コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

歩兵第3連隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
歩兵第3連隊
創設 1871年
廃止 1945年
所属政体 大日本帝国の旗 大日本帝国
所属組織  大日本帝国陸軍
部隊編制単位 連隊
兵科 歩兵
所在地 東京・高崎・新発田 - 麻布
編成地 東京
通称号/略称 豊5620
愛称 麻布三連隊
補充担任 麻布連隊区 - 東京連隊区
上級単位 東京鎮台 - 第1師団 - 第28師団
最終位置 沖縄県 宮古島
戦歴 西南 - 日清 - 日露 - ノモンハン事件 - 日中 - 第二次世界大戦
特記事項 二・二六事件
テンプレートを表示

歩兵第3連隊(ほへいだい3れんたい、歩兵第三聯隊)は、大日本帝国陸軍連隊のひとつ。駐屯地は第二次世界大戦後の東京大学生産技術研究所があった場所(現在の国立新美術館政策研究大学院大学)。

沿革

[編集]

1874年(明治7年)11月13日、陸軍省達号外により、東京鎮台に歩兵第3連隊を置くことが決められた。従来の歩兵第8大隊と歩兵第9大隊を、それぞれ歩兵第3連隊第1大隊と歩兵第3連隊第2大隊に改称し、連隊はこの2個大隊から編成された[1]

7月 - 速射砲中隊が派遣される
8月 - 連隊主力が派遣される
  • 1940年(昭和15年) - 第1師団から第28師団へ所属変更
  • 1941年(昭和16年)7月 - チチハルからハルビン近郊の孫家に移駐
  • 1944年(昭和19年)8月 - 宮古島に上陸。守備に就く
  • 1945年(昭和20年)8月 - 終戦、解散

歴代連隊長

[編集]
歴代の連隊長
(特記ない限り陸軍大佐
氏名 在任期間 備考
1 中村尚武 1874.11.20 - 中佐
2 山地元治 1878.1.17 - 中佐、1878.11.大佐
3 山沢静吾 1878.12.19 - 中佐、1882.2.大佐
4 古川氏潔 1883.2.7 - 中佐
5 大寺安純 1885.5.26 - 中佐、1888.11.大佐
6 真鍋斌 1889.9.2 - 中佐
7 松村務本 1891.11.20 - 1894.8.30 中佐、1894.6.大佐
8 木村有恒 1894.8.31 - 1901.5.22 中佐、1897.10.大佐
9 牛島本蕃 1901.5.23 - 1907.5.1 中佐、1903.11.大佐
10 田中義一 1907.5.1 - 1909.1.28 中佐、1907.11.大佐
11 藤井幸槌 1909.1.28 - 1909.11.30
12 若見虎治 1909.11.30 - 1911.9.6
13 久松定謨 1911.9.6 - 1914.5.11
14 山田良之助 1914.5.11 - 1916.4.1
15 長谷川猪三郎 1916.4.1 -
16 林仙之 1919.7.25 -
17 武川寿輔 1921.4.20 - 1922.8.15[2]
18 馬淵直逸 1922.8.15 - 1923.8.6[3]
19 牛島貞雄 1923.8.6 - 1924.12.15[4]
20 梅津美治郎 1924.12.15 -
21 筒井正雄 1926.12.1 -
22 永田鉄山 1928.3.8 -
23 山下奉文 1930.8.1 -
24 長屋尚作 1932.4.11 -
25 井出宣時 1933.8.1 -
26 渋谷三郎 1935.12.2 - 1936.3.28[5]
27 湯浅政雄 1936.3.28 -
28 小林浅三郎 1937.11.1 -
29 佐久間盛一 1938.11.9 -
30 河添連 1939.12.1 -
31 遠藤新一 1942.5.8 -
怡土軍 1943.3.1 -

遺構

[編集]
  • 国立新美術館 - 1936年まで駐屯していた麻布台の旧兵舎が東京大学生産技術研究所として2000年代まで残っていたがほとんどを取壊し、ごく一部が「国立新美術館 別館」として保存されている。

脚注

[編集]
  1. ^ 『太政類典』第2編第205巻(兵制4・武官職制4)、「東京鎮台ニ歩兵第三聯隊ヲ置ク」。
  2. ^ 『官報』第3013号、大正11年8月16日。
  3. ^ 『官報』第3306号、大正12年8月7日。
  4. ^ 『官報』第3696号、大正13年12月16日。
  5. ^ 『官報』第2770号、昭和11年3月30日。

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]