大川町 (川崎市)
大川町 | |
---|---|
町丁 | |
大川駅より、鶴見線大川支線の終端方面を望む。日清製粉のサイロが見える。 | |
北緯35度29分43秒 東経139度42分47秒 / 北緯35.495392度 東経139.713175度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川 |
市町村 | 川崎市 |
行政区 | 川崎区 |
地区 | 田島支所 |
面積([1]) | |
0.502405459 km² | |
設置日 | 1926年(大正15年)4月 |
郵便番号 | 210-0858[2] |
市外局番 | 044(川崎MA)[3] |
ナンバープレート | 川崎 |
※人口はごく僅かなため、秘匿とする。 | |
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大川町(おおかわちょう[4])は、神奈川県川崎市川崎区の町名である。住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されているが、丁目は設けられていない[4]。面積は502394.18m²[1]。町域の全域が工業専用地域である[5]。
地理
[編集]川崎区の臨海部の、四方を運河に囲まれた埋立地に位置する。北は白石運河を挟み白石町、東は田辺運河を挟み扇町、南は京浜運河を挟み扇島、西は境運河を挟み横浜市鶴見区安善町に向かい合う。そのうち、橋が架かっているのは白石町との間のみである。町の北端から中央へJR鶴見線大川支線が通り、大川駅が設けられている。大川支線の西側は三菱化工機や日清製粉の工場、東側は昭和電工や大川町工業団地組合の事業所があり、工場等が町域の大部分を占める。町の中央部や田辺運河沿いには公園緑地が整備されている[6]。
交通
[編集]川崎駅東口から大川町内の日清製粉まで、川崎鶴見臨港バスが平日朝15分毎・日中30分毎、土曜・休日はおよそ1時間毎に運行されている[7]。町内にはJR鶴見線の大川駅があるが、運行本数はわずかである。
歴史
[編集]明治末より浅野総一郎による埋立事業で造成された土地で、1926年(大正15年)、埋立事業に出資した功績をたたえ、大川平三郎の姓から「大川町」と名付けられた。同様に、白石町は白石元治郎、浅野町は浅野総一郎から採った人名地名である[8]。1926年に鶴見臨港鉄道(現在のJR鶴見線)大川駅開業、同年に日清製粉鶴見工場[注釈 1]操業開始。1927年(昭和2年)には東京電力東京火力発電所[注釈 2]、1936年(昭和11年)には化工機製作(現在の三菱化工機)が操業を開始した[10]。発電所建設にあたっては、業者同士のぶつかり合いから500人以上の逮捕者を出す鶴見騒擾事件が起きている[9]。 第二次世界大戦後には、鶴見第二火力発電所の建設が着手されたが、1954年(昭和29年)3月3日には工事現場でメタンガスが爆発して死亡5人、重軽傷3人を出す事故が発生している[11]。
1964年(昭和39年)には住居表示を実施するとともに[4]町域の一部を扇島に編入。1972年(昭和47年)4月1日には川崎市が政令指定都市に移行したことにより、川崎市川崎区大川町となる[10]。
学区
[編集]市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年4月時点)[12][13]。
番・番地等 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
全域 | 川崎市立浅田小学校 | 川崎市立京町中学校 |
事業所
[編集]2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[14]。
町丁 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
大川町 | 88事業所 | 2,422人 |
事業者数の変遷
[編集]経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
---|---|
2016年(平成28年)[15] | 96
|
2021年(令和3年)[14] | 88
|
従業員数の変遷
[編集]経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
---|---|
2016年(平成28年)[15] | 2,348
|
2021年(令和3年)[14] | 2,422
|
その他
[編集]日本郵便
[編集]警察
[編集]町内の警察の管轄区域は以下の通りである[17][18][19]。
番・番地等 | 警察署 | 交番・駐在所 |
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全域 | 川崎臨港警察署 | 鋼管通交番 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)の数値」令和2年国勢調査)” (XLS). 川崎市 (2024年1月25日). 2024年3月20日閲覧。 “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”
- ^ a b “大川町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ a b c “区別町名一覧表(川崎区)”. 川崎市市民文化局市民生活部戸籍住民サービス課 (2013年12月9日). 2021年4月12日閲覧。
- ^ “ガイドマップかわさき 都市計画情報 用途地域等”. 2022年7月22日閲覧。
- ^ (角川 1984, p. 1076)
- ^ “川崎駅前-川27 日清製粉前 時刻表”. 臨港バス (2021年3月16日). 2021年4月15日閲覧。
- ^ (日本地名研究所 1991, pp. 78–79)
- ^ a b “第1回 企業の歴史と産業遺産(8)川崎区における東京電力の火力発電所の歩み” (PDF). かわさき産業ミュージアム(川崎区役所) (2020年10月29日). 2021年4月15日閲覧。
- ^ a b (角川 1984, p. 175)
- ^ 日外アソシエーツ編集部 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年9月27日、97頁。ISBN 9784816922749。
- ^ “川崎区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2016年4月5日). 2023年8月23日閲覧。
- ^ “川崎区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2016年4月5日). 2023年8月23日閲覧。
- ^ a b c “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- ^ “郵便番号簿PDF(2023年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2024年2月10日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2023年度版)”
- ^ “交番案内/川崎臨港警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2023年9月13日閲覧。
- ^ “令和5年度統合交番一覧” (PDF). 神奈川県警察. 2024年2月24日閲覧。 “神奈川県警察交番等整備基本計画の策定について”
- ^ “「神奈川県警察交番等整備基本計画」に伴い、鋼管通交番が浜町交番に統合されます。”. 神奈川県警察 (2023年8月29日). 2024年2月28日閲覧。
参考文献
[編集]- 『県別マップル14 神奈川県道路地図』昭文社、2020年。ISBN 978-4-398-62683-7。
- 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年6月8日。
- 日本地名研究所『川崎の町名』川崎市、1991年3月31日。