利用者:Water & RAINBOW/下書き11 鬼束ちひろ
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[編集]鬼束ちひろ
[編集]REQUIEM AND SILENCE
[編集]『REQUIEM AND SILENCE』 | ||||
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鬼束ちひろ の ベスト・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 2000年-2020年 | |||
ジャンル | J-POP、ロック | |||
レーベル | ビクターエンタテインメント | |||
チャート最高順位 | ||||
鬼束ちひろ アルバム 年表 | ||||
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『REQUIEM AND SILENCE』収録のシングル | ||||
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『REQUIEM AND SILENCE』(レクイエム・アンド・サイレンス)は日本の歌手鬼束ちひろのベスト・アルバム
解説
[編集]ベスト・アルバムとしては2013年発売の『GOOD BYE TRAIN 〜ALL TIME BEST 2000-2013』より約6年半ぶりとなる。
鬼束のデビュー20周年を記念して発売される自信初のオール・タイム・ベスト・アルバムとなり、プレミアム・コレクターズ・エディション/完全生産限定盤、初回限定盤、通常盤の三形態で発売され、それぞれ封入されるCD枚数と、収録曲、ジャケットが異なる。
通常盤を除く全形態通してそれぞれのディスクにはタイトルが割り当てられており、完全生産限定盤、初回限定盤のHALLELUJAHとUNIVERSEは、同一の収録曲になるが、完全生産限定盤の方には鬼束自身がシングル、アルバムの中から選考した楽曲が収録された裏ベストとしてENCOREと[4]、これまで発表された楽曲のインストゥルメンタル集となっており、こちらにはこれまでシングルに収録されなかった楽曲のインストゥルメンタルが収録されたTESTIMONYが付属されている[4]。4枚ともに高音質SHM-CD仕様となっており、さらには撮り下ろされた写真や、羽毛田丈史との対談等が収録されたスペシャルブックレットが封入。
初回限定盤の方は、全シングルの29曲が収録されており、こちらにはENCOREのディスクや、インストゥルメンタルが収録されたTESTIMONYのディスクは付属されていない。
通常盤の方は、こちらも鬼束自身がシングルからセレクトした全部で14曲の楽曲が収録されている。
「End of the world」は配信限定シングルでのミックスではなく、新たにボーカルをレコーディングし直されたものが収録されている[4]。また、「書きかけの手紙」は本作のために書き下ろされた新曲となっている[4]。
製作背景
[編集]本作は鬼束のデビュー20周年を記念して発売されたベスト・アルバムとなり、鬼束は本作に関して「歌手としてデビューさせていただいて、今年20周年を迎えられた事に関しては、その全てが走馬灯のように感じることが多かったし、自分としては100年ほど時間を掛けてようやくここに至れりって言う気がしますね。普段、自分の曲を聴き返す事はないんですが、ふと振り返ると「自分の子供がたくさんいたんだな」と言えますし、ひとつ確実なのはずっと感覚で曲を作ってきていたという事で、色や温度、匂いとか情景を足掛かりに五感全てをフル活用しながら、書いてきた感じですね。タイトルに関しては、普段、アレンジと曲名、アルバム名の最終的な判断は基本、ディレクターの方に任せる形を取っていました。私はあくまでも、作詞、作曲、歌をやらせていただいていただけで。けど、このアルバムに関しては、私で決めさせて頂いたんですよ。私は、音楽で人は救えない、って思ってるんです。明日を生きられるか、生活していけるか、って人にはそれを聴く余裕すらないと思うんですよね。ただ、報われない救われない気持ちを癒して浄化する手助けなら出来るんじゃないだろうかとは思います。以前、私の歌を聴くと別れた相手の事を思い出しますって、言われたことがあって。そんな叶うことのなかった思いに寄り添い、祈りを捧げる、ってことを言葉にするなら、『鎮魂歌=REQUIEM』って事になるのかな。ただ、現時点で辿り着いたのが、その言葉であると言う状態なので、また時間が経てば、かわっていけもしれないんですが。『SILENCE』は個人的に響きが良くて、好きな言葉だったし、歌詞にもよく使う言葉だったから、採用させて貰った次第ですね。」と語っている[5]。
楽曲解説
[編集]- 書きかけの手紙
- 本作にて初収録となる新曲であり、鬼束曰く、「普段は抽象的歌詞が大半を占めるけど、この曲はそれらと違ってとてもストレートな歌詞が特徴でして、私自身の事を初めて形とした曲ですね」とのこと。さらに鬼束は「ベスト・アルバムに新曲を入れるんだったら、出来る限りストレートかつ赤裸々な曲が良いなと思って、それなら、この曲を除いて他にない、って思いました。サビのフレーズに『まともじゃなくても、それでいい』と言う感じの歌詞を入れたんですが、これは実際に友人から言われた言葉を入れてあるんです。私は昔から、ずっと『普通になれなかった、なり損ねた』と感じていて、その事がコンプレックスになって怖く思いながら、生きていたんです。時には泣いたりもしました。けど、その友人から『そのままでいい、まともになる必要なんかないよ。』って言って貰えて、それが歌手としてデビューして20年で一番嬉しく思えた言葉なんです。この曲を編曲した坂本さんの手腕は素晴らしいものでした。プロとしての技量の高さはもちろん、坂本さんの優しさや几帳面な人柄が音にしっかりと現れているんですよ。もし、普通だったとしたら、歌を書くなんて事はなかったですね。けど、私と同じく『自分はどこか人と違う』って思いを抱えて生きてる人は多いと思うんですよね。そう言った人達を少しでも救える手助けになればと言う気持ちは年々強くなっていく所ですね。」と語っている[5]。
収録曲
[編集]Disc.1 〜HALLELUJAH (初回限定盤)
[編集]- シャイン
- 1stシングル
- 月光
- 2ndシングル
- Cage
- 3rdシングル
- 眩暈
- 4thシングル
- edge
- 4thシングル
- infection
- 5thシングル
- LITTLE BEAT RIFLE
- 5thシングル
- 流星群
- 6thシングル
- Sign
- 7thシングル
- Beautiful Fighter
- 8thシングル
- いい日旅立ち・西へ
- 9thシングル
- 私とワルツを
- 10thシングル
- 育つ雑草
- 11thシングル
- everyhome
- 12thシングル
- 僕等 バラ色の日々
- 13thシングル
Disc.2 〜UNIVERSE (初回限定盤)
[編集]- 蛍
- 14thシングル
- X
- 15thシングル
- ラストメロディー
- 15thシングル
- 帰り路をなくして
- 16thシングル
- 陽炎
- 17thシングル
- 青い鳥
- 18thシングル
- 悪戯道化師
- 19thシングル
- This Silence Is Mine
- 20thシングル
- 祈りが言葉に変わる頃
- 1作目の配信限定シングル
- アルバム初収録
- good bye my love
- 21stシングル
- ヒナギク
- 22ndシングル
- Twilight Dreams
- 22ndシングルのカップリング
- End of the world
- 2作目の配信限定シングル
- アルバム初収録
- 書きかけの手紙
- 編曲:坂本昌之
- 新曲
- 後に3作目の配信限定シングルとして、シングル・カットされた。
Disc.3 〜ENCORE (完全限定生産盤)
[編集]- call
- 1stアルバム『インソムニア』収録曲
- 漂流の羽根
- 3rdアルバム『Sugar High』収録曲
- MAGICAL WORLD
- 12thシングルのカップリング
- ストーリーテラー
- 5thアルバム『DOROTHY』収録曲
- 夏の罪
- 21stシングルのカップリング
- ダイニングチキン
- 7thシングルのカップリング
- Tiger in my Love
- 3rdシングル『Sugar High』収録曲
- CROW
- 2ndアルバム『This Armor』収録曲
- 弦葬曲
- 7thアルバム『シンドローム』収録曲
- あなたとSciencE
- 20thシングル
- EVER AFTER
- 6thアルバム『剣と楓』収録曲
- HIDE AND SCREAM
- 5thアルバム『DOROTHY』収録曲
- 僕を忘れないで
- 6thアルバム『剣と楓』収録曲
- 火の鳥
- 7thアルバム『シンドローム』収録曲
- VENUS
- 5thアルバム『DOROTHY』収録曲
Disc.4 〜TESTIMONY (完全限定生産盤)
[編集]- ※は初CD化されたもの
- 月光 (instrumental)
- 眩暈(instrumental)
- 流星群 (instrumental)
- いい日旅立ち・西へ (instrumental)
- 私とワルツを(instrumental)
- 蛍 (instrumental)
- 邦画「ラストゲーム 最後の早慶戦」オリジナル・サウンドトラックより
- ラストメロディー (instrumental)※
- The Silence Is Mine (instrumental)※
- good bye my love (instrumental)
- 夏の罪 (instrumental)※
- ヒナギク (instrumental)
- Twilight Dreams (instrumental)
- End of the world (instrumental)※
- 書きかけの手紙 (instrumental)※
Disc.5 (通常盤収録曲)
[編集]- 月光
- 眩暈
- infection
- 流星群
- いい日旅立ち・西へ
- 私とワルツを
- everyhome
- 蛍
- ラストメロディー
- 青い鳥
- good bye my love
- ヒナギク
- End of the world
- 書きかけの手紙
脚注
[編集]- ^ “ORICON NEWS REQUIEM AND SILENCE (完全限定生産盤)”. 2020年4月23日閲覧。
- ^ “ORICON NEWS REQUIEM AND SILENCE (初回限定盤)”. 2020年4月23日閲覧。
- ^ “ORICON NEWS REQUIEM AND SILENCE (通常盤)”. 2020年4月23日閲覧。
- ^ a b c d “鬼束ちひろ、デビュー20周年にオールタイムベスト『REQUIEM AND SILENCE』2月発売” (2019年12月27日). 2020年2月2日閲覧。
- ^ a b “鬼束ちひろが歩んだ20年――叶わなかった思いに祈りを捧げる歌、その道程と現在地 鬼束ちひろ『REQUIEM AND SILENCE』”. 2020年12月10日閲覧。
外部リンク
[編集]- VICTER ENTERTAINMENT 紹介ページ REQUIEM AND SILENCE (プレミアム・コレクターズ・エディション/完全生産限定盤)
- VICTER ENTERTAINMENT 紹介ページ REQUIEM AND SILENCE (初回限定盤)
- VICTER ENTERTAINMENT 紹介ページ REQUIEM AND SILENCE (通常盤)
HYSTERIA
[編集]『HYSTERIA』 | ||||
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鬼束ちひろ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 2019年-2020年 | |||
ジャンル | J-POP、ロック | |||
レーベル | ビクターエンタテインメント | |||
プロデュース | 兼松衆 | |||
チャート最高順位 | ||||
鬼束ちひろ アルバム 年表 | ||||
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『HYSTERIA』収録のシングル | ||||
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『HYSTERIA』(ヒステリア)は、日本のシンガーソングライター鬼束ちひろの8枚目のオリジナル・アルバム
解説
[編集]オリジナル・アルバムとしては、前作『シンドローム』より、約3年10ヶ月振りとなる。
本作は鬼束がデビューして間もない頃に録音された弾き語りのデモテープや、当時制作されていながらも、楽曲として成立させていなかった数多ある楽曲の中から、鬼束自身が選考した楽曲に新たな歌詞を付け加えた10曲が収録されており、従来は歌詞とメロディの制作は同時進行で行っていたが、本作では全く異なるアプローチで制作され、かつて昔の鬼束が制作したメロディに現在の鬼束が新たに歌詞を編んで乗せた形となった[2]。
通常盤、初回限定盤、プレミアム・コレクターズ・エディション盤、完全受注生産盤の4形態で発売され、ジャケットもそれぞれ異なるものとなっている。
初回限定盤には9月18日に実施された配信ライブ「鬼束ちひろ Streaming Concert『SUBURBIA』」の模様を"Streaming Version"として編集を施したDVDが付属し、プレミアム・コレクターズ・エディション盤はSHM-CD仕様となり、「SUBURBIA」の模様を"Director's Cut Version"として編集したBlu-rayと48ページのフォトブックを同梱。完全受注生産盤はプレミアム・コレクターズ・エディション盤の内容に加えて、鬼束がデザインしたオリジナルTシャツが付属される。
製作背景
[編集]前述にもある通り、本作は鬼束がデビューして間もない頃に書かれていた未発表曲を楽曲としてまとめあげたものとなっており、ディレクターにこれらの未発表曲のデモ音源を全て渡して、そこから厳選された楽曲に対し、現在の鬼束が歌詞を乗せて完成させたのが本作になると言う[3]。
鬼束は本作に関しては、以前から「昔に書いた曲を楽曲として作ってみないか?」と言うアイディア自体は存在していたそうであり、「私自身はどうしても嫌だったんですよ。『月光』を発表した頃に書いた曲ばかりだったので、今の私と比べて詞も若かった上にあまりにもメッセージ性が強すぎてたから。やろうと言うことにしたのは、信頼しているディレクターの方の熱意でしたね。ビリー・ジョエルの『Songs In The Attic』って言うのがあって、初期の隠れた名曲ばかりを披露したライヴ盤があるんですけど、そのディレクターさんから、「それみたいな感じでやってみない?」って言われて、それなら、歌詞を書き直すところから始めようかなって思って、既にあるメロディーに対して新しく作詞するってやり方は私にとっては初めての事で、普段は歌詞、メロディーは同時に作る事が多かったんですよ。かなり、大変で悪戦苦闘したんですけど、その分、楽しみながら、書けましたね。作詞に取り掛かるにあたって、まずは、アルバムのタイトルと全体を通してのイメージカラーを決めるところから、始めて、『ショッキング・ピンクのアルバムにしていこう』って所から始まったんです。私の中でショッキング・ピンクって、神経症ーヒステリアのイメージと繋がるところがあるなと思ってて、そのイメージを基礎の土台として、大体、1週間程度の日にちで、一気に書き上げたんです。あまり時間をかけてしまうとハマってしまう可能性があったから。当時学生時代から20代の頃に作った曲に40歳になる私が作詞家として歌詞を書くのはとても新鮮な気分になりましたし、何より、終わってみたら楽しかったなって思えたんですね。20年前のメロディーに今の自分の歌詞を当て込むのは、正直どうなんだろうって思うこともありましたが、最終的には同じ自分が作ったものだし、世界観に特に影響はないかなと今は思います。」と語っている[3]。
本作のサウンド・プロデュース及び編曲は兼松衆が一貫して担当しており、テレビドラマ、映画、アニメなどジャンルを問わず、劇伴を数多く手掛け、一方では、King & Princeや、手嶌葵、薬師丸ひろ子等、幅広く様々なアーティストへ楽曲提供、編曲も行っており、鬼束もその一人であった。最初に鬼束の楽曲を手掛けたのは、『End of the world』の編曲を担当したことから始まり、クラシカルなアレンジの中に洗練されたピアノの旋律や、ストリングスを主軸とし、それらが鬼束の歌声を際立たせるのと同時に彼女の新たな音楽面の開花にも一役かう形としてその手腕を発揮していたが、本作でもそれらが存分に生かされた構成となっているのだと言う[3]。
鬼束は兼松に関して、「『End of the world』のアレンジをお願いしてやってもらっていたので、どんな音を作り出すのかは、理解してましたし、ディレクターからも「今回も是非とも一緒にやって欲しい」って話もあったので、起用させていただく事となりました。兼松さんを始めとして、ミュージシャンの方がみんな若い世代なんです。2001年に発表した『インソムニア』を10代の頃に聴いていた世代でもあったんですよ。オケの録音の際、初めて拝見させていただいて、どうしても気になるところだけは意見を入れさせて頂いてたんですが、凄く良い演奏をしていましたね。かねてから、私はミュージシャンの方にとても恵まれていましたが、今回は特にその辺りに運命的なものを感じていましたね。ただ、今回の歌は、歌うのが難しくて大変だったなと思います。昔にメロディーを書いてから、月日を経てから歌詞を書いたからって言うのもありますが、こんなにも難しいメロディーを作ってたんだなって改めて思いましたね。まぁ、歌うときは頭で考えてるのではなく、本能と言うか、動物的になって歌っていますね。」と語っている[3]。
本作でサウンド・プロデュースを勤めた兼松は鬼束について「1stアルバムの『インソムニア』はもう何度も繰り返し聴いていたのを今でも覚えてますね。あの当時は13歳と多感だった頃でして。今となると、1曲目から順に聴き入ってると、当時通っていた山奥の学校に向かうバスから見えた風景が思い浮かんだりしますね。今回のアルバムのコンセプトの土台は実を言うと『インソムニア』が基盤となっているんです。」と語り、「鬼束さんのデビュー当時のデモテープを頂いて聴かせていただいたんですが、あの当時の鬼束さんと対面して、時空を越えた対峙を味わっているようなそんな感覚を味わえたんです。この感覚を受けてコンセプトは『インソムニア』のアコースティック志向で行こう、けど『インソムニア』の焼き増しや延長線上、とか、2000年代の懐かしみをただ単に感じるようなことにはしたくなかったので、2020年時点の今の自分が考え、感じるアコースティック、レンジの広い音楽路線にしようと意識しながら製作に携わらせて頂きました。」と語っており、そこから始まった『HYSTERIA』は、ダイナミックさを感じさせられる歌唱にピアノやストリングスが寄り添う『憂鬱な太陽 退屈な月』や、強い情感を感じさせるような『焼ける川』などの鬼束の真骨頂とも言える曲や『ネオンテトラの麻疹たち』のような兼松自身の挑戦が随所に盛り込まれた楽曲などの、様々な表情を持つ10曲が仕上がっていったのだと言う[3]。
楽曲解説
[編集]- 憂鬱な太陽 退屈な月
- 先行配信されたシングルであり、緊張感と解放感が交互にやって来るような構成と、メロディーを大事にしつつ、サビに向かうにつれて圧倒するようなカタルシスを醸し出すアレンジとなっているといい、本作に関しては充実さを象徴する1曲となっているのだと言う。鬼束はこの曲に関して「マイナー調なんだけど、凄くポップな曲。アレンジしてもらった音源を聴いた時に「汗ばむような空気を感じるな」と感じてそこから「8月頃の夏の恋の歌にまとめあげよう」と思って、制作しました。ほとんどこれは直感的と言うか肌で感じる感覚を頼りにした感じですね。昔からそう言う感覚で作詞してきましたが、今の方が磨きが掛かったように思いますね。」と語っている[3]。
- 兼松は本作のサウンド・プロデュースに関して、「この曲は物凄く音域が広い上に言葉数の多い曲に仕上がってて、アレンジはその歌唱に呼応して急き立てられていくように進んでいって、温度感で言うなら、徐々にヒートアップしていくような感じに仕上げられたと思います」と語っている[3]。
- 焼ける川
- 配信限定シングルとしてリリースされた楽曲。
- 兼松はこの曲に関して「この曲のデモテープを聴いたときは、「只者じゃない」と震えたことを覚えてますね。物凄い強度のあるメロディーと歌詞だったので、負けじと私もアレンジメントしていったところ、「まるで鬼束VS兼松みたいな感じになったね」って笑われましたね。」と語っている[3]。
- ネオンテトラの麻疹たち
- 鬼束曰く、「これは、以前、サンシャイン水族館で見たネオンテトラに抱いた印象が元になった曲なんですが、集団で泳ぎ回る姿がすごくきれいに写って「恋愛が伝染して行く様に似てるな」と感じて。街を見ると、恋人がたくさんいるのを見掛けたりするんですけど、それが恋がどんどん伝染していってるような感覚を覚えたんです。これは何気ない日常から派生した事が歌詞として形になったんだろうなと思いますね。」と語っている[3]。
- 兼松はこの曲に関して「この曲は隙間の多い曲。けれどストリングスについては1度R&Bテイストのサウンドをやってみたいなと思っていまして、この機会に売り込みを行ってみたところ、採用が決まって夢が1つ叶った曲ですね。ただやっていく内に演奏に熱が入っていって、最終的にはその隙間の多さがいつの間にかほぼ無くなっていましたね。」と語っている[3]。
- UNCRIMINAL
- この曲も何気ない日常から派生した事柄が歌詞として形になった曲であると言い、鬼束曰く、『ホログラムの誘惑』というサブ・タイトルがついているとの事であり、元からホログラムネイルの材質を好んでおり、それに対する印象やイメージを表したものとなっているのだと言う[3]。
- Dawn of my faith
- 神聖かつ凛とした強さと響きをあわせ持ったメロディーとピアノが主軸として織り成したバラードであり、この曲は鬼束のファンとのSNS上でのやりとりや、交流の影響が出た曲であると言い、それらが歌詞にも色濃く現れているのだと言う。鬼束はこの曲に関して「私のファンの方は、普段は自分に自信が持てなくて、かつ謙虚な方が多いんですけど、「何があっても、私の事はずっと応援させて欲しい」と言う方が多いんですよね。特にこれと言って意識してると言うわけではないのですが、心のどこかでファンの方達の事を想い考えて書いた歌詞に形作られていったのかも知れないところがありますね。」と語っている[3]。
- Boys Don't Cry
- アルバムの最後に収録されている曲で、この曲も、「Dawn of my faith」同様、ファンに向けての想いを綴った曲であるとの事であり、「これは、最近の所、良い意味での繊細を持った男の子の印象をよく感じることが多くて、群れているんじゃなく、独りで涙を堪えながら生きてるところがあると言うか、そう言う人達に向けて歌っている感じがある曲ですね。歌を通してリスナーに対して手を差し伸べる、もしくはしたいと言う気持ちがあるか?と聞かれたんですが、何かしたい、とか、こうあるべき、だとかのメッセージは全く持ってなくて、ただ『想ってるよ』って事が主ですね。その辺りは20年前と変わってはいない所ですね。」と語っている[3]。
収録曲
[編集]CD
[編集]- 憂鬱な太陽 退屈な月
- 4作目の配信限定シングル
- フェアリーテイル
- 焼ける川
- 5作目の配信限定シングル
- Dawn of my faith
- swallow the ocean
- 「蒼い春」
- ネオンテトラの麻疹たち
- UNCRIMINAL
- End of the world
- 2作目の配信限定シングル
- FODオリジナルドラマ「ポルノグラファー〜インディゴの気分」主題歌
- Boys Don't Cry
DVD (Streaming Version) (初回限定盤)
[編集]Blu-ray [SUBURBIA] (Director's Cut Version) (完全受注生産盤及び、完全限定生産盤)
[編集]- 月光
- 流星群
- Tiger in my Love
- BORDERLINE
- MAGICAL WORLD
- 悲しみの気球
- EVER AFTER
- 眩暈
- CROW
- 蛍
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- VICTER ENTERTAINMENT 紹介ページ HYSTERIA (Tシャツ+プレミアム・コレクターズ・エディション:完全受注生産)
- VICTER ENTERTAINMENT 紹介ページ HYSTERIA (プレミアム・コレクターズ・エディション:完全生産限定盤)
- VICTER ENTERTAINMENT 紹介ページ HYSTERIA (初回限定盤)
- VICTER ENTERTAINMENT 紹介ページ HYSTERIA (通常盤)
HUSH HUSH LOUD
[編集]『HUSH HUSH LOUD』 | ||||
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鬼束ちひろ の ライブ・ビデオ | ||||
リリース | ||||
録音 |
2018年6月13日 - 8月31日 (Disc.2) 2018年12月11日東京ドーム シティー・ホール (Disc.1) | |||
レーベル | Victor Entertainment | |||
チャート最高順位 | ||||
鬼束ちひろ 映像作品 年表 | ||||
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『HUSH HUSH LOUD』(ハッシュ・ハッシュ・ラウド)は、日本のシンガーソングライター鬼束ちひろのライブ映像作品。
解説
[編集]ライブ映像作品としては、『ENDLESS LESSON』より、約1年半振りとなる。
2018年12月に行われたライブ『BEEKEEPER』の東京ドームシティー・ホールでの公演の様子を収めたBlu-ray/DVDと、アコースティックアレンジした楽曲を披露するツアー『UNDER BABIES』より、様々な場所で披露された楽曲の中から選ばれたライブ音源が収録される。
収録曲
[編集]Disc.1 LIVE Blu-ray/DVD [BEEKEEPER]
[編集]- Live at Tokyo Dome City Hall on December 11, 2018
- シャイン
- 青い鳥
- 漂流の羽根
- edge
- MAGICAL WORLD
- 螺旋
- 僕等 バラ色の日々
- 流星群
- 月光
- 弦葬曲
- King of Solitude
- Twilight Dreams
- CROW
- 私とワルツを
- infection
- VENUS
- ヒナギク
Disc.2 LIVE CD [UNDER BABIES]
[編集]- シャイン (Live at Fukuoka International Congress Center on August 20, 2018)
- infection (Live at Fukuoka International Congress Center on August 20, 2018)
- 漂流の羽根 (Live at Fukuoka International Congress Center on August 20, 2018)
- CROW (Live at Fukuoka International Congress Center on August 20, 2018)
- 弦葬曲 (Live at SENDAI GIGS on August 31, 2018)
- 僕等 バラ色の日々 (Live at Zepp Namba on June 13, 2018)
- 螺旋 (Live at Fukuoka International Congress Center on August 20, 2018)
- Twilight Dreams (Live at Fukuoka International Congress Center on August 20, 2018)
- VENUS (Live at Fukuoka International Congress Center on August 20, 2018)
脚注
[編集]- ^ “ORICON NEWS HUSH HUSH LOUD Blu-ray”. 2020年12月16日閲覧。
- ^ “ORICON NEWS HUSH HUSH LOUD DVD”. 2020年12月16日閲覧。
外部リンク
[編集]LIVING WITH A GHOST
[編集]『LIVING WITH A GHOST』 | ||||
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鬼束ちひろ の ライブ・ビデオ | ||||
リリース | ||||
録音 | 2020年11月17日 東京Bunkamuraオーチャードホール | |||
レーベル | Victor Entertainment | |||
チャート最高順位 | ||||
鬼束ちひろ 映像作品 年表 | ||||
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『LIVING WITH A GHOST』(リヴィング・ウィズ・ア・ゴースト)は、日本のシンガーソングライター鬼束ちひろのライブ映像作品。
解説
[編集]映像作品としては2019年の『HUSH HUSH LOUD』より約2年振りとなる。
2020年に行われた東京Bunkamuraオーチャード・ホール公演の様子が収められている。
収録曲
[編集]- BORDERLINE
- End of the world
- Tiger in my Love
- Beautiful Fighter
- イノセンス
- 私とワルツを
- 流星群
- ダイニングチキン
- EVER AFTER
- 悲しみの気球
- 火の鳥
- MAGICAL WORLD
- CROW
- 蛍
- 書きかけの手紙
- 月光
- 嵐ヶ丘
脚注
[編集]- ^ “ORICON NEWS LIVING WITH A GHOST Blu-ray”. 2021年6月7日閲覧。
- ^ “ORICON NEWS LIVING WITH A GHOST DVD”. 2021年6月7日閲覧。