 9月13日 - ドイツのヴッパータール空中鉄道と姉妹懸垂式モノレール協定書を締結[18]。
- 2019年(平成31年)3月16日 - 日本の鉄道会社として初めてQRコード決済サービス「PayPay」を導入し、大船駅と湘南江の島駅でオリジナルグッズや、大船駅で定期券や1日フリーきっぷなどが「PayPay」で購入可能になる[19]。
社章・ロゴマーク
[編集]2018年4月から使用されているロゴマークは、水色と青の2色を使った、モノレールの頭文字である「M」の形をイメージしたデザイン。ロゴマーク制定前は、丸い形の社章が使われていた。
路線
[編集]車両
[編集]現有車両
[編集]過去の車両
[編集]なお、これらの車両に加えて保線点検用の専用車両を有する。
参考文献
[編集]- 『湘南モノレール 設営の記録』[リンク切れ]1971年11月 湘南モノレール株式会社
- 『湘南モノレール株式会社 経歴書』[リンク切れ]1986年 湘南モノレール株式会社
- 『湘南モノレール労組25年のあゆみ』2001年10月 湘南モノレール労働組合編集委員会
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 30号 モノレール・新交通システム・鋼索鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年10月16日、8頁。
- ^ 鉄道統計年報平成29年度版
- ^ 会社概要 - 湘南モノレール
- ^ 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』令和元年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会
- ^ a b 弊社株式譲渡完了と新経営体制について - 湘南モノレール、2015年6月22日
- ^ 『湘南モノレール全線開通50周年誌』湘南モノレール株式会社、2021年12月1日、148頁。
- ^ タウンニュース社発行「タウンニュース」2009年7月17日号記事による。
- ^ a b 湘南モノレール株式会社の株式譲受契約締結のお知らせ - みちのりホールディングス、2015年5月22日 (PDF)
- ^ みちのりHD、湘南モノレール買収 「地域の足、維持・発展」 - 日本経済新聞、2015年5月23日
- ^ 交通事業支援会社の傘下に - タウンニュース 鎌倉版、2015年6月14日
- ^ 湘南モノレール、29日にストライキ実施の可能性高まる 会社と組合、交渉続ける - Traicy、2021年3月28日
- ^ 湘南モノレール、ストライキ回避 「これに懲りずご愛顧を」 - Traicy、2021年3月29日
- ^ 1970年12月5日『官報』、運輸省「鉄道財団成立の公告」鉄道抵当原簿登録第604号
- ^ 同年8月1日官報、運輸省「鉄道財団拡張の公告」
- ^ 同年9月30日官報、運輸省「鉄道財団用紙閉鎖の公告」
- ^ a b 『交通系ICカード「PASMO」導入について 〜本年4月1日(日)始発よりサービス開始〜』(PDF)(プレスリリース)湘南モノレール、2018年2月5日。オリジナルの2020年6月7日時点におけるアーカイブ 。2021年2月4日閲覧。
- ^ 『湘南モノレール株式会社 ロゴ変更のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)湘南モノレール、2018年4月1日。オリジナルの2018年8月21日時点におけるアーカイブ 。2021年2月4日閲覧。
- ^ 『日本・ドイツ モノレール事業者間初の姉妹提携! 9月13日(木)ドイツのヴッパータール空中鉄道と姉妹懸垂式モノレール協定を締結いたします。』(PDF)(プレスリリース)湘南モノレール、2018年8月28日。オリジナルの2021年2月4日時点におけるアーカイブ 。2021年2月4日閲覧。
- ^ 『QRコード決済サービス『PayPay』の利用開始について -鉄道会社では日本初導入となります-』(PDF)(プレスリリース)湘南モノレール、2019年3月14日。オリジナルの2021年2月4日時点におけるアーカイブ 。2021年2月4日閲覧。
関連項目
[編集]- 日本のモノレール
- ドリーム開発 - 三菱のライバル東芝が関与したモノレールドリームランド線を経営していた。江の島線開業前の大船駅に乗り入れていた。
- しょもたん - 湘南モノレールのマスコットキャラクター(ゆるキャラ)
- シルバーアロー号湘南へ - 湘南モノレールのテーマソング
- 経営共創基盤・みちのりホールディングス
外部リンク
[編集]- 湘南モノレール
- 湘南モノレール労働組合
- 湘南モノレール全線開通までの全記録 - 湘南モノレールを異次元に楽しむWEBマガジン ソラdeブラーン 著者:森川天喜
- 湘南モノレール (@sora_de_bra_n) - X(旧Twitter)
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