利用者:Water & RAINBOW/下書き5-2 宇多田ヒカル アルバム
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宇多田ヒカル
[編集]Fantome
[編集]『Fantôme』 | ||||
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宇多田ヒカル の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 2012年 - 2016年 | |||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | Virgin Music | |||
プロデュース |
宇多田ヒカル 三宅彰 宇多田照實 | |||
チャート最高順位 | ||||
ゴールドディスク | ||||
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宇多田ヒカル アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
EAN 4988031175255 | ||||
『Fantôme』収録のシングル | ||||
『Fantôme』(ファントーム)は、日本のシンガーソングライター、宇多田ヒカルの6thアルバム。2016年9月28日にUNIVERSAL MUSICのVirgin MusicよりSHM-CDにて発売。
概要
[編集]日本でのオリジナル・スタジオ・アルバムとしては『HEART STATION』以来およそ8年半ぶり、2009年に発表された英語作品『This Is The One』からはおよそ7年半ぶりとなる作品[8][9][10]。
デビュー以来所属していたレコード会社・Virgin Records(旧東芝EMI→EMIミュージック・ジャパン)との契約が翌2017年2月までで満了となり、3月よりソニー・ミュージックレーベルズ傘下内のエピックレコードジャパンへ移籍した為、EMIおよびVirgin Records在籍時代のアルバムとしては本作が最後の作品となった。
アルバムのジャケット写真とアーティスト画像を手がけたのはフランス在住のカメラマン、ジュリアン・ミニョー。宇多田からのオファーを受けて撮影に至った[11]。
アルバムタイトルは、フランス語で「幻」「気配」[12]などを意味する。
通常盤のみ特典なしという形態ながら、異例のロングセラー作品となった。また日本語作品ながら発売時には米iTunesの総合ランキングで6位になるなどの反響がチャートに現れ、米Billboardのワールド・アルバム・チャートで初の1位を獲得した[10]。
2017年CDショップ大賞を受賞。
制作の背景
[編集]このアルバムは、宇多田が2013年に亡くなった母・藤圭子に捧げる作品として、2015年3月から本格的に制作が開始された[13]。アルバムタイトルは、輪廻という視点から「気配」という言葉を採用。それまでのような英語のタイトルを付けるのは違う気がしたが、かといって日本語で思いつく言葉は重過ぎて適当ではないと考え、フランス語で「幻」や「気配」を意味する「Fantôme」を選んだ[14]。「私という存在は母から始まったんだから、彼女の存在を“気配”として感じるのであればそれでいい」という宇多田の思いが込められている[15]。また宇多田はジャケット撮影に際し、母の面影を忠実に再現するため、胸につくまで伸ばしていたロングヘアを大幅にカットした。
制作開始の1年半ほど前から『次のアルバムは日本語で歌うことがテーマ』と公言し、わずかに英語とフランス語が用いられているものの、歌詞はほぼ日本語で書かれている[14]。日本語のポップスで勝負しようと決めていたので、それに合わせて歌い方も変え、言葉をしっかりと伝えるために以前よりも丁寧に歌っている[14]。また日本語の歌は声と歌詞が前面に出てこないと成立しないので、今作ではトラックも極力少なくしている[14]。
ゲスト・アーティストとして、フランク・オーシャンの『blonde』にも参加しているラッパーのKOHHや、オルタナティヴR&BデュオのN.O.R.K.のメンバーとしても知られる小袋成彬といった新鋭とともに、デビュー当初から交流のある椎名林檎も参加している[10]。
レコーディングにはストリングス・アレンジャーとして、シャーデーのアンドリュー・ヘイルの兄弟であるサイモン・ヘイル[注 1]を迎えるなど、日本のミュージシャンとともに、宇多田の活動拠点となっているロンドンのミュージシャンも多く関わっている[10][13]。
「桜流し」を除く全ての曲のレコーディングとミキシングは、U2やアデルやサム・スミスを担当するレコーディング・エンジニアのスティーヴ・フィッツモーリス[注 2]が手掛けている[10][16][17]。ボーカルレコーディングはすべて小森雅仁が担当し、最終的に別録りのボーカルトラックとバッキングトラックをフィッツモーリスがミックスしている[16]。
先行発売されたデジタル・シングル3曲と新曲8曲が収録されている。
各曲解説
[編集]- 道
- 宇多田自身、この曲を「アルバムのメインテーマを担う曲」と位置付けている[18]。
- 俺の彼女
- 男性にとって都合の良い彼女像との格闘が描かれている[19]。
- 花束を君に
- 宇多田が「原点」と語る藤圭子への思いを綴った曲である。しかし国民的な番組(NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』)の主題歌でもあったので、オフコースやチューリップ、休んでいた頃に好んで聴いていたエルトン・ジョンの『Tiny Dancer』(邦題:『可愛いダンサー~マキシンに捧ぐ』/'71年)などをイメージして、色々なリスナーに当てはまるよう普段より間口を広げて作詞をして、軽やかで“開いた”曲を目指した[14]。
- 二時間だけのバカンス
- 客演としてシンガーソングライターの椎名林檎を迎えており、互いにコラボレーションの考えがありながらも長年実現していなかったが、アルバム制作にあたり正式に宇多田が椎名林檎にオファーし、実現した同曲は、「日常と非日常の危うい関係」が表現されている[21]。『rockin'on』の小池宏和はこの曲は、宇多田の活動休止期間について歌った曲と指摘している[19]。
- 忘却
- 客演としてラッパーのKOHHを迎えており、元々は、インストゥルメンタルの曲になる予定だったが、ラップを入れるのはどうかと提案が出たときにディレクターからKOHHを紹介され、互いにファンであったことが分かり、KOHHの参加が決まった[21]。
- ともだち
- 客演として解散したR&Bユニット”N.O.R.K.”のボーカルとして活動後、音楽レーベルTokyo Recordingsを主宰する小袋成彬(OBKR)を迎えており、「同性愛者の同性愛者ではない友達への恋を歌った曲」である[22]。サビの歌詞が出始めた段階で、「あたし1人でひっぱるのはつらい」と宇多田がディレクターに相談したところ、そのディレクターが以前から注目していた小袋を紹介された。彼の曲を聴いて気に入った宇多田は、すぐにコンタクトを取ってもらった[23]。なお、小袋のみ「featuring」ではなく「with」になっているのは、曰く参加度合いの違いであり、宇多田の粋な計らいとのこと[24]。
収録曲
[編集]- 道 (3:36)
- 編曲:宇多田ヒカル
- サントリー食品インターナショナル・サントリー天然水「水の山行ってきた南アルプス」篇CFソング(約6年振りの本人出演CM)[25]。
- 俺の彼女 (5:04)
- 編曲・ストリングスアレンジ:サイモン・ヘイル、宇多田ヒカル
- 花束を君に (4:40)
- 二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎 (4:42)
- 編曲・ストリングスアレンジ:サイモン・ヘイル、宇多田ヒカル
- 「レコチョク」CMソング。
- 人魚 (4:16)
- 編曲:宇多田ヒカル
- 「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」テーマソング(アルバム発売後に発表)[26]。
- ともだち with 小袋成彬 (4:22)
- 編曲・ブラスアレンジ:宇多田ヒカル
- 真夏の通り雨 (5:38)
- 荒野の狼 (4:34)
- 編曲:宇多田ヒカル
- 忘却 featuring KOHH (5:05)
- 作詞・作曲:宇多田ヒカル、Chiba Yuki[注 3] / 編曲:宇多田ヒカル
- 人生最高の日 (3:10)
- 編曲:宇多田ヒカル
- 桜流し (4:40)
- 編曲:宇多田ヒカル
- 6作目の配信限定シングル。カラー・ティ・ジョイ配給映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』テーマソング。
宣伝活動
[編集]本作リリースに先駆け、2016年9月には、4月に配信限定リリースされた「花束を君に」の新たなミュージック・ビデオがYouTubeにて公開され、歌手活動再開後初となる映像出演を果たした[27]。
2016年4月15日*には、「とと姉ちゃん」オープニングの絵を製作した辻恵子の絵による「花束を君に」と、映像監督・柘植泰人による「真夏の通り雨」のミュージクビデオも公開、「真夏の通り雨」は2016年10月にMTV最優秀ビデオ賞を受賞*。9月16日には、椎名林檎との楽曲「二時間だけのバカンス」のミュージックビデオも公開された*。
2016年9月19日にはテレビ朝日系列の音楽番組『ミュージックステーション』30周年記念特番『ウルトラFES 2016』にて音楽活動休止以来、約5年半ぶりの地上波への生出演[28]。スタジオで司会のタモリとの対談を行い[29]、「桜流し」を歌唱した[30]。同月22日にはNHK総合の音楽番組『SONGSスペシャル宇多田ヒカル〜人間・宇多田ヒカル 今『母』を歌う〜』に出演し、「花束を君に」「ともだち」「道」の3曲を披露した。番組では糸井重里と初の対談を行った。また、宇多田の音楽を尊敬しているという井上陽水がVTRで出演し、コメントを送った[31]。なお、番組のナレーションは『とと姉ちゃん』で主演した高畑充希が務めた[32]。同月30日にはCX系列音楽番組『Love music 特別編 宇多田ヒカル 〜ライナーノーツ〜』に出演。女優の長澤まさみ、ラジオDJのクリス・ペプラー、水曜日のカンパネラのコムアイ、ハナレグミからのビデオメッセージに答える形で、アルバムなどについて心境を告白した[33]。この番組の未放送部分を追加した60分の拡大版が、11月12日にフジテレビNEXT ライブ・プレミアムにて放送[34]。10月5日と12日には日本テレビ系列の報道ニュース番組『NEWS ZERO』で、テーマソングを手掛けた「真夏の通り雨」に関してのインタビューを2週間に渡って応じるなど久々のメディアへの出演が決定した[35]。
2016年10月11日から17日まで、本人が出演するラジオ特番『宇多田ヒカルのファントーム・アワー』が全国のAM、FM、短波を含む民放ラジオ101局で放送。放送開始日にはradiko.jpにおいてラジオ番組を放送から1週間聞き直すことができるタイムフリー聴取機能と、現在聴いているラジオ番組を他のユーザーとシェアできるサービス「シェアラジオ」が開始される。シェアラジオ開始にあたり、「ラジオの新時代の扉を開けるにふさわしい特別な番組を作りたい」と計画していた日本民間放送連盟ラジオ委員会が宇多田に白羽の矢を立てたことから、同番組が放送されることとなった。なお、単独アーティストの番組が全国101局で放送されるのはラジオ史上初の試みである[36][37]。
チャートと認定
[編集]チャート(2016年) | 最高 順位 |
---|---|
日本 デイリーチャート (オリコン)[1] | 1 |
日本 週間チャート (オリコン)[3] | 1 |
日本 デジタルアルバムチャート (オリコン)[4] | 1 |
日本 Hot Albums (Billboard JAPAN)[5] | 1 |
日本 Top Albums Sales (Billboard JAPAN)[5] | 1 |
日本 Hot Albums of the Year 2016 (Billboard JAPAN)[6] | 1 |
アメリカ ワールド・アルバム (ビルボード)[38] | 1 |
フランス アルバム・ダウンロード (SNEP)[39] | 64 |
韓国 週間(ガオン)[40] | 47 |
韓国 国際週間(ガオン)[41] | 5 |
チャート成績
[編集]『Fantôme』は、2016年9月28日付けのオリコンデイリーチャートで初登場1位[1]。2016年10月10日付けのオリコン週間チャートで初登場1位を記録。アルバムでの首位獲得は『Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2』以来、5年10か月ぶり通算8作目。オリジナル作品としては、デビュー・アルバム『First Love』から6作連続6作目となった[3]。11月14日付けよりオリコンが新たに開始したデジタルアルバムチャートにおいても、第1位を記録している[4]。2016年10月10日付けのBillboard JAPAN Hot Albums、Top Albums Salesで初登場1位[5]となり、年間アルバムチャートでも年間1位を記録した[6]。
iTunes Storeでは、日本、フィンランド、スロベニアと7つのアジアの地域で初登場1位を獲得。アメリカ合衆国、オーストラリア、カナダ、スウェーデン、ニュージランドと他6か国で上位10位以内に入り、イギリスを含む5つの国で上位20位以内に入った。オンラインメディアによると、これは宇多田の作品の中で最も国際的に成功を収めたアルバムであり、2004年の『エキソドス』、2009年の『ディス・イズ・ザ・ワン』を超える成績である[42][43][44]。
フランスのアルバム・ダウンロード・チャートで初登場64位を記録。宇多田のアルバムが、アジア圏とアメリカ合衆国以外のチャートに入るのは、これが初[39]。
批評家からの反応
[編集]音楽評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
encore | 肯定的[45] |
MANTANWEB | 肯定的[46] |
ABS-CBN | 9.5/10[47] |
MuuMuse | 肯定的[48] |
『Fantôme』は、複数の音楽批評家から肯定的評価を与えられた。USENの音楽サイトencoreの清水浩司は、アルバム最大の特徴は作品全体を漂う「死と生の匂い」だと述べている。死の要素は想像よりも遥かに濃く、深く、作品を支配しているが、本作が素晴らしいのは、それを宇多田が音楽的に高次元のレベルで昇華しており、「こんなに心地よく、美しいポップスの中で死というものを捉えた作品は近年の日本では聴いたことがない」とコメント。更に、本作は「日常生活でも聴ける優れたポップアルバム」になっているという点が非常に大事だと語った[45]。MANTANWEBの水白京は、随所に宇多田の藤圭子への思いやいとしさ、葛藤という感情が見られるが、「結婚・出産を経て自らも母となったその歌声はどこまでも穏やかで、心の陰影をそっとなぞるような優しさとしなやかさをにじませる。」とコメント[46]。
ライターのカレン・フローレンスは、ABS-CBNニュースに寄稿して、最高のトラックとして「忘却」「二時間だけのバカンス」「道」を挙げ、このアルバムを彼女の「これまでで最高のアルバム」と評価した。加えてフローレンスは、「宇多田はアルバムの為に身も心も注ぐことで知られている。『Fantôme』は本物の音が彼女がアーティストとして大幅に成熟したことを示している。」とコメントした[47]。MuuMuseのブラッドリー・スターンは、最も「親しみやすく」「喜ばしい」リリースであり、「彼女の作品の中で最も巧妙で脆弱な作品」とコメントした。彼は宇多田の芸術的手腕に敬意を表し、「ともだち」「俺の彼女」「人魚」といった曲の中で、母の死に言及したことやLGBTコミュニティへの支持を表明したことを称賛した[48]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “Oricon Daily Albums Chart”. ORICON STYLE (29 September 2016). 2016年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月29日閲覧。
- ^ “宇多田、復帰作がV4達成 女性オリジナル作品9年ぶり”. ORICON STYLE 2016年12月17日閲覧。
- ^ a b c “10/10付週間アルバムランキング1位は宇多田ヒカルの『Fantome』”. ORICON STYLE 2016年10月5日閲覧。
- ^ a b c “オリコン 新ランキング発表 アルバムDL数を集計…初回首位は宇多田ヒカル”. ORICON STYLE 2016年11月10日閲覧。
- ^ a b c d e “【ビルボード】宇多田ヒカル『Fantome』、セールス・DLともに1位で総合ALチャート制覇!”. Billboard JAPAN 2016年10月5日閲覧。
- ^ a b c 【ビルボード年間Hot Albums】4週連続1位を獲得した宇多田ヒカル『Fantome』が総合AL年間1位、宇多田からコメント到着,2016年12月8日
- ^ オリコン10月度月間ランキング 2016年12月17日閲覧
- ^ “宇多田ヒカル、本格活動再開を告げる8年半ぶりオリジナルアルバム”. ナタリー 2016年7月8日閲覧。
- ^ “宇多田ヒカル8年ぶりフルアルバムは11曲収録の「Fantome」”. ナタリー 2016年8月9日閲覧。
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- ^ “宇多田ヒカル、8年半ぶりのニューアルバム詳細を発表!タイトルは『Fantôme』”. rockin'on. (2016年8月9日)
- ^ “宇多田ヒカル、8年半ぶりアルバムのタイトルは「Fantome」”. サンケイスポーツ. (2016年8月9日)
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- ^ a b c d e Va net (25 September 2016). "宇多田ヒカル". T-SITE (Interview). Interviewed by 内田正樹. TSUTAYA . 2018年7月5日閲覧。
- ^ 宇多田ヒカル. "特集 宇多田ヒカル最新作『Fantôme』宇多田ヒカル特集Vol.2―― インタビュー前編" (Interview). Interviewed by 内田正樹. 2016年9月30日閲覧。
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: 不明な引数|program=
は無視されます。 (説明) - ^ a b “宇多田ヒカルのニューアルバム『初恋』を手掛けたグラミー受賞エンジニア、スティーヴ・フィッツモーリスが語る『初恋』の音作り”. mora (2018年6月27日). 2018年7月5日閲覧。
- ^ “宇多田ヒカル『Fantôme』、国内外で大反響ーーグローバルな音楽シーンとの“同時代性”を読む (2ページ目)”. Real Sound (2016年10月3日). 2018年7月5日閲覧。
- ^ “NHK『SONGSスペシャル「宇多田ヒカル〜人間・宇多田ヒカル 今“母”を歌う」』を観て思うこと”. rockin'on. (2016年9月23日)
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- ^ “宇多田ヒカル「Fantôme」幻の収録曲?”. J-WAVE NEWS. (2017年3月25日)
- ^ a b “宇多田ヒカル最新アルバムに椎名林檎、KOHH、小袋成彬が参加”. ナタリー. (2016年9月16日)
- ^ “宇多田ヒカル「ともだち」への参加で一躍話題に。小袋成彬 (OBKR)の来歴と魅力に迫る!”. utalabo. (2016年9月)
- ^ “宇多田ヒカルのニューALに椎名林檎、小袋成彬、KOHH参加”. BARKS. (2016年9月16日)
- ^ “25歳の音楽家小袋成彬、コラボした宇多田ヒカルを語る”. J-WAVE NEWS. (2017年1月7日)
- ^ “宇多田ヒカル「サントリー天然水」で6年ぶりCM出演、南アルプスで登山ロケ。”. ナタリー 2016年9月21日閲覧。
- ^ “宇多田ヒカル、最新作収録曲「人魚」が美術展テーマソングに”. ナタリー. 2016年10月27日閲覧。
- ^ “宇多田ヒカル、活動再開後初の映像出演は「花束を君に」新MV公開。”. ナタリー 2016年9月2日閲覧。
- ^ “Mステ30周年特番に宇多田ヒカル、尾崎裕哉、浜崎あゆみ、福山雅治ら出演。”. ナタリー 2016年9月9日閲覧。
- ^ “宇多田ヒカル「復帰してよかった」タモリがMステ初登場時を称賛”. スポーツニッポン 2016年9月19日閲覧。
- ^ “宇多田ヒカル「6年間歌っていなかった」曲作りを登山に例える”. MusicVoice 2016年9月20日閲覧。
- ^ “井上陽水 「SONGS」にVTRで出演し宇多田ヒカルを絶賛”. Livedoor ニュース 2016年9月22日閲覧。
- ^ “宇多田ヒカル、活動休止の経緯や創作活動語る……今夜のNHK『SONGS』”. RBB TODAY 2016年9月23日閲覧。
- ^ “宇多田ヒカル、海外に移住して思い出した日本語の美しさ”. スポーツ報知 2016年10月1日閲覧。
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- ^ “宇多田ヒカル、アーティスト活動再開後初のテレビ出演が決定。”. ナタリー 2016年9月5日閲覧。
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- ^ “宇多田ヒカルのラジオ特番が全国AM/FM/短波 民放101局にてO.A決定”. OKMusic 2016年9月26日閲覧。
- ^ “Billboard World Albums (October 15, 2016)” (English). Billboard. October 4, 2016閲覧。
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- ^ http://gaonchart.co.kr/main/section/chart/album.gaon?termGbn=week&hitYear=2016&targetTime=41&nationGbn=T
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- ^ Arama! Japan Staff (30 September 2016). “Utada is shook Fantôme is charting better in the US than her English albums ever did”. Arama! Japan. September 30, 2016閲覧。
- ^ Anime News Network Staff (30 September 2016). “Hikaru Utada's New Fantôme Album Debuts at #6 on U.S. iTunes Chart”. Anime News Network. September 30, 2016閲覧。
- ^ a b “特集 宇多田ヒカル最新作『Fantôme』宇多田ヒカル特集Vol.1――『Fantôme』ディスクレビュー”. encore 2016年9月23日閲覧。
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- ^ a b Flores, Karen (October 5, 2016). “Review: 'Fantome' is Utada Hikaru’s best album yet”. ABS-CBN News. October 7, 2016閲覧。
- ^ a b Stern, Bradley (September 28, 2016). “‘Fantome’: Utada Hikaru Returns from Her Hiatus Heartbroken, But Hopeful (Album Review)”. MuuMuse. October 7, 2016閲覧。
外部リンク
[編集]初恋
[編集]『初恋』 | ||||
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宇多田ヒカル の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
2017年(#2, 5, 10)[注 1] 2018年(#1, 3, 4, 6-9, 11, 12)[注 1] | |||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | エピックレコードジャパン | |||
プロデュース | 宇多田ヒカル | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
プラチナ(日本レコード協会) | ||||
宇多田ヒカル アルバム 年表 | ||||
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『初恋』収録のシングル | ||||
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『初恋』(はつこい)は、日本のシンガーソングライター・宇多田ヒカルの7thアルバム。2018年6月27日にエピックレコードジャパンより発売。
背景
[編集]デビュー20周年のアニバーサリー・イヤーにリリースされた本作は、前作『Fantôme』から約1年9ヶ月ぶり、レーベルを移籍してからは初となるオリジナル・アルバム[2]。タイトルの由来としては、「初恋」が完成し、アルバムタイトルを考えていた際、「『初恋』で良いんじゃないだろうか?」とふと思った所からタイトルが決まった[3]。またアルバムタイトルが日本語で綴られたのは初めて[4]。5曲の配信シングルを含む全12曲を収録し、アルバムのジャケット写真はニューヨークを拠点に活動する日本人フォトグラファー、Takayの撮り下ろしによるもの[2]。オリコンはこのアルバムジャケット写真を「金字塔作品」である『First Love』のそれを彷彿とさせると指摘している[5]。また、「First Love」は和訳するとこれもまた「初恋」で、本アルバムと意味が全く同じになる。
レコーディングは、RAK STUDIOSやエアーといったロンドンの一流スタジオで行われた[6]。レコーディングの行程はスティーヴ・フィッツモーリスがバンドの演奏をレコーディングして、小森雅仁が担当する宇多田のボーカル録りの後、最後にフィッツモーリスがミックスするのが基本[6]。レコーディングのやり方は宇多田が持ち込むベーシックなデモ曲[注 2]を基にスタジオで曲を仕上げ、バンドと一気にライブ演奏で2、3回録るというもので、この潔い手法には明確なビジョン、良し悪しを瞬時にジャッジする決断が必要であり、ボーカル以外の録音にも必ず立ち会う宇多田のものづくりの姿勢とともに、参加したミュージシャンやスタッフたちから絶賛されている[6][7]。
構成
[編集]前作『Fantôme』で客演した小袋成彬が、今作では作曲とアレンジで参加している[4]。またサム・スミスやアリシア・キーズのストリングス・アレンジを手掛けるサイモン・ヘイルも前作に引き続き参加している[8]。収録曲の「Too Proud featuring Jevon」ではUKの若手シンガー/ラッパーのJevonと男女の思いのすれ違いを描くエモーショナルなデュエットを繰り広げている[4]。
サウンド面ではストリングスアレンジを含めた生のバンド演奏とプログラミングされたサウンドが効果的に用いられ、様々な手法で宇多田の「当たり前ではない、個人の特別な経験」を音像化している[4][6]。演奏陣にはロバート・グラスパーやディアンジェロなど、アメリカのみならず世界中から圧倒的な支持を集めるクリス・デイヴ(ドラム)、サム・スミスのツアーメンバーでもあるルーベン・ジェームス(ピアノ)、エミリー・サンデーやメアリー・J・ブライジ、サム・スミスとの仕事で知られるジョディ・ミリナー(ベース)、ベン・パーカー(ギター)など世界中の名うてのセッション・ミュージシャンが並び、配信曲にも参加していたドラマー/プロデューサーのクリス・デイヴは12曲中8曲で演奏してアルバムの屋台骨を担う活躍を見せている[4][6][7]。ストリングスにも『Fantôme』以降の宇多田作品でお馴染みの面々が起用されている[7]。レコーディング・エンジニアは2人。1人目は前作から引き続きエンジニアを務め、ペット・ショップ・ボーイズ、スティング、U2、デペッシュ・モード、近年ではサム・スミスの大ヒット曲「Stay with me」などを手掛け、グラミー賞受賞経験もあるスティーヴ・フィッツモーリスで、彼がサウンドを録音&ミックス・ダウンでまとめ上げた[6]。もう1人は全曲のボーカルレコーディングを担当している小森雅仁[6]。
楽曲解説
[編集]- 誓い
- 本楽曲は『KINGDOM HEARTS III』のエンディングテーマのタイアップがついており、そのトレーラーにて一部が公開されている。
- 宇多田はこの曲に関して「『KINGDOM HEARTS III』で曲の一部が公開されたんですけど、その際、「リズム感がよく分からない」、「どう拍子を取れば良いか、難しい」って声や反応が多くて、私自身、単純明快な6/8拍子のつもりで制作していた分、とても驚きましたね。それで、改めて自分のアレンジ、プログラミングの仕方がかなり独特で、それらが複雑化させてることに気付いて、これらは誰もがそう感じられるものではなかったんだなって思いましたね。今回のアルバムは大半のドラムをクリス(クリス・デイヴ)に委ねてるんですが、これが彼でなければ、おそらくこの曲はちゃんと成り立たなかったかもしれないですね。」と語っている[9]。
- また、クリス・デイヴに参加のオファーを出す切っ掛けとなったのは、この曲であったと言う[9]。
- Too Proud featuring Jevon
- 宇多田は、本楽曲に関して、今回のアルバムの中でもかなり気に入っている楽曲であると言い、曲を作る前に最初に設定を考えておき、それを基に一気に書き上げたのだと言う。曲としては「セックスレス」を題材についてであり、それを男女双方の視点から描いた曲であるのとの事であり、この楽曲を制作しようと思い立った経緯としては、日本では特にセックスレスになることが多いと言う事実を知ったことがきっかけとなったそうで、「信頼のおける相手から、意図していなかったとは言え、傷付けたり、傷付けられたり、受け入れられなかったとしても、自分の中で自尊心がちゃんとあれば、ネガティブな考えにならずに相手と向き合うことが出来ると思ってるんです。けど、そこに怖いとか、臆病になってしまいがちな空気が今の日本にはあるように思えるんです。」と語っている[10]。
- Jevonとのフィーチャリングをした経緯については、「センスを信頼する周りの人に好きなラッパーを訊いたところ、彼の名が挙がってきまして、やんちゃなところがありながらも、確かな品性も兼揃えている所に好感を抱いて、「この人だ。」とほぼ直感に近い感じでオファーしたんです。」と語っている[10]。
- Good Night
- この曲は8月公開のアニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』の主題歌としてのタイアップがついており、“始まり”と“終わり”を題材とした曲となっている[10]。
- 宇多田は本作のオファーを受けた際、当初、映画制作者サイドから「登場人物のお姉さん目線の曲を書いて欲しい」とお願いをされていたが、いざ原作を読んだ所、主人公の少年(アオヤマ)の目線で作りたいと思うようになり、「容易には理解しきれない謎とミステリアスな雰囲気を持ち合わせる年上の女性が忽然と姿を消し、ただただ取り残されてしまった少年」と言うシチュエーションに気付き、自分にとっての得意分野だと一気に歌詞が思い付いて書き上げたのだと言う[10]。
- パクチーの唄
- 宇多田曰く、本アルバムの製作より10年ほど前から存在して、ずっと温めていた曲であるとの事で曲として、どうまとめ上げようか分からないままの状態であったそうであり、当時小袋成彬と、彼自身のアルバムを共同で制作しており、その中でひょんな事からこの楽曲の話に入り、実際に小袋の前で披露した際、当初は、困惑されたものの、小袋からのアイディアと発想を盛り込んだことでようやく完成させられたのだと言う。また、タイトルの由来としては、宇多田本人がパクチーが好きで、様々な料理にふんだんに取り入れていたことからの由来であるとのこと[10]。
- 夕凪
- 前作『Fantôme』の頃から既に存在していた楽曲で、本人曰く作詞では、非常に苦労をして製作したそうであり、本当は『Fantôme』に収録する予定で製作されていたが、上手く落とし込む事が出来ず、保留状態となっていたとのことで、「これは、『Fantôme』に収録された「人魚」の頃まで自分を一旦戻して、その延長線上で作らないと完成させられないと覚悟を決めましたね。」と語っている[10]
- 嫉妬されるべき人生
- この楽曲は全体的に小説的な要素を多分に含んだ歌詞に仕上がっている。
- 宇多田にとっての理想的なカップル像をイメージしながら作ったそうであり、「パーソナルのような要素を含みながらもフィクション性の強い、どちらかと言えば、私小説に近い歌詞に仕上がってますね」と語っている[10]。
収録曲
[編集]- Play A Love Song(4:12)
- 9作目の配信限定シングル
- サントリー 南アルプススパークリング 「SWITCH & SPARKLING」CMソング
- あなた(4:37)
- ストリングス/ブラスアレンジ:宇多田ヒカル(ブラス&ストリングス)・Simon Hale(ストリングス)
- 8作目の配信限定シングル
- 映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」主題歌
- ソニー「ノイキャン・ワイヤレス」CMソング
- 初恋(4:40)
- ストリングスアレンジ:宇多田ヒカル・Simon Hale(ストリングス)
- 10作目の配信限定シングルであり、本作の表題曲でもある
- TBS系ドラマ「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」イメージソング
- 誓い(4:33)
- ストリングスアレンジ:宇多田ヒカル・Simon Hale(ストリングス)
- スクウェア・エニックス「キングダム ハーツIII」主題歌
- 後に22ndシングル「Face My Fears」のカップリングとしてリカット収録された
- Forevermore(4:53)
- ストリングスアレンジ:宇多田ヒカル・Simon Hale(ストリングス)
- 7作目の配信限定シングル
- TBS系ドラマ「ごめん、愛してる」主題歌
- Too Proud featuring Jevon(4:41)
- 作詞:宇多田ヒカル・Jevon Ellis 作曲:宇多田ヒカル・Jevon Ellis 編曲:宇多田ヒカル・小袋成彬
- 後に本作をリミックスアレンジした「Too Proud featuring XZT, Suboi, EK (L1 Remix)」が配信限定で発売された。
- Good Night(4:22)
- ストリングスアレンジ:宇多田ヒカル・Simon Hale(ストリングス)
- アニメーション映画「ペンギン・ハイウェイ」主題歌
- パクチーの唄(3:42)
- ブラスアレンジ:宇多田ヒカル
- 作曲:宇多田ヒカル・小袋成彬
- 残り香(3:36)
- 大空で抱きしめて(4:34)
- ストリングスアレンジ:宇多田ヒカル・Simon Hale(ストリングス)
- 6作目の配信限定シングル
- サントリー食品インターナショナル「サントリー天然水」「水の山行ってきた 奥大山」編CMソング
- 夕凪(4:44)
- ストリングスアレンジ:宇多田ヒカル・Simon Hale(ストリングス)
- 嫉妬されるべき人生(4:48)
- ストリングスアレンジ:宇多田ヒカル・Simon Hale(ストリングス)
- 映画「パラレルワールド・ラブストーリー」主題歌
批評家の反応
[編集]専門評論家によるレビュー | |
---|---|
レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
rockin'on | 肯定的[11] |
MANTANWEB | 肯定的[12] |
週刊朝日 | 肯定的[13] |
ロッキング・オンの高橋智樹は、「生きることそのものの奇跡と畏怖を描ききった傑作。」と称賛した[11]。MANTANWEBの水白京は、さまざまな瞬間、節目における心情を表現した曲、生活感のある楽曲など一くくりにできない人間の情緒を浮き彫りにしているとコメント。「率直で、時に生々しいまでの作り手の感情が見え隠れする……。」、それが聴き手にとってもリアルに響き、共鳴するであろう楽曲たちだと批評した[12]。音楽評論家の小倉エージは、「週刊朝日」の連載において、「ファルセットが醸す不安感。“孤独”な内面をうかがわせる“陰り”のあるたたずまい。一方で、明快でリズミック、ストリングスを配したドラマチックな展開」と批評。私小説的な側面を見せつつ、まだ「半分、青い。」、そのあたりが彼女の魅力であり、たっぷりと伸びしろもあると人気ドラマのタイトルを引用して、宇多田のさらなる飛躍に期待を込めた[13]。
チャート成績
[編集]Billboard Japanのアルバム・セールス・チャートTop Albums Salesでは、初動3日間で130,557枚、その後約7万枚売り伸ばして初週累計で207,263枚で、2018年7月9日付けのチャートで初登場首位を獲得[14]。同総合アルバム・チャートHot Albumsでは、同日付けのチャートで初登場首位を獲得。フィジカル、ダウンロード、ルックアップでも1位を獲得し、総合アルバム・チャートを構成する全指標を完全制覇する形で総合首位を獲得した。これは、2017年11月13日付の米津玄師『BOOTLEG』以来、2018年では初となる快挙だった[15]。発売から2週目でさらに50,468枚を売り上げてフィジカル・セールス1位、ダウンロード、ルックアップでも1位を獲得し、前週に引き続き2位以下に大きな差をつける形で2週連続総合首位を獲得した[16]。7月23日付でフィジカル・セールスは1つ順位を落としたものの、ダウンロードで1位、ルックアップで1位と、この2指標では初登場から首位を堅守し、総合3週連続首位を獲得した。Hot Albumsでの3週連続首位獲得は、2017年11月20日付に初登場した安室奈美恵「Finally」(2016年Hot Albums年間首位アルバム)以来[17]。
オリコンの2018年7月9月付けの週間アルバムランキングで初登場首位を獲得。これによりアルバム1位獲得作品は通算9作目。1stアルバムから続く「オリジナル盤による1stからの連続1位獲得作品数」を7作連続とし、これまで6作で並んでいたBoAを上回り、女性ソロアーティスト歴代単独2位となった(同歴代1位は浜崎あゆみの9作連続)。また、2018年度のソロアーティストのアルバム初週最高売上を記録した[18]。 同日付けの週間デジタルアルバムランキングでも初登場首位を獲得。この2つのランキングの同時首位獲得は、秦基博、桑田佳祐、米津玄師に次いで史上4作目で、女性ソロアーティスト作品としては史上初であった[19]。
日本国外ではiTunesで全米のリアルタイムランキングで総合アルバムチャート最高位4位を記録したほか、日本を含む32ヶ国・地域でランクインし、J-POP/Worldのジャンルで日本を含め21ヶ国で1位を獲得した[20]。
チャート(2018年) | 最高 順位 |
---|---|
フランス デジタル・アルバム・チャート(SNEP)[21] | 49 |
Japan Top Albums Sales(Billboard)[22] | 1 |
Japan Hot Albums(Billboard)[23] | 1 |
Japan Download Albums(Billboard)[24] | 1 |
日本 週間アルバム(オリコン)[25] | 1 |
日本 週間デジタルアルバム(オリコン)[19] | 1 |
韓国 国際週間(ガオン)[26] | 4 |
アメリカ ワールド・アルバム(Billboard)[27] | 3 |
アメリカ トップ・アルバム・セールス(Billboard)[28] | 77 |
プロモーション
[編集]アルバムのプロモーション企画として、収録曲「パクチーの唄」を海外アーティスト「Superorganism」[注 3]がカヴァーし、YouTubeにて公開[29]。またBuzzFeed Japanが運営する料理動画メディア・Tasty Japanとのコラボレーションによる4種のレシピ動画を配信し[注 4]、全国5都市で展開されるアルバム発売記念の期間限定コラボカフェではTasty Japanオリジナルレシピによるドリンクやフードが提供された[30]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “Release group “初恋” by 宇多田ヒカル” (英語). MusicBrainz. 2020年3月30日閲覧。
- ^ a b “宇多田ヒカル、7thアルバム『初恋』全容を発表+『ペンギン・ハイウェイ』主題歌決定”. BARKS (2018年5月16日). 2018年6月28日閲覧。
- ^ Rakuten Books デビュー20周年に放つ7枚目のオリジナルアルバム インタビュー
- ^ a b c d e “今週の一枚 宇多田ヒカル『初恋』”. rockinon.com (2018年6月28日). 2018年7月3日閲覧。
- ^ “宇多田ヒカル新作ジャケ写は金字塔作品ほうふつ 6年越し「パクチーの唄」収録も判明”. オリコン (2018年5月16日). 2018年7月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g “宇多田ヒカルのニューアルバム『初恋』を手掛けたグラミー受賞エンジニア、スティーヴ・フィッツモーリスが語る『初恋』の音作り”. mora (2018年6月27日). 2018年6月28日閲覧。
- ^ a b c “宇多田ヒカル デビュー20年目突入。レーベル移籍後の意欲的活動を徹底検証”. エンタメステーション. ソニー・ミュージックエンタテインメント (2017年12月10日). 2018年6月28日閲覧。
- ^ “圧倒的な女性支持を集めるアリシア・キーズから、日米の今を分析(2ページ目)”. CINRA.NET (2016年12月2日). 2018年7月3日閲覧。
- ^ a b “宇多田ヒカル Real Sound 『初恋』インタビュー 宇多田ヒカルが語る、“二度目の初恋” 「すべての物事は始まりでもあり終わりでもある」”. 2020年5月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g “【宇多田ヒカル インタビュー】デビュー20周年を飾る“二度目の初恋”” (2018年6月27日 10:00). 2020年5月13日閲覧。
- ^ a b “「生きること」の奇跡と畏怖”. rockinon.com (2018年6月30日). 2018年7月3日閲覧。
- ^ a b “注目の新譜:宇多田ヒカル「初恋」 20周年を飾る7枚目のアルバム ドラマ曲など話題曲満載”. MANTANWEB (2018年6月28日). 2018年7月3日閲覧。
- ^ a b “宇多田ヒカルは半分、青い。新作『初恋』はデビュー作『First Love』とどう違う?”. AERA dot. (2018年7月6日). 2018年7月7日閲覧。
- ^ “【ビルボード】宇多田ヒカル『初恋』が207,263枚を売り上げアルバム・セールス首位”. Billboard Japan (2018年7月2日). 2018年7月5日閲覧。
- ^ “【ビルボード】宇多田ヒカル『初恋』が総合アルバム完全制覇 2018年初の快挙”. Billboard Japan (2018年7月2日). 2018年7月5日閲覧。
- ^ “【ビルボード】宇多田ヒカル『初恋』が総合アルバム2連覇 過去作もチャート上昇”. Billboard Japan (2018年7月11日). 2018年7月14日閲覧。
- ^ “【ビルボード】宇多田ヒカル『初恋』が総合アルバム3週連続で首位 関ジャニ∞『GR8EST』が再浮上”. Billboard Japan (2018年7月18日). 2018年7月22日閲覧。
- ^ “【オリコン】宇多田ヒカル、1stから7作連続首位 今年度ソロアーティストのアルバム最高初週売上”. オリコン (2018年7月3日). 2018年7月5日閲覧。
- ^ a b “【オリコン】宇多田ヒカル、女性ソロアーティスト初のCD&デジタルアルバム同時2冠”. オリコン (2018年7月4日). 2018年7月5日閲覧。
- ^ “宇多田ヒカル、アルバム『初恋』が国内外の複数チャートで首位獲得”. rockinon.com (2018年6月28日). 2018年7月3日閲覧。
- ^ Le Top de la semaine Top Albums Téléchargés - SNEP (in French). Syndicat National de l'Édition Phonographique. Retrieved July 3, 2018.
- ^ “Billboard Japan Top Albums Sales”. Billboard Japan (2017年7月2日). 2018年7月5日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Top single sales”. Billboard Japan (2018年7月2日). 2018年6月29日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Download Albums”. Billboard Japan (2018年7月2日). 2018年6月29日閲覧。
- ^ “7/9付週間アルバムランキング1位は宇多田ヒカルの『初恋』”. オリコン (2018年7月4日). 2018年7月5日閲覧。
- ^ 2018년 31주차 Album Chart ガオンチャート. 2018年8月11日閲覧。
- ^ “Billboard World Albums July 7, 2018)” (English). Billboard. 2018年7月3日閲覧。
- ^ “Utada Hikaru Chart History” (English). Billboard. 2018年7月6日閲覧。
- ^ “アルバム「初恋」収録楽曲「パクチーの唄」を“Superorganism”がカヴァー!”. ソニーミュージック オフィシャルサイト. (2018年6月27日)
- ^ “Tasty Japanと宇多田ヒカル 7th Album『初恋』がコラボ”. PR TIMES. (2018年6月27日)
Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1
[編集]- time will tell(5:26)
- 1stシングル
- 編曲:森俊之、磯村淳
- Automatic(5:12)
- Movin' on without you(4:41)
- 2ndシングル
- 編曲:村山晋一郎
- First Love(4:19)
- 3rdシングル
- 編曲:河野圭
- Addicted To You [UP-IN-HEAVEN MIX](5:20)
- 4thシングル
- 編曲:ジミー・ジャム&テリー・ルイス
- Wait & See 〜リスク〜(4:00)
- 5thシングル
- 編曲:ジミー・ジャム&テリー・ルイス、宇多田ヒカル
- For You(5:25)
- 6thシングル
- 編曲:河野圭
- タイム・リミット(4:56)
- 6thシングル
- 編曲:ロドニー・ジャーキンス、宇多田ヒカル
- Can You Keep A Secret?(5:10)
- 7thシングル
- 編曲:西平彰
- FINAL DISTANCE(5:40)
- 8thシングル
- 編曲:河野圭、宇多田ヒカル
- String Arrangement:斎藤ネコ
- traveling(5:15)
- 9thシングル
- 河野圭、宇多田ヒカル
- 光(5:02)
- 10thシングル
- 編曲:河野圭、宇多田ヒカル
- SAKURAドロップス(5:08)
- 11thシングル
- 編曲:宇多田ヒカル、河野圭
- Letters(4:48)
- 11thシングル
- 編曲:河野圭、宇多田ヒカル
- COLORS(4:00)
- 12thシングル
- 編曲:宇多田ヒカル、河野圭
Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2
[編集]- 全曲作詞・作曲・編曲:宇多田ヒカル(特記以外)
Disc1
[編集]- Prisoner Of Love(4:46)
- 21stシングル
- 編曲:宇多田ヒカル&富田譲(ストリングスアレンジ)
- Stay Gold(5:15)
- 20thシングル
- HEART STATION(4:37)
- 20thシングル
- Kiss & Cry(5:07)
- 19thシングル
- Beautiful World(5:17)
- 19thシングル
- Flavor Of Life -Ballad Version-(5:26)
- 18thシングル
- 編曲:宇多田ヒカル(編曲、ストリングスアレンジ)、Alexis Smith(編曲)、冨田謙(編曲、ストリングスアレンジ、山本拓夫(ストリングスアレンジ)
- ぼくはくま(2:24)
- 17thシングル
- 編曲:冨田謙、宇多田ヒカル
- This Is Love(4:58)
- 4thアルバム『ULTRA BLUE』収録曲
- Keep Tryin'(4:55)
- 16thシングル
- Passion(4:44)
- 15thシングル
- Be My Last(4:32)
- 14thシングル
- 誰かの願いが叶うころ(4:28)
- 13thシングル
- Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-(5:09)
- 配信限定シングル
Disc2
[編集]- 嵐の女神(4:16)
- Show Me Love (Not A Dream)(4:17)
- 編曲:宇多田ヒカル、Matt Rohde
- Goodbye Happiness(5:21)
- Hymne à l'amour 〜愛のアンセム〜(6:29)
- Can't Wait 'Til Christmas(3:44)
DVD
[編集]※予約購入者特典
- Goodbye Happiness(5:13)
- ミュージックビデオ