日高郡 (和歌山県)
表示
人口45,550人、面積655.4km²、人口密度69.5人/km²。(2024年10月1日、推計人口)
以下の6町を含む。
郡域
[編集]1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記6町に御坊市および田辺市の一部(龍神村各町)を加えた区域にあたる。なお、現在の由良町は1879年まで海部郡に所属した。
歴史
[編集]古代は飯高郡(いひだか)と呼ばれていた。
近世以降の沿革
[編集]知行 | 村数 | 村名 | |
---|---|---|---|
藩領 | 紀伊和歌山藩 | 98村 14浦 |
原谷村、池田村、萩原村、高家村、小中村、小池村、志賀村、上富安村、下富安村、小松原村、丸山村、島村、田井村、薗浦、濱ノ瀬村[1]、御坊村、吉田村(現・御坊市)、土生村、岩内村、熊野村、野口村、江川村、和佐村、山野村、松瀬村、三百瀬村、藤野川村、伊藤川村、若野村、入野村、玄子村、早藤村、中津川村、蛇尾村、平川村、船津村、西原村、高津尾村、高津尾川村、佐井村、大又村、老星村、阪野川村、三佐村、田尻村、小釜本村、下田原村、上田原村、三十木村、姉子村、三十井川村、原日浦村、上越方村、川原河村、弥谷村、皆瀬村、浅間村、寒川村、熊野川村、滝頭村、初湯川村、串本村、小家村、甲斐野川村、福井村、柳瀬村、安井村、東村、西村、宮代村、広井原村、丹生野川村、三ツ又村、湯ノ又村、小又川村、龍神村、南谷村、明神川村、立石村、山口村、川又村、印南原村、上洞村、高串村、田垣内村、神野川村(現・印南町)、小原村、皆瀬川村、松原村、崎ノ原村、丹生村、樮川村、方杭村、小浦、津久野浦、唐子浦、比井浦、小阪村、産湯浦、阿尾浦、三尾浦、和田浦、吉原浦、名屋浦、北塩屋浦、南塩屋浦、野島村、上野村、楠井村、津井村、印南浦、島田村 |
紀伊田辺藩[2] | 33村 | 堺村、埴田村、芝村、気佐藤村、徳蔵村、南道村、熊岡村、晩稲村、山内村、北道村、吉田村(現・みなべ町)、筋村、谷口村、東本庄村、西本庄村、東岩代村、西岩代村、熊瀬川村、高野村、土井村、市井川村、滝村、広野村、島ノ瀬村、神野川村(現・みなべ町)、清川村、西ノ地村、古屋村、宮ノ前村、羽六村、古井村、下津川村、見影村 | |
和歌山藩・紀伊新宮藩[3] | 2村 | 荊木村[4]、財部村[5] | |
和歌山藩・田辺藩 | 1村 | 脇ノ谷村 |
- 明治4年
- 明治初年 - 唐子浦が比井浦に合併。(134村13浦)
- 明治9年(1876年) - 上富安村・下富安村が合併して富安村となる。(133村13浦)
- 明治10年(1877年) - このころまでに東村より枝郷が分立して殿原村となる。(134村13浦)
- 明治12年(1879年)(143村20浦)
- 明治17年(1884年) - 皆瀬村より枝郷が分立して上初湯川村・愛川村となる。(145村20浦)
町村制以降の沿革
[編集]- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。郡役所の所在地が御坊村となる。(37村)
- 御坊村 ← 御坊村、薗浦、名屋浦、島村(現・御坊市)
- 松原村 ← 濱ノ瀬村、田井村、吉原浦(現・美浜町)
- 和田村(和田浦が単独村制。現・美浜町)
- 三尾村(三尾浦が単独村制。現・美浜町)
- 比井崎村 ← 比井浦、産湯浦、小浦、津久野浦、小阪村、阿尾浦、方杭村[飛地を除く](現・日高町)
- 志賀村 ← 志賀村、小池村、方杭村[飛地](現・日高町)
- 白崎村 ← 大引浦、吹井浦、神谷浦(現・由良町)
- 衣奈村 ← 小引浦、衣奈浦、三尾川浦(現・由良町)
- 由良村 ← 畑村、中村、門前村、里村、阿戸村、江ノ駒浦(現・由良町)
- 東内原村 ← 萩原村、荊木村、原谷村(現・日高町)
- 西内原村 ← 高家村、池田村、小中村(現・日高町)
- 湯川村 ← 小松原村、財部村、丸山村、富安村(現・御坊市)
- 藤田村 ← 藤井村、吉田村(現・御坊市)
- 野口村 ← 野口村、熊野村、岩内村(現・御坊市)
- 矢田村 ← 小熊村、土生村、千津川村、中津川村、鐘巻村、若野村、入野村(現・日高川町)
- 丹生村 ← 江川村、松瀬村、和佐村、山野村(現・日高川町)
- 早蘇村 ← 平川村、三百瀬村、伊藤川村、早藤村、蛇尾村、玄子村(現・日高川町)
- 船着村 ← 船津村、藤野川村、西原村、高津尾村、高津尾川村、三十木村、姉子村、原日浦村、三十井川村(現・日高川町)
- 川中村 ← 下田原村、上田原村、佐井村、阪野川村、大又村、老星村、三佐村、田尻村、小釜本村(現・日高川町)
- 川上村 ← 川原河村、上越方村、浅間村、熊野川村、滝頭村、初湯川村、上初湯川村、愛川村、皆瀬村、弥谷村(現・日高川町)
- 寒川村 ← 寒川村、串本村(現・日高川町)
- 龍神村 ← 龍神村、三ツ又村、広井原村、湯ノ又村、小又川村(現・田辺市)
- 上山路村 ← 東村、西村、殿原村、丹生野川村、宮代村(現・田辺市)
- 中山路村 ← 柳瀬村、安井村(現・田辺市)
- 下山路村 ← 福井村、甲斐野川村、小家村(現・田辺市)
- 清川村(単独村制。現・みなべ町)
- 高城村 ← 滝村、熊瀬川村、高野村、市井川村、広野村、島ノ瀬村、東神ノ川村、土井村(現・みなべ町)
- 上南部村 ← 谷口村、筋村、徳蔵村、熊岡村、晩稲村、東本庄村、西本庄村(現・みなべ町)
- 南部村 ← 南道村、北道村、芝村、東吉田村、埴田村、堺村、気佐藤村、山内村(現・みなべ町)
- 岩代村 ← 東岩代村、西岩代村(現・みなべ町)
- 切目村 ← 島田村、西ノ地村(現・印南町)
- 切目川村 ← 羽六村、宮ノ前村、古屋村、樮川村、古井村、下津川村、見影村、脇ノ谷村(現・印南町)
- 真妻村 ← 松原村、丹生村、崎ノ原村、皆瀬川村、小原村、西神ノ川村、田垣内村、高串村、上洞村、川又村(現・印南町)
- 稲原村 ← 印南原村、南谷村、立石村、山口村(現・印南町)、明神川村(現・御坊市、印南町)
- 印南村 ← 印南浦、津井村(現・印南町)
- 名田村 ← 楠井村、上野村、野島村(現・御坊市)
- 塩屋村 ← 北塩屋浦、南塩屋浦(現・御坊市)
- 明治30年(1897年)
- 明治33年(1900年)1月16日 - 印南村が町制施行して印南町となる。(3町34村)
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和16年(1941年)8月1日 - 東内原村・西内原村が合併して内原村が発足。(3町33村)
- 昭和22年(1947年)10月15日 - 由良村が町制施行して由良町となる。(4町32村)
- 昭和29年(1954年)
- 昭和30年(1955年)
- 昭和31年(1956年)
- 昭和32年(1957年)8月1日 - 印南町・切目川村・安住村が合併し、改めて印南町が発足。(6町4村)
- 昭和34年(1959年)4月1日 - 印南町の一部(明神川の一部)が御坊市に編入。
- 昭和37年(1962年)4月1日 - 中津村の一部(藤野川)が川辺町に編入。
- 昭和53年(1978年)11月1日 - 日高町の一部(荊木の一部)が御坊市に編入。
- 平成16年(2004年)10月1日 - 南部川村・南部町が合併してみなべ町が発足。(6町3村)
- 平成17年(2005年)5月1日(6町)
変遷表
[編集]自治体の変遷
明治22年以前 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和63年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
御坊村 | 明治30年2月1日 町制 |
昭和29年4月1日 御坊市 |
御坊市 | 御坊市 | 御坊市 | ||
湯川村 | 湯川村 | ||||||
藤田村 | 藤田村 | ||||||
野口村 | 野口村 | ||||||
名田村 | 名田村 | ||||||
塩屋村 | 塩屋村 | ||||||
松原村 | 松原村 | 昭和29年10月1日 美浜町 |
美浜町 | 美浜町 | 美浜町 | ||
和田村 | 和田村 | ||||||
三尾村 | 三尾村 | ||||||
由良村 | 由良村 | 昭和22年10月15日 町制 |
昭和30年1月1日 由良町 |
由良町 | 由良町 | ||
白崎村 | 白崎村 | 白崎村 | |||||
衣奈村 | 衣奈村 | 衣奈村 | |||||
東内原村 | 昭和16年8月1日 内原村 |
昭和29年10月1日 日高町 |
日高町 | 日高町 | 日高町 | ||
西内原村 | |||||||
比井崎村 | 比井崎村 | ||||||
志賀村 | 志賀村 | ||||||
矢田村 | 矢田村 | 矢田村 | 昭和30年1月1日 川辺町 |
平成17年5月1日 日高川町 |
日高川町 | ||
丹生村 | 丹生村 | 丹生村 | |||||
早蘇村 | 早蘇村 | 早蘇村 | |||||
船着村 | 船着村 | 船着村 | 昭和31年8月1日 中津村 | ||||
川中村 | 川中村 | 川中村 | |||||
川上村 | 川上村 | 川上村 | 昭和31年3月31日 美山村 | ||||
寒川村 | 寒川村 | 寒川村 | |||||
印南村 | 明治33年4月16日 町制 |
印南町 | 昭和31年9月30日 印南町 |
昭和32年8月1日 印南町 |
印南町 | 印南町 | |
稲原村 | 稲原村 | 稲原村 | |||||
切目村 | 切目村 | 切目村 | 昭和31年9月30日 切目川村 | ||||
切目川村 | 切目川村 | 切目川村 | |||||
昭和31年9月30日 安住村 | |||||||
真妻村 | 真妻村 | 真妻村 | |||||
南部村 | 明治30年9月11日 町制 |
南部町 | 南部町 | 平成16年10月1日 みなべ町 |
みなべ町 | ||
岩代村 | 岩代村 | 昭和29年8月1日 南部町に編入 | |||||
清川村 | 清川村 | 昭和29年12月1日 南部川村 |
南部川村 | ||||
高城村 | 高城村 | ||||||
上南部村 | 上南部村 | ||||||
龍神村 | 龍神村 | 龍神村 | 昭和30年3月31日 龍神村 |
平成17年5月1日 田辺市 |
田辺市 | ||
上山路村 | 上山路村 | 上山路村 | |||||
中山路村 | 中山路村 | 中山路村 | |||||
下山路村 | 下山路村 | 下山路村 |
行政
[編集]- 歴代郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治12年(1879年)1月20日 | |||
大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 30 和歌山県、角川書店、1985年7月1日。ISBN 404001300X。
- 旧高旧領取調帳データベース