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沓掛良彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
沓掛 良彦
人物情報
生誕 (1941-01-01) 1941年1月1日(83歳)
長野県上田市
出身校 早稲田大学
学問
研究分野 比較文学、西洋古典学
学位 文学博士
主な受賞歴 読売文学賞(翻訳部門)
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沓掛 良彦(くつかけ よしひこ、1941年1月1日 - )は、日本の比較文学者・西洋古典学者、翻訳家東京外国語大学名誉教授[1]井伊 華言(いいかげん)名義の著書もある。

人物・概要[編集]

1941年長野県上田市生まれ。1959年長野県上田高等学校卒業。1965年早稲田大学第一文学部ロシア文学科卒業、1971年東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化専攻博士課程中退。1990年「サッフォー - 詩と生涯」で東北大学より文学博士の学位を取得。

大阪市立大学専任講師、東北大学助教授を経て東京外国語大学外国語学部教授、最後は外国語学部長を務めた。2003年定年退官後、東京学芸大学教授、2005年退職。2010年中国・福州大学客員教授。2016年『黄金の竪琴 沓掛良彦訳詩選』で読売文学賞受賞(翻訳部門)[2]

ロシア、フランスから、古典ギリシア、ローマ、漢詩、江戸文藝まで広い学殖がある。「枯骨閑人」を名乗る。

著作[編集]

沓掛良彦名義[編集]

井伊華言名義[編集]

  • 『百人一死 - 詩人たちはいかに死んだか』[3]水声社) 2023

翻訳[編集]

共編著[編集]

  • 『詩女神(ミューズ)の娘たち 女性詩人、十七の肖像』(未知谷) 2000
  • 『名詩名訳ものがたり 異郷の調べ』(亀井俊介共編、岩波書店) 2005
  • 『コルドバ遊記 記憶の中の都市』(小柳裕, 横溝静共著、大和プレス) 2009 
  • 『バッカナリア 酒と文学との饗宴』(阿部賢一共編、成文社) 2012 

論文[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 名誉教授|組織とスタッフ”. 東京外国語大学. 2018年10月9日閲覧。
  2. ^ 読売文学賞に古川日出男さんら”. 日本経済新聞 (2016年2月1日). 2016年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月9日閲覧。
  3. ^ 同書に「『枯骨閑人』から『恍惚惨人』に改めねばなるまい」「私にとって最初に世に問うた本である『ピエリアの薔薇』」という記述があることから(どちらもp356)、井伊の正体は沓掛であることがわかる