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藤沢沙也加

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大石沙也加から転送)
藤沢 沙也加 Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム ふじさわ さやか
ラテン文字 Sayaka Fujisawa
国籍 日本の旗 日本
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 100m, 200m, 400m
所属 セレスポ陸上部
大学 岩手大学
生年月日 (1991-03-11) 1991年3月11日(33歳)
出身地 岩手県滝沢市[1]
身長 164cm (2012年当時[2])
体重 57kg (2012年当時[2])
引退 2022年10月
成績
地域大会決勝 アジア選手権
4x400mR : 4位 (2015年)
国内大会決勝 日本選手権
200m : 2位 (2015年)
400m : 2位 (2015年)
自己ベスト
100m 11秒67 (2021年)
200m 23秒76 (2021年)
400m 53秒14 (2015年)
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藤沢 沙也加(ふじさわ さやか、1991年3月11日 - )は、岩手県滝沢市出身の元陸上競技選手。専門は短距離走400mの自己ベストは日本歴代9位の53秒14。2015年武漢アジア選手権女子4×400mリレー日本代表。現姓は大石[3]

経歴

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血液型はA型。岩手女子高等学校岩手大学(教育学部)卒業。セレスポ陸上部所属。

高校時代まで

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中学時代は演奏学部に所属していたが、学校代表として出場した岩手郡陸上大会のリレーで優勝したことがきっかけとなり、高校進学後は陸上部に入部[4]。3年時にはインターハイの200mと国民体育大会の少年A100mで準決勝に進出した。高校時代は400mも走っていたが全国大会の出場はなく、当時の自己ベストは57秒30だった。

大学時代

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2011年

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9月に日本インカレの200mで6位に入り、全国大会で初の入賞を達成した。

2012年

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7月の国民体育大会岩手予選ではシーズン初の400mを55秒62(日本インカレ参加B標準突破)で制したが、100mでは岩手県代表の座をかけて大学の後輩である田村友紀(翌年の東アジア大会日本代表)と勝負をし[注 1]、0秒04差で敗れた。9月の日本インカレでは国民体育大会岩手予選以来シーズン2戦目となった400mを54秒58の自己ベスト(当時)で制して初の全国タイトルを獲得した[6]。10月には国民体育大会の400mでシニアの全国大会初入賞となる6位、2走を務めた4×100mリレーでは岩手チーム60数年ぶりという決勝進出に貢献した[5]

社会人時代

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2013年

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陸上部を設立したセレスポに入社し、セレスポ陸上部の選手第1号となった[7]。10月の国民体育大会では4×100mリレーで岩手チームのアンカーを務め、準決勝で大会記録(当時)の44秒86をマークすると、決勝でも44秒台となる44秒89をマークし、この種目で岩手県勢初となる優勝に貢献した[5]

2015年

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5月に静岡国際の200mで自身初の23秒台となる23秒99(+0.7)、ゴールデングランプリ川崎の400mでも自身初の53秒台となる53秒66をマークし、ともに日本人トップに入った。6月にはアジア選手権の4×400mリレーで日本代表を初めて経験した(青山聖佳の怪我により急遽選出[8]。1走を務めて4位)。日本選手権では400m決勝で日本歴代9位の記録となる53秒14をマークして2位、400m決勝の約1時間30分後に行われた200m決勝でも23秒81(+0.1)の自己ベストをマークして2位に入り、両種目で表彰台に上った[9]

2016年

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4月上旬に100mで11秒86(+1.9)の自己ベストをマークするなど好調だったが、直後に左脚を肉離れした影響で日本グランプリシリーズは欠場し、6月の日本選手権に臨んだ[10]。日本選手権では前回大会に続いて200mと400mに出場したが、両種目とも予選敗退に終わった。9月の全日本実業団選手権では200mを24秒12(+0.7)で制して初優勝を成し遂げた。

2022年

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10月7日の第77回国民体育大会・成年女子100mで準決勝敗退。この出場をもって現役を引退することを発表した[3]

自己ベスト

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  • 記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。
種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 11秒67 (-0.1) 2021年9月25日 日本の旗 大阪市
200m 23秒76 (-0.4) 2021年9月26日 日本の旗 大阪市
400m 53秒14 2015年6月27日 日本の旗 新潟市 日本歴代9位

主な成績

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  • 備考欄の記録は当時のもの

国際大会

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大会 場所 種目 結果 記録 備考
2015 (社3) アジア選手権 中華人民共和国の旗 武漢 4x400mR 4位 3分35秒93 (1走)

日本選手権

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大会 場所 種目 結果 記録 備考
2012 (大4) 第96回 大阪市 200m 予選 24秒34 (+0.4)
横浜市 4x100mR 予選 46秒95 (2走)
2013 (社1) 第97回 調布市 200m 8位 24秒46 (+0.5)
400m 8位 55秒05
2014 (社2) 第98回 福島市 400m 7位 55秒67
2015 (社3) 第99回 新潟市 200m 2位 23秒81 (+0.1) 自己ベスト
400m 2位 53秒14 日本歴代9位
2016 (社4) 第100回 名古屋市 200m 予選 24秒54 (-0.8)
400m 予選 55秒07
2017 (社5) 第101回 大阪市 200m 予選 DNF

その他

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  • 主要大会を記載
大会 場所 種目 結果 記録 備考
2008 (高3) インターハイ 熊谷市 200m 準決勝 25秒19 (-1.8)
国民体育大会 大分市 100m 準決勝 12秒35 (+0.1)
4x100mR 予選 48秒27 (4走)
2009 (大1) 東北インカレ 仙台市 100m 3位 12秒69 (-1.0)
200m 3位 26秒02 (-1.3)
4x100mR 優勝 47秒85 (4走)
4x400mR 2位 3分54秒17 (4走)
日本学生個人選手権 平塚市 200m 予選 25秒37 (+1.0)
北日本インカレ 仙台市 100m 4位 12秒72 (-1.2)
200m 2位 25秒71 (-1.2)
4x100mR 優勝 47秒93 (4走)
日本インカレ 東京都 200m 準決勝 24秒92 (+1.4)
4x100mR 予選 47秒85 (4走)
4x400mR 予選 3分55秒54 (1走)
2010 (大2) 東北インカレ 仙台市 200m 2位 25秒54 (-2.6)
4x400mR 3位 3分55秒81 (2走)
北日本インカレ 札幌市 200m 優勝 24秒86 (+1.2)
4x100mR 優勝 47秒46 (4走)
4x400mR 優勝 3分55秒27 (4走)
日本学生個人選手権 平塚市 200m 準決勝 25秒50 (-1.5)
日本インカレ 東京都 100m 予選 12秒37 (-2.5)
200m 準決勝 24秒67 (+1.1)
4x100mR 予選 47秒46 (4走)
国民体育大会 千葉市 100m 予選 12秒12 (+2.1)
4x100mR 準決勝 46秒81 (4走)
2011 (大3) 東北インカレ 秋田市 100m 2位 12秒69 (-1.1)
4x100mR 2位 47秒92 (4走)
4x400mR 2位 3分51秒60 (2走)
北日本インカレ 新潟市 200m 優勝 25秒00 (-3.4)
4x100mR 優勝 47秒03 (4走)
日本インカレ 熊本市 100m 準決勝 12秒16 (+0.2)
200m 6位 25秒15 (-2.2)
2012 (大4) 東北インカレ 仙台市 100m 優勝 11秒79 (+4.4)
200m 2位 24秒73 (0.0)
4x100mR 優勝 47秒16 (2走)
4x400mR 2位 3分48秒46 (4走)
北日本インカレ 仙台市 100m 2位 12秒30 (+0.2)
日本インカレ 東京都 200m 4位 24秒05 (+0.3)
400m 優勝 54秒58 自己ベスト
4x100mR 予選 47秒01 (2走)
国民体育大会 岐阜市 400m 6位 55秒16
4x100mR 8位 46秒33 (2走)
実業団・学生対抗 小田原市 400m 4位 55秒15
メドレーR 2位 2分08秒12 (3走)
2013 (社1) 静岡国際 袋井市 200m 7位 24秒05 (+0.4)
400m 3位 54秒69
東日本実業団選手権 那珂市 200m 6位 25秒04 (-2.0)
400m 2位 55秒03
トワイライト・ゲームス 東京都 400m 3位 56秒00
全日本実業団選手権 熊谷市 100m 予選 12秒07 (+0.4)
200m 4位 24秒06 (+0.6)
国民体育大会 調布市 400m 6位 55秒20
4x100mR 優勝 44秒89 (4走)
2014 (社2) 日本選抜陸上和歌山 和歌山市 4x400mR 2位 3分38秒63 (1走)
静岡国際 袋井市 200m B決勝 24秒11 (+0.6)
400m 2位 54秒30 自己ベスト
ゴールデングランプリ東京 東京都 4x400mR 2位 3分43秒54 (1走)
東日本実業団選手権 福島市 200m 3位 25秒77 (-3.9)
400m 4位 55秒87
実業団・学生対抗 小田原市 400m 3位 55秒64
全日本実業団選手権 山口市 200m 6位 24秒27 (+0.6)
400m 5位 55秒06
国民体育大会 諫早市 400m 6位 55秒31
4x100mR 7位 46秒57 (4走)
2015 (社3) 織田記念 広島市 200m 4位 24秒11 (+1.7)
400m 6位 55秒31
静岡国際 袋井市 200m 2位 23秒99 (+0.7) 自己ベスト
ゴールデングランプリ川崎 川崎市 400m 5位 53秒66 自己ベスト
東日本実業団選手権 熊谷市 100m 4位 11秒69 (+2.2)
200m 2位 24秒17 (-0.9)
国民体育大会 和歌山市 4x100mR 準決勝 46秒44 (4走)
2016 (社4) 全日本実業団選手権 大阪市 200m 優勝 24秒12 (+0.7)
400m 4位 54秒16
国民体育大会 北上市 100m 4位 11秒91 (+0.5)
400m 8位 56秒01
4x100mR 準決勝 46秒80 (4走)
2017 (社5) オーストラリア選手権 シドニー 100m 準決勝 12秒02 (+1.6)
200m 予選 24秒45 (+0.1)
出雲陸上 出雲市 300m 2位 38秒09
織田記念 広島市 100m 6位 11秒95 (-0.8)
静岡国際 袋井市 200m 5位 24秒52 (-0.5)
東日本実業団選手権 秋田市 100m 決勝 DNS 予選11秒92 (+2.8)
2018 (社6) 静岡国際 袋井市 200m 予選 24秒85 (+1.4)
東日本実業団選手権 熊谷市 100m 決勝 DNS 予選12秒09 (+2.5)
200m 2位 24秒61 (+1.3)

脚注

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注釈

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  1. ^ 勝ったほうが10月の国民体育体で100mに出場、負けたほうは400mにまわることになっていた[5]

出典

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  1. ^ 藤沢沙也加選手 滝沢市特別表彰を受賞”. セレスポ (2015年11月17日). 2015年12月24日閲覧。
  2. ^ a b 「第81回日本インカレ チャンピオン名鑑」『月刊陸上競技』第46巻第12号、講談社、2012年11月号、124頁。 
  3. ^ a b “アジア選手権代表・大石沙也加が現役引退「好きだから続けてこられた」/栃木国体”. 月陸Online|月刊陸上競技. (2022年10月7日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/82847 2023年1月5日閲覧。 
  4. ^ 広報もりおか2013年1月15日号 (PDF, 2.0 MB) 盛岡市公式サイト 2015年12月23日閲覧
  5. ^ a b c 「岩手女子短距離が躍進した理由」『陸上競技マガジン』第63巻第18号、ベースボール・マガジン社、2013年12月号、100-105頁。 
  6. ^ 「日本インカレ」『月刊陸上競技』第46巻第12号、講談社、2012年11月号、121頁。 
  7. ^ NEWS RELEASE (PDF, 914 KB) セレスポ公式サイト 2015年12月23日閲覧
  8. ^ 陸連時報 2015年8月号/第21回アジア陸上競技選手権大会報告(207ページ) (PDF, 7.4 MB) 日本陸上競技連盟 2015年12月23日閲覧
  9. ^ 「日本選手権 デイリーハイライト」『月刊陸上競技』第49巻第9号、講談社、2015年8月号、65頁。 
  10. ^ 女子400藤沢、リオ切符へ疾走 24日から陸上日本選手権”. 岩手日報 (2016年6月22日). 2016年6月25日閲覧。

外部リンク

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