南町 (川崎市)
南町 | |
---|---|
町丁 | |
南町交番 | |
北緯35度31分34秒 東経139度41分59秒 / 北緯35.526144度 東経139.699692度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川 |
市町村 | 川崎市 |
行政区 | 川崎区 |
人口情報(2024年(令和6年)9月30日現在[1]) | |
人口 | 3,666 人 |
世帯数 | 2,893 世帯 |
面積([2]) | |
0.115315011 km² | |
人口密度 | 31791.18 人/km² |
設置日 | 1924年(大正13年) |
郵便番号 | 210-0015[3] |
市外局番 | 044(川崎MA)[4] |
ナンバープレート | 川崎 |
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南町(みなみまち[5])は、神奈川県川崎市川崎区の町名。丁番を持たない単独町名であり、2012年4月6日時点で住居表示は実施されていない[5]。面積は0.1153km²[2]。
地理
[編集]川崎区北西部、第一京浜の北側に位置する市街地。北で小川町、北東で東田町、南西で貝塚、南で元木、西で日進町と隣接する。南町にはオフィスビルや高層マンションも建っている[6]が、ソープランド街もあり、川崎市内では堀之内に次ぐ規模である。なお、正式には「みなみまち」であるが、一般には「みなみちょう」と読まれる[6]。
歴史
[編集]当地は、もともと小土呂から土砂を運んで埋め立てた土地であった[6]が、川崎宿の飯売り旅籠から続く貸座敷が1902年(明治35年)に当地へ移され歓楽街となったことから、小土呂新地や川崎遊郭とも呼ばれていた[7]。明治末期から始まる川崎の工業化により南町は歓楽街として発展していき、昭和初期の南町について伊藤一太良が『私の川崎』に「およそ庶民というものの憂さ晴らしに格好な安あがりの店がひしめきあっていた」と書き残している[6]。
戦後には政府公認の赤線地帯となった[8]。1958年に売春防止法が施行されたことにより、南町の売春宿はほぼ壊滅状態となったが、1966年に風俗営業等取締法が改正されて南町は堀之内とともにトルコ風呂の許可地域となり、再度性風俗の街として栄えることになった。
2013年1月現在、川崎南町特殊浴場協会に加盟するソープランド(1980年代にトルコ風呂から改称)は、20店舗である[9]。
南町には神奈川県有数の大規模警察署である川崎警察署があったが、2003年4月に八丁畷駅近くへ移転、跡地には交番(南町交番)及び川崎公共職業安定所(ハローワーク川崎)が置かれた。南町交番は2004年4月から業務を開始している[10]。
2022年(令和4年)、神奈川県は南町を県暴力団排除条例に基づき暴力団排除特別強化地域に指定した[11]。
地名の由来
[編集]沿革
[編集]- 1902年(明治35年)- 川崎宿の貸座敷が当地に移る[6]。
- 1922年(大正11年)- 耕地整理により[12]、小土呂・新宿・砂子の各一部から南町が設置される[13]。
- 1924年(大正13年)- 川崎町などが新設合併して川崎市が成立。川崎市南町となる。
- 1964年(昭和39年)- 区画整理により[12]、一部を東田町へ編入、見染の一部を編入、小川町と境界を変更[13]。
- 1966年(昭和41年)- 川崎市消防局庁舎が完成[13]。
- 1972年(昭和47年)- 川崎市が政令指定都市へ移行。川崎市川崎区南町となる。
世帯数と人口
[編集]2024年(令和6年)9月30日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
町丁 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
南町 | 2,893世帯 | 3,666人 |
人口の変遷
[編集]国勢調査による人口の推移。
年 | 人口 |
---|---|
1995年(平成7年)[14] | 1,760
|
2000年(平成12年)[15] | 2,063
|
2005年(平成17年)[16] | 2,025
|
2010年(平成22年)[17] | 2,792
|
2015年(平成27年)[18] | 2,855
|
2020年(令和2年)[19] | 3,451
|
世帯数の変遷
[編集]国勢調査による世帯数の推移。
年 | 世帯数 |
---|---|
1995年(平成7年)[14] | 1,053
|
2000年(平成12年)[15] | 1,239
|
2005年(平成17年)[16] | 1,267
|
2010年(平成22年)[17] | 1,808
|
2015年(平成27年)[18] | 1,944
|
2020年(令和2年)[19] | 2,610
|
学区
[編集]市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年4月時点)[20][21]。
番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
全域 | 川崎市立川崎小学校 | 川崎市立川崎中学校 |
事業所
[編集]2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[22]。
町丁 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
南町 | 227事業所 | 3,906人 |
事業者数の変遷
[編集]経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
---|---|
2016年(平成28年)[23] | 210
|
2021年(令和3年)[22] | 227
|
従業員数の変遷
[編集]経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
---|---|
2016年(平成28年)[23] | 3,098
|
2021年(令和3年)[22] | 3,906
|
交通
[編集]鉄道
[編集]町域内に鉄道駅は設置されていない。京急本線・大師線京急川崎駅及びJR京浜東北線・東海道線・南武線川崎駅が利用できる。
バス
[編集]川崎市バス川15・川40系統の川崎小学校前、川崎鶴見臨港バス川24・川29系統の南町、川21・川22・川23・川24・川25・川26・川29系統の新川橋の各停留所が町内にある。
道路
[編集]- 国道15号(第一京浜)
- 神奈川県道101号扇町川崎停車場線(新川通り)
- 神奈川県道140号川崎町田線(市電通り)
施設
[編集]その他
[編集]日本郵便
[編集]警察
[編集]町内の警察の管轄区域は以下の通りである[26]。
番・番地等 | 警察署 | 交番・駐在所 |
---|---|---|
全域 | 川崎警察署 | 南町交番 |
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “令和6年町丁別世帯数・人口 9月末日現在” (xls). 川崎市 (2024年10月25日). 2024年10月28日閲覧。 “(ファイル元のページ)”(CC-BY-4.0)
- ^ a b “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)の数値」令和2年国勢調査)” (XLS). 川崎市 (2024年1月25日). 2024年3月20日閲覧。 “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”
- ^ a b “南町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ a b “区別町名一覧表(川崎区)”. 川崎市 (2013年12月9日). 2021年12月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g 『川崎の町名』日本地名研究所 編、川崎市、1995年、29頁。
- ^ 『川崎地名辞典(上)』、p.14。
- ^ 安田理央. “安田理央の ~南町で逢いましょう~ 第1回”. 川崎ソープランドシェルウエスト. 2013年1月6日閲覧。
- ^ “加盟店情報”. 川崎南町特殊浴場協会. 2013年1月6日閲覧。
- ^ “川崎警察署”. 神奈川県警察. 2013年1月6日閲覧。
- ^ “神奈川県暴力団排除条例(平成22年神奈川県条例第75号) 令和4年改正 令和4年11月1日施行”. 神奈川県 (2022年). 2022年9月19日閲覧。
- ^ a b 『川崎地名辞典(上)』、p.12。
- ^ a b c 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』、p.841。
- ^ a b “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
- ^ “川崎区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2016年4月19日). 2023年8月23日閲覧。
- ^ “川崎区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2015年8月24日). 2023年8月23日閲覧。
- ^ a b c “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- ^ 『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』、p.1080。
- ^ “郵便番号簿PDF(2024年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2024年12月2日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2024年度版)”
- ^ “交番案内/川崎警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2023年8月23日閲覧。