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殿町 (川崎市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
殿町
町丁
キングスカイフロント(2017年撮影)
地図北緯35度32分19秒 東経139度44分58秒 / 北緯35.53872度 東経139.74939度 / 35.53872; 139.74939
日本の旗 日本
都道府県 神奈川県の旗 神奈川
市町村 川崎市
行政区 川崎区
地区 大師支所
人口情報2024年(令和6年)6月30日現在[1]
 人口 4,255 人
 世帯数 2,488 世帯
面積[2]
  1.702196022 km²
人口密度 2499.71 人/km²
設置日 1965年昭和40年)
郵便番号 210-0821[3]
市外局番 044(川崎MA[4]
ナンバープレート 川崎
ウィキポータル 日本の町・字
神奈川県の旗 ウィキポータル 神奈川県
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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殿町(とのまち)は、神奈川県川崎市川崎区町名である。住居表示が実施され、現行行政地名は殿町1丁目から殿町3丁目[5]。面積は1,702,196m²[2]

地理

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川崎区の北東部、多摩川右岸の河口近くに位置する。北を多摩川、南を国道409号に挟まれた東西に長い町域を持ち、西が1丁目、東が3丁目となる。

1丁目の西端は産業道路(東京都道・神奈川県道6号東京大師横浜線)および首都高速神奈川1号横羽線に接し、首都高速の大師本線料金所および大師パーキングエリアの施設が町内に位置する。1・2丁目は住宅と商店、町工場が混在した地域で、国道沿いには飲食店も立地する。1丁目の国道沿いには1949年創立の川崎市立殿町小学校[6]、産業道路と国道が交差する大師河原交差点角にはラウンドワン川崎大師店がある。

3丁目は1938年操業開始のいすゞ自動車川崎工場が面積の大半を占めていたが、2004年までに藤沢工場と栃木工場に生産を移管。東側はヨドバシカメラに売却され、2005年にアッセンブリーセンター(配送センター)が開業した。西側は都市再生機構 (UR) に売却。2010年より土地区画整理事業が開始し、2011年に実験動物中央研究所、2014年にジョンソン・エンド・ジョンソン東京サイエンスセンター、2017年に国立医薬品食品衛生研究所およびペプチドリームが進出するなど、ライフサイエンス部門の研究拠点として整備が進められている。このエリアは、2011年に「キングスカイフロント」と命名された[7]。東端の三愛石油LPガスターミナル跡地には、ANA殿町ビジネスセンターおよびケータリングセンターが開設された。3丁目の東端は多摩運河に接し、対岸の浮島町との間には浮島橋が架かる。宿泊施設として川崎キングスカイフロント東急REIホテルやビジネスヴィレッヂ川崎、住民の憩いの場として3つの公園(殿町第二公園・第三公園・下河原公園)が整備されている。

面積

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面積は以下の通りである[2]

丁目 面積(km²)
殿町1丁目 0.309
殿町2丁目 0.239
殿町3丁目 1.155
1.702

世帯数と人口

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2024年(令和6年)6月30日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
殿町1丁目 1,107世帯 2,025人
殿町2丁目 689世帯 1,239人
殿町3丁目 692世帯 991人
2,488世帯 4,255人

人口の変遷

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国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[8]
3,805
2000年(平成12年)[9]
3,704
2005年(平成17年)[10]
3,589
2010年(平成22年)[11]
4,036
2015年(平成27年)[12]
4,161
2020年(令和2年)[13]
4,289

世帯数の変遷

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国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[8]
1,563
2000年(平成12年)[9]
1,521
2005年(平成17年)[10]
1,531
2010年(平成22年)[11]
1,941
2015年(平成27年)[12]
1,988
2020年(令和2年)[13]
2,368

学区

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市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年4月時点)[14][15]

丁目 番・番地等 小学校 中学校
殿町1丁目 全域 川崎市立殿町小学校 川崎市立大師中学校
殿町2丁目 全域
殿町3丁目 全域

事業所

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2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[16]

丁目 事業所数 従業員数
殿町1丁目 50事業所 862人
殿町2丁目 46事業所 329人
殿町3丁目 94事業所 3,130人
190事業所 4,321人

事業者数の変遷

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経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[17]
167
2021年(令和3年)[16]
190

従業員数の変遷

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経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[17]
3,007
2021年(令和3年)[16]
4,321

交通

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1丁目は京急大師線大師橋駅、2・3丁目は小島新田駅が最寄りとなる。国道409号沿いに神奈川臨海鉄道浮島線、2・3丁目境の地下を南北に東海道貨物線が通っているが、いずれも貨物専用であり旅客駅はない。

1丁目の北西端に、多摩川を渡り東京都大田区羽田とを結ぶ産業道路大師橋および首都高速横羽線高速大師橋が架かる。

川崎駅・大師橋駅からはキングスカイフロントや浮島橋浮島バスターミナル方面への川崎鶴見臨港バスが町内を通り運行しているほか、キングスカイフロントおよび多摩川スカイブリッジを経由して、天空橋行の臨港バスが運行している。また横浜シティ・エア・ターミナルから国道409号の小島町・県営埋立地入口・大師河原・殿町小学校前を経由して江川一丁目への、臨港バスによる高速バスが運行されている。これは横浜から京浜工業地帯への通勤を目的としたもので、朝の江川一丁目行きと夕方の横浜行きのみの運行で、日曜・祝日は運休となる[18]

街の南端を東西に貫く国道409号(浮島通り)の上部には二層高架構造で首都高速神奈川6号川崎線が通り、首都高速湾岸線浮島ジャンクション方面への殿町出入口が設けられている。

3丁目と、多摩川をはさんだ対岸の東京都大田区羽田空港の間には2022年に多摩川スカイブリッジが整備された[19]

歴史

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1965年昭和40年)に、川崎市大師河原から分かれて当初1・2丁目、1967年(昭和42年)には1~3丁目が設けられた。1969年(昭和44年)には、鈴木新田・羽田・大師河原・羽田漁師町の各一部を編入した[20]。2002年には川﨑殿町・大師河原地域が都市再生緊急整備地域に指定され、工場跡地の再開発が進められた。

寺社

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その他

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日本郵便

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警察

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町内の警察の管轄区域は以下の通りである[22]

丁目 番・番地等 警察署 交番・駐在所
殿町1丁目 全域 川崎臨港警察署 出来野交番
殿町2丁目 全域 殿町交番
殿町3丁目 全域

消防

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川崎市消防局 臨港消防署殿町出張所

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b 令和6年町丁別世帯数・人口 6月末日現在” (xls). 川崎市 (2024年7月25日). 2024年8月16日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ a b c 町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)の数値」令和2年国勢調査)” (XLS). 川崎市 (2024年1月25日). 2024年3月20日閲覧。 “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)
  3. ^ a b 殿町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 区別町名一覧表(川崎区)”. 川崎市市民文化局市民生活部戸籍住民サービス課 (2016年2月16日). 2017年11月21日閲覧。
  6. ^ 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』p1078
  7. ^ キングスカイフロントとは”. 川崎市臨海部国際戦略本部. 2017年11月21日閲覧。
  8. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  9. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  10. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  11. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  12. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  13. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  14. ^ 川崎区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2016年4月5日). 2023年8月23日閲覧。
  15. ^ 川崎区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2016年4月5日). 2023年8月23日閲覧。
  16. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  17. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  18. ^ 横浜浮島線”. 川崎鶴見臨港バス. 2017年11月21日閲覧。
  19. ^ 羽田空港と川崎市を結ぶ新しい橋の整備に着手します』(プレスリリース)東京都建設局、2017年1月24日https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/01/24/03.html2017年11月21日閲覧 
  20. ^ 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』p628
  21. ^ 郵便番号簿PDF(2022年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2022年12月16日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2022年度版)
  22. ^ 交番案内/川崎臨港警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2023年8月23日閲覧。

参考文献

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  • 『県別マップル14 神奈川県道路地図』昭文社、2016年、7頁。ISBN 978-4-398-62683-7 
  • 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年6月8日、628,1078頁頁。