安国寺 (下野市)
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安国寺 | |
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六角堂(市指定文化財) | |
所在地 | 栃木県下野市薬師寺1737 |
位置 | 北緯36度24分05.06秒 東経139度52分36.32秒 / 北緯36.4014056度 東経139.8767556度座標: 北緯36度24分05.06秒 東経139度52分36.32秒 / 北緯36.4014056度 東経139.8767556度 |
山号 | 医王山 |
宗派 | 真言宗智山派 |
本尊 | 薬師如来 |
文化財 | 六角堂(下野市指定文化財) |
法人番号 | 1060005005260 |
安国寺(あんこくじ)は、栃木県下野市にある真言宗智山派の寺院。山号は医王山。本尊は薬師如来。
概要
[編集]古代寺院・下野薬師寺の跡地に立ち、同寺の後継寺院としてその法灯を現在に伝えている。
下野薬師寺は平安時代の衰退したのち、鎌倉時代に中興された。室町時代には幕府からの庇護を求め、足利尊氏・直義が全国に安国寺利生塔を建てるという意向を容れ、暦応2年(1339年)に「安国寺」と改名した[1]。しかしながら戦国時代に戦火で焼失する[1]。その後近世初頭に入り、旧伽藍内に再建されたのが当寺とされる[1]。
かつて存在した薬師寺不動院の流れをひくといわれる寺院で、佐竹氏からは寺領10石を寄進されている[1]。当寺は龍興寺(薬師寺地蔵院の流れをひく)とともに、天和元年(1681年)から享保4年(1719年)にかけて薬師寺の正統を争う訴訟を起こした[1]。議論の末、天保9年(1838年)に「安国寺は戒壇、龍興寺は鑑真墓所を守護する[2]」という合意に達し現在に至っている[1]。
2018年、「安国寺」の名前をもともとの寺名「薬師寺(通称・下野薬師寺)」に改称し、これを記念して窪田空穂の歌碑が建てられた[3]。
境内
[編集]境内建物のうち、六角堂は江戸時代後期の様式をとどめる六角形造の堂で、かつての下野薬師寺戒壇跡と伝えられる場所に立つ。内部中央には鑑真の絵像を納めた厨子が安置されている。
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本堂
明治38年の再建 -
山門
文化財
[編集]出土品等、所有者は安国寺であるが下野薬師寺に関する文化財は「下野薬師寺#文化財」を参照。
下野市指定有形文化財
[編集]- 六角堂(建造物) - 昭和62年12月6日指定[4]。
現地情報
[編集]所在地
交通アクセス
周辺
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『日本歴史地名体系 栃木県の地名』(平凡社)河内郡南河内町 下野薬師寺跡項