コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

森山大道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
森山 大道
本名 森山 ひろみち(漢字不明)
ふりがな もりやま だいどう
国籍 日本の旗 日本
出身地 日本の旗 日本大阪府池田町(現:池田市)
生年月日 (1938-10-10) 1938年10月10日(86歳)
血液型 A型
最終学歴 平安高校二部(夜間部)中退、大阪市立工芸高校図案科(二部)
師匠 岩宮武二細江英公
活動時期 1963年 -
公式サイト https://www.moriyamadaido.com/
テンプレートを表示

森山 大道(もりやま だいどう、本名:ひろみち1938年10月10日 - )は、日本写真家大阪府池田市生まれ。

ハッセルブラッド国際写真賞ドイツ写真家協会賞朝日賞毎日芸術賞日本写真協会作家賞などを受賞。

世界各国で高く評価されており、アメリカイタリアイギリスフランスオーストリアベルギードイツ中国スペインなどでも個展を開いている。

東京工芸大学客員教授、京都造形芸術大学客員教授、専門学校東京ビジュアルアーツ顧問、専門学校名古屋ビジュアルアーツ特別顧問。

過去に、ワークショップ写真学校や東京写真専門学校(現 東京ビジュアルアーツ)の講師など、さまざまな写真教育活動に当たるなど、教育活動も行っている。

略歴

[編集]
ロンドンにて

評価

[編集]

森山は「アレ・ブレ・ボケ」と形容される作風が特徴とされる。(アレ:高温現像による粒子の荒れ)

『眼の狩人』(大竹昭子)によると、「アレ・ブレ・ボケ」と形容される作風は1964年8月号の『現代の眼』が最初だが、ただし1965年の「ヨコスカ」も含め、ブレボケ写真はそれほどあるわけではないという。

エピソード

[編集]
  • 安井仲治を敬愛しており、1987年には写真集『仲治への旅』を出版している。

作品

[編集]

雑誌等の作品

[編集]
  • 1964年 『東京・国立競技場』「フォトアート」5月号
  • 1964年 『I am a king・通行人』「フォトアート」8月号 グラビアページ
  • 1965年 『無言劇』「現代の眼」2月号
  • 1965年 『アフタヌーン・ヨコスカ』「フォトアート」4月号
  • 1965年 『ヨコスカ』「カメラ毎日」8月号
  • 1966年 『ショウの底辺(見世物の歴史)』「俳句」連載(寺山修司の指名による)
  • 1966年 『街に戦場あり』「アサヒグラフ」9〜12月号(寺山修司のエッセイに森山と中平卓馬が交互に写真を担当)
  • 1967年 『にっぽん劇場』「カメラ毎日」連載
  • 1968年 『国道シリーズ』(『北陸街道』『暁の一号線』『みちのく元旦』『東名-人間を駆使する道』『東京環状・国道16号線 オンザロード 疾走する車窓からの狙撃-日本の現在がそこにある』)(ヒッチハイクをしながら国道の写真を撮るシリーズ。ジャック・ケルアックの『路上』の影響)
  • 1969年 『アクシデント』「アサヒカメラ」 1〜12月号
  • 1970年 『いまの人は、70年代の百人⑦ 森山大道』「朝日新聞」1月8日
  • 1970年 『スキャンダラス』「週刊プレイボーイ」(ヌード写真)
  • 1971年 『何かへの旅』「アサヒカメラ」1〜12月号(『三沢の犬』など、代表作を次々に発表)
  • 1972年 『路上』『撮る決意』読売新聞 連載
  • 1972年 『桜火』「カメラ毎日」6月号
  • 1973年 『地上』「アサヒカメラ」1〜12月号
  • 1973年 『日本三景シリーズ』「カメラ毎日」 12月号、翌1974年2・4月号
  • 1981年7月 『光と影』「写真時代」連載
  • 1981年10月 『森山大道アングル'81』「毎日グラフ」連載 (西井一夫の依頼による)
  • 1981年 『大菩薩峠』「アサヒカメラ」12月号
  • 1982年 『犬の記憶』「アサヒカメラ」4月〜翌1983年6月号
  • 1983年 「カメラ毎日」の表紙を担当(1年間)
  • 1984年8月 『仲治への旅』「写真時代」連載 (1985年7月まで)
  • 1988年 『中平卓馬への手紙』「文藝」(季刊誌)連載 春期号から連続5回
  • 1989年 『II都物語』「文藝」連載 春期号から連続5回
  • 1996年10月 『写された女たち十選』日本経済新聞 連載
  • 1997年1月 『犬の記憶・終章』「アサヒグラフ」連載 (12月まで)
  • 1998年1月 『二都物語』読売新聞夕刊 連載
  • 1998年5月 「10+1」INAX出版 連載
  • 2000年 『カーブミラー2000』読売新聞夕刊 連載(1年間)

写真集

[編集]
  • 1968年 『にっぽん劇場写真帖』(室町書房)
  • 1972年 『写真よさようなら』(写真評論社)
  • 1972年 『狩人』(中央公論社
  • 1972年 『蜉蝣』(芳賀書店)
  • 1976年 『遠野物語』(朝日ソノラマ
  • 1978年 『続にっぽん劇場写真帖』(朝日ソノラマ)
  • 1982年 『光と影』(冬樹社
  • 1987年 『仲治への旅』(蒼穹舎
  • 1989年 『MORIYAMA Daido 1970-1979』(蒼穹舎)
  • 1990年 『サン・ルゥへの手紙』(河出書房新社
  • 1993年 『Daido hysteric no.4 1993』(ヒステリック・グラマー)
  • 1993年 『COLOR』(蒼穹舎)
  • 1994年 『Daido hysteric no.6 1994』(ヒステリック・グラマー)
  • 1994年 『森山大道新刊写真集展』(オン・サンデーズ)
  • 1995年 『Imitation』(タカ・イシイギャラリー)
  • 1995年 『犬の時間(とき)』(作品社)
  • 1995年 『にっぽん劇場写真帖 フォト・ミュゼ』(新潮社) - 1968年の再版
  • 1997年 『森山大道 狩人』(タカ・イシイギャラリー) - 復刻版
  • 1997年 『日本の写真家37 森山大道』(岩波書店)
  • 1997年 『OSAKA Daido hysteric no.8』(HYSTERIC GLAMOUR)
  • 1998年 『Fragments: Representation of Moriyama』(シナジー幾何学)
  • 1999年 『MORIYAMA Daido COLOR 2』(蒼穹舎)
  • 1999年 『水の夢』(蒼穹舎)
  • 1999年 『4区 Passage』(ワイズ出版) - ポラロイドによる写真集
  • 1999年 『VISIONS of JAPAN MORIYAMA Daido : PARIS』(光琳社出版)
  • 2001年 『DAIDO MORIYAMA 55』(Phaidon Press) - イギリス
  • 2002年 『transit』 - オフィシャルWebサイトでの販売
  • 2002年 『新宿』(月曜社
  • 2002年 『'71-NY』(Roth Horowitz) - アメリカ
  • 2002年 『PLATFORM』(タカ・イシイギャラリー)
  • 2002年 『新宿』(タカ・イシイギャラリー)
  • 2003年 『Complete Works Vol.1』(ダイワラジエーター製作所)
  • 2004年 『Complete Works Vol.2〜4』(ダイワラジエーター製作所)
  • 2004年 『彼岸は廻る 越後妻有版「真実のリア王」写真記録集』(現代企画室)
  • 2004年 『NOVEMBRE』(月曜社)
  • 2004年 『ROUTE 16』 - オフィシャルWebサイトでの販売
  • 2004年 『Daido Moriyama: Remix』(ギャラリー・カメル・マヌー) - フランス
  • 2005年 『森山・新宿・荒木』(平凡社
  • 2006年『t-82』(パワーショベル刊)ISBN 4434085085 (Holgaを使って撮った写真集)
  • 2007年 『記録6号』(Akio Nagasawa Publishing) - オフィシャルWebサイトでの販売
  • 2007年 『凶区/Erotica』(朝日新聞社出版局)
  • 2007年 『記録7号』(Akio Nagasawa Publishing) - オフィシャルWebサイトでの販売
  • 2022年『森山大道 写真とは記憶である』(平凡社 別冊太陽 日本のこころ)- 森山大道写真財団監修
  • 2023年『The Tokyo Toilet』(スイッチ・パブリッシング)

そのほか

[編集]

著書

[編集]
  • 1970年 写真・エッセイ集『まずたしからしさの世界をすてろ』(共著、田畑書店)
  • 1984年 エッセイ集『犬の記憶』(朝日新聞社
  • 1985年 エッセイ集『写真との対話』(青弓社
  • 1995年 エッセイ集『写真との対話』改訂版(青弓社)
  • 1995年 エッセイ集『写真から/写真へ』(青弓社)
  • 1997年 ビデオ『スペシャルアラキネマ 荒木経惟VS森山大道』(クエスト)
  • 1998年 エッセイ集『犬の記憶 終章』(朝日新聞社)
  • 2000年 エッセイ・対談集『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい』(青弓社)
  • 2001年 エッセイ集『犬の記憶』文庫版(河出書房新社) - 1984年の復刻版
  • 2001年 エッセイ集『犬の記憶 終章』文庫版(河出書房新社) - 1998年の復刻版
  • 2004年 エッセイ集『MEMORIES OF DOG』(NAZRAELI PRESS)- 『犬の記憶』の英訳版
  • 2004年 DVD『森山大道 in PARIS カルティエファウンデーションにて』
  • 2005年 小説・写真集『あゝ、荒野』(パルコ出版) - 1966年の長編小説に写真集をつけたもの

取り上げられた作品

[編集]
  • 1996年2月 「写真家 森山大道 1996 - 路上の犬は何を見た?」(日本テレビ「美の世界」)
  • 1997年 「森山大道特集」(季刊雑誌「プリンツ21」秋号)
  • 2000年3月 「森山大道特集」(NHK「美の朝」)
  • 2001年7月4日 「犬の視線 新宿断片」(東京新聞
  • 2001年9月 藤井謙二郎監督によるドキュメント映画「≒森山大道」公開(2002年8月にDVDとして発売)
  • 2004年4月 「その路地を右へ」(「coyote」創刊号)
  • 2005年4月 「絶対平面都市」(「季刊d/sign」no.10)
  • 2009年「その路地を右へ 森山大道・東京を撮る」(NHK)[5]

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ 森山大道 2001 インタビュー”. 2024年9月2日閲覧。
  2. ^ エンターテイメント グー”. goo. 2022年7月17日閲覧。
  3. ^ 森山大道さんにハッセルブラッド国際写真賞:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2019年3月12日閲覧。
  4. ^ 朝日賞 2020年度”. 朝日新聞社. 2023年1月7日閲覧。
  5. ^ "その路地を右へ 森山大道・東京を撮る(2009年)". NHK. 2022年1月22日. 2022年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月31日閲覧

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]