利用者:仙人です/sandbox3
中華人民共和国 黒竜江省 ハルビン市 | |
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上から時計回り:ハルビン市中心部、聖ソフィア大聖堂、松浦大橋、ハルビン氷祭り、中央大街、ハルビン市人民防洪勝利紀念塔 | |
略称:哈 | |
別称:ハルピン市(別表記)、哈爾浜市(漢字表記)、氷城(冰城)、東洋の小パリ、東洋のモスクワ
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黒竜江省中のハルビン市の位置 | |
中心座標 北緯45度45分0秒 東経126度39分0秒 / 北緯45.75000度 東経126.65000度 | |
簡体字 | 哈尔滨 |
繁体字 | 哈爾濱 |
拼音 | Hā'ěrbīn |
カタカナ転写 | ハーアルビン |
ロシア語 | Харби́н |
国家 | 中華人民共和国 |
省 | 黒竜江 |
行政級別 | 副省級市 |
成立 | 1898年 |
市委書記 | 于洪涛 |
市長 | 于洪涛 |
面積 | |
総面積 | 53,523 km² |
市区 | 10,198 km² |
海抜 | 127.95 m |
人口 | |
総人口(2019) | 1076.3 万人 |
人口密度 | 197.7 人/km² |
経済 | |
GDP(2017) | 6355 億元 |
電話番号 | 0451 |
郵便番号 | 150000 |
ナンバープレート | 黒A |
行政区画代碼 | 230100 |
市樹 | ニレ |
市花 | ライラック |
公式ウェブサイト: http://www.harbin.gov.cn/ |
ハルビン市(哈爾浜市、ハルビンし、ハルピンし[1]、繁体字中国語: 哈爾濱市、簡体字中国語: 哈尔滨市、拼音: 、満洲語: ᡥᠠᡵᠪᡳᠨ
ᡥᠣᠳᠣᠨ、満洲語転写:harbin hoton[2]、英語: Harbin、ロシア語: Харбин)は、中華人民共和国黒竜江省に位置する副省級市。黒竜江省人民政府の所在地であり[3]、黒竜江省の政治・経済の中心である[4]。
名の由来
[編集]ハルビンの名の由来には諸説あり、「満洲語で「魚網を干す場所」を指す言葉説」、「満洲語で羊肩胛骨を指す言葉説」、「「哈勒費延(ハレフィエン)」に「扁(ビン)」を足した説」、「女真語で阿勒錦島(ハルビン内にある島)を指す言葉説」、「女真語で白鳥を指す言葉説」、「モンゴル語で平地を指す言葉説」、「ツングース語で「官渡口」を指す言葉説」、「ロシア語で「大墳墓(古代中国の墳墓の一種)」を指す言葉説」、「人名説」などの様々な説が挙げられている[5][6][7][8][9][10]。
歴史
[編集]ハルビンでは、最低でも約22000年前、旧石器時代後期には人間の活動が見られている[11]。また、発掘されたハルビン内の遺跡からはヒトの骨や石器、食料を焼いた形跡などがみられている[12]。
漢晋代には夫余、隋代には靺鞨、唐代には渤海に属した[13][14]。遼朝が成立すると東京道完顔部の支配地となり[13][14]、やがて完顔部の首領であった阿骨打により金朝が建国されると上京会寧府の管轄とされ、阿城区には金朝の都城であった上京会寧府の遺跡が残る[11][15][16]。
元代になると遼陽行省開元路が[13][17]、明代には奴児干都司[13][14][18]、清初には寧古塔将軍の管轄下の阿勒楚喀副都統による管轄下であった。また、現在の呼蘭区には呼蘭庁が設置され、呼蘭副都統による管轄下となっていた[14]。
1896年の露清密約により満洲における権益を増大させたロシア帝国により、1898年(光緒24年)、満洲を横断する東清鉄道建設が着手されると、ハルビンは交通の要衝としてロシア人を初めとする人口が急激に増加し経済の発展をみるようになった[19]。ロシア風の建造物が次々と建設され、ハルビンの市街地が形成される[20][21]。その結果、19世紀末には人口3-5万人ほどだった小さな漁村が[11][14]、ついには1903年には10万人もの人口を抱える都市になった[22]。
1904年に日露戦争が始まり、1905年9月の日露講和条約により、日本がロシアから東清鉄道と南部鉄道線の経営権を取得した[12]。
1907年1月14日、清朝はハルビンを対外交易拠点とすることを決定、吉林将軍及び黒竜江将軍の奏准を容れ浜江庁を設置、浜江関道の管轄とされ行政権の強化が図られた[12]。
1909年10月26日、ハルビン駅頭で日本の枢密院議長伊藤博文が安重根に暗殺されている。同年、極東最大と言われたロシア系の「チューリン百貨店」が大直街に開店した(キタイスカヤ街店は1919年)。1908年にロシアが極東における自由貿易港廃止を決定し外国商品に高い関税を課すと、ウラジオストックからハルビンへ拠点を移す企業が現れ始めた[23]。
中華民国が成立すると1913年3月に浜江庁は浜江県と改称され、翌年1月31日には松北市政局に改編された。1916年のハルビンの人口約9万人が1918年には16万、1921年には35万に増大した[24]。ロシア人と中国人が大多数を占め、日本人は1916年の約700人が21年には4000人近くになった[24]。
1920年代にはハルビンでも中国人による起業が増え、1929年の世界恐慌や中ソ紛争の影響で、満洲のロシア系ビジネスは大きな打撃を受け、ハルビンでもロシア系資本の一部は閉鎖を余儀なくされ、中国人への売却や外国資本との合弁が行われた[23]。
満洲事変が勃発、満洲国が建国されると、1933年7月1日にハルビン特別市が成立し、東省特別区市政管理局の管轄とされた。日本からのハルビンへの直接投資は伸び悩んだものの、在住邦人も増え、日本製品が普及し、1934年の時点でハルビンではロシア系企業の取扱商品の80~85%、中国人企業の取扱商品の40~50%が日本製であった[23]。1935年に中東鉄道(東清鉄道の別称)が満洲国に売却されるとハルビンのロシア系ビジネスは縮小し、1939年には企業数は圧倒的に多いものの総売上額ではデンマークや英国より少なくなかった[23]。
その後1937年7月1日に浜江省管轄の普通市に改編されるなどの行政改編が行われながらも満洲地区からロシア・ヨーロッパ方面への鉄道輸送の要衝として発展し、1943年に実施された国勢調査では人口72万人に達している[12][22]。
太平洋戦争末期、ソ連が満洲に侵攻したため満洲国は崩壊し[11]、国共内戦の結果、中国共産党東北人民解放軍が1946年4月28日にハルビン市を占拠。
その他
[編集]ロシア革命後、ソ連も中東鉄道(東清鉄道の後身)の利権を維持し、満洲国に譲渡したのは1934年のことだった。
地理
[編集]ハルビン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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雨温図(説明) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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黒竜江省の中南部、北流してアムール川に注ぐ松花江の河畔に位置する。
気候
[編集]ケッペンの気候区分では亜寒帯冬季少雨気候 (Dwa) に属し、夏と冬の温度差が非常に大きい顕著な大陸性気候である。1月の平均気温は−18.6℃と世界の大都市の中では最も寒い部類に入る。朝の最低気温は平均で−23.9℃にまで下がり、−40℃以下まで下がることもあるが、非常に乾燥していて降雪はほとんどない。この寒さのため、ハルビンは氷の町と言われている。一方、夏は暑く7月の平均気温は22.8℃、日中は平均で28度程度まで上がり雨も多く、年間降水量のほとんどが6月から9月で占められる。年間平均気温は4度、年降水量は502.3ミリである。
Harbin (1991–2020 normals, extremes 1961–2000)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 4.2 (39.6) |
9.9 (49.8) |
20.7 (69.3) |
29.4 (84.9) |
34.6 (94.3) |
36.7 (98.1) |
39.2 (102.6) |
35.6 (96.1) |
31.0 (87.8) |
26.5 (79.7) |
17.2 (63) |
8.5 (47.3) |
39.2 (102.6) |
平均最高気温 °C (°F) | −11.8 (10.8) |
−5.9 (21.4) |
3.2 (37.8) |
14.0 (57.2) |
21.6 (70.9) |
26.6 (79.9) |
28.2 (82.8) |
26.7 (80.1) |
21.6 (70.9) |
12.6 (54.7) |
0.1 (32.2) |
−9.8 (14.4) |
10.59 (51.09) |
日平均気温 °C (°F) | −17.3 (0.9) |
−11.9 (10.6) |
−2.4 (27.7) |
8.0 (46.4) |
15.7 (60.3) |
21.3 (70.3) |
23.7 (74.7) |
21.9 (71.4) |
15.7 (60.3) |
6.8 (44.2) |
−4.6 (23.7) |
−14.6 (5.7) |
5.19 (41.35) |
平均最低気温 °C (°F) | −22.4 (−8.3) |
−17.8 (0) |
−8.2 (17.2) |
1.9 (35.4) |
9.6 (49.3) |
16.0 (60.8) |
19.3 (66.7) |
17.4 (63.3) |
10.2 (50.4) |
1.6 (34.9) |
−9 (16) |
−19.1 (−2.4) |
−0.04 (31.94) |
最低気温記録 °C (°F) | −38.1 (−36.6) |
−33.7 (−28.7) |
−28.4 (−19.1) |
−12.8 (9) |
−3.8 (25.2) |
4.6 (40.3) |
9.5 (49.1) |
6.6 (43.9) |
−4.8 (23.4) |
−16.2 (2.8) |
−26.5 (−15.7) |
−35.7 (−32.3) |
−42.6 (−44.7) |
降水量 mm (inch) | 3.8 (0.15) |
4.5 (0.177) |
11.5 (0.453) |
19.3 (0.76) |
51.4 (2.024) |
100.4 (3.953) |
137.0 (5.394) |
112.7 (4.437) |
52.3 (2.059) |
24.5 (0.965) |
14.4 (0.567) |
7.6 (0.299) |
539.4 (21.238) |
平均降水日数 (≥0.1 mm) | 4.8 | 3.6 | 5.4 | 6.6 | 10.5 | 13.8 | 14.0 | 11.9 | 9.1 | 6.6 | 5.8 | 6.9 | 99 |
% 湿度 | 70 | 64 | 55 | 48 | 53 | 64 | 76 | 78 | 69 | 61 | 64 | 70 | 64.3 |
平均月間日照時間 | 129.7 | 171.7 | 215.3 | 215.7 | 237.0 | 240.2 | 222.6 | 220.4 | 224.1 | 191.9 | 148.9 | 122.1 | 2,339.6 |
日照率 | 46 | 58 | 58 | 53 | 51 | 51 | 47 | 51 | 60 | 58 | 53 | 45 | 52.6 |
出典1:China Meteorological Administration (sunshine data 1971–2000),[25][26] Weather China (precipitation days 1971–2000)[27] | |||||||||||||
出典2:Weather Atlas[28] |
ハルビンの気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 2.3 (36.1) |
9.9 (49.8) |
21.0 (69.8) |
30.9 (87.6) |
33.8 (92.8) |
39.2 (102.6) |
36.5 (97.7) |
35.6 (96.1) |
31.4 (88.5) |
26.5 (79.7) |
17.6 (63.7) |
8.5 (47.3) |
39.2 (102.6) |
平均最高気温 °C (°F) | −12.0 (10.4) |
−6.3 (20.7) |
2.8 (37) |
14.0 (57.2) |
21.5 (70.7) |
26.5 (79.7) |
27.8 (82) |
26.5 (79.7) |
21.2 (70.2) |
12.3 (54.1) |
−0.1 (31.8) |
−9.2 (15.4) |
10.42 (50.74) |
日平均気温 °C (°F) | −17.6 (0.3) |
−12.4 (9.7) |
−2.8 (27) |
7.8 (46) |
15.3 (59.5) |
21.0 (69.8) |
23.1 (73.6) |
21.6 (70.9) |
15.1 (59.2) |
6.4 (43.5) |
−4.9 (23.2) |
−14.3 (6.3) |
4.86 (40.75) |
平均最低気温 °C (°F) | −22.9 (−9.2) |
−18.3 (−0.9) |
−8.5 (16.7) |
1.4 (34.5) |
8.8 (47.8) |
15.2 (59.4) |
18.6 (65.5) |
16.9 (62.4) |
9.3 (48.7) |
0.9 (33.6) |
−9.5 (14.9) |
−19.0 (−2.2) |
−0.59 (30.93) |
最低気温記録 °C (°F) | −37.7 (−35.9) |
−37.3 (−35.1) |
−26.9 (−16.4) |
−9.6 (14.7) |
−3.8 (25.2) |
4.6 (40.3) |
9.5 (49.1) |
7.2 (45) |
−4.8 (23.4) |
−16.2 (2.8) |
−26.5 (−15.7) |
−33.4 (−28.1) |
−37.7 (−35.9) |
降水量 mm (inch) | 4.2 (0.165) |
4.9 (0.193) |
11.9 (0.469) |
20.1 (0.791) |
39.3 (1.547) |
88.2 (3.472) |
147.8 (5.819) |
122.6 (4.827) |
56.3 (2.217) |
23.0 (0.906) |
12.7 (0.5) |
6.9 (0.272) |
537.9 (21.178) |
% 湿度 | 71 | 66 | 55 | 48 | 51 | 62 | 76 | 78 | 69 | 61 | 63 | 69 | 64.1 |
出典:中国気象局 国家気象信息中心 (1981年–2010年)[29] |
行政区画
[編集]ハルビン市の地図 | |||||
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行政番号 | 行政区画 | 面積(km2) | 人口(2018年) | 郵便番号 | 政府所在地 |
230100 | ハルビン市 | 53,076.5 | 9,515,392 | 150000 | 松北区 |
区 | |||||
230102 | 道裏区 | 443.8 | 771,028 | 150010 | 撫順街道 |
230103 | 南崗区 | 168.4 | 1,037,239 | 150006 | 大成街道 |
230104 | 道外区 | 615.3 | 653,316 | 150026 | 大興街道 |
230108 | 平房区 | 92.4 | 159,890 | 150060 | 友協街道 |
230109 | 松北区 | 736.8 | 222,422 | 150028 | 松北街道 |
230110 | 香坊区 | 341.5 | 741,751 | 150036 | 香坊大街街道 |
230111 | 呼蘭区 | 2,233.50 | 609,287 | 150500 | 利民街道 |
230112 | 阿城区 | 2,449.10 | 544,514 | 150300 | 金城街道 |
230113 | 双城区 | 3,112.10 | 770,024 | 150100 | 新興街道 |
県 | |||||
230123 | 依蘭県 | 4,606.00 | 379,765 | 154800 | 依蘭鎮 |
230124 | 方正県 | 2,976.10 | 220,989 | 150800 | 方正鎮 |
230125 | 賓県 | 3,843.20 | 569,697 | 150400 | 賓州鎮 |
230126 | 巴彦県 | 3,138.90 | 645,615 | 151800 | 巴彦鎮 |
230127 | 木蘭県 | 3,171.30 | 249,428 | 151900 | 木蘭鎮 |
230128 | 通河県 | 5,661.40 | 235,487 | 150900 | 通河鎮 |
230129 | 延寿県 | 3,096.30 | 246,787 | 150700 | 延寿鎮 |
県級市 | |||||
230183 | 尚志市 | 8,891.30 | 560,448 | 150600 | 尚志鎮 |
230184 | 五常市 | 7,499.20 | 897,705 | 150200 | 五常鎮 |
年表
[編集]松江省ハルビン市
[編集]- 1949年10月1日 - 中華人民共和国松江省ハルビン市発足。道裏区・南崗区・太平区・東傅家区・西傅家区・香坊区・松浦区・顧郷区・新陽区を設置。(9区)
- 1953年1月23日 (13区)
- 1953年7月8日 - ハルビン市が松江省より離脱、直轄市のハルビン市となる。
ハルビン市
[編集]- 1953年11月23日 - 新陽区が道裏区・顧郷区に分割編入。(12区)
- 1954年6月19日 - 黒龍江省に編入され、黒龍江省ハルビン市となる。
黒龍江省ハルビン市(第1次)
[編集]- 1956年8月28日 (10区)
- 1956年10月25日 - 天恒区が朝陽区に編入。(9区)
- 1958年1月15日 - 香坊区の一部が分立し、動力之郷区が発足。(10区)
- 1958年8月25日 - 肇東県・賓県・阿城県、松花江専区呼蘭県を編入。(10区4県)
- 1958年10月22日 - 朝陽区・王崗区・松浦区が合併し、浜江区が発足。(8区4県)
- 1958年11月15日 - 浜江区が道裏区・南崗区・太平区・道外区・香坊区・平房区・動力之郷区に分割編入。(7区4県)
- 1959年12月14日 (7区4県)
- 阿城県の一部が香坊区・太平区・動力之郷区・平房区に分割編入。
- 肇東県の一部が道裏区に編入。
- 平房区の一部が動力之郷区に編入。
- 1960年5月12日 (7区8県)
- 1963年3月8日 - 道裏区・南崗区・太平区・道外区・香坊区・平房区・動力之郷区の各一部が合併し、浜江区が発足。(8区8県)
- 1965年6月14日 - 賓県・阿城県・呼蘭県・五常県・双城県・巴彦県・木蘭県・通河県が松花江専区に編入。(8区)
- 1967年4月 (8区)
- 1972年8月14日 - 浜江区が道裏区・南崗区・太平区・道外区・香坊区・新曙光区・動力区に分割編入。(7区)
- 1972年9月22日 - 新曙光区が平房区に改称。(7区)
- 1983年10月3日 - 松花江地区呼蘭県・阿城県を編入。(7区2県)
- 1987年2月24日 - 阿城県が市制施行し、阿城市となる。(7区1市1県)
- 1991年2月2日 - 松花江地区方正県・賓県、ジャムス市依蘭県を編入。(7区1市4県)
- 1996年8月11日 - ハルビン市が松花江地区と合併し、新制のハルビン市が発足。
松花江専区(1958年-1965年)
[編集]- 1958年8月16日 - 綏化専区が松花江専区に改称。(11県)
- 1958年8月25日 - 呼蘭県がハルビン市に編入。(10県)
- 1958年8月27日 - 伊春市、肇州県・五常県・双城県・肇源県を編入。伊春市が県級市に降格。(1市14県)
- 1958年9月5日 - 鉄力県が慶安県に編入。(1市13県)
- 1960年5月12日 (1市12県)
- 1960年5月26日 - 安達県および肇州県の一部が合併し、安達市が発足。(2市11県)
- 1962年10月20日 - 慶安県の一部が分立し、鉄力県が発足。(2市12県)
- 1964年1月15日 - 伊春市が地級市の伊春市に昇格。(1市12県)
- 1965年3月27日 - 安達市の一部が分立し、安達県が発足。(1市13県)
- 1965年6月14日 - 松花江専区が綏化専区に改称。
松花江地区(1965年-1996年)
[編集]- 1965年6月14日 - ハルビン市賓県・阿城県・呼蘭県・五常県・双城県・巴彦県・木蘭県・通河県を編入。松花江専区が成立。(8県)
- 1968年 - 松花江専区が松花江地区に改称。(8県)
- 1970年4月1日 - 牡丹江地区尚志県・方正県・延寿県を編入。(11県)
- 1983年10月3日 - 呼蘭県・阿城県がハルビン市に編入。(9県)
- 1988年9月14日 (2市7県)
- 1991年2月2日 - 方正県・賓県がハルビン市に編入。(2市5県)
- 1993年6月1日 - 五常県が市制施行し、五常市となる。(3市4県)
- 1996年8月11日 - 松花江地区がハルビン市と合併し、新制のハルビン市の発足により消滅。
黒龍江省ハルビン市(第2次)
[編集]- 1996年8月11日 - ハルビン市(7区1市4県)・松花江地区(3市4県)が合併し、新制のハルビン市が発足。(7区4市8県)
- 2004年2月4日 (8区4市7県)
- 2006年8月15日 (8区3市7県)
- 2014年5月2日 - 双城市が区制施行し、双城区となる。(9区2市7県)
- 2018年11月 - 松北区の一部が呼蘭区に編入。(9区2市7県)
経済
[編集]ハルビンでは、農業・漁業、鉱工業、流通・サービス業が盛んに行なわれている。毎年6月中旬に行なわれる「中国哈爾浜国際経済貿易商談会」(通称:ハルビン商談会)はこれらを見るいい機会である。
農業・漁業
[編集]ハルビン近くはいわゆる黒土であり、あらゆる農作物が作られ、稲作も行なわれている。松花江などの大河での漁業も盛んである。
鉱工業
[編集]中華人民共和国成立後は、重電(哈電集団など)、航空機製造(哈爾浜飛機製造公司など)、薬品工業(哈薬集団など)、自動車産業(哈飛汽車など)、飲料製造(ハルビンビールなど)が盛んになっている。
ハルビン開発区
[編集]ハルビン経済技術開発区・高新技術産業開発区は市内に3地区あり、内外の企業を誘致している。南崗集中区は市街区の東で三環路内にあり、ハルビン工業大学などの大学にも近く、ここに管理委員会もあり、サービスセンターや創業ビルなどもある。哈平路集中区は南の四環路のすぐ外側にあり(731部隊のそば)、製造工場が集中する開発区工業新区にも近く、自動車産業・製薬業・IT産業などを集めている。迎賓路集中区は南西郊外で、四環路のすぐ内側にあり、バイオ産業・ロボット関係・ロシア関連の企業を集めている。
流通・サービス業
[編集]水運、航空機、鉄道、高速道路を通じてハルビンは交通の要衝になっていて、交通・流通関係に勤める人も多い。またそれに連れて、商業(哈爾浜秋林集団など)も盛んである。金融関係では、中国の有力銀行はすべて支店をもっているが、地元の銀行としてはハルビン銀行がある。
教育
[編集]大学
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交通
[編集]航空
[編集]- ハルビン/ハルビン太平国際空港
- 国際線 東京/成田国際空港、大阪/関西国際空港、新潟/新潟空港、済州/済州国際空港、釜山/金海国際空港、襄陽/襄阳国際空港、清州/清州国際空港 、ソウル/仁川国際空港、シンガポール/チャンギ国際空港、ウラジオストク/ウラジオストク国際空港、ハバロフスク/ハバロフスク空港、ノヴォシビルスク/トルマチョーヴォ空港、エカテリンブルク/コルツォヴォ国際空港、ユジノサハリンスク/ユジノサハリンスク空港、イルクーツク/イルクーツク国際空港、クラスノヤルスク/イェメリャノヴォ空港、チェリャビンスク/チェリャビンスク空港、アンカレッジ/アンカレッジ国際空港、バンコク/スワンナプーム国際空港、台北/桃園国際空港、香港/香港国際空港と結ぶ
- 国内線 - 北京首都国際空港、上海虹橋国際空港、上海浦東国際空港、成都双流国際空港、重慶江北国際空港、洛陽北郊国際空港、三亜鳳凰国際空港、海口美蘭国際空港、桂林両江国際空港、広州白雲国際空港、長沙黄花国際空港、徐州観音国際空港、青島流亭国際空港、温州龍湾国際空港、寧波櫟社国際空港、天津浜海国際空港、太原武宿国際空港、石家荘正定国際空港、瀋陽桃仙国際空港、南昌昌北国際空港、南京禄口国際空港、泉州晋江国際空港、合肥新橋国際空港、西安咸陽国際空港、銀川河東国際空港、深圳宝安国際空港など 国内105都市とを結んでいる。
鉄道
[編集]中国東北地方の主要路線が通っている。主要な駅にはハルビン駅、ハルビン西駅、ハルビン東駅などがある。 ハルビン地下鉄は2005年より建設が進められ、1号線は2013年9月26日、3号線は2017年1月26日、2号線は2021年9月19日にそれぞれ一部区間が開業した。
バス
[編集]- 哈爾浜公交
道路
[編集]- 県道
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健康・医療・衛生
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宗教
[編集]大多数は宗教に無関心であるが、信仰する人の中では仏教や道教が多い。キリスト教もプロテスタント(基督教)、カトリック(天主教)、ごく少ないが東方正教もある。ロシア人が多く住んでいたことから、新中国建国までの間に東方正教会の聖堂が多数建設された。聖ニコライ聖堂など文化大革命中に破壊されたものもあるが、生神女庇護聖堂(別名:聖母守護教堂、ウクライナ寺院)は教会として現存し、聖ソフィア大聖堂の建物は博物館として使われている。
代表的な仏教寺院には極楽寺がある。ムスリムも多く清真寺(モスク)もある。南崗区の大東直街は中国では珍しい「教会通り」になっており、プロテスタント教会(ハルビン南崗キリスト教会)、東方正教会(ハルビン聖母守護教堂)、向かいにカトリック教会が短い距離に並んでいて、少し離れて極楽寺もある。
文化
[編集]メディア
[編集]テレビには黒竜江省TV、ハルビンTVがある。新聞は「黒竜江日報」、「黒竜江晨報」、「生活報」、「新晩報」が発行されている。朝鮮語新聞では「黒竜江新聞」が発行されていて、東北全域に配布されている。
スポーツ
[編集]スケート競技が盛んである。特にフィギュアスケートでは国際大会に出場してくる有力選手の多くがハルビン市出身の選手である。ペア競技では姚濱の門下から申雪・趙宏博組、龐清・佟健組、張丹・張昊組を輩出している。ヤブリスキー場があり、アルペンスキー、ノルディックスキーにも力を入れている。
寒中水泳大会は、冬の風物詩である。
祭り
[編集]ハルビン氷祭り:1985年より毎年1月5日に開かれている氷による彫刻物の展示会である。
名所・旧跡・観光スポット
[編集]- 聖ソフィア大聖堂 (ハルビン)(ソフィスカヤ寺院)
- 中央大街
- 太陽島
- 極楽寺
- 黒龍江省博物館
- 東北烈士紀念館
- 龍塔(高さ336mのテレビ塔でハルビンで一番高い鉄塔)
- スターリン公園
- 防洪記念塔
- 文廟(黒龍江省民族博物館)
- 丹清河国家森林公園
- 丹清河省級旅游風景区
ゆかりの人物
[編集]出身者
[編集]- 今井澄 - 学生運動家・医師・政治家・参議院議員。
- 加藤登紀子 - シンガーソングライター・作詞家・作曲家・女優。
- 梅宮辰夫 - 俳優・タレント・実業家。
- 加藤常昭 - 神学者・説教家。
- 早乙女貢 - 歴史小説・時代小説作家、代表作に吉川英治文学賞を受賞した『會津士魂』など。
- 重岡建治 - 彫刻家、日本国内のみならずスイス、イタリアなどを含め、総計100以上の作品が設置されている。
- 李敖 - 作家・評論家・歴史学者。
- アナトリー・ヴェデルニコフ - 20世紀を代表するロシアのピアニスト、音楽教育者。
- モルデハイ・オルメルト - イスラエル元首相エフード・オルメルトの父。
- 蕭紅 - 作家、中国近代四大才女の1人と言われている女流作家。
- 楊逸 - 小説家、代表作に芥川龍之介賞を受賞した『時が滲む朝』など。
- 姚濱 - 中国男性フィギュアスケートコーチ。
- 孫紅雷 - 俳優、日本では『初恋のきた道』の息子役や『セブンソード』の悪役で知られている。
- 趙文卓 - 俳優
- 宋佳 - 俳優、『蕭紅』で第29回中国金鶏賞・最優秀主演女優賞を受賞(2013年)
- 李冰冰 - 俳優、『風聲』で第46回台湾金馬賞・最優秀主演女優賞を受賞(2009年)
- 金鉄霖 - 音楽教育者、中国音楽学院院長(1996年)
- 孔令輝 - 卓球選手、ITTF世界ランキング 1位(1996年1月)
- 苗立杰 - 女子バスケットボール選手
- 李双江 - 歌手、中国人民解放軍芸術学院音楽系主任(1994年)
- 黄宏 - 俳優、中国人民解放軍八一電影製片廠廠長(2010年)
- 孟宏偉 - 国際刑事警察機構事務総長(2018年)
- 張左己 - 中華人民共和国労働社会保障部部長(1998年)
- 韓長賦 - 中華人民共和国農業部部長(2009年)
- 韓杼浜 - 中華人民共和国最高人民検察院検察長(1998年)
- 傅志寰 - 中華人民共和国鉄道部部長(1998年)
- 胡彦林 - 海軍上将、中国人民解放軍海軍政治委員(2003年)
- 趙宗岐 - 上将、中国人民解放軍西部戦区司令官(2016年)
- 孫玉璽 - 駐イタリア特命全権大使(2008年)
- 張紅力 - 中国工商銀行副行長(2010年)
- 寧藝卓 - aespaのメンバー
居住者
[編集]- 愛新覚羅溥儀
- 愛新覚羅溥傑
- 朝比奈隆 - ハルビン交響楽団で指揮活動を行った(1944年 - 1945年)
- 尾崎放哉
- 岸田劉生
- ミハエル・コーガン - オデッサ出身の実業家
- ベアテ・シロタ・ゴードン
- 古丁
- 後藤新平
- 近衛秀麿
- 近衛文隆
- 杉原千畝
- 趙一曼
- 趙尚志
- 寺内正毅
- 松島正幸
- 山田一雄
その他
[編集]友好都市(2018年調査時)
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舞台とした作品
[編集]脚注
[編集]- ^ 在瀋陽日本国総領事館はおもに「ハルビン」の名称を使用している。“東北3省のご紹介”. 在瀋陽日本国総領事館. 2017年4月10日閲覧。“ハルビン市概況”. 在瀋陽日本国総領事館. 2017年4月10日閲覧。
- ^ 満語教程
- ^ “黑龙江省人民政府网”. www.hlj.gov.cn. 2024年7月7日閲覧。
- ^ “历史沿革 - 哈尔滨市人民政府”. www.harbin.gov.cn. 2024年5月28日閲覧。
- ^ ““哈尔滨”含义的又一种新解读_新闻中心_新浪网”. news.sina.com.cn. 2024年6月1日閲覧。
- ^ “原来这些日常常用的词语都是蒙古语和满语_腾讯新闻”. new.qq.com. 2024年6月1日閲覧。
- ^ “DETAILED HISTORY OF HARBIN”. Jewish Communities Of China. 2024年6月2日閲覧。
- ^ 蟻川 2003, p. 311.
- ^ 山崎 1941, p. 256.
- ^ 竹内 2017, p. 1546.
- ^ a b c d “历史沿革 - 哈尔滨市人民政府”. www.harbin.gov.cn. 2024年5月28日閲覧。
- ^ a b c d “关于哈尔滨的历史沿革大致介绍——刘正伟 – 大话哈尔滨”. www.imharbin.com. 2024年5月28日閲覧。
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- ^ a b c d e “第一节 哈尔滨的形成_哈尔滨史志网”. www.hrbswszyjs.org.cn. 2024年6月1日閲覧。
- ^ 梅村坦「第2部 中央ユーラシアのエネルギー」『世界の歴史7 宋と中央ユーラシア』中央公論新社〈中公文庫〉、pp.415-418
- ^ 藤井 1991, p. 43.
- ^ “【边疆时空】周喜峰 | 元代黑龙江地区的行政建置_东北”. www.sohu.com. 2024年6月1日閲覧。
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- ^ 戦前の日本における対ユダヤ人政策の転回点阿部吉雄、九州大学大学院言語文化研究院、言語文化論究. 16, pp.1-13, 2002-07-12
- ^ “Harbin History, History of Harbin, Harbin China History, The History of Harbin” (英語). www.chinahighlights.com. 2024年6月2日閲覧。
- ^ “History of Harbin, Facts on Harbin's History, Timeline of Harbin Heilongjiang”. www.tripchinaguide.com. 2024年6月2日閲覧。
- ^ a b “第一节 人口数量变动_哈尔滨史志网”. www.hrbswszyjs.org.cn. 2024年7月8日閲覧。
- ^ a b c d 満洲国における各国企業の共存関係―ロシア企業の生き残り戦略を中心に 藤原克美、大阪大学、2012
- ^ a b 人口『哈爾賓案内』 (哈爾賓商品陳列館, 1922)
- ^ “中国地面国际交换站气候标准值月值数据集(1971-2000年)” (中国語). China Meteorological Administration. 2013年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年3月17日閲覧。
- ^ “中国气象数据网 - WeatherBk Data”. China Meteorological Administration. 5 September 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月9日閲覧。
- ^ “哈尔滨城市介绍以及气候背景分析” (中国語). Weather China. 中国气象局公共气象服务中心. 30 June 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。27 July 2013閲覧。
- ^ “Harbin, China - Detailed climate information and monthly weather forecast” (英語). Weather Atlas. Yu Media Group. 2019年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月9日閲覧。
- ^ “中国气象数据网 - WeatherBk Data” (中国語). 中国気象局. 2020年6月5日閲覧。
- ^ 县级以上行政区划变更情况 - 中華人民共和国民政部
- ^ 黑龙江省 - 区划地名网
参考文献
[編集]- 藤井千之助『総合世界史図表』第一学習社、1991年。ISBN 4804032681。
- 哈爾浜商品陳列館『哈爾浜商況 昭和7年』哈爾浜商品陳列館、1932年。doi:10.11501/1445282。
- 哈爾浜清理水災善後委員会『壬申哈爾浜水災紀実』哈爾浜特別市公署、1934年。doi:10.11501/1465349。
- 満洲移住協会『満蒙開拓哈爾浜訓練所概要』哈爾浜特別市公署、1937年。doi:10.11501/1282171。
- 三六社『哈爾賓に於ける極東ユダヤ大会に就て』三六社、1937年。doi:10.11501/1437861。
- 山崎摠与『満洲国地名大辞典 3版』六甲書房、1941年。
- 蟻川明男『世界地名語源辞典 3訂版』古今書院、2003年。ISBN 978-4772240413。
- 竹内啓一『世界地名大事典 2』朝倉書店、2017年。ISBN 978-4-254-16892-1。
- 西原征夫『全記録ハルビン特務機関―関東軍情報部の軌跡』毎日新聞社、1980年。
- 谭英杰『黑龙江区域考古学』 日本歴史地名大系 40、中國社会科学出版社、1991年。ISBN 978-7500410294。
- Carter, James H.『Creating a Chinese Harbin: Nationalism in an International City, 1916–1932』Cornell University Press、2002年。ISBN 978-0801439667。
- Glantz, Colonel David M.『August Storm: The Soviet 1945 Strategic Offensive in Manchuria』Defense Technical Information Center、1984年。ISBN 978-1786250421。
関連項目
[編集]- ハルビン (曖昧さ回避)
- 酸菜、ハルビンビール、東北菜
- アムール川(黒竜江)、松花江、松嫩平原、小興安嶺山脈、亜寒帯冬季少雨気候
- 闖関東、内満洲、外満洲、アイグン条約(ネルチンスク条約)、北京条約、東清鉄道
- 来民開拓団、ヤマトホテル、日本人墓地
- 在瀋陽日本国総領事館(管轄区域:遼寧省(大連市を除く)・吉林省・黒竜江省)
外部リンク
[編集]- ハルビン市公式サイト
- ハルビン写真集 - ウェイバックマシン(2011年3月14日アーカイブ分)