日本を明るくする会
創立者 | 八木哲也(初代会長) |
---|---|
団体種類 | 任意団体 |
設立 | 2013年2月 |
主要人物 |
衛藤征士郎(相談役) 宮澤博行(幹事長) 根本幸典(事務局長) |
活動内容 | 政治家同士の情報交換の場 |
会員数 |
15名[1][2] (2013年11月6日時点) |
日本を明るくする会(にっぽんをあかるくするかい)は、日本の議員集団。第46回衆議院議員総選挙で初当選した自由民主党の衆議院議員らで構成されている。
概要
[編集]2012年12月の第46回衆議院議員総選挙で初当選した自由民主党の議員により、結成された[3]。この会は、新人議員同士がお互いに情報を交換し合うことを目的としている[3]。
名称の由来は、最初の会合に集まった議員5人の頭髪が、いずれも薄かったことに因んでいる[3]。会長には5人の中で最年長の八木哲也が就任した[3]。それ以来、新人議員の勧誘を続けているが[3]、2013年10月16日時点で参加者が10名に達しており[4]、結成から一年にも満たないうちに参加者数が倍増している。また、衆議院副議長などを歴任したベテラン議員の衛藤征士郎を、相談役として迎え入れている[5]。
2024年10月の第50回衆議院議員総選挙で会長の八木、相談役の衛藤が落選。産経新聞によれば会長の後継人事も決まったという[6]。
活動
[編集]会長の八木哲也は「当選を重ね、重責を担うポストに就き、実績と経験を積んでいって初めて、日本を明るくできる。応援演説にお互いが出向いたりして、助け合っていきたい」[5]と述べており、選挙での応援演説で協力し合うなど、従来の派閥の互助会的な機能も果たそうと試みている[4][3]。「日本を明るくする会」と大書し、下部に禿げ頭をあしらったオリジナルの幟も作成し[4]、メンバーの街頭演説などで活用されている[5][7]。また、総務大臣などを歴任したベテラン議員の菅義偉を会合に招くなど[5][8]、活発な活動を展開している。ただ、会長の八木は「これは派閥ではない」[4]と発言しており、派閥化するようなことはないとしている。あくまで頭髪など容姿に共通点を持つ者が集まった会であり[4][9]、政治思想が一致する者の集まりではないとしている[4]。
また、会の結成を知った知人からは、メンバーに対して、國稀酒造の日本酒が届けられているという[4]。これは、國稀酒造が所在する北海道増毛郡増毛町に、「増毛」という文字が含まれているためである[4]。
参加資格
[編集]- 参加条件を設けたきっかけ
- 第44回衆議院議員総選挙で初当選した新人議員が無条件で集まった83会とは異なり、頭髪の薄い新人議員によって結成された異色の会である。ただ、当初は、頭髪の薄さを参加条件として掲げていたわけではなかった[3]。新人議員らに広く参加を呼び掛けたものの、最初の会合には参加者がわずか5名しか集まらず、その5名の頭髪の状況が一致したことが発端である[3]。頭髪が薄い新人議員ばかりが集まったのは偶然であったが、「たまたまとしない方がインパクトあふれる」[3]との理由から、頭髪の薄い新人議員の会となった。
- 鬘を装用する者の入会の是非
- ただ、鬘を装用している議員に対しては、どのような対応をとるのか態度を留保している。『みわちゃんねる突撃永田町!!』にて佐野美和から「ズラの人はどうなっちゃうんですか?」[4]と質問された際、会長の八木哲也は「まだね、ちょっと、誰がズラだかちょっとわからない」[4]と回答しており、まだ鬘の装用者を見抜けていないため、具体的な対応策についても未定であることを明かしている[4]。
- 堀井学は2022年から元々のスキンヘッドに加えて、鬘を被った姿でも衆院本会議等の公式行事に参加しており、鬘の本格的使用にあたって会に対して退会届を提出したものの、保留扱いとなっている。
- 頭髪の判定基準
- 衆議院議員の小松裕は「私も、少し薄くなっていることを認定されて準会員にしていただきました」[10]と述べており、頭髪が少し薄くなり始めた程度の状態であっても入会が認められている。また、衆議院議員の冨樫博之については、頭髪が薄いとはいえないものの、誘われて途中参加している。これは、冨樫の出身地である秋田県では民俗行事として「なまはげ」が知られていることから、それに因んで「秋田県のナマハゲのハゲと言う事での参加」[8]だと説明している。また、衆議院議員の中村裕之についても、頭髪が薄いとはいえないものの入会が認められている。これは、中村が「私の選挙区の小樽には、毛無山という山があって、天気の良い日は石狩湾超しに増毛が見えます」[11]と説明したところ、他のメンバーらから受け入れられたためである。そのため、頭髪の薄さは参加の必須条件ではなく、柔軟に運用されている。一方で、衆議院経済産業委員会の審議の席上、八木哲也が日本を明るくする会の活動に言及し、参加議員について「カミに見放されても明るく元気に日本を明るくしようというメンバーばかり」[1][2]だと紹介した後、委員会審議に出席していた経済産業大臣の茂木敏充の頭髪に目をやり「残念ながら、一見して茂木大臣はメンバーになる資格がございません」[1][2]と述べた。
- 2020年11月には「曾祖父が薄毛」という理由で小泉進次郎が入会している[12]。
参加議員
[編集]参加していた議員
[編集]- 宮崎謙介(2016年に議員辞職)
- 勝沼栄明(2017年に落選)[13]
- 木内均(2017年に落選)[13]
- 小松裕(2021年に落選)[10]
- 宮澤博行(幹事長・2024年に議員辞職)[13]
- 堀井学(退会届提出→扱い保留・2024年に議員辞職)[4]
- 衛藤征士郎[5](相談役・2024年に落選)
- 八木哲也[3](初代会長・2024年に落選)
関係する人物の頭髪の状況
[編集]- 衛藤征士郎は第46回衆議院議員総選挙の初当選組ではないが、相談役に就任している[5]。
- 菅義偉は所属議員ではないが、会合に来賓として招かれている[5]。菅は名誉総裁に就任している。
脚注
[編集]- ^ a b c 「第3号――平成25年11月6日(水曜日)」『第185回国会 経済産業委員会 第3号(平成25年11月6日(水曜日))』衆議院、2013年11月6日。
- ^ a b c 「第3号――平成25年11月6日(水曜日)」『第185回国会 経済産業委員会 第3号(平成25年11月6日(水曜日))』衆議院、2013年11月6日。
- ^ a b c d e f g h i j 松本浩史「頭髪が気になり出した議員親ぼく会って? 日本を明るくするらしいけど…」『【松本浩史の政界走り書き】(番外編) 頭髪が気になり出した議員親ぼく会って? 日本を明るくするらしいけど…+(1/2ページ) - MSN産経ニュース Archived 2013年12月1日, at the Wayback Machine.』産経デジタル、2013年11月23日。
- ^ a b c d e f g h i j k l 『Ustream.tv: ユーザー Akasakaplus: みわちゃんねる 突撃永田町!!第93回目のゲストは、自民党 八木 てつや 衆議院議員, みわちゃんねる 突撃永田町!!第93回目のゲストは、自民党 八木 てつや 衆議院議員 . その他...』Ustream、2013年10月16日。
- ^ a b c d e f g 松本浩史「頭髪が気になり出した議員親ぼく会って? 日本を明るくするらしいけど…」『【松本浩史の政界走り書き】(番外編) 頭髪が気になり出した議員親ぼく会って? 日本を明るくするらしいけど…+(2/2ページ) - MSN産経ニュース』産経デジタル、2013年11月23日。[リンク切れ]
- ^ “旧石破派所属の自民・八木哲也氏 首相の総裁選勝利に「涙が出る」も1カ月後に落選の悲哀”. 産経新聞. (2024年11月5日) 2024年11月6日閲覧。
- ^ 「自民党八木てつや衆議院議員」『会いに行ける国会議員 みわちゃんねる突撃永田町!!』チェリーブロッサムインターナショナル、2013年10月16日。
- ^ a b c とがし博之『とがし 博之 - とがし 博之さんの写真アルバム』Facebook。
- ^ 後藤真一「下山若者有志八木代議士を訪問――トヨタ進出前に意識醸成」『新三河タイムス社 新三河タイムス第4487号(2013/07/11発行)』新三河タイムス社、2013年7月11日。
- ^ a b 小松ゆたか「国会議員になって、ちょうど1年たちました」『スポーツドクター奮闘記 » 2013 » 12月 » 16』小松ゆたか事務所、2013年12月16日。
- ^ 中村裕之「6月4日夕方から、『日本を明るくする会例会』に始めて〔ママ〕参加した。」『6月4日夕方から、「日本を明るくする会例会」に始めて参加した。 | 衆議院議員 中村裕之 オフィシャルWEBサイトへようこそ』中村裕之事務所。
- ^ a b “進次郎氏が「ハゲの会」入会 予備軍に認定?”. 産経新聞. (2020年11月12日) 2020年11月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g 中村裕之「日本を明るくする会――北海道余市町街頭演説会」『【動画】日本を明るくする会 北海道余市町街頭演説会 H26.7.30(No288) | 衆議院議員 中村裕之 オフィシャルWEBサイトへようこそ Archived 2016年3月4日, at the Wayback Machine.』中村裕之事務所、2014年7月30日。