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婦気大堤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 秋田県 > 横手市 > 婦気大堤
婦気大堤
田久保沼
田久保沼
婦気大堤の位置(秋田県内)
婦気大堤
婦気大堤
婦気大堤の位置
北緯39度18分13.03秒 東経140度33分05.32秒 / 北緯39.3036194度 東経140.5514778度 / 39.3036194; 140.5514778
日本の旗 日本
都道府県 秋田県
市町村 横手市
地域 横手地域
人口
2020年(令和2年)10月1日現在)[1]
 • 合計 1,927人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
013-0063[2]
市外局番 0182[3]
ナンバープレート 秋田

婦気大堤(ふけおおづつみ)は、秋田県横手市大字郵便番号は013-0063[2]。人口は1,927人、世帯数は877世帯(2020年10月1日現在)[1]

地理

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横手地域の南西部に位置する[4]。東方は安田、西方では赤坂[5]、南西では平鹿地域と[4]隣接する。

田久保沼などの沼地を擁しており、深田や低湿地を意味する「フケ」および東北地方では池を「堤」と呼ぶことから「婦気(村)」および「大堤(村)」の地名が起こり、その後両村が合併し、現在の地名になったとされる[5][6]

小字

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  • 字街道下(かいどうした)
  • 字高ノ森(こうのもり)
  • 字下久保(したくぼ)
  • 字田久保下(たくぼした)
  • 字堤下(つつみした)
  • 字中田(なかた)
  • 字西野(にしの)
  • 字平林(ひらばやし)
  • 字婦気前(ふけまえ)
  • 字婦気(ふけ)
  • 字南巻(みなみまき)
  • 字谷地沿(やちぞい)

歴史

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1951年(昭和26年)に横手市に合併した旧平鹿郡栄村の中の一地域で[7]、それ以前は婦気大堤村であった。

近世

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元禄3年(1690年)の注進開相渡覚(吉沢文書)にて「横手分婦気、大堤、安田三ヶ村」と村名が見えるのが婦気大堤の初見史料である[5][6]享保15年(1730年)の「六郡郡邑記」では「婦気大堤村」と見え[5]、家数24軒、支郷に宝永元年に始まる野中村(家数3軒)があると記されている[8]

江戸時代の旅行家・菅江真澄による「菅江真澄遊覧記」中の『雪の出羽路』によれば、婦気大堤村は婦気村・大堤村の両村を合わせた村名であり、田久保沼・大沼・小沼の3沼があること、八ツ口の兵助と呼ばれる横手前郷村の八ツ口三枚橋に住んでいた農民が、佐竹義宣に黒毛の馬を献上するとともに、新田開発にあたったことなどが記録されている[9][10]

近現代

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1967年(昭和42年)に国道13号(一部国道107号も重複)の横手バイパスが開通[11]したことや、1971年(昭和46年)に横手南中学校が開校したことにより、婦気大堤地内には住宅が立ち並ぶようになり、家数30軒余りの小集落が数倍にも膨れ上がった[6]

1991年平成3年)7月に秋田自動車道横手IC - 秋田南IC間が開通すると、大型商業施設の集積が始まり、1993年(平成5年)6月にはジャスコ(現・イオン)が、ジャスコ横手南店(現・イオンスーパーセンター横手南店)を出店構想を表明[12]1998年(平成10年)10月28日に開業した[13]

世帯数と人口

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2020年(令和2年)10月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

大字 世帯数 人口
婦気大堤 877世帯 1,927人

人口の推移

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以下は国勢調査による1995年(平成7年)以降の人口の推移。

婦気大堤の人口推移
人口
1995年(平成7年)[14]
1,732
2000年(平成12年)[15]
1,818
2005年(平成17年)[16]
1,829
2010年(平成22年)[17]
1,866
2015年(平成27年)[18]
1,977
2020年(令和2年)[1]
1,972

小・中学校の学区

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市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[19]

小字 小学校 中学校
婦気・婦気前・谷地添・下久保・南巻・西野 横手市立横手南小学校 横手市立横手南中学校
その他 横手市立栄小学校

交通

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鉄道

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奥羽本線が通っているが、駅はない。最寄り駅は柳田にあるJR東日本・奥羽本線の柳田駅

道路

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施設

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イオンスーパーセンター横手南店
ホテルルートイン 横手インター

婦気地区

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大堤地区

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脚注

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  1. ^ a b c d 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat)”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年4月8日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2022年4月8日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2022年4月8日閲覧。
  4. ^ a b 角川日本地名大辞典編纂 1980, p. 793.
  5. ^ a b c d 平凡社 1980, p. 327.
  6. ^ a b c わが郷土の歴史(7/7)”. ふるさと栄会. 2024年9月21日閲覧。
  7. ^ 横手市 2010, p. 723.
  8. ^ 横手市 2010, p. 725.
  9. ^ 横手市 2010, pp. 725–726.
  10. ^ 横手市 2010, p. 737.
  11. ^ 横手市史編さん 1981, pp. 811–812.
  12. ^ 横手市 2011, p. 662.
  13. ^ 「ジャスコ「新横手SC」開店、食品売場は最大級」『日本食糧新聞』日本食糧新聞社、1998年11月9日。2024年9月21日閲覧。
  14. ^ 国勢調査 / 平成7年国勢調査 小地域集計 / 小地域集計 05秋田県”. 総務省統計局. 2022年8月6日閲覧。
  15. ^ 国勢調査 / 平成12年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 総務省統計局. 2022年8月6日閲覧。
  16. ^ 国勢調査 / 平成17年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 総務省統計局. 2022年8月6日閲覧。
  17. ^ 国勢調査 / 平成22年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 総務省統計局. 2022年8月6日閲覧。
  18. ^ 国勢調査 / 平成27年国勢調査 / 小地域集計 05秋田県”. 総務省統計局. 2022年8月6日閲覧。
  19. ^ 横手市立小中学校通学区域に関する規則”. 横手市. 2022年4月8日閲覧。

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典5 秋田県』角川書店、1980年。 
  • 平凡社 編『秋田県の地名 日本歴史地名大系5』平凡社、1980年。 
  • 横手市史編さん委員会『横手市史 昭和編』横手市、1981年。 
  • 横手市 編『横手市史 通史編 近世』横手市、2010年。 
  • 横手市 編『横手市史 通史編 近現代』横手市、2011年。 

外部リンク

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