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案山子 (さだまさしの曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
さだまさし > さだまさしのディスコグラフィ > 案山子 (さだまさしの曲)
「案山子」
さだまさしシングル
初出アルバム『私花集
B面 SUNDAY PARK
リリース
規格 7インチシングル盤
ジャンル ニューミュージック
時間
レーベル ワーナー・パイオニア
作詞・作曲 さだまさし
プロデュース さだまさし
チャート最高順位
  • 週間15位(オリコン
  • 1978年年間99位(オリコン)
さだまさし シングル 年表
吸殻の風景
(1977年)
案山子
(1977年)
桃花源
(1978年)
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案山子」(かかし)は、日本のシンガーソングライターさだまさし1977年11月25日に発表したシングル。「雨やどり」「道化師のソネット」「親父の一番長い日」「関白宣言」などと共にさだの代表作の一つとされている。翌年のオリジナルアルバム『私花集』のほか、『さだまさしベスト』などのベストアルバムに収録。1997年2月21日には新録音の「案山子(アンコール)」を発表した。また、ライヴ・バージョンも多数存在する。

解説

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都会で一人暮らしをする弟(あるいは妹)を雪の中にぽつんと立つ案山子になぞらえ、故郷にいる兄が気遣うメッセージを送る歌である。

しかしながら、本人曰く、「これは、舞台にしている津和野の山の城跡にたくさん生えてある松の木が歌っている」のだという。[1]

さだによれば、この曲のきっかけは大分から福岡へ弟の佐田繁理と共に移動する際に、列車から見た景色だという。

その日は雪が降っており、車窓から雪の中に案山子がぽつん立っているのを見たさだは、「かわいそうにな、雪の中に立ってて」と話しかけた。繁理は鈍い反応しかしなかったが、さだはその風景と、自身が経験した都会での一人暮らし[注釈 1]、そして弟の台湾留学中[注釈 2]思い出などが重なり、この曲を思いついたという。さだ曰く「曲の原風景は津和野島根県[注釈 3])、インナースリーブの表紙の写真の撮影は琵琶湖のほとり」とのこと。

なお、「お金はあるか」「『金頼む』の一言でもいい」という歌詞があるが、これは親からの仕送りだけが頼りだったさだ自身の経験が基になっており、冒頭のメロディは、アマチュア時代に既に書かれていたものを使用しているという。

NHK紅白歌合戦での歌唱

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同曲はNHK紅白歌合戦で、以下の2回歌唱されている[注釈 4]

収録曲

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SIDE 1

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「案山子」(作詩[注釈 5]・作曲:さだまさし、編曲:渡辺俊幸

SIDE 2

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「SUNDAY PARK」(作詩・作曲:さだまさし、編曲:渡辺俊幸)

カヴァー

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テレビドラマ

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さだまさしドラマスペシャル
故郷 〜娘の旅立ち〜
ジャンル テレビドラマ
企画 テレビ長崎(協力)
脚本 樫田正剛
演出 平野眞
出演者 堀北真希
松平健 ほか
製作
制作 フジテレビ
共同テレビ
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2011年7月5日
放送時間火曜 21:00 - 22:48
放送分108分
回数1
公式サイト
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「案山子」を原案としたテレビドラマである。

2011年7月5日(火曜日)、フジテレビ系列にて21:00 - 22:48(JST)に『さだまさしドラマスペシャル 故郷 〜娘の旅立ち〜』として放送。視聴率7.8%。

当初は3月11日金曜プレステージ枠にて放送予定だったが、当日、東日本大震災発生による報道特別番組による休止で放送延期となり、さらに主演の堀北が4月からTBS金曜ドラマ生まれる。』に主演していたことなど、枠確保の難航で放送予定より、4か月遅れての放送となってしまった。

なお、系列局であるテレビ長崎では放送に先駆け、7月4日(月曜日)19:00 - 19:54にメイキング特番を放送したほか、放送当日となる7月5日15:58 - 16:52の時間帯で、原案となったドキュメンタリー『五島のトラさん〜頑固オヤジと大家族の12年〜』を再放送(いずれも長崎県域ローカル)[2]

佐伯家

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佐伯ちづる堀北真希(少女期 宮武祭
本作の主人公。つまらないことで父の寅夫と衝突してしまう。寅夫が唐突に始めた家族新聞や全国アマチュアコンテストで奨励賞を取ったことが切っ掛けでプロのカメラマンを目指すようになった。
佐伯寅夫松平健
ちづるの父。手打ちのうどん屋を営んでいる。
職人気質で頑固一徹な性格であり、素直に娘を応援してあげられないほどである。それにとても短気で喧嘩っ早く、食事中に怒り出すと食卓のちゃぶ台をひっくり返し、そして自宅近くの海岸で怒り出すと誰彼構わず海に投げ込んでしまう程である。
佐伯美砂代風吹ジュン
ちづるの母。子供たちにとっては理解力のある優しいお母さんであり、夫の寅夫とは性格も正反対である。
佐伯守高岡蒼甫(少年期 高杉真宙
ちづるの兄。地元のスーパー勤務。東京に出張に行ったときにちづるに優しく助言する。
佐伯梢中越典子(少女期 宮武美桜
ちづるの姉。地元の信用金庫勤務。自分自身で選んだ人と結婚する。
佐伯静香美山加恋(幼少期 畠山紬
ちづるの妹。まだ幼い弟の豪太の面倒をしっかり見る優しい女の子。
佐伯豪太中村柊芽
ちづるの弟。元気で活発な男の子。
杉本三郎温水洋一
寅夫の野球部の後輩で地元の役場勤め。
寅夫に助言をするが話を聞いてもらえないどころか、怒って海に投げ込まれる。それも1回のレベルではなく何回も寒い冬でも関係なく投げ込まれる。
章造山崎樹範
梢が選んだ相手で信用金庫の先輩。自分たちの結婚式でちづるに写真を撮ってもらう為、寅夫へお願いに行くが結婚の前に子供を作ったのかと勘違いされ、三郎と同じように海に投げ込まれる。

島の人たち

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若林先生 - 山野海
ちづるの小学生時代の担任。
當麻真歩
ちづるの小学生時代の友人。
松島海斗、林田光輝
ちづるの小学生時代の同級生。
白井先生 - カンニング竹山
ちづるの高校生時代の担任。
久美子 - 田島ゆみか、 日奈子- 徳丸琴乃
ちづるの高校生時代の友人。
太郎 - 大川雅大
ちづるの高校生時代の同級生。
健 - 大和田健介
ちづるの高校生時代の同級生。ちづるにほのかに恋心を抱いていた。
本屋の店長 - さだまさし(友情出演)

ちづるが東京で出会う人たち

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和泉宗太郎(カメラマン) - 相島一之
東京でかなり有名なカメラマン。ちづるに写真を撮る心得を厳しく諭す。
山岡(アシスタント) - 大竹浩一
コーヒーデリバリーに来たちづるに厳しく当たる。
モデル - 大塚まゆり
CAFEラボのマスター:村松利史
早苗:木南晴夏
CAFEラボでのちづるの同僚。
喜多川興起 - 石田卓也
3年前、ちづるが勤めていたフォトスタジオの先輩。ちづるに助言する。
カメラマンの仕事をおろされた悔しさでちづるにきつく当たり、家族のことをバカにした発言をした時にプールへ突き飛ばされる。

スタッフ

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脚注

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注釈

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  1. ^ さだは中学生の時からヴァイオリン修行のために長崎から上京し、一人暮らしをしていた。
  2. ^ 繁理は台湾大学に留学しており、その際に香港のプロサッカークラブにスカウトされている。詳しくは佐田繁理の記事を参照のこと。
  3. ^ 佐田家は元々、津和野町に近い島根県那賀郡(現浜田市)三隅町の地主の家系である。
  4. ^ さだは、19回「NHK紅白歌合戦」に出場している
  5. ^ さだの作品はすべて「作詩」と表記されているので誤記ではない。

出典

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  1. ^ 2021年4月18日放送、テレビ朝日「関ジャム 完全燃SHOW」にて
  2. ^ KTNテレビ長崎 五島のトラさんがドラマに!さだまさしドラマスペシャル 故郷~娘の旅立ち~

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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