豊田工業大学
豊田工業大学 | |
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大学設置/創立 | 1981年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人トヨタ学園 |
本部所在地 |
愛知県名古屋市天白区久方2丁目12-1 北緯35度6分23.67秒 東経136度58分58.87秒 / 北緯35.1065750度 東経136.9830194度座標: 北緯35度6分23.67秒 東経136度58分58.87秒 / 北緯35.1065750度 東経136.9830194度 |
学部 | 工学部 |
研究科 | 工学研究科 |
ウェブサイト |
www |
豊田工業大学(とよたこうぎょうだいがく、英語: Toyota Technological Institute、公用語表記: 豊田工業大学)は、愛知県名古屋市天白区久方2丁目12-1に本部を置く日本の私立大学。1981年創立、1981年大学設置。大学の略称はTTI。
概観
[編集]大学全体
[編集]発明王・豊田佐吉とその長男で、日本の自動車産業の礎を築いた豊田喜一郎は、社業繁栄の暁には「大学」を設立し、日本の将来を担う技術者を育成することにより、社会に貢献したいと考えていた。その夢と精神は語り継がれ1981年(昭和56年)にトヨタ自動車の社会貢献活動の一環として設立された。社会貢献として設立された経緯により、入学金が私立大学としては群を抜いて安く、学費に関しては国立大学より少し高い程度である。所在地は愛知県名古屋市天白区であり、豊田市ではない。
もともと社会人大学として設立された経緯から、かつては工業技術に関する実務経験がないと事実上入試は受験できず、そのため予備校などの入試難易度ランキングの対象から外されていた(ただし中学校卒業後、トヨタ工業高等学園を修了した場合は実務経験ありとされていた)。現在は学生の大半が一般学生であり、社会人学生は一割程度となっている[1]。授業などでの教育も一般の4年制大学に近い。なお、自動車についての講義はほとんど行われていない。徹底した少人数制と学部1年と3年次に全員必修で4~5週間企業で行うインターンシップなど豊富な体験型教育プログラム、学部1年次の全寮制など教育プログラムが充実している[2]。開学以来就職決定率は100%となっている。一方で、卒業に必要な単位数が一般的な大学よりも多く、単位認定に厳しいことで知られ、四人に一人は留年している。[3]
大学と産業界が良きパートナーとして、互いに研鑚し合う中で教育・研究を推進することにより、豊かな人間性と創造的な知性を備えた実践的な開発型技術者の育成を目指している。
建学の精神
[編集]研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし — 豊田佐吉翁 遺訓
沿革
[編集]年表
[編集]- 1979年(昭和54年)- 学校法人トヨタ学園が設立される。
- 1981年(昭和56年)1月 - 大学の設置が認可される、開学(日本初の社会人大学として誕生)[4]。
- 1984年(昭和59年)3月 - 大学院修士課程が設置認可される[4]。
- 1993年(平成5年)4月 - 一般学生の受け入れを開始する[4]。
- 1995年(平成7年)3月 - 大学院博士後期課程が設置認可される[4]。
- 2003年(平成15年)9月 - 豊田工業大学シカゴ校(TTI - C)開校[4]。
- 2014年(平成26年)7月 - キャンパスリニューアル工事開始[4]。
- 2019年(令和元年)5月 - 名古屋市立大学との連携協定締結[4][5]
- 2020年(令和2年)7月 - 新キャンパス完成[4]。
教育および研究
[編集]組織
[編集]学部
[編集]- 工学部
- 先端工学基礎学科
- 機械システム分野
- 電子情報分野
- 物質工学分野
- 先端工学基礎学科
※ 学生募集は学科でまとめて募集され、一学年百人である。三年次より各分野に配属され、四年次より研究室に配属される。
※ 他に「一般教育分野」という区分があり、「人文科学(哲学)」[6]、「外国語(英語)」[7]、「健康・体力」などの研究室が配置されている[8]。ただし、これらは主に教養科目・基礎科目を担当する教員が所属している部署を表しており、学生がゼミ配属されることはない。
大学院
[編集]- 工学研究科
- 先端工学専攻(修士課程)
- 情報援用工学専攻(博士後期課程)
- 極限材料専攻(博士後期課程)
付属機関
[編集]研究センター
[編集]学際的共同研究を進めるために、学内に独自研究センターを設置し、内外の研究者と国際共同研究や産学共同研究などを進めている。また、文部科学省や経済産業省からの公的支援も受け最先端の分野横断的な研究を進めている。
- 独自研究センター
- 文部科学省支援事業
- 先進触媒開発研究センターター
- 微細加工ナノプラットフォームコンソーシアム
- 経済産業省支援事業
- 高性能・高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発プロジェクト(超高効率・低コストⅢ - Ⅴ化合物太陽電池モジュールに関する研究開発)
- 先端複合技術シリコン太陽電池プロセス共通基盤に関する研究開発
施設
[編集]寮
[編集]キャンパス内に学生寮(名称:久方寮)を備え学部1年次は全学生が寮生活を送る。2年次以降はサポーター役と抽選による一般寮生として寮に住むことが出来る。全室個室、冷暖房完備、デスクやベッドの他、テレビアンテナ端子、インターネット接続端子(接続料無料)等の設備も用意されている。現在は、キャンパスリニューアル計画の一環として新築された新久方寮が2017年(平成29年)より稼働している。
対外関係
[編集]他大学との協定
[編集]姉妹校
[編集]- 豊田工業大学シカゴ校
- 豊田工業大学の博士後期課程情報援用工学専攻の研究領域のうち、情報基礎理論の分野をさらに充実するため、この分野の最先端である米国シカゴに設立された。キャンパスはシカゴ大学内にあり、同大学との共同研究、単位互換がスムーズに行えるように配慮されている。現在の主な取り組みは「計算基礎理論」、「人工知能」、「プログラミング技術」。
出身者
[編集]脚注
[編集]- ^ “在籍学生数”. 豊田工業大学. 2022年3月30日閲覧。
- ^ 原子禅 (2020年3月11日). “工・理工系学部で初年度納付金の安さNo.1豊田工業大学 希望者の就職決定率は100%”. 朝日新聞EduA 2022年3月30日閲覧。
- ^ “【保存版】学部別 大学留年率ランキング”. 2022年4月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “大学設立と沿革”. 豊田工業大学. 2022年3月30日閲覧。
- ^ “名古屋市立大学と豊田工業大学が連携協定を締結します”. 名古屋市立大学 (2019年4月22日). 2022年3月30日閲覧。
- ^ “人文科学分野(哲学)”. 豊田工業大学. 2022年8月23日閲覧。
- ^ “外国語分野(英語)”. 豊田工業大学. 2022年8月23日閲覧。
- ^ “教員紹介”. 豊田工業大学. 2022年8月23日閲覧。
- ^ “スマート情報技術センター”. 豊田工業大学. 2022年8月23日閲覧。
- ^ “次世代文明センター”. 豊田工業大学. 2022年8月23日閲覧。
- ^ 上山浩也 (2021年2月18日). “負けても、立ち止まらない ボクサー「のび太」の必勝法”. 朝日新聞 2021年2月18日閲覧。
Wiki関係他プロジェクトリンク
[編集]- 豊田工業大対策(ウィキブックス)