杉原泰雄
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杉原 泰雄(すぎはら やすお、1930年(昭和5年)4月15日 - )は、日本の法学者。専門は憲法。学位は、法学博士(一橋大学)。一橋大学名誉教授[1]、駿河台大学名誉教授[1]。1973年から日本公法学会理事[2]、1987年から1989年まで全国憲法研究会代表[3]。田上穣治門下。
人物・来歴
[編集]静岡県田方郡大仁町(現在の伊豆の国市)生まれ[1]。樋口陽一などと国民主権論争を繰り広げた。田上穰治ゼミ出身で[4]、一橋大学大学院法学研究科修了後[1]、一橋大学憲法学講座第3代教授を務めた[5]。一橋大学より法学博士の学位を取得[6]。
大学院の指導学生に、浦田一郎(一橋大学名誉教授、元民科法律部会理事長)[7]、辻村みよ子(東北大学名誉教授、学術会議会員)、成嶋隆(新潟大学名誉教授、教育法学会会長)[8]、大津浩(明治大学教授)[9]、糠塚康江(東北大学名誉教授)、只野雅人(一橋大学教授)[10]、酒井明(法務官僚、千葉科学大学教授)[11]、村田尚紀(関西大学教授)[12]、小沢隆一(東京慈恵会医科大学教授、元民科法律部会副理事長)[12]、毛塚勝利(中央大学名誉教授、元労働法学会代表理事)[7]、彦惣弘(元立命館大学教授、元京都弁護士会長)等[13]。岡井朝子(国連事務次長補)、野口貴公美(一橋大学教授)なども杉原ゼミ出身[14]。
略歴
[編集]学歴
[編集]- 1948年 旧制韮山中学校(現静岡県立韮山高等学校)卒業[2]
- 1949年 静岡高等学校(現静岡大学文理学部)1年修了(廃校)[2]
- 1950年 専修大学法学部二部入学、昼間働きながら学ぶ[2]
- 1951年 学習院大学政経学部政治学科2年編入[2]
- 1954年 学習院大学政経学部政治学科卒業[2]
- 1958年 一橋大学大学院法学研究科修士課程修了[2]、法学修士[2]
- 1961年 一橋大学大学院法学研究科博士課程修了[2]、法学博士[6]
職歴
[編集]- 1961年 一橋大学法学部専任講師[2]
- 1965年 一橋大学法学部助教授[2]
- 1972年 一橋大学法学部教授[2]
- 1982年 一橋大学法学部長(1984年まで)[2]
- 1994年 一橋大学定年退官[2]、東海大学法学部教授[15][16]、一橋大学名誉教授[17]
- 1996年 駿河台大学法学部教授[15][16]、のち駿河台大学名誉教授[1]
兼職
[編集]主な著作
[編集]単著
[編集]- 『憲法と資本主義の現在』(勁草書房、2010年)
- 『憲法と資本主義』(勁草書房、2008年)
- 『憲法と国家論』(有斐閣、2006年)
- 『憲法読本(第3版)』(岩波書店、2004年)
- 『憲法の「現在」』(有信堂高文社、2003年)
- 『地方自治の憲法論』(勁草書房、2002年)
- 『憲法の歴史』(岩波書店、1996年)
- 『憲法問題の見方』(弘文堂、1995年)
- 『憲法から地方自治を考える 』(自治体研究社、1993年)
- 『民衆の国家構想』(日本評論社、1992年
- 『人間の歴史を考える 7 人権の歴史』(岩波書店、1992年)
- 『憲法』(岩波書店、1990年)
- 『憲法II 統治の機構』(有斐閣、1989年)
- 『憲法I 憲法総論』(有斐閣、1987年)
- 『平和憲法』(岩波書店、1987年)
- 『国民主権の史的展開』(岩波書店、1985年)
- 『国民主権と国民代表制』(有斐閣、1983年)
- 『国民代表の政治責任』(岩波書店、1982年)
- 『市民のための憲法読本』(筑摩書房、1982年)
- 『基本的人権と刑事手続』(学陽書房、1980年)
- 『人民主権の史的展開』(岩波書店、1978年)
- 『国民主権の研究』(岩波書店、1971年)
共著、共編著
[編集]- 『現代社会の課題と憲法・地方自治』(石井幸香著、日野・市民自治研究所編)(自治体研究社、2005年)
- 『憲法答弁集』(浅野一郎他)(信山社、2003年)
- 『21世紀をひらく市民自治』(柴田徳衛・池上洋通著、日野・市民自治研究所編)(自治体研究社、2003年)
- 『資料現代地方自治』(大津浩、白藤博行、竹森正孝、廣田全男)(勁草書房、2003年)
- 『憲法を学ぶ いまなぜ憲法を学ぶか(第4版)』(奥平康弘)(有斐閣、2001年)
- 『新判例マニュアル 憲法I、II』(野中俊彦)(三省堂、2000年)
- 『恒久世界平和のために 日本国憲法からの提言』(深瀬忠一、樋口陽一、浦田賢治)(勁草書房、1998年)
- 『憲法の歴史と比較』(清水睦)(日本評論社、1998年)
- 『日本国憲法史年表』(浦田一郎、辻村みよ子、山内敏弘、渡辺治)(勁草書房、1998年)
- 『日本国憲法50年と私』(樋口陽一)(岩波書店、1997年)
- 『論争憲法学』(樋口陽一)(日本評論社、1994年)
- 『資料で読む日本国憲法 上、下』(岩波書店、1994年)
- 『平和と国際協調の憲法学』(樋口陽一)(勁草書房、1990年)
- 『講座・憲法学の基礎 4 憲法思想』(勁草書房、1989年)
- 『市民憲法史』(勁草書房、1988年)
- 『講座・憲法学の基礎 5 市民憲法史』(勁草書房、1988年)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 「著者略歴」『岩波ジュニア新書憲法読本 (第4版)』
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 「杉原泰雄教授略歴」一橋論叢
- ^ 「全国憲法研究会について」全国憲法研究会
- ^ 「田上ゼミナール」如水会
- ^ 「私の憲法科学と憲理研」憲理研
- ^ a b 一橋大学 , 法学博士 , [報告番号不明] , 1961-03-28
- ^ a b 「昭和46年度 学位授与・単位修得論文」一橋研究
- ^ 「昭和52年度 学位授与・単位修得論文」一橋研究
- ^ 「昭和61年度 博士課程単位修得論文・修士論文一覧」
- ^ [1]
- ^ 「昭和47年度 学位授与・単位修得論文」
- ^ a b 「1987年度博士課程単位修得論文・修士論文題目」一橋研究
- ^ [2]
- ^ 社会の諸課題を解決するトータルソリューション力の追求をHQ2021年2月16日
- ^ a b 「著者略歴」『新版 体系憲法事典』
- ^ a b 「杉原泰雄 すぎはら やすお」デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- ^ 「名誉教授 」一橋大学
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