コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

海草郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 近畿地方 > 和歌山県 > 海草郡
和歌山県海草郡の範囲(薄緑:紀美野町 薄緑・水色:後に他郡から編入した区域)
地図
地図

海草郡(かいそうぐん)は、和歌山県紀伊国)の

人口7,431人、面積128.34km²、人口密度57.9人/km²。(2024年12月1日、推計人口

次の1町を含む。

海草振興局和歌山県ホームページ

かつて、和歌山県議会で海草郡選出議員が強大な勢力を誇った。それゆえ「海草閥」と呼ばれ、同郡内への旧制中学校の設置を求めたり、郡部の和歌山市への編入に反対したりするなど、県政に非常に大きな影響力を持った。

郡域

[編集]

1896年明治29年)に行政区画として発足した当時の郡域は、下記の区域にあたる。

  • 和歌山市の大部分(吐前、金谷以東を除く、概ね中之島、吉田、新内、友田町、美園町、田中町、木広町、吹屋町、新生町、手平、新堀東、堀止南ノ丁、堀止西二丁目、今福、砂山南、舟津町、築港、湊、北島、福島、粟より外側の区域[1]
  • 海南市の大部分(別院、沖野々、木津、次ケ谷、ひや水、海老谷以東)
  • 有田市の一部(初島町里・初島町浜)

なお、現在の郡域は、全域が1951年那賀郡から編入した区域である。

歴史

[編集]
1.楠見村 2.野崎村 3.松江村 4.貴志村 5.山口村 6.紀伊村 7.直川村 8.川永村 9.有功村 10.宮村 11.鳴神村 12.岡町村 13.中ノ島村 14.岡崎村 15.三田村 16.宮前村 17.西和佐村 18.四箇郷村 19.和佐村 20.安原村 21.紀三井寺村 22.日方村 23.内海村 24.大野村 25.亀川村 26.黒江村 27.巽村 28.西山東村 29.東山東村 31.木ノ本村 32.西脇野村 33.加太村 34.雑賀村 35.和歌村 36.雑賀崎村 37.湊村 38.加茂村 39.大崎村 40.塩津村 41.下津町 42.椒村 43.仁義村 74.中野上村 75.南野上村 76.東野上村 77.北野上村 78.小川村 79.上神野村 80.下神野村 81.猿川村 82.長谷毛原村 83.真国村 84.志賀野村 85.細野村(紫:和歌山市 桃:海南市 橙:有田市 緑:紀美野町 *:発足時の和歌山市 51 - 73は那賀郡 74 - 85は那賀郡→海草郡)

変遷表

[編集]
自治体の変遷

行政

[編集]
歴代郡長

『和歌山県史 人物』による[2]

氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 平田綱一郎 明治29年(1896年)4月1日 名草・海部郡長より就任
2 九鬼善一 明治33年(1900年)5月16日
3 伊藤信平 大正3年(1914年)4月11日
4 月沢増男 大正4年(1915年)9月1日
5 関屋延之助 大正9年(1920年)6月4日
6 田村和夫 大正10年(1921年)7月12日
7 小牧義夫 大正13年(1924年)3月10日
8 山本喜平 大正13年(1924年)6月10日 大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注

[編集]
  1. ^ 住居表示実施地域については、正確な境界線は不詳。
  2. ^ 和歌山県史編さん委員会 1989, 付表37頁.

参考文献

[編集]
  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 30 和歌山県、角川書店、1985年7月1日。ISBN 404001300X 
  • 和歌山県史編さん委員会 編『和歌山県史 人物』和歌山県、1989年。 
先代
名草郡海部郡
行政区の変遷
1896年 -
次代
(現存)
');