コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

成島出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
なるしま いずる
成島 出
生年月日 (1961-04-16) 1961年4月16日(63歳)
出生地 日本の旗 日本山梨県甲府市
職業 映画監督脚本家
主な作品
映画
フライ,ダディ,フライ
孤高のメス
八日目の蝉
聯合艦隊司令長官 山本五十六
ふしぎな岬の物語
ソロモンの偽証 前編・事件/後編・裁判
いのちの停車場
受賞
日本アカデミー賞
最優秀監督賞
2012年八日目の蝉
優秀監督賞
2011年孤高のメス
2015年ふしぎな岬の物語
2022年いのちの停車場
優秀脚本賞
2009年クライマーズ・ハイ
その他の賞
日本映画プロフェッショナル大賞
新人監督賞
2004年油断大敵
藤本賞 新人賞
2004年『油断大敵』
ヨコハマ映画祭
新人監督賞
2005年『油断大敵』
高崎映画祭
若手監督グランプリ
2005年フライ,ダディ,フライ
芸術選奨文部科学大臣賞
2011年八日目の蝉
モントリオール世界映画祭
審査員特別大賞

2014年ふしぎな岬の物語
エキュメニカル審査員賞
2014年『ふしぎな岬の物語』
テンプレートを表示

成島 出(なるしま いずる、1961年4月16日 - )は、日本映画監督脚本家

来歴

[編集]

山梨県甲府市生まれ[1]山梨県立甲府東高等学校卒業、駒澤大学文学部中退。大学の映画サークルで活動を始める[2]1986年、監督作『みどり女』でぴあフィルムフェスティバルに入選し、長谷川和彦大島渚に「映画監督になれ」と言われ「映画監督になる」と決意する[3][4]

長谷川のもとで5年間、書生のような生活を送りつつ、「ディレクターズ・カンパニー」に参加し、映画製作を学ぶ[4][5][6][7]。助監督として相米慎二平山秀幸らに就く[4][5][7]

1994年、『大阪極道戦争しのいだれ』で脚本家としてデビューし、『T.R.Y.』や『日本沈没』、『クライマーズ・ハイ』など多数のヒット作の脚本を手掛ける。

2003年役所広司柄本明を主演に迎えた初監督作『油断大敵』にて第23回藤本賞新人賞[8]と第26回ヨコハマ映画祭新人監督賞[9]を受賞。

2005年、『フライ,ダディ,フライ』で第20回高崎映画祭若手監督グランプリ受賞。

2008年、『クライマーズ・ハイ』で第32回日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞、2010年には、『孤高のメス』で第34回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞する。

2012年、『八日目の蝉』にて第35回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞する。同作は他に最優秀作品賞、最優秀脚本賞(奥寺佐渡子)、最優秀主演女優賞(井上真央)、最優秀助演女優賞(永作博美)、最優秀音楽賞(安川午朗)、最優秀撮影賞(藤澤順一)、最優秀照明賞(金沢正夫)、最優秀録音賞(藤本賢一)、最優秀編集賞(三條知生)の計10部門にて受賞[10]。さらに、芸術選奨文部科学大臣賞映画部門を受賞した。

2015年には『ふしぎな岬の物語』で第38回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞[11]。また同作で第38回モントリオール世界映画祭の審査員特別賞グランプリとエキュメニカル審査員賞を受賞[12]

2017年の『ちょっと今から仕事やめてくる』公開後、胃がんで入院していたことを『グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜』(2020年2月14日公開)の制作時に告白した[13]

2023年には『銀河鉄道の父』で、第17回KINOTAYO現代日本映画祭審査委員賞を受賞[14]

フィルモグラフィー

[編集]

特記のないものは監督作品。

劇場作品

[編集]

テレビドラマ

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 成島 出(なるしま いずる)監督への甲府市長特別賞の授与について - 甲府市
  2. ^ T.R.Y.スタッフ
  3. ^ 成島出監督~映画への熱き思い 映画に対する思い| 東映マイスター
  4. ^ a b c 成島出(なるしま・いずる)クリエイター・インタビュー PEOPLE / CREATOR
  5. ^ a b 映画『ソロモンの偽証』監督 成島 出さん - Creative Village
  6. ^ 『ちょっと今から仕事やめてくる』成島出監督インタビュー【PR】転職会議レポート
  7. ^ a b 『風を見た少年』 - WERDE OFFICE
  8. ^ 藤本賞 - 映画演劇文化協会
  9. ^ 第26回ヨコハマ映画祭 上映作品紹介
  10. ^ 八日目の蟬が作品賞など10部門で最優秀賞を受賞!
  11. ^ 第38回日本アカデミー賞最優秀賞発表!、日本アカデミー賞公式サイト、2015年1月16日閲覧。
  12. ^ 映画『ふしぎな岬の物語』第38回モントリオール世界映画祭 審査員特別賞グランプリ&エキュメニカル審査員賞 W受賞!東映 [映画] (2014年9月2日). 2014年9月8日閲覧
  13. ^ a b “大泉洋×小池栄子でドタバタ喜劇!成島出監督、胃がん乗り越え完成”. サンケイスポーツ (産業経済新聞社). (2019年9月8日). https://www.sanspo.com/article/20190908-2WTD3JUPTZIKVFCPGS3WKARIDQ/ 2019年11月24日閲覧。 
  14. ^ KINOTAYO現代日本映画祭. “受賞者・作品アーカイブ”. 2024年9月30日閲覧。
  15. ^ “福士蒼汰主演で「ちょっと今から仕事やめてくる」映画化、工藤阿須加や黒木華ら共演”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2016年7月29日). https://natalie.mu/eiga/news/196264 2016年7月29日閲覧。 
  16. ^ “吉永小百合、初の医師役! 松坂桃李&広瀬すずら共演『いのちの停車場』”. シネマトゥデイ. (2020年8月7日). https://www.cinematoday.jp/news/N0117832 2020年9月7日閲覧。 
  17. ^ “主演・杉咲花×監督・成島出で本屋大賞受賞の小説「52ヘルツのクジラたち」を映画化”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年8月11日). https://natalie.mu/eiga/news/536508 2023年8月11日閲覧。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]